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2015年8月27日 (木)

渋谷駅が変わる(前編)

戦前の渋谷は新宿や銀座に比べてコアとなる施設が少なく魅力が乏しい街とされていたようです。しかし、戦後になると東急・西武の両百貨店や映画館(東急名画座・渋谷全線座・渋谷パレスなど)、東急文化会館が次々に誕生したことで東京の副都心のひとつとして栄え始め、1970年代には渋谷パルコ(公園通り)・東急ハンズ・渋谷109(旧東急本店通り、現文化村通り)などを中心にした若者文化の街として人気を集めました。さらに、1990年代に入るとファッションなどサブカルチャーの若者文化が花開き、2010年代に入るとIT企業が集まり、ファッション業界の中心地としてさらに注目を浴びました。しかし、地名が示すように複数の川が集まる場所に様々な施設が無秩序に建設されたため、街の発展を阻害する要因にもなってきました。このため、交通インフラの再整備を中核として、渋谷駅とその周辺で多数の大規模開発が現在行われています。
 
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まず、平成24年(2012年)春、渋谷駅の東口に登場した「渋谷ヒカリエ」は渋谷のランドマークとしてすっかり定着したようです。
 
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そして、明治通りの地下に建設された新しい東急・渋谷駅は、平成20年6月より東京メトロ副都心線の渋谷駅として暫定的に使用されていましたが、平成25年3月からは東急東横線が副都心線へ乗り入れたことで「渋谷ヒカリエ」に次ぐ形で完成しました。
 
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しかし、新宿駅と池袋駅に次ぐ3位の座を長年守ってきた渋谷駅が、2013年度の乗車人員は前年度より3万人以上減って約38万人(対前年度比92%)と大幅に落ち込み、東京駅と横浜駅に抜かれて5位に転落してしまいました。そして、2014年度も37万人強で同じく5位に甘んじています。(出典;JR東日本の「駅別乗車人員」)

 

その主要因は、東横線と副都心線の直通運転にあると見られますが、東横線の渋谷駅が地下5階に移転したことで、JR渋谷駅と東横線の渋谷駅の乗り換えに要する時間が長くなってしまったことも乗車人員の減少につながったとされます。

 

この乗り換え問題の解決図るとともに、迷路のように複雑な構造をしている渋谷駅を利用しやすくする大規模な改革が現在行われています。それと同時に進められているのが駅街区の再開発計画です。2027年完成を目処に進行中であり、「渋谷ヒカリエ」(高さ182.5m)より50m近く高い約230mのタワー(東棟)が「渋谷ヒカリエ」と向き合う場所に建設される予定とのこと。この一部で着工された駅街区の工事に次いで他のエリアでも再開発が始まるそうです。

 

そこで、今回は「渋谷が変わる」と題して、主な再開発を見て歩いた記事を投稿します。

 

まず、東京メトロの銀座線の渋谷駅です。現在は東急百貨店の中(3階)にありますが、銀座線のホームを主にバスターミナルとして利用されてきた東口広場に移設(約130m移動)し、幅の広い島式のプラットフォームに変更する工事が行われています。同時に、現在は東口広場と明治通りに7基ある銀座線の橋脚が3基にへることで自由な空間ができることになります。
 
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地下にある東急線や他の地下鉄線との接続を垂直方向の吹き抜け空間「アーバンコア」で良くし、橋脚の掛け替えや駅舎建設および関連する区画整理が含まれます。また、現在は不便な東横線とJR山手線の接続問題は、東口地下に広場を設置することで、改善されるそうです。
   
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次いで、地下にある渋谷川の流れを変える工事です。地下にある東急・渋谷駅と地上にあるJR渋谷駅の間には渋谷川が流れているため、両駅間の通路は渋谷川を迂回する必要があります。このため地下を流れる渋谷川を明治通り側に約60m移動させ、駅前の地下に広場と通路が造られることになりました。合わせて都市型洪水を防ぐ目的で、大雨が降ったときに一時的に水を蓄える地下貯留槽が整備されます。
 
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渋谷駅に併設されている東急百貨店東横店は東館・南館・西館の3館がありましたが、80年近い歴史がある東館は2013年(平成25年)3月末で閉館し、現在は南館と西館で営業をしています。次の写真の1枚目はほぼ取り壊された東館(手前のスペース)と西館(右奥)、2枚目は西館の正面です。ちなみに、1枚目の写真の右端に写る細長いビルは2000年に開業した渋谷マークシティEAST(京王渋谷駅・ホテル・店舗が入る複合施設、高さ約100m)です。
   
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再開発計画によると、渋谷駅の直上(南側の国道246号線に近い位置)に東棟・中央棟・西棟の超高層ビル3棟(複合施設)が建設されるようです。すでに工事が始まっている東棟は地上46 階、高さ約230m、延床面積約17万平米で、完成は平成32年とのこと。ちなみに、中央・西棟は平成39年の開業予定で、最終的には3棟合わせ延床面積約27万平米にもなるそうです。そして、東急百貨店東横店は現在の場所から東棟と西棟の2棟の超高層ビルへ移転するそうです。多層階を上下に結ぶ動線もエレベーターやエスカレーターが多数設置されるようです。
 
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この移転にともない、東急百貨店の西館がある場所からは建物が無くなるため、渋谷駅のシンボルとなっている「ハチ公前広場」は大きく拡張され、新しいロータリーが作られるそうです。
 
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忠犬ハチ公像
 
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ハチ公の足元では三毛猫が気持ちよさそうに眠っていました。
 
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「地球のうえにあそぶこどもたち」の像
 
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渋谷区指定の喫煙所
 
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(続く)

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