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2015年8月 7日 (金)

盆踊りを楽しむ

盆踊(ぼんおど)りのシーズンがやって来ました。わが家へ遊びに来てくれたチビスケ君とチビエちゃんと一緒に町内会や幼稚園で開催された盆踊りに参加したことで、盆踊りについて詳しく知りたくなりました。盆踊りの由来から始め、全国の有名な盆踊りの違い調べ、そして盆踊りの多様な楽しみ方を考えてみました。 

 

Ⅰ 由来と歴史

もともとは平安時代後期に宗教行事の一環として始まったそうです。つまり、盆の時期に死者を供養する盂蘭盆(うらぼん、うらんぼん)のなかで踊られた念仏踊りでしたが、時代を経(へ)るとともに宗教的な性格は弱くなり、農村や庶民の娯楽として楽しまれるようになったようです。鎌倉時代に入ると一気に全国へ広まり、江戸時代)に入ると都市部でも町内会や親睦行事として行なわれるようになったようです。

2015_07100021ちなみに、「日本三大盆踊り」と呼ばれるのは、江戸時代に始まった徳島県の「阿波踊り」と岐阜県の「郡上おどり」、および発祥がさらに古い(鎌倉時代)とされる秋田県の「西馬音内の盆踊(にしもないのぼんおどり)です。その他にも、沖縄と奄美大島の「エイサー」などのショー的な催し物が登場し、1990年代前半に北海道で始まった「よさこいソーラン節」が若い世代を中心に人気を集めています。名前から想像できるように、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を合体して誕生したコンテストだそうです。


現在、関東地方では「東京音頭」、「炭坑節」、「八木節」、「チャンチキおけさ」、「きよしのズンドコ節」、「アンパンマン音頭」、「ドラえもん音頭」、「ええじゃないか音頭」、そして市町村あるいは町内会で作られたローカル音頭などがよく流されるようです。その他にも「ソーラン節」、「オバQ音頭」、「河内音頭」、「アラレちゃん音頭」、「ちびまるこ音頭」、「東京五輪音頭」、「花笠音頭」、「ドンパン節」なども。


2015_07100016ちなみに、「節(ぶし)」は漢字の構成から分かるように竹の途中で膨らんでいる「ふし」から転じて音や音楽の切れ目、旋律(メロディ)、文章の構成要素、季節の変わり目などを意味する言葉です。一方、「音頭」は民謡を演奏する時や建築現場で全体の動きをリードする人またはその人の歌声や掛け声を指す言葉で、「音頭を取る」の用法が一般的です。

 

実際の盆踊り会場には大変な人出がありますが、櫓(やぐら)を囲んで踊る人は意外なほど少数で、大多数の人たちはその周囲にある夜店に列をなして、かき氷・ラムネ・綿菓子・焼きそば・焼き鳥などの飲食物、金魚すくい、ヨーヨー釣り、射的などを楽しんでいるのです。これでは夏祭りと呼んだ方はよさそうです!?

2015_07100019都心の代表的な盆踊り大会を3つあげてみましょう。まず「築地本願寺納涼盆踊り大会」(2015年7月29日(水)~8月1日(土)、築地本願寺)、次いで「日比谷公園丸の内音頭盆踊り大会(ひびやこうえん まるのうちおんど だいぼんおどりたいかい)」(2015年8月28日~8月29日、日比谷公園噴水広場と第二花壇芝生広場)と「中央区大江戸まつり盆おどり大会」(2015年8月21日・22日、浜町公園)です。

 

海外でも日系人が多いハワイ、カリフォルニア、ブラジルおよびそれらの周辺国(地域)の日系人コミュニティー、そして日本企業の海外駐在員が多い国と地域では日本人会を中心に盆踊りが行われているそうです。私たち家族が住んでいたアメリカの都市では日本人会が夏祭りを毎年開催していましたが、会員数がそれほど多くなかったこともあり、盆踊りの方は残念なことににありませんでした。

 

Ⅱ 主な盆踊りとその特徴

 

代表的な盆踊りである「日本三大盆踊り」の特徴を知るのが早道と考えて、「日本全国三大祭ガイド」などの資料を参照しました。

2015_07250008まず、一番有名な「阿波おどり」は徳島県(旧阿波国)を発祥(はっしょう)とする盆踊りで、夏季になると徳島県内各地の市町村で開催されますが、中でも徳島市の阿波おどりは国内最大規模であり、かつ最も有名な盆踊りです。最大の特徴は男性と女性の踊り方が大きく異なることです。「男踊り」は半天を着て踊る半天踊りと、男物の浴衣を尻絡(しりから)げに着て踊る阿波おどりの2種類があり、うちわや手ぬぐいなどを使っていることが多いようです。一方、「女踊りは女物の浴衣を着て編笠を深く被り、草履(ぞうり)ではなく下駄を履(は)くのが特徴で、艶(つや)っぽく上品に踊るところが魅力とされます。期間中は全国から約10万人の踊り手が集まり、街中に阿波おどりのお囃子(はやし)が響(ひび)き渡るそうです。

 

2つ目の「郡上踊り」は盂蘭盆会(徹夜おどり)の中で開催される岐阜県郡上市八幡町の伝統的な盆踊りです。毎年7月中旬から9月上旬まで述べ32夜連続で開催されるようです。中でも8月13日から16日は午後時に始まり明け方まで夜通し踊り続ける「徹夜踊り」は毎年大変盛り上がるようです。この4日間の徹夜踊りに参加する踊り客はおよそ25万人にも達するといわれます。

2015_07250026そして、3つ目の「西馬音内盆踊り」は秋田県雄勝郡羽後町で行われる盆踊りで、約700年の歴史を持つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年8月16日から18日まで西馬音内本町通りにおいて開催されるこの盆踊りは、亡者を思わせる彦三頭巾(ひこさずきん)に浴衣姿の人びとや、深くかぶった編み笠(半月形よりも両端が貼り出した形が特徴的)と色とりどりの美しい端縫(はしむ)い衣裳を身にまとった女性たちが、300mにわたる細長い通りを埋め尽くして、賑(にぎ)やかで勇ましい野生的なお囃子(はやし)に乗って優雅で流れるような美しい踊りを披露。この不思議な雰囲気がこの盆踊りの特徴とされるようです。

 

Ⅲ 盆踊りの楽しみ方
 
私が考える楽しみ方を思いつくまま列挙して各々のポイントを簡単に説明します。
 

(1)踊りを楽しむ

 
2015_07250022_2「阿波踊り」や「郡上おどり」のように大勢の参加者が決められた仕草で一斉に踊ることを楽しむ本格派。技量を上げることが楽しさを倍増させるのでしょう。

 

(2) コンテストの順位を楽しむ 

 
「阿波おどりコンテスト」や 「よさこいソーラン祭り」のようにグループ間で踊りの技量を競って優勝を目指すマニア派。競技会を勝ち抜くための事前練習と作戦(演出)が決め手となるのは他の競技と共通するようです。
 

(3)見物して楽しむ
 
上記、1や2で上手な踊りあるいは迫力がある踊りを見て楽しむ観光派。

 
(4)浴衣を着て楽しむ

2015_07250032_2盆踊りは花火大会とともに浴衣を着る絶好の機会です。女性はもちろんのこと、男性も浴衣を着ると季節感を満喫(まんきつ)できます。同居者も盆踊りにはたいてい浴衣を着て出かけますが、時には写真のようにコスプレを楽しんでいます。ちなみに、この日に着ているのは南アジアの某航空会社(SA)の女性キャビンアテンダント(CA)が着るユニフォームです。
 

(5)雰囲気を楽しむ

 
流れる音楽と太鼓の音、満艦飾(まんかんしょく)のように飾られた提灯(ちょうちん)、夜店の呼び込みなど、気分を高揚(こうよう)させるものがいっぱいありますから、夏祭りとしても十分楽しめます。主催者としてはひとりでも多く踊りの輪に入って欲しいのでしょうが、踊る人だけではなく見物人(ギャラリー)も盆踊りを盛り上げるために重要な存在でしょう。

 

このように多彩な楽しみ方がある盆踊りはこれからもさまざまなスタイルへ発展しながら末長く愛される存在であり続けると思います。

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