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2015年9月 6日 (日)

湘南散策ドライブ 大磯城山公園・旧三井別邸地区(前編)

久しぶりに湘南(しょうなん)へ出かけることにしました。といっても江ノ島や鎌倉ではありません。本来湘南と呼ばれていた相模川以西の大磯と平塚です。つまり、大磯町から平塚市にかけて存在する湘南平から見えるエリアが江戸時代から湘南と呼ばれるエリアだったのです。明治時代に入ると相模川以東の鵠沼などに多くの文化人が別荘を構えたため、湘南と呼ばれるエリアは相模湾沿岸全体へと広がったようです。ちなみに、湘南の地名は中国の景勝地である湖南省の湘江(しょうこう)に似ているとされたことによるそうです。

 

特に、昭和30年代から50年代にかけて加山雄三さんサザンオールスターズが爆発的な人気を集めたため、湘南が茅ヶ崎市(鵠沼)と藤沢市(江ノ島)から鎌倉と葉山へとその範囲を拡大したのです。さらに、1994年(平成6年)に相模ナンバーから分かれて湘南ナンバーが登場したため、湘南は神奈川県の西部(小田原や足柄市など)へも拡大しました。プチ薀蓄はここまでにして本題に入ります。

 

                        ☆

 

早朝の国道246号を西方へ走りました。東名高速道路を利用しても良いのですが、通行料が不要な一般道を走るのが好きなのです。厚木市の愛甲宮前交差点で左折して入った国道271号(小田原厚木道路)の側道(県道63号)を走りました。走り馴れた県道63号を順調に走っていると、急に雨が降り始めましたが、天気予報から小雨が時々降るのは覚悟しています。平塚ICを過ぎると金目川に行き当たった平塚東インター交差点を右折して県道62号へそれ、吾妻橋交差点を左折して再び入った県道63号(相模原大磯線、注;小田原厚木道路沿いの別線とは異なる本線)で大磯を目指しました。

 

国道1号に行当たって国府新宿交差点を左折して不動川を越えると、ほどなく城山(じょうやま)交差点に到着。鋭角に左折すると目の前に目的地がありました。大磯城山公園の旧三井別邸地区です。平日は無料で開放されている正面入口(南門)に近い第一駐車場に車を停めました。国道246号の」あちこちで自然渋滞があったため、予定より20分以上遅れて午前10時少し前になりました。ちなみに、東門付近には第二駐車場、北門には身障者専用駐車場があるようです。
 
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開園時間の午前9時半を30分弱過ぎただけですが、駐車場の三分の一くらいはすでに車が停まっていました。人気がある公園のようです。
 
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園内には多数の横穴古墳があり、山城(小磯城)が築かれていたこともあり、その掘割跡や鎌倉古道などが残されていました。明治31年(1898年)にこの土地に三井財閥当主が別荘を構え、庭園の整備がなされていき、全国の有名な古寺社の古材を用いて建てられた「城山荘」を始めとして、茶人として高名な織田有楽斎が建てた武家の気風を感じさせる国宝の茶室「如庵」や登窯などが点在していました。その後、荒廃した時期もありましたが、多くの人々の声を受け、県立大磯城山公園として、昭和62年(1987年)の部分開園を経て、平成2年(1990年)に全面開園しました。
 
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第一駐車場からで「あいの広場」(海抜14m)を抜け、坂道を登った南門の奥にある管理事務所で公園内の案内図をもらいました。
 
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南門がある場所には奈良の薬師寺と菅原寺、東京の浅草寺などの古材を用いて造られた中門(海合山)があったと説明されています。
 
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左に折れるヘアピンカーブの道を進むとカーブの先に右手に石段が現れてルートは二手に分かれています。右手に進めば「ひかりの広場」「ふれあい広場」「大磯町郷土資料館」の標識があります。
 
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左回りに園内を巡ることにして、「茶室・展望台」の標識がある左手の長い坂道を道なりに上がりました。
 
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再び右にカーブするヘアピンカーブのすぐ先(左手)に門がありました。茶室「城山庵」と表示されています。
 
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せっかく上った道から下りの石段と坂道が続き、ほぼ下りきった西門の近くに「城山庵」がありました。大磯城山公園のhpによると、「城山庵」は旧三井財閥別邸の一部として置かれていた国宝の茶室「如庵」を模して建てられた(平成2年3月落成)」。ちなみに、織田信長の弟の織田有楽斎が建てた茶室で、昭和47年に犬山城下御門先の有楽苑に移築された」そうです。営業中の看板がでていますが、早朝でもあり、抹茶の接待はスルーすることに。雨足が強くなり、写真に写るほどになりました。
 
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さらに先には北門に近い「もみじの広場」があるようですが立ち寄らず、元来た坂道を戻ると、「小淘)綾(こゆるぎ)ノ滝」がありました。雨が降っているというのに残念ながら水は流れ落ちていません。水がなられ落ちてくる高みには橋のようなものが見えます。
 
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気を取り直して坂道を上りました。小さな門まで戻ると、先の丘の上に展望台がありました。本館があった場所のようです。
 
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螺旋(らせん)状の坂道を上がって展望台に到着。展望台の上にあるのは風見鶏ではなく、城山荘本館にならった鶴でした。
 
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この日は小雨が降るあいにくの天気で、相模湾はほとんど見えません。晴れていれば、相模湾、大島、伊豆半島、真鶴半島、大磯町、二宮町、箱根連山、富士山が望めるようです。
 
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この展望台は「関東の富士見百景」に指定されていました。
 
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台の脇に「城山本館」(昭和9年に完成した4層の建物)がありましたが、昭和45年に解体され、京都に保存されていると説明されていました。
 
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「船のモニュメント」のようなものがあります。後方に小さな祠(ほこら)がありますから、補陀落渡海(ふだらくとかい)の渡海船でしょうか。
 
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展望台の反対側へ下りると「北蔵ギャラリー」がありました。「北蔵」は昭和16年に建てられたもので、現在はギャラリーとして一般開放しているようです。
 
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通雲門の脇の「こうの橋」の案内標識があります。
 
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(続く)

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