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2015年10月 6日 (火)

「ワイドFM」の試験放送が始まった

昨日(10月5日)、関西から自宅に戻るとワイドFMの試験放送が首都圏で始まっていました。半年前の当ブログで紹介した新しいラジオサービスです。まだ弱い出力(最終的には7kW)のようですが、わが家のクラッシック型ラジオ・ラジカセ・ステレオレシーバー(いずれもアメリカで購入したアメリカ仕様製品))で高音質かつクリアに受信することができます。試験放送ですから、限られた時間帯に音楽を流して、時折局名をアナウンスするだけです。それでも、半世紀前にはじめてFM放送を聴いた時の感動を思い起こさせました。

 

                           ☆

 

前回の記事と重複しますが、「ワイドFM]の概要をもう一度説明しますと、AM放送と同じ内容をFM放送でも送信する「ワイドFM(FM補完放送、サイマル放送)は、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送のAM3局が東京スカイツリーに設置した送信機と共同送信アンテナ(送信所の名称は墨田放送局)を使い、12月に予定される本放送に備える送信試験が始まったのです。

 

関東地方ではこの3局に先駆ける形で今年8月から茨城放送がFM補完中継局(水戸FM局、愛称"i-fm"(あいえふえむ)の本放送を開始しました。また、関東地方以外 では、昨年12月から富山県(KNBラジオ)と愛媛県(南海放送ラジオ)今年1月から鹿児島県(MCCラジオ)、今年3月から秋田県(ABSラジオ)、計7局の民放局がすでに本放送を開始しており、10月1日には名古屋の民放局が加わりました。

 

「ワイドFM」は地アナ放送に使われていた電波の一部(CH1-CH390-95MHz)を使用しますから、従来のFMラジオやFMチューナーでは受信できません。しかし、地アナのCH1-CH3あるいは欧米のFM放送帯域である88-108MHzをカバーする「FMワイドバンド対応」ラジオ(あるいはラジカセ)では、「ワイドFM」の周波数に合わせるだけでこの放送受信することができます。

 

東京のAM局であるTBS・文化・ニッポンはそれぞれ90.5MHz91.6MHz93.0MHzが割り当てられており、その出力は既存FM局の電波の強さを超えない7kWです。また、神奈川県のRFラジオ日本は92.4MHz。 通常のFM放送と同様にクリアで雑音および混信が少ない安定した高音質の放送(ステレオあるいはモノラル)を楽しむことが期待できます。サービス範囲は出力が小さいためAM放送よりもやや狭いようです。

 

AM中波放送の帯域幅は電波法で100Hz-7.5kHzVHFFM放送は60Hz-15kHzと定められています。しかし、現在のAM中波放は周波数配置が9kHz間隔であるため、隣接する放送局との混信を避けるためのフィルターを使うと、その半分の4.5kHz位までの音しか再生できません。つまり、高音(4.5-7.5kHz)がカットされて、バランスが悪いこもった音になります。ちなみに、人の耳は低音と高音のバランスに敏感であり、高音部だけをカットすると不自然な音であると感じられるのです。また、AM放送が原理的にFM放送より音質が悪いわけではありません。

 

余談です。中波AM放送はIP(Internet Protocol)サイマルラジオの「ラジコ」(ステレオ番組あり)でもある程度は高音質で受信することができますが、原理的に遅延が発生するだけではなく、インターネットを利用しているため災害時にインターネットが使えなくなると、ラジコは利用できなくなることがあります。

 

                           ☆

 

「ワイドFM」について長々と説明しましたが、「ワイドFM」について2度目の記事を書いた目的はわが家にあるステレオレシーバー(チューナー付きアンプ)、ラジカセ、クラッシクスタイルのラジオはいずれも20年以上前にアメリカで購入したもので、日本では地アナ・テレビ放送の音声は受信できましたが、FM放送をまったく受信できませんでした。しかし、「ワイドFM」の登場で有用なものに変身してくれたのです。

 

FM受信モードに切り替えると、いずれの機器でもあっけないほど簡単に受信できました。もちろん、高音質で十分満足のできるものです。ラジコのように時間的な遅延がありませんし、インターネットの状態に影響されて音が途切れることもありません。ラジカセとクラッシクスタイル・ラジオのチーナーはアナログ式のため放送局を切り替える(周波数に合わせ直す)のはやや面倒です。一方、スレレオレシーバーはデジタル式ですから、周波数をプリセットしておけば、簡単に切り替えることができます。

 

残るのはカーラジオです。FM受信部は76-90MHzしかカバーしていません。首都圏や地方都市などAM放送が良好に受信できるエリアでは「ワイドFM」が受信できなくても不都合はありませんが、山間部などをドライブする時には「ラジコ」に切り替えるしかなさそうです。しかし、携帯の電波が入らない場所はカーステレオのHDDに録音した音楽を聴くか、無音(BGM無し)でドライブに専念することにしましょう。

 

本題からそれますが、「ワイドFM」をエアチェックしていて、89.7MHzでの放送を開始した音楽専門局「InterFM897」を偶然に見つけました。今年6月26日からにこの周波数でInterFMの名称で試験放送を開始していましたが、10月1日から「InterFM897」に放送局名を変更したようです。ちなみに、放送エリアは東京都23区および横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市を含む首都圏エリアで、他局との混信があった旧周波数(76.1MHz)での放送は10月31日に運用を終了するそうです。

 

さらに、米国仕様の周波数レンジ(88-108Mhz)の下限に近い88.3Mhzでもう一局を見つけました。東京FM (旧FM東海/エフエム東京)に次いで2番目に古いJ-WAVE(81.3Mhzで東京スカイツリーにある送信所から放送)が9月下旬に始めた試験局でした。日本仕様の周波数レンジ(76-90MHz)の上限に近いこの周波数で流されているのは同局の本社がある六本木ヒルズに送信所がある都市型難視聴対策として港区に設置される「港中継局」の試験放送(予備免許による)であることを知りました。こちらも音楽を流しながら、時々ステーションコール(局名告知)「港FM」が挿入されるだけです。成熟した放送業界において日々新しい発見があることは60年来のラジオファンである私に小さな楽しみがまた増えたようです。

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