« 秋の京都で神社仏閣巡りを楽しむ<番外編> 京都縦貫自動車道とスーパームーン(後編) | トップページ | 池井戸潤著「下町ロケット」を読む »

2015年11月15日 (日)

プリウスはやはり燃費が良い!

街中を普通に走る状況においてプリウスはリッター当たり20km前後の燃費を確保することは容易です。逆に、15km/ℓを下回る低燃費で運転することはかなり難しいといえます。もしあるとすれば、頻繁(ひんぱん)に信号待ち(アイドリングストップ機能がある)後の急発進(多くの燃料を消費)やノロノロ運転時にアクセルを断続的に踏む操作など、特殊な(限られた)状況においてでしょう。

 

県道や国道などの幹線道路では燃料消費を気にしない気ままな運転でも22-23km/ℓを達成することは容易だと思います。これは、プリウスのハイブリッド制御システムがエンジンと電気モーターの使用比率を絶えず最適な状態に維持してくれるからです。信号待ちに遭遇した場合にはスタート時のアクセル操作を滑らかにすれば(信号グランプリに参加しなければ)燃費を大幅に悪化させることはありません。つまり、プリウスに代表されるハイブリッド車は燃費に関しては他車の追随(ついずい)を許さないのです。ただし、最近の軽自動車のなかにはハイブリッド車と同水準の良好な燃費を実現するものが登場したようですが。

 

プリウスの燃費を礼賛する効能書きで記事を書き始めましたが、ここからが本題です。良好な燃費と運転のしやすさ(私はこちらを重視)で人気が高いプリウスですが、批判的な意見も散見されます。まず、運転のしやすさと表裏一体(ひょうりいったい)ですが、キビキビとした走りを楽しめないという意見です。これはプリウスという車の位置付け(万人向け)からやむを得ないことかもしれません。ハンドル、足回り、エンジン、変速機構(電気式無段変速機)などの性格・機能を変えれば歯切れの良さを実現できるのでしょうが、燃費とコストを犠牲にするものであっては本末転倒だと思います。

 

しかし、9月13日に嬉しいニュースが飛び込んできました。第三世代(現状の最新版)の燃費性能を大きく上回る第四世代のプリウスが発表されたのです。まず、エンジンとパワートレイン(トランスミッションとドライブシャフト)を改良したことで従来の燃費(32.km/ℓ)を約20%上回る最大40km/ℓを達成、運転の快適性では剛性を高めたボディと改良したサスペンションに加え、車高と運転ポジションを低くしたことで走りの楽しさ・安全性・快適性が向上したというのです。

 

2つ目は『高速走行時の燃費が悪い』とする批判です。プリウス歴が4年を超えた私もこの批判を半分は信じていました。もちろん高速走行(80-100km/h)時の燃費は通常の車より良いのですが、日本では許されない140km/h以上の超高速走行にはターボチャージャーを搭載した欧州車に比べると燃費が伸びないと思っていました。事実、これまでの燃費トライアル(平均速度80-100km/h)では、いずれも25-26km/ℓと幹線道路を走行する時の燃費とほとんど差がない結果でした。ただし、ハイブリッド車は高速走行時の追い越しには電気モーターがターボチャージャーのように馬力アップ(1.エンジン➡2.相当)してくれますから、安全走行に大いに役立ちますが・・。

 

ここからが本題です。9月に発覚したフォルクスワーゲン製ディーゼル車の排ガス不正事件(先に投稿済み)に触発されて、プリウスの高速燃費について再考し、これまでの燃費トライアルではいくつかの条件を試してきました。まず、速度については、空力抵抗(空気抵抗)があまり増加せず、エンジンの回転数にも余裕がある60-80km/h前後で定速走行するのが最適であることは確かなようです。そして、路面のアップダウンで走行速度を調整することです。上り勾配(こうばい)ではやや低めの速度(ただし速度が下がり過ぎない状態)を維持し、下り勾配ではポテンシャル(位置の)エネルギーを最大限に活用することです。つまり、回生(かいせい)ブレーキ(発電機の機能を持つ)でバッテリーをたっぷり充電することです。急な下り勾配(こうばい)ではシフトレバーをDボジションからBポジションに切り替えることでエンジンブレーキを併用する(フットブレーキは極力使用しない)ことにしています。

 

プリウスのハイブリッド・システムについて、まだ何か理解していないことがあるかもしれないと思い調べてみました。中低速で燃費を改善する仕組みはほぼ理解していますが、高速走行時については、先に述べたように追い越し時の電気モーターによるパワーアシスト機能しか知らなかったからなのです。

 

調べた結果、ハイブリッド・システムは高速走行時にも機能することを知りました。すなわち、高速走行時にあってもエンジン出力は、電気式無段変速機を経由して駆動車輪に伝えられるとともに、電気モーターの出力もハイブリッド・システムに制御されながら電気式無段変速機に供給されるのです。これを理解した上で、電気モーターをできるだけ活用するように(ハイブリッド・システムの制御を邪魔しないように)アクセルを操作すれば、高速走行時の燃費は改善されそうです。

 

もう一つはDポジションにおける回生ブレーキです。エンジンブレーキに似た機能としてこれまでも多用してきましたが、今回は回生ブレーキによる充電を最大化し、たっぷり充電した電気を上り勾配における走行アシスト、および平坦路面での走行アシストに活用することにしました。ちなみに、プリウスの場合はBポジション(注;Bはブレーキの略)でも回生ブレーキが作動しますし、フットブレーキを軽く踏んでもやはり回生ブレーキが作動するよう制御されます。つまり、何らかの方法で減速した時には、量的な違いはありますが、複雑な制御によって回生ブレーキによる発電(つまりバッテリーへの充電)が行われる仕組みになっているのです。

 

しかし、Bポジションを使用すると速度が急に落ちて後続車に追突される危険性があるためフットブレーキを使用するべきであるとの意見があります。ですが、ブレーキランプを点灯させても追突されるリスク(あるいは後続車も急ブレーキを踏んでリスクがそのまた後続車に連鎖する可能性)はやはり残りますから、その考えには全面的には賛成できません。

 

高速道路の走行レーンでは余裕ある車間距離(少なくても50m以上)を必ず維持し、減速する必要が生じた時はまずDポジションの回生ブレーキを使うことで緩(ゆる)やかに減速させるべきです。この時、一つ前の車の動向を見るだけではなく、数台前までの車列総体の流れに合わせて走行するとともに、流れが遅くなった時には速(すみ)やか、かつ滑らかに減速するように心掛けでいます。

 

一方、長い下り坂では、Dポジションの回生ブレーキを使用しても、さらに加速してしまうことがあります。その時、私は迷わずBポジションにシフトします。アクセルを戻した時、走行速度が35km/h以上であれば燃料はカットされますから、Bポジションンでも燃費を悪化させることはありません。

 

私は急な割り込みなどの緊急事態が生じた時とSA/PAで停止する時だけにフットブレーキは使用するようにしています。というのは、フットブレーキを多用すると燃料を無駄遣いする(一部は回生ブレーキで回収されますが)だけではなく、ブレーキパッドを消耗(しょうもう)させます。また、フットブレーキを使い過ぎるとベーパーロック現象を起こして、ブレーキそのものが効(き)かなくなる可能性もあります。ましてや、フットブレーキをタイミング良く使って車間距離を最短にするスリップストリーム走行(カーレースで多用される)は極めて危険ですから高速道路では厳禁です。

 

以上の事項を予習した私はこれまでの経験則と新たに気づいた高速走行時における「電気モーターの活用法」を高速道路が比較的空いている夜間に試してみることにしました。走行するルートは京滋バイパス、名神高速道路、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道、東名高速道路、新東名高速道路、そして東名高速道路を通過する約450kmです。何十回も往復して走り慣れたルートですから、燃費トライアル運転に集中するには最的なコースです。特に留意したことは、平坦な区間では80km/h以上を維持し、上り勾配(こうばい)では車列の流れより走行速度が落ちないようにすることです。と言うのは、トラフィックの流れを下回る速度で走行すると他車に迷惑をかけることになり、高速道路における燃費トライアルとしては意味がないと考えました。
 

                          ☆

 

宿泊地を午後5時ころに出発して国道1号から京滋バイパスの久御山(くみやま)ICに入りました。京滋バイパスから新東名高速道路の区間は法定速度に合わせて80km/h前後の速度を維持(アップダウンでアクセルを踏み込み過ぎないように微調整)、東名阪自動車道・伊勢湾岸自動車道・東名高速道路ではトラフィックの流れに合わせてできるだけ80km/h前後の速度で走行(渋滞が発生した四日市IC前後を除く)し、新東名高速道路は80km/hの速度とアクセルの踏込量をほぼ一定に維持し、東名高速道路の御殿場から先の下り勾配は100km/h前後にスピードアップして一気に自宅最寄りのICまで走り、そのICからはもちろん一般道を利用して帰宅しました。

 

総走行距離は456.km、平均速度は71km/h、そして平均燃費は28.km/ℓと、このルートでは最高の数値を達成することができました。従来の記録である24-25km/ℓを大幅に更新(約15%アップ)したことは今さらながらですが私には大きな驚きです。
 
2015_10060654
 
ちなみに、平均燃費を区間別にみると、京滋バイパスの久御山ICに近い出発地点から新東名高速道路の入り口(浜松SA)までの237.kmは27.km/ℓ、同じく新東名高速道路の駿河湾沼津SAまでの累計354.kmは比較的平坦な路面に助けられて28.kmと燃費が1km/ℓ改善しました。
 
2015_10060648 
2015_10060651
 
下り勾配が続く御殿場JCTから先の東名高速道路ではこれまでの実績から、さらに数値が上がると期待しましたが、駿河湾沼津SAから最高地点(御殿場IC付近、標高454m)までの緩やかな上り坂で平均燃費が低下して浜松SA地点のレベルまで戻ってしまったことと、大型トラックに囲まれて走行する状況に対応するためBポジションを多用(速度をアクセル操作で調整)したこと、最寄りのICから自宅までの一般道でも平均燃費を少し下げたことが重なり合って、駿河湾沼津SA地点の数値からわずか(0.km/ℓ)ですが悪化させる結果になってしまいました。この点は少し心残りでしたが、目標とした26-27km/ ℓを大幅に上回る28.km/ℓという良好な平均燃費には十分満足しました。
 
 

                          ☆

 

堅い話になりましたので、最後に燃費トライアル中のグルメ情報にも触れます。私は深夜に帰宅する場合、高速道路のSA/PAで夕食を摂ることにしています。よく立ち寄るのは刈谷ハイウェイオアシス(SA)ですが、印象に残っているのは大津SAの叶匠寿庵です。5年前に立ち寄って私が「近江牛の牛丼」を、同行者は「トンカツ定食」を食べた時に、同行者が『今度は絶対に「おばんざい」を食べたい』と言ったことを思いだしたからです。しかし、確認すると「おばんざい」は叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)のメニューから消えていました。そこで、代案として、新名神高速道路で唯一のサービスエリアである土山SAの「近江三昧 土山」(おうみざんまいつちやま)で提供する近江ブランドの牛・豚・鶏を盛り込んだメニューから選ぶことにしました。
 
2015_10060640
 
 

あまり広くないフードコートを横切った場所に「近江三昧 土山」がありました。店先はメニューを確認する人たちで混雑していますから、土山SAの人気店のようです。立ち止まって待っていると、メニュー(さまざまなPOP)を見ていた人たちは店に入らずにフードコートの方へ戻って行きましたので、同行者と私は店内に入りました。落ち着いた雰囲気の店内は意外なことに客の数はまばらで、空き席を探す必要はありません。右半分がカウンター席、左半分がテーブル席に分かれています。我われはテーブル席にしました。我われが入店したことに店員が気付かなかったようですから、テーブルの上にある呼び鈴(今はワイヤレス)を押すことに。すると、店員が現れましたので、同行者は「近江牛ビーフシチュー(単品)」(1650円)を、私は「近江牛スタミナ丼」(1500円)を注文。
 
2015_10060646 
2015_10060645

 
しばらくして2つのお盆に載せられた料理が配膳されました。「ビーフシチュー」は見た通りに牛肉は濃(こ)くがあって期待通りに美味しい(付け合せの野菜はいただけない)のですが、「スタミナ丼」は近江牛がばら薄く切りであり、半熟卵がトッピングされていますがピリ辛の味は私の好みではありませんでした。フードコートと比較してかなり高額ですが、料理とサービスはやや期待外れ。「近江牛」の販売を促進する目的で出来たこの店(観光事業会社が経営)の売りは最高価格の「特選近江牛ステーキ(セット)」(5500円)かもしれませんが、「近江牛」と銘打った他のメニュー(我々が注文したもの)がこのままでは中途半端であり、「近江牛」の名が泣くのではないかと老婆心(ろうばしん)ながら心配になりました。

 

<同行者のコメント> 今回の旅行は思い掛けない出来事があって長期間の滞在になりました。久しぶりの長い旅行と言っても、訪れた先は例によってお寺と神社だけでしたが、それでもいろいろ美味しいものを食べることができたことはよかったと思います。近いうちにまた関西へ行くことになりそうですから、今からその時を楽しみにしています。(終)

« 秋の京都で神社仏閣巡りを楽しむ<番外編> 京都縦貫自動車道とスーパームーン(後編) | トップページ | 池井戸潤著「下町ロケット」を読む »

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/62675437

この記事へのトラックバック一覧です: プリウスはやはり燃費が良い!:

« 秋の京都で神社仏閣巡りを楽しむ<番外編> 京都縦貫自動車道とスーパームーン(後編) | トップページ | 池井戸潤著「下町ロケット」を読む »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ