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2015年12月12日 (土)

靴を自ら修理する!

同居者がデパートの靴修理店で直(なお)してもらったばかりの靴を2足差し出しながら、『これ、直(なお)るかしら』、と聞くのです。そして、修理してもらった3足はいずれも踵(かかと)を交換してもらっただけと状況を細く説明しました。『あれこれ頼むと高くつくから、店員さんには言わなかったのよ。でも、踵が直ると気になるのよね』ともいう。以前、私が自分の靴を何度も直したことと最近同居者のスニーカーを直したことを覚えていたのです。

                             ☆

 

数年前に購入した靴が気に入った私はフォーマルな場所以外ではその靴を履(は)き続けてきました。街歩(まちある)きはもちろん、ハイキングにも十分使えるしっかりした靴なのです。そのブランドは"CAT "、製造したメーカーは建設重機などで世界一の米・キャタピラー(CATERPILLAR)社であることを購入した後に気づきました。 

 

長年愛用したことと私の歩き方に癖があるため踵(かかと)が不均一にすり減ってしまいました。普段履きですから料金が結構高い靴修理には出さないで自分で直してみたくなり、ネット検索で調べるとアマゾンが販売する修理キットがあることが分かります。その名も「かかとタフ」。早速、購入を申し込みました。数日後に届いたパッケージには半月形をした合成ゴム片が2枚と専用接着剤、および取扱説明書が含まれています。

 

A3サイズで作業用のシートにもなる説明書を広げました。そこに記載された簡単な手順にしたがい、まず靴の踵を水洗いして乾燥させ、「かかとタフ」の接着面に専用接着剤を均一に塗り、すり減った踵の部分に強く押し当てて1分ほど待つだけです。あっという間に作業が終わりました。位置合わせを十分行ったつもりでしたが、修理後の外見(仕上がり)はイマイチ、実用性に徹した修理キットでした。

 

それから1年ほどが経過するころには修理した踵のすり減りが再び気になり始めました。見栄えも良くし上がる修理キットを探すことにしました。そして、見つけたのが靴底補修剤「セメダイン シューズドクターN ブラック HC-003」です。効能書きには、「かかとのすり減りだけでなくはがれたときの接着剤としても使用できます。シンナーを全く含まないので室内でも、いやなにおいがありません。ブラック・ホワイト・ブラウンの3色のラインナップ。硬化後は塗装ができ、微妙な色あわせも可能です」とあり、中級者以上を対象とする修理キットのようです。物は試しとばかりに購入しました。

 

指定された修理方法をしっかり読んで、その指示に従いました。歯磨きのようなチューブからペースト状の黒い物質を押し出して、付属するプラスチック製のヘラで靴の踵に塗り広げました。注意書きには1回当りに塗る厚さは2mm以下とし、固化するまで24時間待つよう指示されています。また、踵からはみ出さないように付属するポリ板(ポリエチレン製の補助シート)を使うと修理後の踵の形がきれいに仕上がるとのこと。慣れるとそれほど難しい作業ではありませんが、手などに付着すると取れにくいため毛染めなどで使うプラスチック製の手袋を使用すると良いでしょう。そして、シンナーを含まないと言っても、固化するまでは独特の匂いが残ります。 

 

修理結果に十分満足してしばらく履いていると別の部位に不都合が生じました。今春、旅行先で踵の部分とつま先部の靴底が一部はがれてしまい、歩くたびに靴底が音を立てるのです。旅行中はどうすることもできません。帰宅してからシューズドクターNを使ってはがれた部分をしっかりと接着しました。念のため24時間放置するとしっかり接着できたようです。外見からは修理したことはまったく分からない上々の仕上がりになりました。

 

                              ☆

 

同居者がデパートの靴修理店で直した靴について指摘したポイントは2つ。一つはウエッジソール(靴底が平らなハイヒール)のサイドに貼り付けられたコルク状の表面処理部を階段にぶつけたため、一部が剥()がれかけていることです。これは木工ボンドを使えば簡単に修理できるはずです。ポイントは少し変形して凹凸ができたコルクのシート片を元どおりに整形することです。そこで思いついたアイディアは、セロファンテープで固定した上で、テープの上から表面がスムーズになるように抑えて形を整える方法です。狙い通りにきれいに仕上がりました。

 

もう1つはかなり難しい修理になりそうです。エナメル仕上げのハイヒールはつま先部分にすり傷がついて下地がのぞいているのです。どうしたのかと訊(たず)ねると、ドライブに出かけた時に予定にない山登りをさせられて生じた傷跡だというのです。つまり、責任の所在は私であると言うのです。これでは直すしかありません。作戦を立てました。色が黒いエナメルと同じ黒色の万能の靴修理剤「シューズドクターN」を使ってつま先部の傷を埋めるとともに防水処理を行うことにしました。一石二鳥の妙案です。その上から透明マニュキアを塗れば艶出しの効果があるはずです。

 

しかし、ここで予期しない事態が発生しました。「シューズドクターN」がチューブ内でほとんど固化していたのです。1か月前に同居者のスニーカーの靴底を修理する際に「シューズドクターN」を使用した時は、キャップ(取り出し口)付近が固化していたため、チューブの下部からペースト状のものを絞り出しました。その後、しっかり封をしたつもりでしたが・・・。万事休すですが、諦(あきら)めないで次善策を考えるのが私の性癖(せいへき)です。つま先の傷ついた部分は下地が健在ですから、「シューズドクターN」の代案である木工ボンドで傷跡を埋めることにしました。爪楊枝(つまようじ)を使い木工ボンドを慎重に何度も塗り込んで表面がほぼ平らに整形し、十分固化した後、マジックインキで黒く塗り、さらに透明マニュキアを重ね塗りしてすべての作業が終わりました。

 

仔細(しさい)に見れば修理したことは分かりますが、履()いていれば誰にも気づかれることはなさそうです。同居者も仕上がり具合(ぐあい)に満足してくれたようです。これをもって私は十分罪滅ぼしをしたと考えることにしました。同居者もそう思ってくれるかは疑問ですが・・。少なくとも私の靴修理技術はまたステップアップしたことは間違いありません。
 
<同居者のコメント> 私の靴をきれいに直してくれてありがとう。気に入ってる靴ですから、もうしばらく履き続けたかったのです。もちろん、旦那様の古い靴もずっと気になっていましたが、今年の秋になってやっと新しい街歩き用の靴を買うことを承知してもらいました。旦那様が興味を示したのはヨネックス製のウォーキングシューズです。衝撃吸収材にパワーショックを使ったとても軽い靴で、普通の靴ひものほかにロック式のファスナーが目立たない場所(内側)についていますから、歩くときはもちろん、履くときにもとても便利だと思います。それにくわえて撥水(はっすい)性もあります。これで当分は安心です。

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