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2016年1月24日 (日)

日本人のメンタリティーとハイブリッド車人気

2016年は騒ぐ申年(さるどし)であるためか、国内で様々な出来事(事故・事件・などの不祥事)が続出しています。主なものを挙げれば、多数の死者が出たスキーバス事故、食品廃棄物の転売、人気音楽グループの独立騒動などです。

 

ここでは個々の問題には深入りせず、それに対する日本人の反応について私見を述べたいと思います。日本人のメンタリティーを考える上でに参考に、平成時代における若年層の特徴を調べると、識者たちによって以下のことが共通項として指摘されていることが分かりました。

 

○自己表現や自己主張が苦手(自分の気持ちが分からないため言葉で表すことができない)

○孤立した行動をとることが多い(バーチャルな世界での交遊が多いため団体行動が不得意)

○周りの目を気にする(今も昔も不変)

○相手の気持ちを理解できない(リアル世界での経験不足)

○恋愛に消極的あるいは受け身である(精神的に未成熟、あるいは低収入による経済的な不安)

 

つまり、今の若年層は消極的・内向き志向・孤立傾向という思考・行動状態に陥(おちい)っているといわれるのです。確かに、時々若い社会人に向けて話す機会がある私も上記項目のいくつかの性向を感じ取っていました。
 

そのような若年層が生まれた背景には何があるのでしょうか? 20年以上も続いたデフレ不況によって将来に期待が持てないこと、この10年ほどで顕著になった交友関係の変化(SNS*などバーチャル空間での繋がりが中心)、そして名指しできない理由(その主なものは官民組織における指導層の高齢化による保守化)による閉塞感(へいそくかん)が挙げられるでしょう。関連記事は「人生の目的」を参照してください。
  *注)主なSNSとして、2004年にスタートしたG-mailmixiGREE、2006年のTwitterFacebook、2010年のInstagram、そして2011年にはLINEGoogle+などがあります。そして、SNSによる情報漏洩(ろうえい)のリスクについては「SNSの功罪とリスク対策」の記事で触れていますので、興味がある方は参照してください。

私がここで強調したいことは若年層がネガティブ指向に陥ったとするステレオタイプの若者論ではありません。むしろ、高齢者が支配する日本社会の現状なのです。高齢者による支配ですぐ思い浮かぶのが日本を代表する巨大総合電機メーカーのT社です。歴代トップが後継者に社長の座を譲ったあとも、相談役として居座り、企業経営を歪めた(経営の硬直化だけではなく不正会計を主導した)ことで、企業存続の瀬戸際までT社を追い込んでしまったのです。これは決して同社の若手社員にやる気がなかった訳でもなく、不正に目を瞑(つむ)っていたわけでもないでしょう。 

昭和30年代初めから40年代末にかけての高度経済成長期に大手企業は、毎年定期的に新卒社員を採用して社内教育を通じて仕事に必要なスキル(技能)を身につけさせるとともに、江戸時代の武士のように企業への忠誠心(愛社精神)を植え付けたのです。その見返りとして社員は安定な雇用とともに昇進の可能性を期待できたのです。現在の経営トップはその時代に就職(実は就社)した人たちなのです。企業のためなら滅私奉公を厭(いと)わず、時には社会正義に反すると思いながらも業務命令を拒否することはなかったのです。例外的でしたが、拒否した社員は組織に無視・阻害(そがい)・排除されたのです。そして、不正は有耶無耶(うやむや)にされてしまうことが常態化していたようです。

 

現在、企業はコンプライアンンス(法令遵守)を重視することが求められるため、表面的には法律や社会正義に反する行為は監視され、排除されるはずでした。しかし、その先進企業として尊敬されたT社はリーマンショックが発生した2008年頃から昨年まで不正会計(実は粉飾決算)を続けていたことは、この超優良企業がコンプライアンスという形式を採用しながら、その裏で不正行為がトップ主導で行われていた事実を白日のもとに晒(さら)しました。まさに、『仏作って魂を入れず』です。コンプライアンスより広義なコーポレート・ガバナンス(企業統治)も同様であることが懸念されます。ちなみに、企業統治の一環である「人事制度の評価主義」については関連記事「ジレンマを考察する」を参照してください。

 

もうひとつは日本が謝罪を強要する社会であることです。このT社を始め、冒頭に挙げた不祥事や事故(犯罪の疑いがあるとして捜査中)を起こした企業の経営者が謝罪するのはまだしもですが、人気音楽グループの独立騒動でそのメンバー全員がテレビの冠(かんむり)番組に生出演して謝罪したそうです。ニュース番組でそのシーンを観た私は違和感を覚えました。もし、謝罪するのであれば記者会見を開いて行えば良いのであり、公共の電波を使って一般の視聴者(ファンが多いとはいえ)に謝罪するのは公私混同ともいえます。

 

しかも、本件の発端となったのは企業(芸能プロダクション会社)における役員間の確執である(報道が事実とすればですが)にも拘(かかわ)らず、関係する役員は一切表に出ていないのです。一般の企業であれば最高責任者が事情を説明するのが当然でしょう。この企業は未だに古い体質(組織運営と労使関係)を残しており、ことを収めるためにメンバーに謝罪させた(ペナルティを科した)のではないかと勘ぐってしまいます。そういえば、つい最近のことですが、隣国・韓国でもタレント(韓国グループの台湾人メンバー)がネット映像を通して謝罪させられたことに国の内外から批判が集中したようです。しかし、同じく隣国である中国では、欧米と同様、トップが謝罪することはほとんど見かけません。これは、発祥の地・中国では忘れ去られた儒教(じゅきょう)の考えが日本と韓国では現存していることの証左と考えられます。

 

日露戦争の直後に始まり現在に至る「日本異質論」(日本の台頭にある種の警戒感をもって日本社会と文化の特殊性を強調する考え方)の当否は置くとして、このようなニュースは日本人と日本社会を投影したものと言えるでしょう。「日本人のメンタリティー」についての考察はここまでにして、もう一つのテーマ「ハイブリッド車人気」に移ります。

 

20世紀から21世紀に移行する直前の1997年(平成9年)年に発売された国内初の量産型ハイブリッド車「プリウス」は18年間で累計販売台数が800万台を超えたことが2015年8月21日に発表されました。内訳では、一番多いのが日本で(半数近い約390万台)、次いで北米の約280万台、欧州は100万台弱とのことです。そして、昨年12月に発売された四代目のプリウスは最初の1か月で年間の販売計画を上回る18万台を受注する絶好調ぶりです。(注;トヨタの他ハイブリッド車や他社のハイブリッド車については省略)

 

この違いの主要因は日本の道路事情にあります。信号が多く、渋滞も頻発するため、どうしてもストップ&ゴーが多くなる環境では、ハイブリッド車が有利なことは確かです。また、諸外国と比べてガソリン価格が高い(ガソリン税が高い)ことも消費者心理に影響しています。先の記事にも書きましたが、ガソリン価格が高いからといってハイブリッド車が経済的であるかについては現時点で否定的です。購入価格の差(40万円前後)は購入時の税制優遇(数万円)を考慮しても、ガソリン消費の少なさ(年間1万km走行時に1万円程度)でカバーするには無理があるのです。

 

一方、渋滞が日本ほどではなく、しかも高速で長距離ドライブをする人が多い欧米ではハイブリッド車の特徴を活かす機会が少ないのです。特に、欧州では高速道路が発達しているため燃費と高速走行性能に優れたクリーンディーゼル車のシェアが50%前後と高いとのこと。

 

しかし、アメリカのCAFE基準(2016年を最終目標達成年とする企業平均燃費)や欧州でのCO2排出量規制強化(2021年までにCO2排出量を半減)など環境性能を取り巻く状況は厳しくなっています。両市場で主役を務めているクリーンディーゼル車や通常のガソリン車ではこれらの規制への対応が困難と思われ、また次世代の有力候補である電気自動車や燃料電池車の普及は時期尚早であるため、欧米でもハイブリッド車(特にプラグインハイブリッド車)が再評価されるかもしれません。
 

当ブログの記事「温泉大好き、ドライブも!」と「旅行大好き、飛行機も!」で繰り返しているように、車の運転が好きな私は長年乗り継いできた通常のガソリン車に十分満足していましたが、現在利用している代表的なハイブリッド車の三代目プリウスにも大いに満足しています。
 
話がそれますが、私は新しい魅力を持つ高価なアイフォーンも数代にわたって購入し続けています。驚くべきことですが、日本は世界一のアイフォーン大国(シェアが約50%)なのです。ちなみに、全世界では約15%、米国約30%、中国20%強、韓国10数%)。つまり、日本人は”me too”(私も!という付和雷同)指向があり、心の中に常在する「そうは言っても」「(あれこれ考えても)やっぱり」「だって~」などの言葉(考え)が論理を越えて支配力を持つ(つまり、コストに甘い)ことがハイブリッド車人気の背景と言えそうです。

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