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2016年3月25日 (金)

ベトナムの旅(その7) 陶器の里「バッチャン」(前編)

ハロン湾へ向かうバスは川幅の広いホン川に架かるヴィントゥイー(Vinh Tuy)橋を渡ります。その下流には国道1号線のタイ・チー(Thanh Tri)橋が見えます。
 
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最初のICを出て、国道1号線を横切り、ホン川に沿って続くよく整備された「ハノイ-ハイフォン高速道路」を南下しました。  名前の通り港町のハイフォンまで続いているそうです。
 
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しかし、4-5km走ったところで突然、脇道へそれました。
 
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大型バスは村の中の折れ曲がった路地を巧みに抜けて行きます。
 
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ハノイ市街地から車で約40分の距離にあり、陶器の里と呼ばれる「バッチャン(Bat Trang)村」に到着し、大型バスはこれ以上進入できないと思われる場所に停車。バスを下りて工場が並ぶ狭い路地を100mほど歩いたところに、我われが見学する陶器工場がありました。
 
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ガイドさんの説明によると、地名のバッチャン(Bat Trang)は「陶器がたくさんある」という意味で、住民(約2000人)のほとんどが陶器の製造または販売に従事しており、いずれも自宅に小さな工場を持っているそうです。陶器の原料となる白い土は近くで大きく右にカーブして流れるホー川の左岸にある畑の地中に存在する土を掘り返し出しているとのこと。浅い地層は赤土で、その下に白い土が堆積(たいせき)しているそうです。ちなみに、赤土はレンガ用に使われるそうで

 

陶器を作る技術は600年ほど前にバチャン村の住民が中国へ出かけて学んだ技術を持ち帰り、それが代々子孫に伝えられ、現在に至っているそうです。各家には得意とする製品(皿・壺・花瓶など)があり、製品の裏面にバッチャン村と製造者の名が彫られているそうです。
 
製造方法は主に轆轤(ろくろ)ですが、一輪挿しなど一部の製品は型に水で溶いた白い土(陶土)を流し入れて、型に近い側から固まる性質を利用し、時間を見計らって中味を流すと均一な厚さが出来上がるとのこと。素晴らしいアイディアだと思います。そして、陶器を焼く窯は電気あるいは石炭で加熱しているそうです。
 
後で調べて知ったことですが、日本では室町時代末期から江戸時代にかけてベトナムの陶器が「安南焼き」(日本人の命名)として茶人などによって珍重されたそうです。

 

工場に入ると、最初の部屋の右手で絵付け作業が行われていました。ちなみに。絵付けは天然の色素(植物から採取された赤黄青の3種類、中国で考案された絵付け材料)を使っているそうです。
 
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ベトナムでは縁起が良いとされる蜻蛉(とんぼ)が描かれています。昔の日本でも言われたことですが、『トンボが低く飛ぶと、雨が降る。高く飛ぶと、晴れる』 という諺(ことわざ)があるように、ベトナムの農民たちはトンボが飛ぶ様子を見て、天気を判断したそうです。
 
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焼いたあと竹細工と組み合わせた鍋敷きの完成品です。ちなみに、描かれている菊の花は国花の蓮(はす)の花と並んで縁起が良い花とされるそうです。
 
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手前の筒状のものは一輪挿しを造るための型枠(かたわく)だと説明されました。
 
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これが絵付けした(焼く前の)一輪挿し
 
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花瓶(かびん)の絵付作業
 
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大きな花瓶は小刀で表面を彫って(削って)模様を描く技法も使われていました。
 
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花瓶としてだけではなく、ランプとしても楽しめる趣向(しゅこう)でした。
 
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入口に近いエリアでは機械を使って何やら鉢状のものを量産しています。
 
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積まれているのはビニール袋に入った陶土です。触ってみると肌理(きめ)が細かく、湿っていることが感じ取れました。まるで、パン生地あるいは搗(つ)きたての餅(もち)のようです。
 
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奥の部屋では多数の一輪挿し用型枠が並べられていました。乾燥させるプロセスなのでしょうか。
 
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工場の見学を終えて外へ出ました。赤い土を使った焼いた煉瓦は工場内の壁だけではなく、建物の外壁にも使われています。換気用の窓が付けられていました。
 
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(続く)

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