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2016年4月22日 (金)

ベトナムの旅(その26) 古都ホアルーの「ディン・ティエン・ホアン祠」と「レ・ダイ・ハン祠」(後編)

広場から見た東方向の岩山です。右手奥には駐車場の脇に並ぶ土産物店が確認できます。
 
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反対側(西方向)の田園風景と岩山
 
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広場の脇に補修用と思われる屋根瓦が置かれていました。日本の屋根瓦と違って、少しずつずらしながら水平に積み重ねられるようです。
 
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「レ・ダイ・ハン祠」も「ディン・ティエン・ホアン祠」と同様、東向きに配置されています。前方に見える廟門には龍と狛犬が飾られています。
 
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廟門を潜ると面白い形の二の門が現れました。
 
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ここでも前庭に奇岩が置かれています。
 
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三の門を抜けます。
 
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奇岩と大木
      
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参拝所の祭壇とお堂は「ディン・ティエン・ホアン祠」とよく似ています。もちろん、屋根の上にある装飾は皇帝の象徴である竜ですが、頭・前足・炎に包まれた玉を強調する意匠になっています。ただし、前足の指(爪)は4本であることが確認できました。5本指の龍は中国の皇帝のみに許されたことへの配慮でしょう。
 
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皇帝用のお興(こし)
 
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お堂の中へ入りました。祭壇をはじめさまざまなものに龍のレリーフが施されています。
 
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鳴り物
 
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奥への入口も「ディン・ティエン・ホアン祠」と同様
 
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前黎(ゼンレ)朝(980-1009年)を興した黎桓(レ・ホアン)の別称はレー・ダイ・ハン(Le Da
i Hanh、黎大行)の冠には「王」の文字があります。
   
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黎桓(レ・ホアン)は丁朝の建国者である丁部領(ディン・ボ・リン)に将軍として仕えていましたが、丁部領と丁璉(ディン・リエン)皇子が侍衛(じえい、護衛)によって暗殺されたあと丁部領の子「Dinh Toan(ディン・トアン、丁璿)」が6歳で皇帝に即位したため、その摂政(せっしょう)として政治を司(つかさど)ることになりました。これを知った中国(宋)は北部ベトナムへの出兵を決めたため、丁朝の将兵は黎桓を新たな君主に推(お)したことで黎桓は980年に王位に就き、前黎朝を興(おこ)すとともに宋軍を打ち破りました。ちなみに、丁璿は退位して元の衛王(えいおう、皇族)に戻されました。ちなみに、「前」がつくのは15世紀の黎朝(後黎朝)と区別するためです。

 

左側は黎朝第三代皇帝のレ・ロン・ディン(Le Long Dinh、黎龍鋌)です。第二代皇帝となった異母兄を3日後に殺して帝位を奪ったとされます。
 
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右手は楊(ズォン)皇后(Duong Van Nga)。丁部領の妻(皇后)でしたが、自分の子(丁璿)を守るために黎桓と再婚したそうです。
 
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暴君であったレ・ロン・ディン(黎龍鋌)がわずか4年後に死ぬと兄弟間で後継争いが起こりました。それにともない、禁軍(近衛軍)の将軍として仕(つか)えていたリー・コン・ウアン(Ly Cong Uan、李公蘊)を新皇帝に推す声が高まり、李公蘊は1009年に20年間続いた前黎朝を倒し、李朝を興(おこ)すとともに翌年(1010年)には44年間この地にあった都をタンロン(昇龍、現ハノイ)に移しました。遷都の理由はホアルーが手狭であることと中国の影響力がタンロンでも弱まったことによるとガイドさんから聞きました。

 

「レ・ダイ・ハン廟」の裏手には発掘された宮殿の土台跡を保存する博物館があるそうですが、立ち寄りませんでした。

 

東門を出たところにある狛犬
 
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サオへー川に架かる橋を渡って駐車場へ向かいました。
 
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(続く)

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