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2016年5月26日 (木)

栃木県南部のドライブ旅(その10) 栃木市「柏倉温泉太子館」の日帰り湯

国道293号を走っていると、同行者が山の中腹に「大の字」を見つけたと言います。そして「三毳山」(みかもやま)と表示された道路脇の看板も。
 
あとで調べると、佐野市・栃木市・岩舟町にまたがる三毳山(標高229m)の西麓にある縦80m、横60mの「大の字」が燃える「佐野三毳山大文字焼」の場所のようです。 三毳山には古道「東山道」が通っていたとされ、万葉集東歌(あずまうた)に『下毛野(しもつけの) みかもの山の 小楢(こなら)のす まぐわし児(こ)ろは 誰(た)が(け)か持たむ』(下野の国にある
三毳山のコナラの若木のようにかわいい娘は誰の椀を持つのか、つまり誰の妻になるのか、注:「まぐわし(目細し)」は香(かぐわ)しと同様に美しい、「児ろ」は女性や子供の愛称、「笥(け)」は椀/食器)、と詠(よ)まれました。しかし、「三毳山」は国道293号から6kmほども離れているのですが・・。ちなみに、栃木市の兼信平とともに関東の富士見百景に選ばれています。
   
東武鉄道佐野線の終点駅である葛生(くずう)駅付近で県道210号にそれ、曲がりくねった山道を3kmほど走ると、佐野市から栃木市に入りました。県道126号となった山道を下った柏倉町で左手の田舎道に入り、山間に分け入った場所に「柏倉(かしくら)温泉太子館」はありました。東北自動車道栃木ICの西方、約3kmの地点です。
 

広い駐車場に車を停めて、大名屋敷の門のように立派な正門を潜(くぐ)りました。
 
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正面に聖徳太子神社の門が見えますが、左手の建物が宿と日帰り湯の入口です。
 
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太子館のパンフレットには、『よってがっせ、のんびりと 「とちぎの露天風呂 蔵の湯」』 と書かれていました。聖徳太子を祀る神社にある旅館です。ちなみに、「蔵の街」と呼ばれる栃木市には6年前に訪れています。

 

日帰り湯のサービスは、平日午前11時〜午後8時、利用料金 900円(オプションの貸しタオルは200円)。食事処を兼ねたロビーから四方を建物で囲まれた大きな池を眺めることができます。開放型の渡り廊下の先、山の中腹に見える建物は聖徳太子神社の本殿で、右端にはさきほど見た門も見えます。
 
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こちらも渡り廊下のようです。
 
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ロビーの先から左手に続く旅館らしく高級感のある長い廊下を左手に進みました。
 
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上り框(かまち)も立派です。
 
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そこには開業当時(大正13年)の太子館と鉱泉湧出場の写真が置かれていました。
 
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和室の休憩所を経由して入った脱衣所はいたって平凡です。
 
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たいして広くない浴場には大きな石造りの浴槽と小さな石造りの浴槽が並んでいます。
 
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大きい方は無色透明の真湯で、小さい方は薄茶褐色のお湯が入っていますから源泉風呂(加温・循環湯・ジャグジー付)のようです。源泉名は「太子霊鉱泉」、泉質は単純酸性冷鉱鉄泉(酸性低張性冷鉱泉)、源泉温度は10.7度、ph2.54(酸性)。源泉湯(加温後)は40度弱と低温で長湯に向いており、酸性度が強いので肌への刺激を感じました。
 
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大きな岩に囲まれた立派な岩組み露天風呂も真湯でした。「太子神社」の本殿がある山を見ながら貸切状態の露天風呂でのんびり湯を愉(たの)しみました。きれいな露天風呂にも源泉が使われていると良いのですが・・。
 
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露店風呂を回り込んだ裏側(20mの距離)に塩サウナと水風呂(屋外)がありました。サウナの中はかなりの暑さです。
 
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温泉を楽しんだあとは、しばしリラックスすることに。休憩室から見た小さな池には鯉が泳いでいました。
 
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同行者の湯上りを待って太子館を退出。参道を進んだところから見る聖徳太子神社の本殿です。
 
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太子館の渡り廊下が横切っています。
 
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「茅(ち)の輪くぐり」の説明
 
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二の門から急峻な石段が本殿まで続いています。由緒を調べてみました。『社伝によれば、鎌倉時代、館主二十八代の祖大阿久家氏始が、現鎮座より東200mに氏族の祖聖徳太子大神を歓請祭祀。1717年(享保2年)、十代の祖仁左衛門源兵衛が大芝原山中腹に再建造立した』とありました。
 
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山間に立地して借景が楽しめることと、建物が立派でかつ客室が渡り廊下でつながる離れ形式になっていることから、年配者が宿泊するには良い旅館だと思われます。しかし、栃木市唯一の温泉宿としての希少価値はあるものの、日帰り湯の利用客にとってこの温泉はやや期待外れでした。(続く)

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