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2016年6月24日 (金)

「アルコール依存体質」を克服する!?

半年前の記事「アルコール依存症的な私の人生」で書いたように、アルコールは私にとって長年付き合っている親友、かつ人生を楽しむための遊び友達でもあるのです。しかし、年齢を重ねると先の記事に書いたように、私の身体にはアルコールの刺激がしだいに強くなり、飲みすぎると体調不良に陥(おちい)ることもあります。ものは試(ためし)と、半年前に2週間ほど飲酒を控えたところ、目に見えて体調が改善されるという有意義な体験をしました。

本題の導入部として、「アルコール依存症」とは何かを説明しましょう。「アルコール依存症」は、薬物依存症のひとつであり、「脳の病」かつ「行動の病」でもあるのです。その症状(アルコールの探索・摂取行動)は脳に行動の記憶として刻印(こくいん)されるため、完治(かんち)することがない病気です。たとえ、長期にわたって禁酒(飲酒を禁じること)をしても、少量の再飲酒が切っ掛けとなって短期間に禁酒直前の摂取(せっしゅ)行動に戻ってしまいます。つまり、ほかの薬物依存症と同様に再発しやすい病気なのです。

 

前々回の記事に書いたように思い切って自室を片付け(断捨離し)て気分が良くなった(ドーパミンが脳内に放出されて精神的に安定した)好機を利用し、私がどれほどの「アルコール依存症」であるかを試してみることにしました。その準備として、ストックが少なくなったアルコール類(ビールとウイスキー)を買い足すことを停止。自虐(じぎゃく)的な私は自ら退路を断ったのです。ただし、同居者に宣言することは私にとって「禁じ手」ですから、何もいわないまま飲酒を即日止めて、私の挑戦が始まりました。

 

医師の指示など外的条件による「禁酒」や自らの生き方を変える「断酒」ではなく、期間限定で飲酒を控える「休酒」については半年前に成功体験がありますから、私に迷いや不安はまったくありません。開始してからの1週間は「休酒」をなんなく完遂(かんすい)し、そして2週間目と3週間目も順調に経過しました。その効用として、心なしか体調が良くなったように感じられ、逆流性食道炎の症状(しばしば発生する咳と胸やけ)が軽減されたことで、数年ぶりで食欲が回復しました。一方、副作用(離脱症状)と思われることは軽い頭痛を感じることと寝つきが少し悪くなった(睡眠障害)ことです。
 
当面の目標は4週間目の終わりに予定されるOB会までの「休酒」です。この会は私が幹事の一人ですから、欠席することはできませんし、「休酒」していることを披露(ひろう)すれば座が白けてしまいます。そこで、この会の乾杯までの4週間弱にわたって「休酒」を続けられるかどうかで私自身の「アルコール依存度」を判定することにしたのです。
 

 

そして、昨夜 OB会が某イタリア料理店で開催されました。乾杯のビールの味(4週間ぶり)は格別であり、旧知の人たちとの語らいもいつも以上に楽しいものになりました。そしてワインが何杯も続いたことはいうまでもありません。酒飲みには酒を飲む口実はいくらでもあるのです。こうして、私は4週間ぶりに「アルコール依存」の日々へと無事帰還できました。いつでも「休酒」できることに自信を深めた私はまた「休酒」できる日が訪れることを楽しみにしています。 しかし、これは意志が弱くて「断酒」できない人間の言い訳ですが・・。

 

さて、ここからが本題です。飲酒習慣をしばらく止める、つまり「休酒」に成功するためのポイントがなんであるかを考えてみました。その結果、あくまでも私見ですが、①まず酒は体に悪い(適量の酒は体に良い/自分は理性で飲酒をコントロールできるとの思い込みは誤りである)こと認めて酒を飲まないと決心すること、②次いで継続的に運動をすることにより爽快感(達成感)を得ることで酒を飲まないでいられる安定した精神状態に自らを置くこと、③酒が「人生を豊かにしてくれる」「人との付き合いに欠かせない」「精神をリラックスさせてくれる」はいずれも思い込みにすぎないと自覚すること、飲酒によって自分は損をしている(時間・お金・健康・家族との良好な関係など)と認識すること、が不可欠であると考えます。 

 

つまり、人間の行動原理は基本的に「利己的」な動機に基づくことが「重要なポイント」でしょう。決して『もう二度と酒が飲めなくなる』 と後ろ向きに考えないことが必須であり、『もう飲みたくもない』 という意識状態を目指すことです。ちなみに、専門医による禁酒治療では、「アルコールの分解を妨げてより少量の飲酒でも不快に感じさせる薬「シアナミド」などや中枢神経に働きかけて「飲酒欲求」を抑える断酒補助剤「レグテクト錠」などがあるようです。

 

上記したように、『飲酒することには何のメリットもないこと』 を十分認識したあとは、「休酒」することで得られるさまざまなメリット(自分が長年にわたって失っていた上記の時間・お金・健康・家族との良好な関係)を回復できることを理解すれば「休酒」に成功する確率が倍増すると考えます。しかし、2度目の「休酒」に成功したといっても、「アルコール依存体質」であるということは何ら解決されていません。飲酒を再開すれば飲酒習慣に歯止めがなくなり、いつの日か「アルコール依存症」に陥(おちい)ることは確実なのです。
 
事実、OB会で楽しい酒を味わったことにより、飲酒への誘惑が私の中で強く蘇(よみがえ)ってきました。この事実は、上記した「休酒」や条件付きの「禁酒」ではなく、無条件の「断酒」を一日でも早く実行することが喫緊(きっきん)の課題であることを私に悟(さと)らせることになりました。やはり、脳内に一度刻印された「アルコール依存症」に準じる精神的・身体的な摂取行動の記憶は一生消えることがないのです。

 

一方、すでに「アルコール依存症」である方は、上記したような自身の努力だけで依存症から脱却することはほぼ不可能ですから、専門医の指導と治療を受けることをお勧めします。

 
                          ☆
 

 

ここで、関連するプチ薀蓄(うんちく)を一つ。混同して使われることが多い「アルコール依存症」と「アルコール中毒(アル中)」の2つはまったく異なるものなのです。「アルコール依存症」は、 単に薬物としてのアルコールに依存する(必要とする)状態ではなく、精神依存と身体依存によって飲酒のコントロール(量・酔いの深さ・抑制・飲酒後の記憶喪失)を失う病気です。しかも、この症状に留まらず、家庭や仕事場で様々な問題行動を起こすことも多いようです。したがって、他の薬物依存症と同様、専門医による心身両面における長期治療(再発防止を含む)が不可欠です。 

 

一方、「アル中」は急激な飲酒により体内に入ったアルコールの毒性によって健康障害を起こした中毒症ですから、体内からアルコールを抜くことがその治療法です。新年度に入って行われる大学の新入生歓迎会で、上級生たちが新入生に酒の一気飲みを半ば強制し、新入生が「急性アルコール中毒」になる事故の報道をよく目にします。短時間の大量飲酒は死に至る危険があることを十分認識する必要があります。 

 

ちなみに、飲酒を強要し、「急性アルコール中毒」に陥(おちい)らせた場合は傷害罪に問われることがあり、15年以下の懲役(ちょうえき)または50万円以下の罰金を課せられることがあります。万一、死亡した場合は、傷害致死罪に問われ、3年以上の有期懲役という刑事罰を受けることがあります。

 

                          ☆  

 

余談です。禁酒と並んで難しいといわれる禁煙については40年以上前に成功しています。3度目のトライアルでしたが、それ以来煙草の誘惑に負けることはありませんでした。半世紀前を振り返ると、私がタバコを吸い始めたのは大学に入って間もない18歳でした。当時も今と同じで、喫煙(きつえん)は20歳以上と法律で定められていましたが、社会的に黙認されていました。喫煙し始めた理由は、タバコを吸う友人が多かったことと、入学直後 パチンコにしばらく嵌(はま)ったことだったように思います。 

 

喫煙習慣は社会人になっても続き、徹夜残業にはタバコが欠かせない存在でした。25歳になったころに思い立って禁煙してみましたが、1か月しか続きませんでした。やはり、徹夜残業が失敗の原因です。2度目の禁煙は3か月ほど続きましたが、工場で行われた新製品の初ロット検査への立ち会いが深夜に及んだ時、無意識に同僚のタバコをもらって吸っていました。

 

さらに、27歳になった時に試みた3回目の禁煙は、酒の席や深夜残業などで気が緩(ゆる)むことを戒(いまし)めて、なんとか苦しい期間を乗り切りました。そして、その半年後に体調を崩(くず)して再手術をうけたことで、喫煙どころではなくなったことが幸いしました。もう一つの幸運は、退院してほどなく同居することになった人のおかげで、ストレスを感じない生活スタイルに変わったことです。やはり、禁煙にはストレスが大敵なのです。

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