続々・奥の細道擬紀行(その11) 滑川市の「なめりかわ宿場回廊めぐり」
魚津市の隣町である滑川(なめりかわ)市の中心部(滑川駅)に到着

駅前ロータリーのバス停近くにある「滑川宿の案内看板」には、『古代から中世にかけて、滑川市域には「堀江荘(ほりえのしょう)」という京都の八坂(祇園)社の墾田地(こんでんち、荘園)があった。早月川扇状地の湧水帯に位置する「梅沢・小泉・滑河」などはいずれも「水」に縁のある地名で、とくに「滑」は、低湿地や沢沼地を意味し、早月川の廃川地帯に成立した村であることを表していると考えられる。(以下略)』
と説明されています。

地図に「なめりかわ宿場回廊めぐり図」と番号が振られたスポットが表示されていますので、それに従って宿場跡を巡ることにしました。この案内看板が①の「北国街道滑川宿みちしるべ」でした。
②は「和田の浜古戦場」。滑川市の常磐町から中川原地区にかけての海岸線は和田の浜と呼ばれる戦国時代の古戦場です。その近くには「ホタルイカ群遊海綿」(下の写真)と「蜃気楼」の二大奇観(きかん)をみることができる場所です。

近くにある「ほたるいかミュージアム」に興味を持ちました。受付で尋ねると、このシーズンはビデオによる説明だけだとのこと。それでも、館内に掲示されている説明パネルなどを見学させていただきました。

③「常磐(ときわ)町と町域の拡大」 滑川宿の東端は櫟原(いちはら)神社のある新明町であったが、周辺農村部からの流入人口で町域が肥大化して新屋敷と呼ばれたそうです。
④延喜式内社(えんぎしきないしゃ)の櫟原(いちはら)神社

境内には芭蕉句碑「しばらくは花のうへなる月夜かな」と「常夜灯」があるそうです。後者はは船舶の航行の安全を祈願するとともに道しるべをかねた献灯施設のようです。
⑤鍛冶屋橋(新明町と中町の境界辺り)
⑥芭蕉「奥の細道」と川瀬屋 元禄2年(1689年)の7月13日(新暦では8月27日)の夕方、芭蕉と同行の曾良(そら)は滑川に着き、川瀬屋に宿泊したという説が有力とのこと。ここで詠(よ)まれたという句は、『早稲(わせ)の香や分け入る右は 有磯海(ありそうみ)』。注、有磯海は富山湾のことで、北陸自動車道には有磯海SA(上り:滑川市、下り:魚津市)がある
⑦桐沢本陣と大町 注、大町は滑川発祥の町
⑧橋場 注、大町と瀬羽町の境を流れる中川に架かる雪島橋付近を指す
海岸方向へ進んた河口付近には防潮堤と波消しブロックがありました。

⑨瀬羽町(旧狭町)と信仰の道

沖田川放水路の工事現場近くで「大岩道」の古い道標を見つけました。

北陸道と大岩道との分岐点に立てられていた道標は、文化8年(1811)に立てられたもので、滑川市指定文化財となっています。「史跡 立山、大岩道しるべ」の案内看板には、『山岳信仰は、奈良・平安時代には僧侶や修験者たちのものであったが、江戸時代には一般庶民の信仰登山も認められ、立山・大岩への登拝者は、地元はもとより、陸奥・出羽・越後をはじめ全国より集まったが、この「道しるべ」はそのための道案内であった。もとは、この近くにあった旧北陸道からの分岐点にたっていたものである』 とあります。

海岸沿いに伸びる県道1号を西進し過ぎたため、「なめりかわ宿場回廊めぐり図」のルートから反(そ)れましたが、かまわず西進することにしました。(続く)
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