« 続々・奥の細道擬紀行(その40) 長浜市湖北町の「小谷城址」 | トップページ | 続々・奥の細道擬紀行(その41) 「姉川の合戦場」と長浜市の「豊公園(長浜城址)」 »

2016年9月 5日 (月)

黴(かび)と戦う

カビ(黴)は人間にとって身近な存在です。私が子供の頃、お餅に生える青カビを餅の表面と一緒に削り取って食べた記憶があります。当時、長期保存には切り餅を水槽に入れて水餅(みずもち)にしていました。今なら冷凍保存ですが・・。そのように昔の人たちは今よりもカビに無頓着(むとんちゃく)だった(青カビは無害と信じられていた)と思います。実は、カビは5-20万年前に誕生した新人(ホモ・サピエンス)よりもはるかな大昔(魚類が誕生した約5億年前)から地球上に存在していたと考えられ、人類は誕生するとともに気が遠くなるほど長きにわたってカビと共存関係を続けてきました。

 

多くの種類があるカビは、菌糸(きんし)と呼ばれる糸状の細胞からなり、胞子(ほうし)によって増殖します。湿気の多い時期に食物・衣類・浴槽の壁などの表面にカビ発生することが多いようです。人の肌で増殖する白癬菌(はくせんきん)は手足の水虫や頭皮のシラクモの原因になり、カビの胞子がアレルギーを引き起こす気管支ぜんそくや鼻炎などの疾病(しっぺい)があります。

 

逆に人間の役に立っているカビもあります。麹(こうじ)カビのように味噌・醤油・日本酒を作るために用いられているものや、青カビはチーズを作るために使われ、青カビの一種から世界最初の抗生物質であるペニシリンが発見されています。つまり、カビは人間の友達(共存共栄者)でもあるのです。

 

住宅内では高温多湿な浴室や台所がカビにとっての最高の住処(すみか)でしょう。 浴室にカビを生えさせないようにするには、お風呂から出たあとに換気扇を回して、湿気を強制的に追い出すことが効果的です。ちなみに、カビは湿気(水分)が残りやすいタイルの目地に取り付き、剥離(はくり)した皮膚(垢、あか)や石鹸(せっけん)のカスを栄養源にして発育します。

 

カビ退治には薬品の次亜塩素酸ソーダ(カセイソーダの水溶液に塩素ガスを通したもの)と消毒用エタノールが効果的で、特に天井付近はエタノールを含ませたタオルで拭(ふ)くのが良いと思います。ちなみに、エタノールはカビだけではなく多くの細菌、真菌、ウイルスに有効のようです。

 

薬品ではありませんが、シリカゲルは、多孔質で表面積があり湿気をとってくれるので、カビの防止には威力抜群ですが、高価であることが難点です。

 

                           ☆

 

カビの講釈(こうしゃく)はこの辺(へん)にして、私のカビとの戦いを紹介します。その舞台はエアコンです。数年前からエアコン用洗浄スプレーを適宜使用してきましたが、気休めのようで効果はなく、いつの間にか室内機の内部は黒カビの巣窟(そうくつ)になってしまいました。ラジエター部は比較的に良好なのですが、シロッコファン(円筒形をした多翼送風機)の部分に黒カビがビッシリと付着してしまいました。

 

それではと、「カビキラー」のスプレーを何度も使用しましたが、作業が大変な割に効果は限定的で、やはり専門業者に清掃を依頼する必要があると思い始めた2年ほど前のこと、ネットで偶然に見つけたものが、素人(しろうと)でもエアコンの室内機を清掃できるという「工進 乾電池式噴霧器 ガーデンマスターGT2 [2L]」「アルミフィンクリーナー(エアコン洗浄剤)」「壁掛用エアコン洗浄カバー」の3点セットです。

 

価格は7000円強とかなり高価ですが思い切って購入しました。「ガーデンマスター」は名前から想像できるようにガーデニングでの消毒や殺菌に使う電池式携帯噴霧器です。また、室内機を覆(おお)い薬剤が飛散するのを防ぎ、薬剤で溶けたカビ混じりの汚水を流す機能を持ったロート状の形をした洗浄カバーは洗浄作業に不可欠であることがあとで再確認できました。

 

簡単な説明書を読んで、早速試してみました。携帯噴霧器には単三乾電池を4本入れる必要があり、手持ちの充電用乾電池「エネループ」を使用しました。注意することはアルカリ度が高い(PH13以上)薬剤原液と水の混合比率で、説明書に記載された割合を忠実に守ることです。次いでカバーをエアコンの室内機に被(かぶ)せる作業は、ビニールカバーの端に長いゴム輪が取り付けられていますから、コツを掴(つか)めば思いのほか簡単でした。また、トラブルを避けるため、エアコンの電源コード(プラグ)をコンセントから抜いておくことも必須です。

 

逸(はや)る気持ちを抑えられず、練習をかねて室内機のラジエター部から清掃を始めました。噴霧器本体のスイッチを押したあとは噴霧機からホースで接続されたノズル部を適当な距離に保持してラジエター部に向けるだけです。やがて室外機の排水パイプから汚水が出始めました。大成功です。後で知ったことですが、薬剤は水で10-20倍に希釈(きしゃく)していますが、強いアルカリ性の液体ですから、皮膚や衣服に付着すると痒(かゆ)くなったり脱色したりすることがあります。作業時にはビニール製手袋・前掛け・メガネを着用すると良いでしょう。

 

次いで、シロッコファンの部分にも噴射してみました。三角形をしたビニールカバーから伸びた排水用の長い筒状の部分(つまりロート状の先の部分)を通して汚水がバケツに溜(た)まり始めました。と思った矢先、室内機から出たと思われる水が壁をつたって垂(た)れ始めたのです。作業を中止して点検しました。室内機の背面にはビニール製カバーが届かない隙間(すきま)があり、そこから噴霧した薬剤入りの水が漏れ出していたのです。説明書を確認すると確かに注意書きがありました。ガムテープを使ってビニール製カバーを壁に固定して対処しました。

 

これで水漏れは無くなりました。あとはシロッコファンを手で(実際は割り箸を使って)回転させながら、シロッコファンに向けて丁寧(ていねい)に噴霧し続けました。噴霧が完了した後、真水を使った洗浄に次いで乾燥させれば作業は完了。シロッコファンはかなりきれいになったはずでしたが・・。しかし、長年に亘(わた)って積もった(こびり付いた)カビは噴霧が届きにくい場所にまだ残っているようですから、エアコンを止められる時期を選んで上記の洗浄作業を3度行ったことでカビはほぼ除去できたようです。これからも季節の変わり目にこの洗浄作業を継続して行いたいと思います。

 

後先になりましたが、エアコンの室内機にカビが生える原因は、冷房・除湿時に室内機内の湿度が上昇して結露し(湿気を保ち)、室内に浮遊する埃(ほこり)が餌(えさ)になることのようです。わが家のエアコンには、結露を解消するため、停止時ボタンを押すと一定時間送風モードになって内部を乾燥する機能が自動的に働きますが、夏場は連続運転することが多く、結露によって発生するカビを防ぎ切れないようです。

 

オマケとしてカビ退治の体験談をもう一つ紹介します。それは電動歯ブラシです。昔からからブラウン製の電動シェーバーを愛用する私は数年前にブラウン製の電動歯ブラシを購入しました。ちなみに、歯磨きオタクである私は、手磨き用歯ブラシ・先の尖った小さな歯ブラシ(プラウト)・歯間ブラシ・糸フロスを適宜使い分けています。

 

閑話休題。2ヶ月ほど前のことですが、毎日使う電動歯ブラシの本体に黒いシミが発生していることに気付きました。装飾と持ちやすさ(滑りにくさ)を目的とするゴム状のプラスチック部分に黒カビが生えていたのです。とりあえず石鹸で洗いましたがまったく効果がありません。それではと、「カビキラー」の泡を吹きかけて1時間ほど待ちましたが、黒いシミは少し小さくなったものの・・。

 

それを見た同居者が助言してくれました。まず、「カビキラー」を染み込ませたティシュペーパーを巻きつけ、その上をサランラップで覆(おお)って薬剤の乾燥を防止し、翌朝まで待つと良いとのこと。翌朝になるとカビはみごとに消えていました。念のため消毒用エタノールで殺菌すれば完璧です。それ以来、防水型の電動歯ブラシを使ったあとはタオルで水分をていねいに拭(ぬぐ)い去(さ)ることにしています。
 

カビとの戦いで痛感したことは、『常に空気中を漂(ただよ)うカビ菌の胞子は、水分(湿気)に招(まね)かれて付着し、さまざまな栄養分を摂取してカビを繁殖させるため、このプロセスを常に絶つことが不可欠である。いったん生えたカビを除去することは大変である』 との教訓です。みなさんもカビを増殖させないように十分ご注意ください。

« 続々・奥の細道擬紀行(その40) 長浜市湖北町の「小谷城址」 | トップページ | 続々・奥の細道擬紀行(その41) 「姉川の合戦場」と長浜市の「豊公園(長浜城址)」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/64146467

この記事へのトラックバック一覧です: 黴(かび)と戦う:

« 続々・奥の細道擬紀行(その40) 長浜市湖北町の「小谷城址」 | トップページ | 続々・奥の細道擬紀行(その41) 「姉川の合戦場」と長浜市の「豊公園(長浜城址)」 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ