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2016年11月 2日 (水)

山陰地方の道路状況

山陰地方の主要道路といえば、なんといっても国道9号(山陰道)でしょう。古代の律令時代(7世紀後半の大化の改新から10世紀ころまで)においては五機七道(ごきしちどう)のひとつである日本海側の行政区分であり、同時にそこへ至る近世の主要街道でした。道路としての山陰道は、江戸時代に整備された丹波を経由するルートである「山陰街道」もありましたが、現在の国道9号は律令時代の「山陰道」をほぼ継承しています。

 

同地方は中国山地によって山陽地方と隔たれているため、日本海に沿って長く伸びる国道9号(山陰道)と現在整備中の山陰自動車道(高速道路と準高速道路が混在)と中国山地の盆地をつなぐ国道482号(宮津-米子)や国道183号(広島-米子)を横糸とすれば、山陽地方の都市へ至る陰陽連絡国道(旧街道)・同バイパス・自動車専用道(新設)などの縦糸が多数存在します。例えば、姫路市と鳥取市を結ぶ因幡街道(若桜街道、現国道29号)、志戸坂(しとさか)峠を越える智頭往来(ちづおうらい、現国道373号)など。

 

つまり、山陰地方の道路は碁盤の目あるいは魚の鱗(うろこ)の形状で構成されているのです。なお、自動車専用道路については鳥取県のhp「山陰道の事業区間」と島根県のhp「島根県の高速道路」に分かりやすく説明されています。ただし、中国自動車道(高速道路)は山陰地方と山陽地方の境界より南側の岡山県と広島県の中国山地を貫いています。

 

減少が続く山陰地方の人口は、鳥取県が約72万人、島根県が約59万人と少なく、最大の鳥取市(県庁所在地)でも19.7万人、松江市(県庁所在地)が19.4万人、そして米子市14.8万人、出雲市14.3と続きます。山陽地方の岡山県と広島県と人口密度を比較するとほぼ半分の水準です。(平成22年の国勢調査結果)

 

上記した交通事情(とくに道路事情)に加えて、地理的な条件(居住や農耕に適する平地)においても、最大の出雲平野(東西20km・南北8kmの沖積平野)、天神川の沖積平野である倉吉平野(北条平野・羽合平野・倉吉盆地を含む)、千代川の沖積平野である鳥取平野、日野川の沖積平野である米子平野に限られていることも影響していると考えられます。

 

このように中国山地に隔てられている(交通の便が悪い)ことと大きな平野に恵まれないことが山陰地方の発展を阻害する二大要因になっているようです。そのため地元出身の政治家たちは長年にわたって道路建設を重視し、それに尽力してきたといわれます。上記したように、山陰自動車道路と陰陽連絡国道、なかでも鳥取自動車道、米子自動車道、松江自動車道、浜田自動車道の整備が現在進められています。瀬戸内海に3つの渡海橋ルート(神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道、西瀬戸自動車道)が造られたことと同様の理由(地元の強い願望)があることは確かでしょう。

 

                           ☆

 

さて、京都から車で山陰地方へ行くには、さまざまなルートがあります。まず、京都から国道9号を利用する従来ルート(山陰本線のルートにほぼ沿う)が分かりやすいと思います。国道9号で京都府の亀岡市・南丹市・福知山市と兵庫県の朝来(あさご)市・養分(よぶ)市を通過して日本海側へ出た場所が鳥取市です。

 

高速道路を利用して京都から鳥取市へ行く場合は以下の2ルートが考えられます。京都縦貫道で宮津市へ出て、国道312号と国道178号で豊岡市を経由して鳥取市に至るルート(京都南IC-宮津天橋立IC間=100.9km/1時間26分、3140円、宮津市-鳥取市間=126.6km/2時間45分、全区間は227.5km/4時間11分、3140円)、もう1つは中国自動車道の佐用JCTで鳥取自動車道(佐用平福IC-鳥取西IC間:無料)に入るルート(京都南IC-鳥取IC間=206.1km/2時間40分、3990円)ですから、日本海側を走る希望がないかぎり後者が良い選択でしょう。

 

同じく、京都から米子市へ行く場合は中国自動車道の落合JCTで米子自動車道に入るルート(268km/3時間23分、6320円)で決まりでしょう。

 

しかし、裏技(うらわざ)があります。鳥取市から国道9号のバイパス、建設中の自動車専用道路「山陰自動車道」の無料区間を利用する方法です。つまり、「鳥取IC-鳥取西IC」「青谷IC-はわいIC」「大栄東伯IC-米子西IC」「米子西IC-東いづもIC」は無料の準高速道路ですから、利用しない手はありません。そうすれば、時間が少し多目にかかりますが、京都南IC-佐用平福IC間の通行料金3990円で米子市まで快適に行くことができます。以上の比較検討によって、今回のドライブ旅のルートを決めました。
 

また、島根県松江市から岡山市まで戻るルートについても、以下の2ルートを比較してみました。

 

[ルート1 米子自動車道] 松江玉造IC-米子JCT-落合JCT-北房JCT-岡山JCT-岡山IC(169.4km/2時間21分、4150円)

[ルート2 松江自動車道] 松江玉造IC-宍道JCT-尾道北IC(130.2km/1時間54分、860円)、尾道北IC-岡山IC(83.3km/53分、2210円)、総計213.5km/2時間46分、3070円)

注、松江自動車道と尾道自動車道の尾道北IC-三刀屋木次IC間は無料

 

両ルートを比較すると、

所要時間(短い順): [ルート1] [ルート2]

通行料金(安い順): [ルート2] [ルート1]

距離は「ルート1]が20kmほど短い(所要時間は20分ほど少ない)のですが、通行料金では[ルート2]が大幅に安いことが分かりました。なお、[ルート2]の前半と[ルート1]の後半を中国自動車道で繋(つな)ぐルートは、距離236.1km、所要時間3時間19分、通行料金4650円と両案より劣ります。

 

蛇足です。山陰地方をドライブして一番印象に残ったことは、軽自動車とスピードを出す運転手が多いことです。他の地方に比べると時速で10kmほど早いように思われました。調べてみると、県別の交通事故件数では鳥取県と島根県の両県は事故件数が少ないベスト2です。人口・面積当たりでみても両県は交通事故の発生が少ない県でした。何ごとにも慎重な県民性が、その理由とされますが・・。

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