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2016年12月 3日 (土)

半世紀を超える免許との付き合いについての雑感

10代のころに取得した2つの免許を今も保持しています。アマチュア無線局の免許と自動車の運転免許です。 

 

趣味としてのアマチュア無線の免許を取得することはラジオの組み立て遠距離受信(BCL/SWL)が好きな少年であった私には自然の成り行きでした。そして、18歳になると欲しくなったのは自動車の運転免許です。大学では自動車部に所属して自動車の運転と整備技術を学びました。アマチュア無線は、自動車の運転免許と同様、上位の免許(無線従事者の資格)を取得したくなるものです。いずれも上位の資格に挑戦して免許証を獲得しました。ちなみに、50年前のアマチュア無線には下から電話級・電信級・二級・一級の4種類があり、自動車免許(一種)には普通車と大型車の2種類がありました。注、当時の運転免許にはその他に特殊免許と二輪免許(第1種/第2種原付免許・軽免許・2輪車免許)もあり 

 

アマチュア無線局の免許証は自動車の運転免許と同様、5年ごとに更新することが必要でしたが、毎回複雑な内容を繰り返し記載して再免許を申請する必要がありました。その申請用紙は、大手書店の店頭で購入するか、アマチュア無線連盟(注、現在はアマゾンの通販も購入可)を利用して入手することができました。必要事項を手書きで記入・管轄の総務省総合通信局(旧地方電波管理局)へ送付するプロセスを資格取得した半世紀以上前から10回以上も繰り返しています。その過程で、20代前半に通常は使うことがなかった田舎で取得した免許の更新を失念したため、新たに開局申請と旧コールサインの再交付を申請するという苦い経験をしています。 

 

手続きを言葉で説明すると簡単のようですが、紙製の申請書への記入は手間暇がかかり、けっこう面倒なのです。自分自身の免許証が2件(プリフィックス“JA”と“JH”)あるほか、同居者(同じく”JI”)などの家族についても代行して手続きしてきました。5年ごととはいえ、免許証の有効期限内に申請するのは大変です。それに費用も馬鹿になりません。注、プリフィックスとは「接頭語」を意味する言葉で、コールサイン(呼び出し符号)の頭に付く一文字または二文字のアルファベット(例外的には数字とアルファベットの組み合わせもあり)を指し、国(地域)を明示するとともにコールサインが付与された時期(年代)がおおよそ分かる重要なもの 

 

行政手続きの電子化の趨勢(すうせい)により、平成15年から総務省の「電子申請・届出システム」が始まりましたが、申請するには住基カードが必要でした。住基カードに懐疑的であった私はもちろん所有しておらず、従来の方法(紙ベース)を利用する必要がありました。その5年後の平成20年に住基カードが不用である現行の電子申請システム「総務省 lite」が始まったことで、さっそく利用してみました。 

 

総務省の「電子申請・届出システム lite」のホームペイジにアクセスすれば、指示に従って情報を入力するだけですから、従来の方法と比較にならないほど簡単です。もし、情報に変更がなければ控えのデータをコピペすれば一発で完了します。手数料も従来のように郵便局で収入印紙を購入して申請用紙に貼りつける必要はなく、大幅に割り引かれた金額を銀行口座からの引き落とされる方法に変わりました。唯一、面倒なことは事前に同システムへ申し込んで、IDと初期PWを郵送してもらい、申請用のPWを登録する必要があることです。セキュリティのために住所確認を行っているのです。登録したPWには有効期限があることも安心につながると思いますが不便なこともあります。 

 

今回は「電子申請・届出システム lite」を利用する2度目の再免許申請でしたから、すべてのプロセスをコピペで済ませて、申請したすべての案件について新しい免許証を入手することができました。ちなみに、免許証は従来通りにAサイズの紙製です。この「総務省 lite」は使いやすく、しかも手数料が紙ベースの申請方法よりかなり安上がりなサービスですが、手続きをさらに簡便化するため、アメリカのように包括免許制度を導入してほしいものです。つまり、自動車の免許証(大型・中型・普通・大型自動二輪など)のようにアマチュア無線の資格(一級・二級・三級・四級)に許された形式と強さの範囲内の電波を送信できる(無線機を限定しない)免許制度です。さらに、イギリスやドイツの運転免許証のように有効期限の長く、ある年齢まで更新不要であれば、利用者にとってさらに便利です。 

 

ちなみに、私も体験したことですが、日本におけるアマチュア無線局の免許状を持つ人は、アメリカのFCC(連邦通信委員会)へ無線従事者免許証(コピー)と無線局免許状(コピー)などを添付して申請すれば、日本のコールサイン(注、アメリカに移動中であることを交信時に明示する必要がある)を使ってアメリカ国内での運用(電波を出すこと)が可能です。なお、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドなどでも可能なようです。(注、運用条件に制約がある場合がある)

 

次いで、自動車免許について少し言及します。良く知られるように免許センターで簡単な手続きで取得できる国際免許証(有効期間1年)があれば海外の多くの国で自動車の運転ができます。ちなみに、アメリカのグアム、サイパン、ハワイなどは国際免許証がなくても日本の運転免許証で自動車の運転ができるようですが、無用なトラブルを避けるためには国際免許証を携行した方が良さそうです。また、アメリカなど海外の多くの国で取得した運転免許証を持っていれば、日本の運転免許証に切り替えることができます。そして、スイス・ドイツ・フランス・ベルギー・スロベニア・モナコ・台湾のいずれかの国・地域で発行された運転免許証(日本語翻訳文付)を持っている人は日本国内で自動車を運転することができます。 

 

アメリカから帰国した25年以上前のことです。私はアメリカで取得した普通免許ではなく、日本で保持していた大型免許・普通免許(現中型免許)・大型自動二輪免許を更新(書き換え)しようとしましたが、5年間の有効期間が1か月以上過ぎていて、そのまま更新できませんでした。筆記試験を受ける必要があるというのです。(注、現在は6カ月以内であれば講習を受講するのみで可) ぶっつけ本番で受けた筆記試験は案の定でしたが見事に不合格。泥縄式の勉強を数日したあと、再受験して見事に合格することができました。
 
新しい免許証の交付を待つ間、運転免許試験場の係官から質問されました。『特別な場所(塀の中の意)に居たのですか? 大型免許の更新時試験に合格する人は珍しいですよ!』と。海外に赴任していたのだと説明すると、『海外赴任の場合には、免許証の有効期限内であれば、通常の1か月前からではなく、いつでも更新手続きが取れたのですよ!!』 と解説してくれました。私は、『にわか勉強で苦労したんだから! 早く言ってよ!!』 と心の中で・・。

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