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2017年1月 5日 (木)

年末年始の風景(中編)

大晦日の夕食として年越し蕎麦を楽しみました。同居者が私の好きなニシン蕎麦を作ってくれたのです。濃(こ)い味付けをされた身欠(みが)きニシンの甘露煮(かんろに)とやや薄めにした醤油味の出し汁(だしじる)がほどよくバランスしています。
 
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                         ☆
 
NHK E
テレ「中村紘子さんの残したもの」(午後6時25分~、8月7日に放送された番組の再放送)

 

大晦日の午後620分から再放送された番組を見ました。戦後間もない少女時代に桐朋学園の「子供のための音楽教室」の第1期生として始めたピアノ演奏、懐かしいN響アワー、世界一周演奏旅行の途中のロンドンで伝説の振り袖姿で演奏したショパンのピアノ曲、1997年に演奏したチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第一番」、ジュリアード音楽院への留学で出会った大きな試練、長年の努力により到達した高み、そして病魔との戦いなど、中村紘子さんの生涯が丁寧(ていねい)に描かれました。

 

                         ☆

 

NHK総合「第67回紅白歌合戦」(午後7時30分~)

 

久しぶりに年末恒例の歌番組を観ることにしました。ピコ太郎のPPAP が登場することと、好きなX-JAPANが前年に続いて7回目の出演が発表されていたからです。シン・ゴジラが東京湾から上陸して渋谷へ来襲し、これをX-JAPANがヒット曲の「紅」で撃退する演出はちょっといただけませんでしたが・・。

 

若い男女司会者のぎこちなさも目立ちました。そして、ふるさと審査員に選ばれたというタモリさんとマツコデラックスさんが演じる夫婦が入場券を持参し忘れたため、入場を拒まれたあと、舞台裏を巡るコントを長々と演じたことは歌番組のスパイスとなりました。しかし、ふたりはふるさと審査員の席に座ることなくNHKホールを後にしたことは、従来のNHKのスタイルとは異なっているだけではなく、演出としても違和感がありました。

 

また、途中経過(中間採点)では白組が圧倒的にリードしていたにもかかわらず、最終判定ではどんでん返しで紅組の勝利となったことには驚きました。圧倒的なシェアを持つ審査員の票(全員紅組に投票)が結果を決めたようです。いずれも、マンネリ化する紅白歌合戦を変えようとするNHKの意気込みを感じさせるものであったことだけは確かでしょう。

 

                         ☆

 

テレビ東京「ジルベスターコンサート」(午後11時30分~)

 

第22回を迎えた今回のコンサートの司会はテレビ東京アナウンサーの狩野恵理さん、そしてメインパーソナリティーが小倉智昭(ともあき)さん、という意外な組み合わせでした。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は昨年に続いて3回目となる大友直人さん、合唱は東京オペラシンガーズ。

 

オープニング曲はアニメ映画「ジャングル大帝」からジャングルの朝(富田勲作曲)、次いでイギリスぬメゾソプラ二スト、キャサリン・ジェンキンスさんが賛美歌の「アメージング・グレース」を歌いました。海外で活躍する23歳の天才バイオリ二スト郷古廉(ごうこすなお)さんの演奏でクライスラー作曲の「中国の太鼓」。

 

カウントダウン曲はロシアの作曲家ボロディンの歌劇「イーゴリー公」から「ダッタン人の踊り」。

注、キエフ大公国の公であるイーゴリー公による遊牧民族のダッタン(韃靼)人に対する遠征を描いた叙事詩「イーゴリー軍記」が原作。キエフ大公国は中世9世紀後半から13世紀前半において東欧の大部分を支配した国(首都はキエフ)で、ダッタン(韃靼)人はモンゴル高原から東欧にかけて存在したモンゴル系などの諸民族の総称。日本では韃靼蕎麦(ニガそば)の名称で知られている

 

2017年最初の曲は外山(とやま)雄三作曲「管弦楽のためのラプソディ」

 

ホルスト作曲「惑星」から「木星」(ジュピター)のテーマ”World in Union”をイギリスのメゾソプラニスト、キャサリン・ジェンキンスさんが歌いました。

 

東京オペラシンガーズがプッチーニ作曲「蝶々夫人」から「ハミングコーラス」を優雅に合唱し、テノールの錦織健(にしきおりけん)さんは歌劇トゥーランドット」から「誰も寝てはならない」を朗々と歌い上げました。

 

キャサリン・ジェンキンスさんが再登場してサルトゥーリ作曲”Time to Say Goodbye”はこの曲で知られる同じイギリス出身のサラ・ブライトマンさんとは異なるソフトな歌声で聴かせました。小倉智昭さんはキャサリンさんの方を持ち上げましたが、私はミュージカル出身のソプラ二ストとクラシカル・クロスオーバーのメゾソプラ二ストの違いであり、聴く人の好みによるものだと思いました。

 

大友直人さんの指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏でストラビンスキーが作曲したバレエ組曲「火の鳥」

 

アンコール曲はヨハン・シュトラウス作曲の「ラデツキー行進曲」

 

今回の「ジルベスターコンサート」もカウントダウン曲の終了と同時に新年を迎えられたことに安堵(あんど)しました。

 

                          ☆
 
元旦は和服を着て新年を祝うことにしています。そして、食卓にはお雑煮とお節が並びました。切り餅(もち)のほかには青菜・鶏肉・カマボコが入るだけのシンプルな田舎風の雑煮です。

 
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TBSテレビ「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)」(午前8時30分~)

 

トヨタ自動車の三連覇がなるか、あるいは2連勝のあと2位が2年続いたコニカミノルタが雪辱(せつじょく)を果たすかが注目される今回の駅伝は波乱のスタートとなりました。元旦の午前9時15分にスタートした第1区では日清食品グループが1位と健闘した一方、トヨタ自動車は10位、旭化成は13位、コニカミノルタは28位と出遅れました。

 

第2区はさらなる波乱が待っていて、DeNAが21位から3位へと大幅に順位を上げました。そして、第3区ではトヨタ自動車が23位から3位へ、コニカミノルタが12位から4位へ、ホンダが10位から5位に上昇し、下馬評で注目されたチームが順当に上位に付けることになりました。

 

第4区はトヨタ自動車九州が4位へ、旭化成が11位から5位へ。第5区では旭化成がトップに、トヨタ自動車九州が2位に躍り出ました。この区間でトップのチームが優勝するとのジンクスがありますが、距離は短いものの、アップダウンとカーブが多い難コースの第6区も注目されます。この区間に巧者を配したトヨタ自動車が2位に順位を上げてトップの旭化成を追撃しました。しかし、トップの旭化成は安定した走りを維持して2位との差を徐々に広げます。

 

最終区間の7区は各チームのアンカー対決ですが、トヨタ自動車は58秒差を詰めることができず、後半に区間賞と区間新記録を連発した旭化成が18年振りに優勝して今回の駅伝は終わりました。ちなみに、2位はトヨタ自動車、3位トヨタ自動車九州、以下大健闘したMHPS(三菱日立パワーシステムズ)、後半順位を下げたコニカミノルタ、そして富士通、DeNA、日清食品グループが入賞しました。

 

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午後になってチビスケくんとチビエちゃんの一家が年始の挨拶(あいさつ)に来てくれました。室内でひとしきりゲームを楽しんだ後は大勢で食卓を囲みました。
 
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NHK Eテレで「ウイーン・フィル ニューイヤーコンサート2017」(午後7時~)

 

オーストリア・ウィーン楽友協会大ホールから中継。東京のスタジオでは司会が黒崎めぐみアナウンサー、出演者はウイーン生まれのトリンドル玲奈さん、音楽評論家の広瀬大介さん、ウイーン学友協会の特設スタジオからは奥田佳道さん、ウィン・フィルの元コンサートマスター のライナー・キュッヒルさんも参加。

 

今回は史上最年少で35歳、ベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメルさんが指揮者として初登場します。ベルリンフィルのジルベスターコンサート2010の指揮も務めた覇気あふれる演奏が注目される指揮者です。オーケストラはもちろんウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。

 

このコンサートで初めて演奏される多くの曲を含む選曲はグスターボ・ドゥダメルさんの意気込みを感じさせました。冒頭に演奏されたフランツ・レハール作曲「ネヒレディル行進曲」 もその一曲で、見事な掴(つか)みを演出しました。エミール・ワルトトイフェル作曲「ワルツ“スケートをする人々”」 が続きました。以下、演奏順に曲名を紹介します。

 

「ポルカ“帝都はひとつ ウイーンはひとつ”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ポルカ・シュネル“冬の楽しみ”」 (ヨーゼフ・シュトラウス作曲)

 

「ワルツ“メフィストの地獄の叫び”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ポルカ・シュネル“別に怖くはありませんわ”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「“スペードの女王”序曲」 (フランツ・フォン・スッペ作曲)

 

「ワルツ“いらっしゃいませ”」 (カール・ミヒャエル・ツィーラー作曲)

 

「歌劇“ウィンザーの陽気な女房たち”から“月の出”」 (オットー・ニコライ作曲)、合唱はウイーン楽友協会合唱団

 

「ペピータ・ポルカ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ロトゥンデ・カドリーユ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ワルツ“奇抜”」( ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ポルカ・シュネル“インド人のギャロップ”」 (ヨハン・シュトラウス(父)作曲)

 

「ポルカ・マズルカ“ナスヴァルトの娘”」 (ヨーゼフ・シュトラウス作曲)

 

「ポルカ・シュネル“さあ踊ろう!”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ワルツ“千一夜物語”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

「ポルカ・シュネル“チック・タック”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)

 

いずれの曲も奇(き)を衒(てら)うものではなく極めてオーソドックスな演奏であり、ウイーン・フィルを指揮をすることを楽しむように表情は常に和(にこや)かで、コンサートホールに飾られた生花と第2部の演奏中に宮殿から中継されたバレエも落ち着いた雰囲気で好感が持てました。

 

アンコール曲の「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」は軽妙さと重厚感を兼ねそなえており、ウイーン・フィルの魅力を最大限に楽しむことができ、私は今年のニューイヤーコンサートに大満足でした。番組の最後には、来年の指揮者が5回目となるリッカルド・ムーティさんが、2004年以来久しぶりに、選ばれたことが伝えられ、来年への期待が膨(ふく)らみました。(続く)

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