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2017年2月22日 (水)

代官山を散策する 旧朝倉家住宅(後編)

最初の部屋は玄関の左手にある応接間
 
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順路にしたがって2階へ上がりました。注、写真は2階側から写した階段
 
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2階階段の踊り場にある板戸
 
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『2階階段の踊り場にある板戸には、踊り場側に菊、その裏側には唐獅子牡丹が描かれています。

唐獅子牡丹は、日本では古くから描かれてきた画題ですが、旧朝倉家住宅では唯一の、中国的意匠ともいえるものです。作者は、1階の応接間にある襖や板欄間、板戸などと同様、狩野永信門下で、後に小堀鞆音、橋本関雪に師事し、文展や日本南画院などで活躍した日本画家、小猿雪堂と伝えられています。』

 

2階広間前の廊下
 
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2階広間
 
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階段を下りると中庭がありました。
 
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「杉の間(奥)」には床框(とこがまち、床畳または床板の端を隠すために用いる化粧横木)を省略した「踏込み床」が採用されています。
 
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「杉の間(表)」
 
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「杉の間(表)」側から奥(中庭側)を見た様子 注、「杉の間(奥)」の右手には「角の杉の間」がある

 
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『玄関左手の応接間、2階の広間は書院造で、長押(なげし)が鴨居(かもい)の上に打たれています。正式の接待を行う部屋の意匠(いしょう)は書院風にするのが習わしでした。一方、3間ある「杉の間」のうち、東側の角の一間は書院風ですが、奥の二間はくだけた意匠を持つ数奇屋風の座敷としています。特に南の部屋は、あらゆる杉材の木目を「板目(いため)」で見せる一風変わったものです。(以下略)』

 

同上から見た回遊庭園
 
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茶室
 
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その隣の「円窓の部屋」から土蔵前に出る廊下が続いています。
 
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「円窓の部屋」の向かい側にある洗面所はモダンな作りです。
 
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「杉の間」の前にある廊下を戻って第Ⅰ会議室に入りました。現在は洋風の設(しつら)えになっていますが、以前は仏間、中の間、寝間が並んでいたそうです。
 
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「朝倉家の歴史」と「重要文化財への指定」および「建物の特徴」と「庭園の特徴」がパネルで説明されていました。

 

「朝倉家の歴史」

『朝倉家の先祖は、江戸時代の享保・元文年間(1700年代)に、武蔵国渋谷の地に定住して帰農し、大地主になりました。その後、他家から養子となった金蔵が当主だった幕末頃から、精米業を営むようになりました・対象から昭和にかけて、東京府議会議長や渋谷区議会議長などを歴任した、当主虎治郎(金蔵の孫タキの夫)が大正8年、朝倉家の本宅として、現在地に旧朝倉家住宅を建設しました。』

 

「重要文化財への指定」

『対象8年に建設された旧朝倉家住宅は、接客のための座敷、家族向きの座敷や茶室など機能に応じて、異なる意匠(いしょう)でまとめられた良質の建物や、これらと一体になった庭園が良く保存されています。東京中心部に残る、関東大震災以前に遡(さかのぼ)る数少ない大正期の和風住宅として貴重であり、また、都市化が急速に進んだ周縁部(しゅうえんぶ)に営まれた住宅であることが、近代の和風住宅の展開を知るうえで重要であるとして、国の重要文化財に指定されています。』

 

「建物の特徴」

『旧朝倉家住宅は、木造2階建てで、ほぼ全室が畳敷き、屋根は瓦葺[かわらぶき]、外壁は下見板張[したみいたばり]、一部が漆喰塗となっています。明治時代から昭和30 年頃までに建設された大きな邸宅の特徴を顕著にあらわしています。主屋は2階建ての大規模な建築です。1階南側に10 畳の仏間、12 畳の中の間(居間)10 畳の寝間(現在はこの三間を一室の会議室に改造)、北側に納戸、女中部屋、事務室がそれぞれ並んでいます。2階は15 畳、12 畳半の二間続きの広間があります。(以下略))

 

「庭園の特徴」

『旧朝倉家住宅の庭園は、大正時代の和風住宅に対応した、庭の姿を随所に残している貴重な作例です。庭園は、玄関前の前庭[ぜんてい]、敷地南側に広がる主庭[しゅてい]、坪庭の中庭[ちゅうてい]に大別されます。主庭は、西渋谷台地の崖線部にあるため、斜面とその上部平地からなり、敷地外の眺望を借景[しゃっけい]として取り入れ、富士山や目黒川、田園風景が望めるような構成になっていました。(以下略)』

 

内玄関
 
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旧朝倉家住宅で唯一の洋間
 
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『旧朝倉家住宅に洋館はありませんでした。家族や財閥とは違い、様式の大規模な宴(うたげ)を開く必要がなかったからです。しかし立派な洋間を一部屋だけ玄関わきにつくりました。来客用に様式の接待ができるようにとの配慮からです。(以下略)』

 

20分ほど旧朝倉家住宅を見学した次の目的地へ向かいました。(続く)

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