40年ぶりのミャンマー訪問(その15) オールドバガンの寺院群② アーナンダ寺院(後編)
3番目の過去四仏である東回廊の拘那含牟尼(Konagamana、くなごんぶつに)も復元されたものです。
壁の仏龕に納められたレリーフは釈迦にまつわる話を表現しているようです。
それを真剣に撮影する観光客の横で同じものを見上げる同行者
回廊の天井が高くなった場所にはチーク材で造られた大きな扉が
竹を使って複雑に組まれた足場に遮(さえぎ)られて4番目の過去四仏である北回廊の拘楼孫仏(Kakusandha、くるそんぶつ)を見ることはできません。進入禁止の警告とともにASI(Archaeological Survey of India、インド考古学調査)の張り紙に気づきました。ガイドさんが回廊を反時計廻りに巡った理由はこの拘楼孫仏を最後にするためでしょう。
回廊はまだ続きます。天井に描かれた絵が少し見えています。
出家を決断した釈迦が、深夜 馬に乗って王宮を出ようとするシーンで、信者たちが馬の足首を持つことにより、蹄(ひづめ)の音を消している様子を描写したものです。つまり、釈迦の行動が釈迦の家族や臣下に気づかれないよう手助けしているのです。
最初の場所(西回廊)に戻った同行者は、ガイドさんに勧められて、金箔を貼ってみることになりました。売り子の女性から購入した金箔は薄くて破れやすいため、表紙だけを剥がして裏紙と一緒に貼りつけるのがコツだそうです。同行者は漆器店で購入したブレスレット(バングル)を腕にはめています。
アーナンダ寺院は私がミャンマーを始めて訪れた1975年の地震によって塔の先端部分が折れるなどの大きな被害を受けたことを記録する写真
西の参道に設けられた出入り口から境内の南西エリアに出ました。
やや褐色がかった白い外壁の本堂は確かに美しいのですが、あちこちに竹の足場が組まれているのは残念です。本堂の下部(明り取りの窓の下)には門時代のものとされる多数の浮き彫り(レリーフ)が飾られていました。
ベストポジションから本堂と塔を撮影しました。この日は弱い風があるため水面がなかなか静止してくれません。
午後5時を過ぎました。いよいよ夕日を鑑賞する場所へ向かいますが、ここで投稿に2度目の小休止を入れます。(続く)
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