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2017年4月 3日 (月)

40年ぶりのミャンマー訪問(その9) 壁画で有名なパヤートンズー寺院群と窮屈な仏像があるマヌーハ寺院

よく整備された道路を10分ほど(約6km)南西方向へ走り、イラワジ川に近いオールドバガンとニューバガンの中間にあるミィンカバー村に到着。途中、それまでの曇天が小雨に変わりました。ガイドさんによると、乾季である3月としては珍しいことなのだそうです。この村にある有名なマヌーハ寺院を訪れる予定になっていますが、フレスコ画が見事であるとのガイドさんの勧めにより、すぐ手前にあるグービャウッヂー寺院に立ち寄ることにしました。村の外れのようです。

 

外観は浅黒くなっていてとても地味な印象の寺院です。1113年、チャンスイッター王の息子やヤザクマラが父王の死後追悼のために建てたとされる煉瓦造りの寺院です。写真は入口の階段とその両脇にある売店、そして大型の観光バスが右端に写っています。階段を上がったところで草履を脱いで素足になりました。順路は右手のようです。
 
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階段を上がった場所で撮影した寺院の外観
 
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2基のパヤー(仏塔)側の入口を入るようです。人気があるようで、行列ができていました。注、写真は境内の外へ出る人たち。
 
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右側のかなり大きな仏塔はヤザクマラが同時期に建てたといわれる「ミャゼディ・パヤー/寺院」で、金箔を貼り直す作業が行われているようです。
 

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2基のパヤーと向かい合う位置(西側)にあるグービャウッヂー寺院(本堂)の内部に描かれたミャンマー最古の壁画(寺院全体で約500枚)は、過去二十八仏をはじめとする見事な仏伝図が素晴らしいそうですが、残念なことに撮影禁止の警告看板があります。
 
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照明のない内部には驚くほど精細な壁画が、外壁の荒れ方からは想像できないほどの瑞々しさで残っていました。ガイドさんが持つ懐中電灯だけを頼りに、30分ほどをかけて見て回りました。南方の上座部仏教が主流であるバガンの寺院のなかでは珍しく、大乗仏教の菩薩像やインドのヒンズー教の神々が描かれていました。この理由は、バガン王朝は当時高い水準を誇っていたモン族の絵仏師を多数連れてきて、金に糸目をつけずに描かせたためとされ、バガン時代の仏教画は後世のものと比較してもひときわ優れているといわれるそうです。
 

ちなみに、バガンで壁画が有名な寺院はほかに、でニャンウー村の南、約4kmに位置するミン・ナン・トゥ村にあるパヤートンズー(注、3つの仏搭の意味)寺院群があるようです。

 

30分ほど壁画を鑑賞したあとの午前11時に約400m南にあるマヌーハ寺院へ向かいました。車ではあっという間の距離ですが、小雨が降り続いており、車での移動は助かりました。ただし、ここでも物売りが後を追いながら声を掛けて来ます。

 

マヌーハはモン族のタトォン国(ミャンマーの南部にあったとされる)の王で、バガン(パガン)国の初代王となるアノーヤターに攻められた時に、自身が捕虜となりこの地に連れてこられたそうです。そして、1059年、バガン王に許されたマヌーハは捕虜の身でありながら全財産を使ってこの寺院を建てたそうです。窮屈な造りになったのはそのためとも伝えられます。

 

到着したマヌーハ寺院は白い石板が敷き詰められています。左手の建物が本堂で、右手は参拝所のようです。磨き上げられた石の床が雨に濡れているため、厚くない反面、素足では滑りやすく、私は注意深く歩きました。一方、同行者は突然転倒。ガイドさんも同行者を気遣ってくれています。写真では顔をしかめていますが、大事には至らず安堵しました。
 
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外壁が荒れて年代を感じさせる装飾を極力抑えた本堂の前を歩く僧侶
 
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それでも、参拝所に入る同行者は打ちつけた足を気にしています。
 
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手前に透明で中が分かるようになっている賽銭箱と奉納された米袋の山(写真右)、中央にある大きな金色の容器は托鉢鉢(たくはつはち)とのこと。ミャンマー人の女性がお供え物(お米と思われる)を入れています。
 
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ガイドさんによれば、ホワイトボードには寄付した人の氏名と日時が書かれるそうです。ちなみに、この日は香港の人とのこと。
 
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本堂の大きさとは似つかわしくない大きな仏像(高さ14m)が祀られていました。天井まで頭が届いている仏像の全体を撮影することは困難です。
 
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視線を落とし、目を細めたような表情は、見る角度によって表情が変わるそうです。能面と同じ演出(技法)と思われました。仏像の周りに残された狭い空間を入って行くと両側に小さい仏像が2体あるそうですが・・。
 
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記念にとのガイドさんの言葉にしたがって二人が入った写真を撮影してもらいました。
 
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マヌーハ寺院の裏手に回る途中、石板が敷き詰められた広場の角に塔を見かけました。これも華美をさけたものになっています。写真の左下には二人の人形に担がれた鐘があります。国に拠らず仏教寺院に共通する仏事用の施設なのです。
 
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裏手には人がやっと通れるほどの狭い入口があります。
 
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狭い室内に横たわる足元から見た涅槃仏(ねはんぶつ)は先ほどの座像と同様、窮屈(きゅうくつ)そうです。ちなみに、涅槃仏とは釈迦が入滅する様子を仏像としてあらわしたものです。
 
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中央部まで進むと、やっと顔が見えて来ました。
 
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横から見た顔は鮮やかな化粧が施されています。
 
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こちらも見る角度によって表情が変わります。
 
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20分ほど滞在した午前11時20分ころ、2kmほど南に位置するニューバガン(人口約1万人)へ向かって出発しました。(続く)

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