40年ぶりのミャンマー訪問(その32) ヤンゴン空港からダウンタウン観光へ
ヤンゴン空港に到着した15分後、ターミナル3(国内線専用)の外へ出ました。
初日とは別の車(ただし同型)が迎えに来ていました。
これまで初日と二日目の2度利用した一本道でヤンゴンの市街地へ移動。空港を出るところから大渋滞によるノロノロ運転が延々と続きました。車が急増したため、日常的なことのようです。ヤンゴン空港をを出発した約45分後にシュエダゴン・パヤーの西門前を通過。”bella”は有名な国産の化粧品会社とのこと。ビルマ語はまったく読めませんが、社名とともに”BE A STAR”(スターになりなさい)のキャッチフレーズも英語で表記されています。
その真西に位置する市民公園の南東角にある大きなロータリー交差点の中央には円柱型の台座の上に黄金の人物像がありました。“U Wisara Monument”(ウー・ウイサラ師記念像)”です。この主要道路の名前にもなっているウー・ウィサラ(U.Wisara)は英国統治下のビルマの僧で、イギリスによるビルマの植民地支配に抗議したため何度も投獄・拷問され、ついには獄中で166日間ハンガーストライキをして1929年に死亡。彼の行動によりビルマ独立運動が鼓舞されたそうです。
跨線橋(こせんきょう)を越えた最初の交差点を左折しました。初日とまったく同じコースです。この日の最初の目的地はサクラタワーのかなり手前、聖三位一体大聖堂の隣にあるヤンゴン最大の「ポージョーアウンサン・マーケット」。駐車するスペースが限られているため、少し手前で降車しました。前方に見えるのは西ウイングへ続く立派な横断歩道橋です。
2階建てのフロントウイング前の歩道はイギリス風の雁木造り「騎楼」になっています。夏季の強烈な日ざしと連日のスコールという気候条件の中で生み出された中国南部(福建・広東など)の建築構造が、華僑の進出に伴って、台湾・東南アジアにかけて広がったものです。同時に車から隔離された安全な歩行者空間でもあります。37年前にシンガポールを始めて訪れた時にも見かけています。注、1926年に建てられたこの建物の外観は(その4)の記事に掲載
正面入口のようで、左右の高い場所に市場内の配置図が掲げてあります。
内部の中央通路はアーケードのような構造になっています。ボーヂョーアンサン・マーケットの特徴は、広大な屋内市場に入店する多数の専門店が宝石・衣料・装飾・絵画や土産物を販売する一方、生鮮食料品は扱っていないことです。写真で分かるように店名はビルマ語、英語、漢字が入り交ざっています。ちなみに、漢字で表記されているのは中国系の商店とのこと。
金や宝石の店が多い中央通路から脇へ伸びる狭い通路には軽食と思われる食べ物が売られています。
同行者は中央通路から少し入った衣料品店で、土産にする子供用Tシャツ、布製バッグ、そしてロンジーを仕立てるための生地を探しているようです。
シルク生地を扱う店にはカラフルで豊富な商品が売られています。高い位置に立つ若い女性は店長のようで、客あしらいと交渉が見事でした。
同行者は、先客がすでに選んでいたシルク生地に興味があったようですが、残念ながら一点もの。店長は携帯電話で身内の店に問い合わせてくれましたが、その店にも在庫はないとのこと。同行者は、かなり迷った上で、なんとか気に入ったものを買うことができました。
カバンの店にも立ち寄りました。ミャンマーではシャンバッグ(肩掛けバッグ)に人気があるそうです。
“Min Ga Lar Par”(ミンガラバー)は改まった時に使う挨拶の言葉(お早う/今日は/今晩はに共通)です。
反対側のエリアも見て歩きました。宝石店や装飾品の店が多いようです。
ヤンゴンのダウンタウン観光はまだ続きます。(続く)
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