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2017年6月 2日 (金)

神田神保町界隈を散策する(その1) 神保町駅から靖国通りを東へ

東京メトロ半蔵門線の神保町駅で下車。靖国通りと白山通りが交わる神保町交差点に出ました。所用があって久しぶりに神保町を訪れます
 
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まず、神保町についての薀蓄(うんちく)です。地名としての「神保町」は、戦国大名越中神保氏の一族である江戸時代の旗本・神保長治の屋敷があったことに由来するそうです。また、神保町に書店と出版社、出版問屋の取次店が多い理由は災害と関係があるようです。大正2年(1912年)の大火で焼け野原になったあと、岩波茂雄氏が古書店と出版社を創業して大成功。現在の岩波書店のはじまりです。教養人や学生が集まるようになるとほかにも書店が次々と開業した。さらに、多数の大学が神保町界隈にキャンパスを置きました。大正13年(1923年)に勃発した関東大震災のあと、復興事業として大正通り(現在の靖国通り)が整備されて、交差点名として神保町の名が生まれました。

 

横断歩道の先に岩波ホールがある岩波神保町ビルです。出版大手の岩波書店の創業者が文化施設(1967年竣工、地上10階建て、オフィスビル)として建設したものです。開館当時は多目的ホールでしたが、現在は主に映画館として利用されています。ちなみに、1階には紳士服量販店「コナカ」のブランド”SUIT SELECT“(スイートセレクト)とみずほ銀行の神保町駅前出張所(ATM)が入居しています。
 
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ビルの入口(地下鉄の入口)にあった看板で確認すると、この日はチベットを舞台とする中国映画「草原の河」(2015年制作、ソンタルジュ監督)が上映されていました。
 
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神保町と言えば古書店・出版社などが多いことで知られるエリアですから、所要前の時間を利用して散策することにしました。注、靖国通り沿いの南側、その一本南側にある「すずらん通り」と「さくら通り」、そしてそれらの通りを串刺しにする白山通りに百数十もの古書店や出版社が立地しているようです。まず、神保町交差点を東方向に横断しました。店南東の角にある「廣文堂書店」の前を通過して古書店が立ち並ぶ靖国通りの南側にある歩道を歩きます。ちなみに、古書店が南側に多い理由は直射日光が店内に差し込まないことにあるようです。

 

最初の古書店は「大雲堂書店」(大雲堂ビル1階)。関東大震災の前に創業した老舗です。理工系以外はなんでも扱っているそうです。2階には東洋の歴史書を扱う「叢文閣書店(そうぶんかくしょてん)」があります。
 
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隣のハヤオビル6階には「けやき書店」があることを後になって知りました。

 

次いで、「明倫館書店」は自然科学系学術書を専門に扱う書店
 
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「一誠堂書店」は文科系古書籍・古文書などの古典籍・欧文文科系古書籍(考古・美術・工芸など)を扱っているとのこと。
 
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賃貸オフィスビルの厳松堂(がんしょうどう)ビル1階にある「澤口書店」(厳松堂ビル店)は明治時代・大正時代・昭和時代の書籍と小冊子を取り扱っているそうです。
 
 
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厳松堂ビルの隣にある「本と街の案内所」に立ち寄りました。
 

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神保町の古書店街の地図を貰いたかったことと、知りたいことがあったのです。手渡された「古書店MAP」には神田古書店連盟に加盟する全店および新刊書店・取次店・出版社のリストが掲載されています。「お探しの書店があるのですか?」と質問していただいたことに甘えて、「岩波書店の創業地」を知りたい」と伝えました。ネット検索もして調べて下さいましたが、事前に私が断念したように見つかりませんでした。お礼を言って退出しました。
 

クルマ、バイク、鉄道、飛行機などエンジンがついた乗り物の古書店「菅村書店」(日本文芸社ビル1階)の隣には、毎日入れ替えるという店頭ワゴンがある「澤口書店」(東京古書店、源興號ビル1F/F)は美術本を中心に古書全般を扱っており、2階には「くつろぎの空間」(購入者にコーヒーをサービス)があるようです。
 
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地質学関係の専門店「大久保書店」と新刊書を売る「十字屋書店」
 
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「田村書店」は16〜20世紀の仏独文学系を中心に、西洋古典、哲学、言語、挿絵本、書誌学、美術、自筆物、美麗装幀本、音楽、料理、の原書専門店
 
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現代アートや写真集・美術書などの「小宮山書店」
 
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「書泉グランデ」は、古書店ではありませんが、鉄道、アイドル、格闘技(プロレス)、乗り物、ミリタリー、アウトドア、ボードゲーム、精神世界など、趣味人に向けた専門性の高い書籍を扱っているようです。
 
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「神田本屋街散歩」の案内標識を見つけました。本屋街は靖国通りにしたがって南東へ折れ曲がるようです。地図に右上に明治大学の名があり
 
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刀剣書、各種画集、写真集の「一心堂」(創業1919年/大正8年)
 
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美術展のカタログと料理の本、ビジネス書などを扱う「悠久堂書店」(創業大正4年/1915年)
   
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建築工学基本図書の「村上書店」
 
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古典籍・近代文学・探偵小説の「玉英堂書店」と仏教・宗教・易・歴史の専門店「東陽堂書店」
 
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日本史・郷土史・考古学・民俗学の「慶文堂書店」と国語学・国文学・近代文学などを扱う「八木書店」(古書部)
 
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江戸時代の古書・古地図と浮世絵版画の専門店「大屋書房」
 
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(続く)

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