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2017年7月 9日 (日)

テキサス州に注目する日本企業

7月6日、トヨタ自動車が北米新本社をテキサス州ダラス市近郊のプレーノ(Plano)市に移転しました。これまでアメリカのカリフォルニア州、ケンタッキー州、ニューヨーク市に分散していた本社機能(販売・製造・金融・コーポレート)を一か所に集中させたのです。約40万平米(東京ドーム8.5個分)の敷地に7棟のビルが建ち、従業員は4,000人規模になるようです。なぜテキサス州ダラス近郊が選ばれたのかと疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。

 

実は、トヨタ自動車の他にもテキサス州に進出する日本企業が増えているのです。住宅関連では、大和ハウスがダラスに、積水ハウスが隣接するフォトワースに、そしてシェールガス関係では中部電力・大阪ガス・東京ガスなどのエネルギー企業がテキサス州南部へ進出することを進めています。ちなみに、テキサス州に進出している日系企業は約120社(現地法人が約190社)あり、従業員数1,000人以上の現地法人はトヨタ自動車のほか8社もあるそうです。これはカリフォルニア州の11社に次いで2番目に多いとのこと。2年前には100円ショップのダイソーが、昨年にはくら寿司もダラス市近郊にテキサス2号店(全米で12号店)をオープンしました。

 

テキサス州、中でもダラス地区が注目される理由を説明しましょう。先ず、法人税(地方税)がないことが挙げられます。(注、連邦税は全米すべての州で課せられる) 次いで、北米のほぼ中央に位置し、ハブ空港であるダラス・フォートワース空港(5つのターミナルがある世界で3番目の規模)が交通の要衝(ようしょう)であること。そして、土地・家賃・物価・税金(個人税)が安く、生活の質(Quality of Life)が高いのです。(注、個人所得についても連邦税のみで州税はないが、固定資産税(Property Tax)は2.17%で全米4位、消費税は8.19%で全米12位と高い、またテキサス州は全米で5番目に日本人居住者が多く、日本食の店も多い)

 

ちなみに、州内ではヒューストン市とサンアントニオ市に次いで人口が多く、ダラス・フォートワース大都市圏(ダラス郡を中心にコリン郡・カウマン郡・エリス郡・タラント郡など)の人口は500万人強。テキサス州は面積がアラスカ州に次いで全米第2位、人口と経済規模はカリフォルニア州に次いで全米第2位となっています。地理的には州のほとんどがグレート・プレーンズ(注、ロッキー山脈の東側に南北方向に続く台地状の大平原)とメキシコ湾平原であり、山らしいものは州西端(ニューメキシコ州に近い)のグアダルペ山脈(標高2667m)とメキシコとの国境であるリオ・グランデ川に近いビッグベンド山脈(標高2400m)だけといっていいでしょう。分かりやすくイメージで表現すれば、コロラド州・オクラホマ州などとともに西部劇の主要な舞台です。
 
 注、米国の郡(county)は州内を地理的区分する行政組織(日本の県に似ている)で、その下に通常自治体の市・町などがある。ただし、郡境は直線的に置かれることが多いため、ひとつの市が複数の群に属することがある
 
テキサス州の気候は、州の東部(ルイジアナ州とアーカンソー州寄り)は温暖・湿潤であり、中部はステップ気候(亜熱帯性乾燥気候)、西部の一部は砂漠気候(注、モナハンズ砂丘がある)、と3種類に大別できます。メキシコ湾で発生するハリケーンが上陸することは良くありますが、州の北部にあるダラスなどへ進むことはありません。ただし、北隣のオクラホマ州やカンザス州に近い北部では竜巻が良く発生します。そして、巨大な雷が季節を問わず頻発(ひんぱつ)すること、さらには今日本で話題沸騰の「火蟻(ひあり)」(英語名:Fire Ant)の巣をゴルフ場などで見かけましたが・・。

 

中でもコリン郡のプレーノ市はダラスから国道75号線(ノース・セントラル・エクスプレス)で北へ車で1時間弱、ダラス・フォートワース空港へ向かうダラス環状線の州道190号(大統領ジョージ・ブッシュ・ターンパイク、注、途中から州道161号線となる)と交差する場所にあります。高温かつ乾燥した地域との印象があるテキサス州にあって、年間を通して適度な降水量があり、巨大な溜め池(人口湖)がいくつも存在することで過ごしやすい気候なのです。また、州内では裕福なエリアであり(州平均:5万ドル、プレーノ市:8万ドル)、ヒスパニック系住民が多いテキサス州にあって、ヒスパニック系よりもアジア系の住民が多く、全米で最も優秀な公立学校区うであると言われます。
 
また、南隣(ダラス市との間)にある同じくコリン郡に属するリチャードソン市は、AT&Tやベライゾンなどの大手通信会社が多く、プレーノ市と同様、高級住宅地があり、住みたい街として人気があります。

 

大きく変貌を遂げつつあるプレーノ市をまた訪れてみたくなりました。私にとってのプレーノ市は、25年ほど前の5年間を家族とともに快適に暮らした、楽しい想い出がたくさん残る場所なのです。

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