« 変わりゆく副都心 渋谷駅周辺(後編) | トップページ | プリンタを買い替えました! »

2018年3月 1日 (木)

ハードディスクドライブ(HDD)をリスクから守る

パソコンには不可欠の大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)は可動部品で構成されているため、もっとも寿命が短い部品と言えるでしょう。HDDの主要部品は、小型モーター(スピンドル)に直接駆動(ダイレクトドライブ)されて毎分数千回転(注、4,200/5,400/7,200/10,000/15,000rpmが主な回転数)するディスク(プラッタ)とディスクの特定の場所へ迅速に移動する(シーク/走査)ヘッドアセンブリ(磁気ヘッド/サスペンション/アーム/ロータリー・アクチュエータ/シークモーター)であり、いずれかの劣化(不具合)が発生すると突然寿命が訪れます。したがって、HDDの寿命を予測することは困難であることが多いのです。時には、HDDが異音を発して故障の前兆を知らせることもありますが・・。

 

プラッタ表面の磁性体とヘッドが直接接触すると故障の原因になりますから、ライナーと呼ばれる被膜層が磁性体の上に作られており、ヘッドはその上を滑るように移動します。高速回転するプラッタ表面には薄い空気層が生じるため、ヘッドはライナーに接触することはありません。しかし、経年変化によりライナーが失われるとプラッタとヘッドが直接接触してヘッド・クラッシュという故障を引き起こします。通常、HDDは記憶容量を増やすため複数のプラッタが組み込まれていますから、プラッタ表面の磁性体ごとにヘッドアセンブリが具備されます。注、プラッタの両面に磁性体が造られている場合は2倍のヘッドアセンブリが必要となる

使用方法にもよりますが、HDDの寿命は通常3~4年とされます。したが20180225hdd0001って、3~4年以上使用したHDDは新しいものと交換するのが記録したデータを保護する観点から望ましいといえます。最近はHDDを診断するソフトウェアが利用できますから、HDDの状態(健康度)を適宜計測することができます。私の場合はフリーソフトの”CrystalDiskInfo”を使用しています。HDDのファームウェアによって実現される自己診断機能のSMARTSelf-Monitoring Analysis and Reporting Technology)情報を読み取ることができるソフトウェアです。”CrystalDiskInfo”の優れている点はUSB接続ハードディスクのSMART情報も確認できるということです。詳細は省略しますが、計測された「現在値」(不良セクター数など)がメーカーの定める「しきい値」に達した時に健康状態が「異常」と判断されます。また、現在値の変化傾向で劣化度合いを判断することもできます。

 

20180225hdd0005外付けHDDUSB接続)として使ってきたI-Oデータ製RHD-UX500は気がつけば10年を過ぎました。もともとはNASとして使用するI-Oデータ製LANDISK HDL-GX500ReSATAExternal Serial ATA)接続してミラーリングする目的購入したものでした。しかし、親機のミラーリング機能に不具合が生じた際に、子機はWindowsフォーマットでない(別のOSでフォーマットされている)ため中身を読み取ることができず、バックアップの意味がありませんでした。そのため、Windowsフォーマットにし直して、USBインターフェースでパソコンに直接接続してデータのバックアップ目的で使ってきました。RHD-UX500はセルフパワー方式のHDDですが、パソコンの状態に応じて自動的に動作を停止するモード(自動電源ON/OFF)に設定してありましたから、実質的な動作時間は数分の一程度でしょう。とはいえ、最近はモーター音が目立つようになったこともあって廃却することにしました。

 

20180225hdd0003前回、HDDを廃棄する時には物理的に破壊する方法を取りましたが、HDDのケースは頑丈であり、手こずった記憶があります。そこで、今回は無意味なデータを重ね書きしてデータを完全に消去する方法を選びました。使用したのはフリーソフトの”WipeDisk”です。特殊な文字列でデータを一回上書きする低秘匿から、データを2回上書きする通常秘匿、データを35回上書きするグーㇳマン方式まで10種類から選択することができる優れものです。ただし、上書きの回数を多くすると所要時間が比例して長くなりますから、現実には適当な回数で妥協する必要があります。私はデータを2回上書きする通常秘匿を選びました。それでも500GBHDDを秘匿するのに10数時間もかかってしまいました。
注、ファイル単位で完全に消去(上書き)することは「ウイルスバスタークラウド」などのセキュリティソフト(データ消去ツール)を使って行うことができる

 

20180225hdd0006[参考情報] HDDの内容(ファイル/フォルダ)を右クリックして削除するとファイル/フォルダはデスクトップのゴミ箱内に移動します。右クリックあるいは「ゴミ箱を空にする」をクリックすることでそれを削除すると、当該HDDのファイル/フォルダ・リスト上では見ることはできなくなりますが、HDDからファイル/フォルダが消去されたわけではありませんから、ツールを使えばファイル/フォルダのリストを容易に復元することができます。また、再フォーマットすると、確かにファイルが消えますが、特殊なツール(データリカバリーソフト)を使用することで復元ができます。したがい、いずれの方法もHDDを廃棄する場合には不十分な安全対策でといえます。

 

このHDDはまだ使えそうですが、役目を十分果たしてくれたことに感謝して、近い将来、小物金属として自治体の廃品回収に出すことしました。ただし、当面は緊急時のスペアとして保管することにします。

最後に蛇足ですが、HDDを快適に使用するためにWindows OSに具備されたツールを紹介しましょう。それは、ローカルディスクのプロパティの全般にある「ディスクのクリーンアップ」、ツールの「エラーチェック」と「最適化(ディフラグ)」の3つです。「ディスクのクリーンアップ」は不要なファイルを削除して、利用できる容量を増やす機能で、「エラーチェック」はファイルシステムエラーおよび不良セクターをチェックする機能、「最適化」はドライブ上の断片化されたファイルを最適化する機能で、HDDのレスポンス(読み書きの速度)を改善することができます。なかでも「最適化」はHDDに負担を与え(寿命を縮める恐れがあり)ますから、1か月に1度以下の頻度に留めるのがよいでしょう。

« 変わりゆく副都心 渋谷駅周辺(後編) | トップページ | プリンタを買い替えました! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハードディスクドライブ(HDD)をリスクから守る:

« 変わりゆく副都心 渋谷駅周辺(後編) | トップページ | プリンタを買い替えました! »

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ