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2019年3月 1日 (金)

川魚料理の老舗「魚勝」

日本各地にはナマズ(鯰)料理を提供する川魚専門店が多数あります。ナマズの里と言われるほどナマズ料理が有名な埼玉県吉川市(よしかわし)の「糀家(こうじや)」「福寿家」「ますや」「魚竹」「魚藤」をはじめ、埼玉県さいたま市の小島屋、土浦市の「うなぎ錦水」や、古くから川魚を食べる習慣がある岐阜県南西部輪中(わじゅう)地帯にはナマズ料理が食べられる料理店として海津市(かいづし)の「ほていや」「魚信」「やまと本店」「やまと新館」、羽島市(はしまし)の「魚勝」などが存在しているのです。注釈:輪中とは周囲に囲堤(かこいづつみ)を築くことで洪水から守られた水郷地帯の集落や耕地を指す

 

今回紹介するのは旧友との会食に利用した川魚料理店「魚勝」(うおかつ)です。新幹線岐阜羽島駅からタクシーで約10分(約5km)南へ走った羽島市の南端の桑原町(くわばらちょう)八神(やがみ)にあります。車を利用して名古屋市から向かう場合には名古屋高速6号清須線と名神高速道路(下り線)を利用して岐阜羽島ICで出るか、あるいは一般道(県道67号・県道130号・県道134号)を利用して稲沢市祖父江町へ向かい、木曽川に架かる馬飼(まがい)大橋(別名:馬飼頭首工)を渡るルートなどがあります。

 

事前に得た情報によると、「魚勝」は様々な川魚料理と海鮮料理をリーズナブルな価格で楽しめる人気料理店とのこと。中でも有名なものが「ナマズ料理」と「ウナギ料理」。ちなみに、ナマズの蒲焼が丼(どんぶり)に載った「ナマズ丼」(約1000円)や大きなボリュームが魅力である「ナマズの蒲焼料理」(時価)、「うなぎひつまぶし御膳」(2572円)、「特上ウナ丼」(1953円)、鮒(ふな)・鯉(こい)・鱒(ます)の刺身や塩焼きなどメニューは多彩です。なお、価格は変わっている可能性があります。

 

営業時間は月~金はランチ営業が午前10時半から午後2時半まで(L.O)、ディナー営業が午後5時から午後8時まで(L.O)で、土日祝日は午後の中休み時間なし。定休日は水曜日ですが、第1週だけは午前10時半から午後2時半まで営業するとのこと。

 

愛知県道/岐阜県道134号(桑原祖父江線)から木曽川の堤防方向へ伸びる脇道に入ると右手に旅館を思わせる純和風の建物に「魚勝」の看板がありました。100年以上前に創業した老舗ならではの風情がある建物です。
 
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駐車場は約100台(2か所)、席数が約300席(大小の和室が数室)と人気店に相応(ふさわ)しい規模があります。第一駐車場はほぼ満車でした。
 
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民家の向こう側にある第二駐車場の先には木曽川の堤防が見えます。
 
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ネットで調べると、堤防の下(手前)に羽島市指定史跡「八神渡船跡」の石碑があり、『八神渡しは、岐阜県羽島市桑原町八神から対岸の愛知県中島郡祖父江町に達するもので、名古屋藩宿老毛利氏(八神城主)の登城のため設置された。』 と説明されているようです。(注釈:名古屋藩は尾張藩の別名、宿老は家老または古参の臣)
 
さらに調べると、この辺り(木曽川の下流エリア)は律令時代から美濃国(現岐阜県の南部)中島郡でしたが、1586年の大洪水で木曽川の流れが西方向へ移動したため中島郡は美濃国と尾張国にまたがる郡となり、江戸時代に入ると少し上流(木曽川右岸)に位置する葉栗郡とともに徳川御三家の筆頭である尾張藩の領地となりました。また、明治12年に木曽川右岸エリアが岐阜県の行政区画としての中島郡となり、明治30年に両群は羽島郡として統合され、昭和30年に旧中島郡のほぼ全エリアが羽島市として分離した経緯があります。ちなみに、羽島は葉栗の「ハ」と中島の「シマ」を組み合わせたものとのこと。
 
ついでに余談です。織田信長が舅(しゅうと)の斉藤道三(どうさん)と初めて会った場所は少し上流(濃尾大橋東詰の上流約200m)にあった「越(おこし)の渡し」に近い起宿(おこしじゅく、現一宮市越)にかつてあった聖徳寺(しょうとくじ)です。また、当ブログで11年前の記事で言及した松平容保(かたもり)は6kmほど南西(長良川と揖斐川に挟まれたエリア、現在の海津市高須)にあった高須藩松平家(注釈:江戸時代後半に尾張藩の支藩となった)の出身でした。
     

閑話休題。「魚勝」の入口にある引き戸を開けて土間に入り、左手の下足箱に履物を入れ、上り框(かまち)から右手へ向かいました。
 
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そこにある注文カウンターで先に料金は支払って番号札を貰うフードコート式のシステムになっており、予約客も並ぶ必要がありました。ちなみに、窓口の上に主なメニューを記載したパネルが掛けられています。
 
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1階の席は混み合っているようですから2階の席を選びました。
 
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2階の廊下からは池のある日本庭園を眺めることができます。
 
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我われが注文した料理は、話題の鯰(なまず)料理ではなく、「川魚の会席(かいせき)料理」と呼べる配膳形式の一汁三菜のコース料理で、昭和の料理スタイルを踏襲しています。ちなみに、発音が似ている懐石(かいせき)料理は茶道(さどう)から産まれたもので、茶の湯の際のメインであるお茶を頂く前にもてなされる食事を指します。

 

料理の詳細は写真で確認していただくとして、主な内容はお通し(小海老・魚の甘露煮など)・刺身(マグロ/サーモン/イカ)・牛鍋・海老塩焼き・鱒(ます)塩焼き・海老と野菜の天ぷら、鰻(うなぎ)の蒲焼、そして最後に飯・味噌汁・香の物、デザート(フルーツとケーキ)です。
 
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蒲焼の味が甘辛いのは名古屋(熱田)の「蓬莱軒神宮店」や「木曽路」の「ひつまぶし」と同様です。なお、料理の品数が多いため、食べ終えた時には満腹になっていました。

 

参考までに、トリップアドバイザー日本のサイトで羽島市のグルメランキングを確認すると636店中第2位でした。ちなみに、第1位には岐阜県(あるいは愛知県)のソウルフードである「味噌カツ」の店「たちばな」がランキングされ、第6位は10年前に同じ岐阜県の郡上八幡(現郡上市八幡)から長良川の清流沿いに岐阜県の最南端にある宝暦治水碑(河口まで約12km地点)まで辿(たど)った時に立ち寄った「なまずや 羽島分店」でした。

 

最後に、「魚勝」は近大マグロで有名な近畿大学が開発した「うなぎの味に近付けたナマズ」を仕入れているそうです。常時食べられるかは不明ですが、そのナマズ丼の価格は手ごろな1200円+税のようです。

 

住所: 岐阜県羽島市桑原町八神1799

電話番号: 058-398-8811

URL: https://s.tabelog.com/gifu/A2101/A210102/21001214/

       https://retty.me/area/PRE21/ARE81/SUB37903/100001207551/menu/

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