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2019年4月24日 (水)

携帯電話(スマホ)の利用料金を最適化する

携帯電話料金が高止まりしている状況に対して昨年21日に菅官房長官が、『携帯電話料金は約割下げられる』 と異例の発言をしたことを受け、携帯電話会社の大手社が料金体系の大幅な変更を順次決定しました。先行したソフトバンクは昨年10月日に端末料金(分割払い)と利用料金を分離する利用料金の体系を発表したのです。例えば、分割払いで購入した携帯端末の支払いが終了している場合、携帯電話の利用料金が最大で約割安くなることが期待できるものです。
 

従来は様々なサービスの組み合わせ条件(制約有)によって複雑な契約内容になっていたことを改め、料金の大半を占めるデータ・サービスの利用料金をデータ量に応じて変動するデータ定額ミニモンスター(1G/月以下が最低料金)と50G/月以下であればデータ量に関わりなく一定額とするギガモンスターつに集約。そして、通話についてはデータとは独立して、掛けた時間に比例する従量制、通話時間に関係無く一定、その中間ともいえる1回当たりの通話時間が分以下の場合は無料とする、3つのプラン(従来とほぼ同じ、1200円~2700円)としました。
 

ちなみに、留守番電話やテザリングなどのオプションサービスは別途申し込むことで利用可能有料)です。つまり、携帯端末の支払いが完了しており、データ定額ミニモンスターと通話従量制を選んだ場合は従来(の選択可能な最低料金)よりも約割だけ料金が安くなります。ただし、年間の継続契約や3人以上の家族加入という条件がある場合です。ちなみに、これは従来からあった携帯電話会社の顧客囲い込み作戦。
 

今年月13日には"au"(KDDI)もほぼ同様のプランを発表し、同15日にはドコモも追従しました。細部では異なる点がありますが、社の新料金はおおむね4,500円/月~10,000/月の範囲で横並びとなりました。ちなみに、私が従来の料金体系で機能を可能な限り絞り込んだはずの月額料金(2台使い)は税込約7,800円x2=15,600円でした。(注、オプション・サービスの留守番電話とテザリングを含む)
 

出そろった大手3社の新料金体系は従来の料金と比べて利用者にとって有利(値下げ)になったのでしょうか? サービス内容を最低まで絞った場合は、上記の通り約割だけ月額料金が下がります。しかし、良かったて喜ぶのは早とちりのようです。冷静に考えれば、損しない料金体系を選べるようになっただけなのです。つまり、料金体系全体を見れば、携帯端末の支払が終わっているにもかかわらず据え置かれていた料金が携帯端末の支払い分だけ減っただけなのです。新料金体系で携帯端末の購入価格が通話料金と別建てになったことは、携帯電話会社が提供するインセンティブが無くなるあるいは少なくなる)ことを意味します。このため、携帯端末の新規購入価格は従来よりもかなり高くなる可能性があります。よって、中古スマホの流通市場が従来以上に求められることになるでしょう。
 

つまり、これまでは機種変更を年毎に行う利用者に最適化された料金体制であったものが、新しい料金体制では機種変更の頻度(ひんど)によらず利用料金が決まる仕組みと言えますから、携帯端末が劣化(バッテリーや表示機能など)がへたるまで利用し続ける私のような携帯電話加入者には望ましい仕組みです。
 

端的に言えば、残念ながら携帯電話の利用料金はほとんど下がっていません。私見ですが、利益を優先させる携帯電話会社が、官房長官の発言を逆手に取り、見た目が良い新しい料金体系を考え出したのです。新しい料金体系には上記したような背景がありますから、携帯電話会社の高収益体質にはさして影響が出ないと思われます。菅官房長官は最近、『電気通信事業法の改正案の早期成立に向けて取り組み、利用者にとって分かりやすく納得のいく料金、そしてサービスをできるだけ早く実現したい』 と述べたことが報道されています。大山鳴動(たいざんめいどう)してなんやとらでしょう。今回の携帯料金騒動は2016年に総務省が行ったいわゆる「ゼロ円携帯の禁止指導」の結果、携帯電話会社の利益が増大した事実と良く似ています。その一方で、国産の携帯電話端末メーカーはその存在感をほとんど無くしてしまいました。
 

[私の対応策]
家族で加入している携帯電話会社の新料金プランの中から、とりあえず最低のサービス内容を選んでネット経由で変更しました。もし、サービスに過小または過剰などの不都合が見つかれば、その点についてだけ後日変更するつもりです。加えて、今年10月に本格参入する楽天モバイルの料金体系のレベルと来年から始まる5G携帯電話サービスが従来の4Gサービスの料金体系どのような影響を与えるのかについても注視したいと思います。
 
注釈1)
 利用料金の切り替え日は申請日(即日)ではなく利用料金の請求締め日となります。ソフトバンクの場合は利用期間を1ヵ月間として、請求締め日は「末日」「10日」「20日」の3通り(いずれかを新規契約時にソフトバンクが決定)あり、自分がそのいずれであるかはMy Softbankの料金・支払い管理で請求締日を確認できます。そして、支払日はそれぞれ翌月の「26日」「6日」「16日」です。ちなみに、ドコモとauの場合は締切日が毎月末日のみで、その支払日は携帯電話単独の場合は翌月末日となります。

注釈2) 大手3社の新しい料金体系を厳密に比較することは本稿の目的でないため、ここで引用した料金は概算値です。

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