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2019年6月 2日 (日)

北欧4か国を駆け巡る旅(その1) 機内映画で2019年アカデミー賞の受賞4作品をまとめて鑑賞する

午前11時10分成田空港発のスカンジナビア航空のSK984便は、定刻にターミナルから出発し、午前11時30分過ぎに離陸しました。ちなみに、到着地であるコペンハーゲン空港までの所要時間は約11時間20分の予定とのこと。

昔話です。最初の海外旅行に出発した昭和50年(1975年)10月16日、JL405便(B747機) は午後10時30分に羽田空港を出発し、北回りで翌日の午前6時50分にコペンハーゲン空港に到着しました。つまり、フライト時間は16時間20分。5時間も長かった理由は、当時の北回り空路ではロシア(当時ソ連)の上空を飛行することは許可されておらず、北米路線と同様、アラスカのアンカレッジ空港にワンストップする必要があったからなのです。

私はその時、4年前に発売されたばかりのカップヌードルを食べた記憶があります。価格は1ドル(当時の為替レートでは約300円)くらいだったと思います。当時、国内では100円で売られていましたから、かなり高価であったことが印象に残っています。ちなみに、約半世紀後の現在でも150円~200円で売られていることは驚異的と言えるでしょう。古い記憶を懐かしく思い出しました。

閑話休題。私の座席は45D(横方向に2席+4席+2席が並ぶ機内のほぼ中央)で、窓から外を見ることはできないため、11時間以上もある長いフライト中はもっぱら機内映画を鑑賞することに。選んだ映画はいずれも今年度のアカデミー賞を受賞した作品です。
 
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私の左隣(通路側)に座る同行者を見るといつの間にか目の前のディスプレイを使ったゲームに夢中。
 
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機内映画(その1)

「アリー、スター誕生」(A star is born.) 吹替

キャスト:ブラッドリー・クーパー、レディ・ガガ

監督:ブラッドリー・クーパー

アカデミー賞で主題歌賞を受賞
 
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[あらすじ]

ライブ会場の群衆に向かって人気絶好調の歌手ジャックが舞台上でエレキギターを演奏するシーンで始まった。車内のシーンに変わるとジャックの疲れた顔が写し出され、彼が酒瓶を口にするクローズアップが。別の場所では若い女性(アリー)が携帯電話でボーイフレンドに大声で別れを告げでいる。車を降りたジャックはファンだという若者に誘われてとあるバーに入る。そこでアリーがラビアンローズをフランス語で歌うのを聴き、その迫力ある歌声に感動してアリーに興味を持つ。メークアップがレディ・ガガらしく奇抜である!

若者はジャックを楽屋へ誘う。そこでジャックとアリーは親しくなり、ジャックはアリーを飲みに誘う。そこでホステスにねだられたジャックはギターを弾きながら歌い始める。バーに入ったアリーは自分の歌は自信がないので歌わないという。ジャックはアリーがコンプレックスを持っていた鼻を褒(ほ)め、自信を持つことを勧める。酔っ払いがジャックに絡んだのをアリーが止めようとしてつかみ合いになり、アリーは手を怪我してしまう。そこでジャックはコンビニで氷などアリーの手当に必要なものを買う。そして、夜明けまで二人は話込み、ジャックはアリーを自宅まで車で送る。

また会いたくなったジャックは人を使ってアリーをライブ会場に来るように誘う。仕事があると渋るアリーは根負けして迎えに来た車に乗ってライブ会場へ。アリーを見つけたジャックはアリーを舞台へ上げて自らのギター伴奏とハモリでアリーに歌わせた。これがきっかけで、二人は親密さを増す。そして、アリーはジャックのライブツワーに参加するようになり、ジャックに強く求められて自分の曲をピアノの弾き語りで、舞台で披露すると、観衆から喝采を得る。

アリーは音楽関係者(マネージャー)に声を掛けられ、レコード会社へ曲を売り込むことに。ダンスの指導も受ける。アリーが自信を付けるのと逆に、元々酒浸(さけびた)りのジャックは精神の安定を失ってゆく。それでも二人は結婚する。ジャックの励ましで自信を持ったアリーはテレビの有名な音楽番組に出演する。ついにはグラミー賞にノミネートされる。一方、ジャックは徐々に壊れて行き、ついに二人は諍(いさか)いを始める。

アリーが受賞した晴れの場にもかかわらずジャックは酔い潰れて舞台で崩れ落ちる。(中略)最後のライブコンサートのシーンでは堪え難い悲しみを抱えながら淡々と歌うアリーが素晴らしい!! レディ・ガガの卓越した歌唱力と若い時に演劇を学んだという彼女の演技力が光りました。そして、監督も務めたブラッドリー・クーパー(ジャック役)の迫真の演技が印象に残りました。
 

機内映画を観ている途中の午後1時(日本時間)少し前に機内食(昼食)が提供されました。チキンライス、野菜サラダ、ケーキで、日本人に食べやすいメニューです。ドリンクはワインです。自分で注文した小瓶が2本に加えて同行者が注文してくれた小瓶1本で計3本。まとめて注文した理由は後述します。
 
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機内映画(その2)

「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rapsody) 吹替(英仏独伊日語)
 
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アカデミー賞での受賞部門とあらすじは先の記事を参照してください。ここでは映画のハイライトであるライブエイド・コンサートのシーン(写真)を掲載します。
 
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機内映画(その3)

「グリーン・ブック」(Green Book) 英語・西語
 
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アカデミー賞で作品賞を受賞
 
[あらすじ]

生演奏を聴きながら食事をするニューヨークにあるレストランのシーンで始まった。そこで登場したのは用心棒の白人男性トニー・リップ。暴れる酔っ払いなどを遇(あし)らう、つまり退治するのが彼の仕事である。時はテレビがモノクロで放送されている時代。堅気とは言えない仕事を生業とする至って平凡な白人男性である。その彼にお雇い運転手の仕事が舞い込む。雇主は著名なピアニストのドン・シャーリー博士、しかも黒人男性であった。白人が黒人に雇われる事など考えられない時代である。金のためならどんな仕事でも気にしない彼はその仕事を引き受ける。そして、彼は南部(ディープサウス)を演奏旅行する雇い主のため、グリーン・ブックを入手する。黒人が利用できるホテルなどの施設を掲載するガイドブックである。こうしてエリート黒人とヤクザな白人の二人旅が始まった。

行先はピッツバーグ。二人が乗る車はもちろんフルサイズの大型乗用車。 後部に翼状の突起(フィン)がある古き良き時代を象徴する車(2ドア・クーペ)である。そして、演奏に使用されるピアノはもちろんスタンウェイ製。特徴的なことは車中における二人の会話のシーンが長々と続くことである。運転手(トニー)が飲み終えたドリンクの容器を車外に投げ捨てた後、車はバックし、運転手が手を伸ばして拾うシーンが大写しされる。

そんな二人にトラブルが発生する。ドンがとあるバーに入って酒を飲んでいるところを数人の白人に暴行される。知らせを受けた、トニーが危ういところでドンを助ける。ノースカロライナ州のローリーに立ち寄った時、白人たちのパーティで演奏した後、トイレを利用しようとすると、白人の執事から屋内のトイレではなく戸外のトイレを使うように丁重な言葉で指示される。あからさまな差別の始まりである。ところどころでトニーが送った手紙を彼の妻が読むシーンが挿入される。

ジョージア州のとある町にあるテイラーではドンが選んだ背広の購入を断られた。さらに、ドンに対する警察官たちの酷い仕打ちも描かれる。トニーは困惑しながらも、ドンとの距離を縮める。街中をドライブしている時には白人の運転手と後部座席に座る黒人を訝(いぶか)しがる若者を描写し、道に迷ったところをパトカーに止められ、後部座席に座る黒人が彼のボスだとトニーが説明したため、二人は留置所に入れられてしまう。しかし、警察の幹部からの電話で警察官たちは不承不承二人を釈放する。

さらに二人の親密な会話が続く。二人のドライブ旅はアラバマ州のバーミンガムへ。トニーとその知人が待つレストランでドンは入店を拒絶されたことで、トニーは支配人と揉(も)めるが、ドンがそれを制止する。二人は黒人でも利用できるカジュアルな店へ席を変える。そこでドンは見事なピアノ演奏を披露して店内の人々に感激され、楽団員と共に軽快なジャズ曲も演奏する。

クリスマスになってトニーとドンはそれぞれの自宅へ戻る。そして、ドンがトニー宅を訪れた時、来客たちが驚きで固まるなか、ドンの人となりをトニーの手紙によって理解していたトニーの妻に歓迎されて穏やかなエンディングを迎えました。

[コメント]

実在の人物をモデルにしたドラマを主人公である黒人とその使用人となった白人の会話を軸に展開するユニークな映画はアカデミー賞(作品賞)を受賞するに相応しい作品だと思います。エンディングでハリウッド的なマイルドさが出たことを批判する意見もあるようですが、些末(さまつ)なことでしょう。

 

機内映画(その4)

「バイス」(Vice) 英仏独伊西語
 
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アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞
 
[あらすじ]

ジョージ・ブッシュ大統領のもとで最強の副大統領を務めたディック・チェイニー氏を描いたドラマで、同氏の特異な人間性を描いたドキュメンタリー・タッチの映画。テレビ番組「ライフルマン」のモノクロ放送シーン・ベトナム戦争と思われる戦闘シーン・ニクソン大統領のテレビ演説・レーガン大統領の演説シーンなどを挿入して年代を示しながら要職を歴任した当時や選挙活動・心臓病との闘い・好きな魚釣りのシーンを回想する手法が面白い。後半は2000年の大統領選挙で副大統領に選ばれる過程と副大統領として活躍あるいはパキスタンのアルカイダやイラクのサダム・フセイン問題(イラク戦争)で難題に取り組む姿が描かれる。

オバマ大統領の登場とイラク戦争の総括でエンディングを迎えるが、なぜかウエストサイド物語の挿入歌「ミス・アメリカ」が流れる。主演したクリスチャン・ベイルがチェイニー副大統領の雰囲気を上手く演じている。妻役はエイミー・アダムス。ジョージ・ブッシュ大統領役とコーリン・パウエル役が一目でそれと分かるのも面白い。ただし、時間軸がランダムに移動することとアメリカ政界の知識が不十分であるため、ストーリーの細部を理解することはかなり困難でした。

 

座席背面に設置されたディスプレイの右端にはイヤフォン端子とともにUSB端子が具備されていますから、映画を鑑賞しながらスマホやデジカメの充電ができて便利です。充電速度から推測してiPad用の充電器並みの大容量があるようです。ちなみに、下の写真は映画「ボヘミアン・ラプソディ」の後半、元ガールフレンドからの親身な忠告に心を動かされ、土砂降りの雨に立ち尽くす主人公のフレディ・マーキュリー。
 
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コペンハーゲン空港に到着する約1時間半前に軽食が提供されました。赤玉ねぎ、スライスしたジャガイモなどを和えたクリーミー・サラダと野菜サラダの組み合わせです。野菜好きの同行者は大喜び。胃の調子が快復する1年前までは生野菜をほとんど食べなかった私ですが、現在は食事量の1/3は亜麻仁油を掛けた生野菜を食べるようにしています。ちなみに、食事では極力青魚や鶏肉を食べるようにしている一方、ご飯やパンは最小限に控えるようにしています。(続く)

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