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2019年12月 3日 (火)

携帯電話で利用できる新しい電波(周波数帯)が今年誕生

日本においては携帯電話、特にスマートフォン(略称:スマホ)の加入者数が年々増加し続けて総計で総人口を大幅に上回る1.7億加入を突破しました。また、提供されるサービスは通話・メールなどに加えて、各種のビデオ・サービスが急増したことでスマホなどの携帯端末当たりのデータ量(パケット数)は爆発的に伸びています。その結果、各携帯電話事業者はより大量のデータを利用できるサービス・メニューを提供するようになりました。
 

これにより、携帯電話サービスを利用者に直接提供する携帯基地局で使用する電波が不足し始めたため、新しい周波数帯が携帯電話用に割り当てられました。それが700MHz帯(端末用:718-748MHzと基地局用:773-803MHz)です。この周波数帯は地上波テレビ放送が2003年から2011年にかけて新しい周波数を使う地デジ放送(13-52ch/470MHz-710MHz)に移行し(変更され)た時に暫定的に割り当てられた地デジ放送用53-62ch/710-770MHz)と他の目的に割り当てられた周波数帯(770-806 MHz)です。
 
他の目的とは日本固有のサービスであるFPUField Pick Up、テレビ局の地上中継用無線回線)と特定ラジオマイク(免許を必要とする高品質ワイヤレスマイク)のことですが、これらのサービスは昨年度末(2019331日)をもって他の周波数帯へ移転させることで、世界の標準に合わせて700MHz帯が携帯電話用に再割り当てされたのです。
 
余談になりますが、WiFiには2.4GHz帯/5GHz帯/60GHz帯が割り当てられており、Bluetoothにも前者と同じ
2.4GHz帯が使われています。もし、両者を近くで同時に使用すると、電波出力が低い(強さが1/10以下)Bluetoothでパケットの再送信が頻発して通信速度が低下することがあります。最近はその軽減対策としてWiFiとの衝突が多いBluetoothチャンネルの使用を一時的(自動的)に避けるAFH(Adaptive Frequency Hopping)技術と相互に譲り合うPTA(Packet Traffic Arbitration)技術が採用されています。一方、WiFiの方はいずれにしても影響が軽微。
 

閑話休題。これまでに携帯電話用に割り当てられていた周波数帯は800MHz帯、900MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯、2.5GHz帯、3.5GHz帯、3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯ですが、各周波数帯には容量(帯域)に限りがあるため、総務省の判断によって携帯電話事業者に振り分ける方法で割り当てが行われています。なお、今回の700MHz帯はNTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3社に割り当てられました。ちなみに、電波の国際的な呼称としては300MHzから3GHzまでが極超短波(UHF)、3GHzから30GHzまでがマイクロ波(SHF)と呼ばれます。
 

また、携帯端末についても対応できる周波数帯に制約があり得ますが、幸いなことにLTE対応のアイフォーン(日本国内向け)は日本で割り当てられているすべての周波数帯(700MHz帯を含む)に対応しています。したがって、今年度になって700MHz帯が携帯用に追加されても、アイフォーンは自動的に対応してくれますから、利用者は何も意識する必要はありません。 
 
ちなみに、私が加入する携帯電話事業者のソフトバンクでは4GLTE)用としてBand 1(2.0-2.1GHz)、Band 31.7-1.8GHz)、Band 8800MHz)、Band111.5GHz)、Band 28700MHz)、Band 41 (2.5GHz)、Band 423.5GHz)が利用できますが、主力はBand 12.0-2.1GHz)、次いでBand 31.7-1.8GHz)、そして電波が届きやすく広域で接続できるプラチナバンドのBand 8800MHz)であり、新しいBand 28700MHz)もプラチナバンドになると考えられます。
  

上記したようにアイフォーンへの影響は実質的にありませんが、実は地デジ放送を受信するテレビに影響が出る可能性があるようです。特に受信ブースター(注釈:弱電界のテレビ信号を増幅する装置)を利用している家庭では受信画面が乱れたり、画面が映らなくなったりすることがあるそうです。この理由は地デジ放送で使われている電波が新たに携帯電話に割り当てられた700MHz帯に隣接している(かつ携帯基地局との距離が近くて電界が強い)ことと、これまでに製造された地デジ用受信ブースターには700MHz帯を使う携帯基地局からの電波の影響を排除する機能が無い(あるいは不十分である)ためです。
 

影響が出た場合は大手携帯電話事業者4社(NTTドコモ、KDDIau沖縄セルラー、ソフトバンク)が設立した「一般社団法人700MHz利用推進協議会」(コールセンター: 0120-700-012900-2200)へ連絡をすれば、必要な対応を無償同協議会の負担)で取ってくれるそうです。多分、上記したブースターへの機能改善策を施してくれるのでしょう。今年度に入って700MHz帯の基地局が全国各地で順次設置され始めていますから、設置予定の地域に啓蒙用のビラ(影響が出る可能性のある日付を明記)が配布されています。
 
しかし、マスコミを通じての周知はほとんど行われていないため、ビラを見た人の中には新しい詐欺(さぎ)行為ではないかと考える人もいるかも知れません。また、本件に便乗する詐欺グループが現れるかも知れませんので、くれぐれも注意するようにしてください。

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