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2020年2月 9日 (日)

アナログレコードの魅力

このところ食べ物の話題が続きましたので、箸(はし)休めとして「アナログレコード」への私の思い入れについて書きたいと思います。

私の数少ない趣味のひとつが音楽です。音楽を楽しむ方法には色々ありますが、身近なところでは私が好きなカラオケが先ず思い浮かびます。好きな歌を熱唱していると楽しくなりますね。自身が演劇(ドラマ)の主役になったような高揚感に満たされます。また、テレビの音楽番組やラジオから流れる音楽は心地よいBGMであり、インターネット上の”YouTube”は様々な音楽を気軽に楽しむことができます。さらには、コンサートホールで聴く臨場感溢れる音楽は最高でしょう。ちなみに、アメリカのテキサス州に住んでいた30年ほど前には地元オーケストラであるダラス・シンフォニー・オーケストラ(ダラス交響楽団)の会員として、ダウンタウンにある本拠地のモートン・H・マイヤーソン・シンフォニー・センターで月例コンサートを楽しみました。

いずれの手段であっても音楽を身近に感じることができますが、私が一番音楽を楽しめるのはCDとアナログレコードです。好きな曲を好きな時に聴くことができるからです。音質面ではCD(コンパクトディスク)が優っているという意見がありますが、私はアナログレコードの方が音楽的に上質だと考えます。何といっても楽器の音の厚みと艶に重要である倍音の再生能力では周波数の上限を定めていないアナログレコードの方が高い周波数領域を制限しているCDよりも原理的に優れているのです。

このため、CDの音質を飛躍的に向上させたスーパーオーディオCDSACD)が20年前に登場して注目されましたが、アナログレコードの魅力に対抗できるまでには至っていないようです。ちなみに、スーパーオーディオCDの再生周波数帯域は100kHzまでと広く(注、CD20kHz)、ダイナミックレンジ(音量の幅)もCD98dBに対し120dB以上であるなど仕様面では遥かに向上しています。しかし、人間の耳にそれほど物理的に厖大(ぼうだい)な情報が必要でしょうか。多くの消費者は現行CDの音質に十分満足していることから、スーパーオーディオCDは従来のCDに満足できない一部ユーザーにだけ歓迎されていると考えられます。

一方、CDに駆逐(くちく)されたかに見えたアナログレコードは10年ほど前から徐々に人気を回復しているようです。アナログレコードが中古品市場で取引されているだけではなく、アナログレコードはこの数年にわたって新譜レコードの製造量が急増しているようです。また、アナログレコードを再生するレコードプレーヤーも多くのメーカーによって製造・販売されています。音響メーカーのオーディオテクニカ、デノン(DENON) 、ティアック(TEAC) 、オンキヨー、ヤマハだけではなく、テクニクス(パナソニックのブランド)やソニーなどの大手企業もレコードプレーヤーを製造しているのです。

今回、アナログレコードをテーマに取り上げたのはアナログレコードとレコードプレーヤーの人気が上記したように復活したことが理由ではありません。あくまでも私個人の半世紀にわたる趣味、つまりアナログレコードへの思い入れなのです。これはノスタルジーあるいは私の頭脳に刷り込まれて拭い去ることができない記憶と言えるのかも知れません。

9年前のブログ記事「アナログ世界への回帰」の内容と一部重複しますが、私とアナログレコードの出会いは高校生の頃です。当時流行していたポピュラー音楽のレコードをわが家にあった安価なレコードプレーヤーで再生して聴いていました。そして、本格的なステレオシステムは大学に入学した時に親にねだって買ってもらったものが最初です。アンプとピーカーに加えて、レコードプレーヤーとFM受信機を内蔵した一体型のアンサンブル型ステレオでした。その本格的なサウンドにすっかり心を奪われ、アルバイトで貯めたお金で好きな曲が入ったEPレコードとLPレコードを少しずつ買い集めました。アメリカのポップスとJ-POP(日本のポップス)がほとんどでした。
 
そして、変わり種のレコードでは雑誌の付録として提供された薄くて柔らかいレコード(商標名:ソノシート)も何枚も収集しました。写真はその一部ですが、上からバッハの「ブランデンブルグ協奏曲2番」、テレビアニメの「銀河鉄道999」、同じくSFアニメの「科学忍者隊ガッチャマンⅡ」。
 
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就職のため上京した時は、会社の寮(1室2名の相部屋)に入りましたから、実家からアンサンブル型ステレオを持ち込むことはできません。小さな(安価な)ステレオセットを購入してレコードを楽しむことにしました。それなりのステレオセットを購入したのは結婚してスペースに余裕がある住居に移った30歳ころのことです。秋葉原の電気店に通ってステレオ用のコンポーネントを選びました。つまり、アンプ・チューナー・スピーカーとともにレコードプレーヤーを個別に購入して、それらを組み合わせることでステレオセットを構成したのです。

ちなみに、レコードプレーヤーはパイオニア製の"PL-5E"です。ベルトドライブ式のターンテーブルとともに回転するLPレコードの溝が照明に照らされて綺麗だったことを今も覚えています。

9年後にはテクニクス(パナソニックのブランド名)の"SL-Q6"に買い替えました。ダイレクトドライブ式のターンテーブル、リニアトラッキング式のアーム、そして全自動オートプレーヤーであることに惹かれました。購入して30年以上が経過しましたが、未だに現役で活躍してくれています。

私とレコードとの付き合いについて長々と書きましたが、いよいよ本題です。一時期はカセットテープを集めた時期がありましたから、収集したレコードの枚数はそれほどでもありません。また、EPレコードはCDとカーステレオのHDDにコピーして手軽に聴けるようにしてありますから、レコードプレーヤーで再生するのはもっぱらLPレコードです。

片面の再生時間が約30分、両面で約1時間ですから、音楽の視聴に集中することができます。また上述したようにわが家のレコードプレーヤーには自動再生機能がありますから、任意の曲あるいは楽章をボタン操作だけで選ぶことができて、昔街角で見かけたジュークボックス(有料レコード再生機)のような便利さがあります。もちろんリピート(繰り返し)再生もできます。

5年近く前にピアノ教室へ通い始めたこともあって、最近はピアノ曲をレコードとCDに加えて ”YouTube” でも良く聞くようになりました。ベートーベンのピアノ・ソナタが好きな私はウイルへルム・バックハウスが演奏する「皇帝・月光・悲愴・熱情」のレコード、中村紘子さんの「熱情・ワルトシュタイン」、チャイコフスキーが作曲した「ピアノ協奏曲第1番」(指揮・ヘルベルト・フォン・カラヤン、オーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー、ピアノ:スヴィャトスラフ・リフテル)、そしてJS.バッハが作曲した「音楽の捧げもの」(指揮・チェンバロ:カール・りヒター)なども。
 
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さらには、クラッシク音楽ではありませんが高校生から大学生であったころ(1963年~1966年)にNHKのテレビ番組でよく観たミッチ・ミラー合唱団による「ミッチと歌おう ”HYMN“(讃美歌)」と私にはカラオケの十八番である「黒い瞳のナタリー」(1980年代の世界的ヒット曲)が収録されているフリオ・イグレシアスの「愛の瞬間(モメント)」も愛聴しています。
 
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なお、私のレコード・コレクションに興味がある方は古いブログ記事「アナログ世界への回帰(続)」を、またオーディオ・システムについてはブログ記事「アナログ世界への回帰」を参照してください。

結言です。アナログレコードの魅力はその膨(ふく)よかな音と回転するレコード盤の美しさです。また、アナログレコードやCDで音楽を楽しむ最大のメリットは、DVDBD(ブルーレイ・ディスク)のように画像がありませんから、音楽そのものに集中できる、あるいはそれぞれの曲に纏(まつ)わる思い出が眼前に蘇(よみがえ)ることが魅力を倍増します。日頃は忘れている古い記憶が時空間を瞬時に移動して眼前に現れることがあるのです。これはノスタルジーでしょうか、それとも老化現象の現れなのでしょうか。□

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