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2020年4月 7日 (火)

テレビドラマ「陰陽師」を観る!

夢枕獏(ゆめまくらばく)氏のヒット長編小説「陰陽師(おんみょうじ)」の中から「瀧夜叉姫編」が初めて映像化(佐々木蔵之介主演、豪華キャストが出演)されて329日(日)にテレビ朝日で放送されました。「陰陽師」シリーズの中で最強の敵である平将門(たいらのまさかど)が登場するのです。テレビ朝日のhpに掲載された粗筋(あらすじ)は以下の通りです。ちなみに、「陰陽師」とは古代(律令時代)に陰陽五行思想に基づいた陰陽道によって占筮(せんぜい)および地相などを職掌(しょくしょう、役目)とする官職(技官)です。2001年と2003年には野村萬斎さんが主演して2回映画化(「陰陽師」と「陰陽師Ⅱ」)されています。前者では藤原氏の権力争いに皇族の「早良親王(さわらのしんのう)」が登場し、後者は鬼の噂、実は三種の神器である「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」と出雲族の怨念(おんねん)がテーマでした。注釈:一部加筆あり

時は天慶(てんぎょう)4年(941年)。陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明(あべのせいめい)と友人の源博雅(みなもとのひろまさ)は、盗らずの盗賊の話を肴(さかな)に、酒を酌(く)み交わしていた。博雅によると、夜中に小野好古(おののよしふる)の屋敷に、白い被衣(かつぎ、頭に被る衣服)をまとった女と黒覆面(くろふくめん)の男たちが押し入り、「雲居寺(うんごじ)の浄蔵(じょうぞう)からの預かりもの」を捜し回ったあげく、何も盗まずに去っていったという。

2人がその不思議な話に首をひねっていると、そこに晴明の兄弟子にあたる賀茂保憲(かものやすのり)がやってくる。保憲は、20年前の平将門の乱の際に、手柄をあげた平貞盛(たいらのさだもり)の顔にあるひどい瘡(かさ、出来物)は誰かに呪(のろ)われたもののような気がするので、様子を見てきてほしいと頼みにきたのだ。貞盛の屋敷を訪れ、医者の祥仙(しょうせん)と助手の如月(きさらぎ)から説明を受けた晴明と博雅は、目の当たりにした貞盛の瘡に衝撃を受ける。

晴明が額に手を当てると、その瘡の隙間から目玉が現れる。晴明は博雅に、貞盛は何者かに乗っ取られ始めていると語る。一方、再び出現した盗賊を撃退したという俵藤太(たわらのとうた、藤原秀郷/ひでさとの異称)の武勇伝を耳にした晴明は、一連の奇妙なできごとが「ある人物」につながっていることに気づく。小野好古(おののよしふる)、平貞盛、俵藤太、みんな平将門に敵対していた者ばかり! とはいえ、将門は20年前の平将門の乱で没している。雲居寺の浄蔵から過去に将門の首を2カ月もの間焼き続けた灰を何者かに盗まれたという話を聞いた晴明は、白い被衣の女が探しているのがその灰で、将門を復活させるために必要なものだと確信する。

はたして、白い被衣の女の正体は? 将門復活の目的とは? さらに、晴明と白い被衣の女の間をフラフラと行き来し、高みの見物を決め込む陰陽師・蘆屋道満(あしやどうまん、道摩法師)のねらいとは? 深まる謎と、哀(かな)しき親子愛の行末、陰謀渦巻く平安の都で、かつてない壮絶な戦いが始まりました。

以下はドラマを観ながら記した後半の粗筋(あらすじ)であり、ネタバレになっています。

四条大路・橘実之(たちばなのさねゆき)邸では露子姫が毛虫や芋虫を愛でている。これを心配した父実之が蘆屋道満に相談すると1000匹の虫を閉じ込めると虫嫌いにできるという。晴明宅を訪れた露子姫は晴明からこの話を聞く。そして、虫たちが変身した大きな黒丸は孵化(ふか)して美しい蝶になる。

俵藤太邸に黒装束の一味は押し入った。小野好古邸で見つからなかった物を探しているのである。しかし、豪の者である藤太に撃退される。次いで源経基(みなもとのつねもと)の夢に白い被衣の女が毎夜現れて五寸釘を経基の身体に打ち込む呪いを掛けたのである。経基は将門に謀反の心ありと朝廷に訴えた人物である。襲われたのは皆将門に敵対した者でありことに晴明は気付き、俵藤太邸を訪れる。

安倍晴明は藤太から平将門の乱の経緯(いきさつ)と隠岐王(おきよおう)が将門を鬼に変えたという将門の妻桔梗(ききょう)の言葉を聞く。注釈:隠岐王は皇族出身といわれ、武蔵国司から平将門の側近になった人物で、平将門の乱の首謀者である

晴明は雲居寺の浄蔵を訪ね、平将門の生首を持ち去り、それを灰にした経緯(いきさつ)を詳しく聞いた。燃やしても燃やしても将門の首は呻(うめ)き続け、やっと骨になったのは1か月後であった。浄蔵が寝入っているうちに骨の半分が何者かに盗まれたという。そこへ蘆屋道満が現れて平貞盛が瘡(かさ)に乗っ取られたと伝える。

晴明が博雅と藤太とともに平貞盛邸に向かうと貞盛は何処(いずこ)かへ行ってしまったと聞かされ。晴明は方角占いで貞盛の居所を突き止める。平将門が取り憑(とりつ)いた平貞盛の首を藤太が名刀黄金丸(こがねまる、注釈:20年前に将門の首を取った刀)で切り取る。すると、突然現れたた隠岐王と如月がその首を奪う。そして、如月(きさらぎ)が平将門の娘「瀧子姫」であることが分かる。注釈:隠岐王は将門の乱の後、藤原公雅(ふじわら の きんまさ)に討たれています そして、その首から平将門が20年ぶりに甦(よみがえ)ったのです。すべては隠岐王が仕組んだことなのである。

晴明は貝合わせなどの術で首のない平貞盛に自身の首の在処(ありか)を探させましたが、逆に生き返った平将門に待ち伏せ(襲撃)されてしまいます。晴明はその母桔梗(ききょう)を殺したのは俵藤太ではなく、隠岐王であることを告げる。如月は古い記憶を蘇(よみがえ)らせたため隠岐王は如月を刺します。桔梗の最後の言葉で隠岐王が母を殺し桔梗を切ったことを知った平将門は隠岐王を斬り殺します。桔梗は平将門に抱かれて息を引き取りました。源博雅の吹く笛の音と共に桔梗を抱いた平将門は煙となって消えて行きました。すべてを解決した晴明は、現れた蘆屋道満(あしやどうまん、道磨法師)と都について大事にものについて語り合うところで2時間のスペシャルドラマが終わりました。

平将門の史実に従い、将門の乱に係(かかわ)る人物を巧みに登場させながら、この世とあの世を交錯(こうさく)させるドラマは虚構であることを知りながらつい引き込まれてしまいます。ちなみに、夢枕獏作の「陰陽師」の一編に登場する「滝夜叉姫」は、平将門の娘とされる伝説上の妖術使いで、本来の名は五月姫とされます。本ドラマでは「桔梗」として登場した「滝夜叉姫」は、父平将門の死後、尼寺に逃げて尼(あま)として生涯を終(おえ)えたと伝えられます。◇

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