アナログレコードのブームが再到来! 売り上げでCDを凌駕した!!
今週のこと、同居者が唐突に言いました。『アナログレコードがまた流行っているんだってね! 特に若い人たちがレコードジャケットを集めて自室に飾っているそうよ!!』 と。テレビかラジオから仕入れた情報のようです。以前からアナログレコードが再び注目を浴びていることは筆者も知っていました。15年前、10年前、そして昨年2月の当ブログ記事に雑感を書きましたが、筆者は今も変わらずアナログレコードのファンで、わが家にある年代物のレコード・プレイヤーも今だに健在です。
同居者の話は筆者が思っていた再ブームとは違うようですから、興味を感じてネット検索でアナログレコードの最近事情を調べてみました。筆者が思う前回のブームは古くからのアナログレコード・ファンが、CDに飽き足らず、ノスタルジーからアナログレコードに回帰したものでしたが、今回のブームはアナログレコードの存在を知らない、あるいはその音を聴いたことがない若い世代がレコードジャケットの格好良さに惹かれるのだそうです。その中にはアナログレコードの音を聴いてみようとする若者もいるとのこと。
このブーム到来を敏感に感じ取ったアメリカの多くのミュージシャンと日本の坂本龍一さんや大瀧詠一さんなどはアナログレコードで新譜を発表しているようです。
アナログレコードの売り上げも急拡大していました。アメリカでは2020年11月27日から12月3日までの1週間(クリスマス週)で何と125万枚が購入されたそうです。ニールセンが米国の音楽売上数を集計し始めた1991年以降の30年間において、週単位で過去最高の売上枚数となっています。ちなみに。これまでの最高は一昨年のクリスマス週における124万枚。
また。全米レコード協会(RIAA)によると新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前である2019年のアナログレコード売上は5億400万ドル、売上枚数は14.5%増加して188万枚が購入され、前年比19%の勢いで成長し続けました。これかにより売上が前年比12%減少したCDの売上規模6億1500万ドルに迫る勢いで成長していました。ちなみに、アメリカの音楽売上の85%はストリーミング(ネット配信)、ディジタルダウンロードが6%、物理媒体(CDやアナログレコード)が7%、その他が2%です。
同じく、RIAA によれば2020年上半期の実績で、ついにアナログレコードは2億3210万ドルの売上を記録し、CDの1億2990万ドルを大きく超えました。ちなみに、2006年にはアナログレコードの売上枚数はわずか90万枚でしたが、年々急増して、13年後の2019年には1,880万枚と2006年比で20倍になりました。
日本市場を見ると、アメリカ市場ほどではありませんが、2010年10万枚、2019年122万枚と、9年間で12倍に増加しました。邦楽と洋楽はほぼ半分ずつです。また。過去20年における売上枚数の変化をみると、2000年190万枚、2005年25万枚、2010年10万枚、2015年75万枚、2019年122万枚と激しく増減して来ました。
これまでにも言われできたことですが、アナログレコードの魅力は、暖かみのある音、モノとしての味わい、インテリアとして壁に飾っても良いほどお洒落なデザインなどです。これまではマニアの嗜好品だったアナログレコードが、いまや若い世代も注目する最新メディアへと浮上しているのです。上述したように、このトレンドは日本のみならず世界的な潮流になっているのはなぜでしょう。
歴史的に見ると、長くアナログレコードが王座の地位にありましたが、1970代後半に「ウォークマン」などの携帯型カセットプレイヤーが登場し、1980年代初頭にCDが新しい音楽メディアとして生まれました。銀色に輝くCDは黒くて地味な見た目のアナログレコードより魅力的に思われ、取り扱いが簡便(手軽)であることも魅力だったと思います。
CDの登場によりアナログレコードは、時代遅れの音楽メディアとして、表舞台から姿を消すと思われました。事実、30年近くの低迷期が続きました。しかし、その間も一部のマニアたちによってアナログレコードが愛用されたことで、アナログレコードの生産(プレス会社)と消耗品であるレコード針を細々と生産するメーカーが存在できました。
低迷するアナログレコードにアメリカで転機が訪れました。2008年に独立系のレコードショップとミュージシャンをつなぐことを目的として立ち上がったイベントの「レコード・ストア・デイ」です。ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイなどの超一流ミュージシャンが協力したことで音楽ファンたちも注目。毎年4月に開催されるこの催しはアメリカから世界へと広がり、日本でも開催されるようになりました。
アナログレコードの盤だけではなく、それを再生するレコード・プレイヤーも電器メーカーや音響メーカーが様々なタイプの製品の生産を久しぶりに再開したことで市場として復活しました。大手レコード会社もCDとともにアナログレコードを積極的にリリースするようになり、アナログレコード市場で好循環が生まれているのです。上述したようにアナログレコードにはネット配信(ストリーミングやダウンロード)にはない手触り感や視覚的な魅力が兼ね備わっているのです。必ずしも新型コロナウイルス対禍による特異現象ではありません。
アナログレコードがネット配信に取って変わることは考え難いのですが、多様な音楽の楽しみ方を提供するメディアとして復活を遂げたことは確かな様です。筆者は、これまでと同様、外出時はiPhone SE、ドライブする時はカーステレオ(HDD付き)、自室ではCD とアナログレコードと、様々なメディアでこれからも音楽を楽しみたいと思います。◇




















































































































































































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