鳥人間コンテスト2021を観る
昨年は中止された「鳥人間コントスト」が今年はこれまでと同じ滋賀県彦根市の松原水泳場で7月31日と8月1日の両日にわたって無観客で開催され、その記録映像が9月2日午後7時から読売テレビ(日本テレビ系)の特別番組「鳥人間コンテスト2021」(33回目)として放送されました。
人力プロペラ機部門では飛行距離が年々伸びて2019年に60㎞と最高記録が更新されたことで、開催が中止された昨年(2020年)を経て、今回(2021年)はこれまでにないルールが設定されました。それはプラットフォームから2つの目標ポイントを往復する長距離ルートの設定です。
具体的には、一つ目のポイントである竹生島までの往復距離が35km、もう一つは琵琶湖の南エリアに置かれたポイントを往復する35km、計70kmのコースになったのです。
ここからは実況中継風にコンテストの経過と結果を説明します。
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11機が参加した人力プロペラ機部門から番組が始まりました。1番目のチームである大阪工大のプロペラ機はギアに異常をきたして異音を発しながら高度を下げ、3kmを過ぎたところで着水。直前に『ギアが空回りしている!』 とのパイロットの悲鳴。4,234.68mの記録でした。
2番目は自宅が作業場である個人が登場。学生サークルに属していた昨年は大会が中止になったため、今年はパイロットと二人体制で参加。安定した飛行を続けます。風に機体を揺さぶられて不安定な飛行になり着水。記録は1,226.88m。
3番目は名古屋大学。離陸直後に風にあおられてバランスを崩したことで記録はわずか99.18m。次いで早稲田大学も同様に59.25m。5番目の京都大学は243.93m。
大阪府立大学は1kmを超えたものの1,249.93m。北海道大学は1,9027m。風の影響なのでしょうか、ここまでの出場7チームはいずれも風の影響を受けたことで思うような記録を出せません。
ここで工学院大学が登場。練習フライト時の録画では若きパイロットの熱き想いが明かされます。スピッツのヒット歌まで話題に。フライトは順調であり、前途は明るいと思われましたが、突然でしたが尾翼が揺れ始め、記録は418.90mと予想外の結果。
救出されたゴムボート上でパイロットの男性はリーダーの女性に告白。女性の答えは『嬉しいが、自分は代表であるから受け入れられない。でも君がいなかったら駄目だった。私も泣きそう。』と大人の言葉でした。
東京都立大学のパイロットは父親の夢を叶えることになるのでしょうか。今回では初めての安定した飛行を続けますが岸に近づき過ぎてしまう。しかし、冷静に舵を切って4kmを通過。高度が下がり始めてハラハラさせながら5kmを通過して記録は5,221.04m。
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ここでプロペラなどの動力を持たない滑空機部門(12機が参加)に入りました。都立産技高専の記録は163.27m。続いた上智大学の女性パイロットは東京の老舗蕎麦店の看板娘。記録は78.39mと残念な結果でした。Iwataniクリーンエネルギーチームはスムーズなフライトで距離を伸ばして275.92mを達成。
歌手で滋賀ふるさと観光大使の西川貴教(たかのり)さんが、昨年来の熱き想いを語り、フライト人間の先輩(2人)から機体作りを教えてもらう。4時間で垂直尾翼を完成。次はグライダーの飛行訓練。とは言っても後部座席でしたが。西川貴教が作った尾翼を使う機体で機体製作を指導した女性が操縦しました。安定した状態で目標の300mには届かない199.98m。
台湾生まれの女性パイロットの記録は46.51m。湘南工科大学はプラットフォームに接触して記録は測定不能。安定した飛行を見せた愛知総合工科高校の記録は153.73m。八幡浜工業高校のパイロットは退職した同校の元教師。記録は64.01m。
徳島大学は女性2人で立ち上げたチーム。昨年は大会が中止されたため今年は最後のチャンス。目標は100m。記録は66.67m。
学生強豪3チームが登場。東京都立大学は女性パイロット。美しいフライトでどんどん距離を伸ばしました。記録は451.12mと3つの記録を更新しました。九州大学は鋭いスタートでしたが記録は161.54mと大方の予想と違って平凡なもの。
最後は最長記録を持つ日本大学です。元サッカー部のパイロットはその体力を活かせたのでしょうか。理想的なスタートをして湖面スレスレを飛行しましたが記録は265.47mと振るいませんでした。
優勝したのは451.12mを飛んだ東京都立大学の女性パイロットでした。女性パイロットとしては初の優勝です。2位はIwatani クリーンエネルギーチーム、3位は日本大学でした。
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人力プロペラ機部門に戻りました。伝説のチーム、チームエアロセプシーは大きくそれた進路を修正する中、高度調整に失敗して機体が大破したため、4,650.97mに終わりました。
2連覇中のBIRDMAN HOUSE 伊賀は素晴らしいスタートを見せました。追走するボートを振り切って快調にフライト。第一ポイントを転回してプラットフォームへ向かいます。しかし、南方向へ進路が逸れてしまったため、軌道を修正しながらプラットフォームを目指します。
必死の形相のパイロットは順調に判定ラインに到着しましたが、ここで旋回するのではなく着水することに。しかし、何ということでしょうか、そこは飛行禁止区域であったため無念の失格。
優勝は飛行距離が5,221.04mの東京都立大学でした。2位はチームエアロセプシー、3位は大阪工大。いずれも5,000m前後の記録で、予想外の低調な結果です。
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<視聴後の感想> 参加チームの熱い思いと強い風がフライトへ及ぼす影響が目立った「鳥人間コンテスト2021」(人力プロペラ機部門)でした。筆者は一ファンとして、次回(来年)のコンテストにはどのような改善策が織り込まれるかを期待しながら1年後を待ちたいと思います。◇
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