無線技術を利用する
わが家の最近のトピックを交えて無線技術と筆者のこれまでの関わりを紹介します。なお、過去に個別に紹介した内容を含み、かつ長文ですから、無線技術にあまり興味がない方は飛ばし読みしてください。
1.アマチュア無線
筆者にとって無線技術と言えばまずアマチュア無線が挙げられます。ラジオ少年が成長した学生時代に初級と上級の免許を取得してから約60年に亘る最長の趣味です。最初は自宅に設置した無線機器とアンテナを使って国内外のアマチュア無線局との更新を楽しみました。テレビ、レコード、音楽録音、ビデオ録画などアナログ技術が全盛期であった時代です。
社会人になって25歳の時に2代目カローラの新車を購入してからは車載無線機とポータブル無線機を使ってドライブしながら、あるいは休憩地で無線通信を楽しみました。通常の交信(チャット)だけではなく、訪れた先では道案内や観光案内を地元の局にしてもらうことが良くありました。カーナビはもちろんのこと、携帯電話がない時代でしたからアマチュア無線ならではの利便性がありました。
アメリカに赴任した時には往年の名機である八重洲無線のFT101(説明:1970年発売の短波帯の100W機)を引越し荷物に加えました。アメリカでアマチュア無線局を運用するには、現地の試験を受けても良いのですが、日本における免許証と米国連邦通信委員会(FCC:Federal Communication Commission)の運用許可証(説明:日本とアメリカの相互認証/相互運用協定による)を取得する方法がありました。アメリカにおけるアマチュア無線の運用条件内で、かつ日本で許可されている運用範囲に限られます。
なお、使用するコールサイン(呼び出し符号)は日本のコールサインの前に運用するアメリカのエリア符号(州・地域別プリフィックス)を付加したもの(例:テキサス州はW5/JA2〇〇〇)になります。自宅の庭に設置したアンテナは現地で購入した機材(説明:アンテナ・キット、同軸ケーブル、支柱用パイプなど)を自分で組立て、主にアメリカ国内の局との交信を帰宅後や休日の時間帯に楽しみました。
28年前にアメリカから帰国した後も運用を続けましたが、カーナビそしてスマホ(iPhone 3G)が身近な存在となった10数年前からはアマチュア無線のアクティビティ(運用頻度)が徐々に下がって、現在は運用休止中です。ただし、5年毎の局免許更新は続けています。なお、次の写真は1990年に発売された後継機種で、筆者が1995年に購入して最近まで使用していた今も現役の無線機です。
余談ですが、同居者もアマチュア無線の初級免許を保持しており、50年近いベテラン(オールドタイマー)のアマチュア無線家(ハム)なのです。
2.コードレス電話
一般の家庭内に無線技術が持ち込まれたのは受信専用のラジオとテレビ、それに続くのは送受信機能があるコードレス電話(説明:固定電話機のワイヤレス子機)でしょう。これが登場するまで2台目の電話機は有線で接続されていました。掛かってきた電話にどちらの電話機でも応答できましたが、もう1台でも通話の内容を聞くことができました。家族で通話を共聴できて便利であるとともに、聞かれたくない会話を家族にひっそり聞かれる可能性があって不都合でした。
コードレス電話機には様々なバリエーションがありますが、代表的なものは送受話器(ハンドセット)が電話機本体と無線で結ばれるものと、子機と呼ばれる電話機が親機である電話機本体(説明:電話回線に有線で接続されている)とワイヤレスで結ばれているタイプがあります。
前者は送受話器を室内で持ち歩けることが便利であり、自室へ移動して通話をすることもできてプライバシーが守られます。後者は別室に置いた子機へ着信を転送したり、子機で着信することもできますから、部屋数が多いあるいは2階建ての家に住む家族に向いている電話機でしょう。なお、子機の台数には制限がありますので購入する前に確認する必要があります。
技術的な説明です。コードレス電話には様々な周波数の電波が使用されてきましたが、最新の技術は1.9GHz帯の電波を使う「DECT方式」(正しくはDECT準拠方式、従来方式は2.4GHz帯の電波を使用)です。
電子レンジが発する電波や他のワイヤレス通信からの影響を受けることが少ないという優れた点があり、わが家でもこの方式のコードレス電話を使っています。説明:DECT方式は2011年3月に策定された新しいデジタルコードレス電話機の標準規格でTDMA-WB(時分割多元接続方式)により音声とデータの通信ができる
3.Wi-Fi
パソコンでインターネット通信を始めたのはアメリカから帰国した翌年の1995年です。アップル製パソコンのMacintosh IIにパソコン雑誌に付録として添付されていたインターネット通信用フリーソフトを数種類をかき集めてインターネット・アクセス用ソフト作り上げました。なお、インターネットへの接続には音声回線用の通信モデム(1200bps)を介して行いましたが、通信速度の遅さと電話料金の高さに閉口してISDNなどの常時接続へと移行しました。詳しくは別の記事を参照してください。
ここまでは無線技術との直接的な関係はありませんが、パソコンと他の電子機器を接続する手段としてWi-Fi(ワイファイ)が登場しました。筆者宅では光インターネット回線とパソコンおよびスマホ(iPhone)を接続するために利用しています。Wi-Fiルーターと呼ばれる小型装置をインターネット回線に接続すれは良いのです。複数台のパソコンおよびスマホを接続することができます。ただし、セキュリティを確保するためIDの設定が必要です。
さほど広くないわが家では1台のWi-Fiルーターですべての部屋をカバーできますが、故障への対策として2台構成にしました。最初のスマホ(iPhone 3G)以来、大した問題もなく利用しています。なお、Wi-Fiの利用範囲は屋内に限定されません。屋外でもインターネット接続環境(有線・無線)が有れば利用できます。例、モバイルWi-Fiルーター
4.Bluetooth
上記のWi-Fiと並んで身近な存在である無線技術がBluetoothです。両者には異なる特徴(説明:通信距離と通信速度など)があり、使い分けるといずれも優れた存在です。すなわち、BluetoothはWi-Fiに比べて少ないエネルギー消費量で通信できますから移動機器間の接続手段として適しています。最近はスマホやカメラなどにその機能が搭載されていることが多くなりました。
筆者が主に利用しているのがワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレススピーカー、自動車のカーステレオをスマホ(iPhone)と接続して利用します。加えて、テレビとワイヤレスヘッドフォンやワイヤレスイヤホンとを接続する手段としても利用しています。筆者の加齢によってパナソニック製サウンドボード(説明:アンプとスピーカー内蔵したテレビ台)の音が聞き取り難くなり、Bluetoothによるワイヤレス接続はその改善策なのです。加えて、夜遅くになってテレビを視聴する時には家族への配慮から必需品なのです。
至極便利ですが、唯一困ることは機器間の接続が混乱することです。スマホなどには複数の相手(機器)とワイアレス接続する機能がありますからややこしいのです。一方、ワイアレスヘッドホンなどの軽量機器は接続する相手を選ぶことができません。スマホやテレビなどの画面で接続している相手を確認してから混乱を解消(回線の切断)しています。
上手い方法をご存知の方がいらっしゃいましたらご教授ください。◇
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