木曽路で季節限定の蟹尽くしメニューを楽しむ!
和食の「木曽路」で1月9日から2月29日までの季節限定で 『蟹づくしメニュー』 が提供されているとのメールがわが家に届きました。早速、同居者とともに出かけることにしました。
予約した店舗に到着すると個室に案内されました。筆者と同行者は、写真入りのメニュー帳を眺めて、「かにのメニュー」をほぼ網羅している「かに御膳」(3,850円)を先ず選びました。しかし、一人で食べるにはボリュームがありすぎますから、同行者とシェアすることにして、一品料理メニューから筆者の好きな「ずわい蟹握り寿司」(1,650円)と同行者の好きな天婦羅の「ずわい蟹天麩羅」(1,650円)を加えました。
なお、「かに御膳」の内容は「かに甲羅グラタン」「一人鍋(かにすき鍋)」「茶碗蒸し」「かに天麩羅」「かにちらし寿司」「汁物」「香の物」「デザート」です。
ここでプチ蘊蓄です。かにと言えばタラバガニとズワイガニが有名です。タラバガニ(鱈場蟹、名前の由来:鱈の獲れる場所で獲れる蟹)は足の数がはさみを入れて8本であり、厳密に分類するとカニではなくヤドカリの仲間。つまり、巻貝のないヤドカリなのです。体も大きく足も太く、鋭いトゲに覆われています。なお、近年は漁獲量が少なくロシアなどからの輸入に頼っているため高価です。
一方のズワイガニ(楚蟹、名前の由来:小枝のように細長いことを意味する楚/スワエが訛ったもの)は正真正銘のカニです。トゲが少なく滑らかで足は細くて長いのが特徴で、特に第3関節はほとんど身が入らないほどの細さ。 カニみそが入っているので、獲れたまま塩茹(ゆ)でたもの、あるいは食べやすく足の身だけを剥(む)いたものが売られています。日本海側とオホーツク海側に分布し、主に大陸棚縁辺部の水深200~450mの海底に生息します。
閑話休題。最初に配膳されたのは「ずわい蟹握り寿司」です。タレとして添えられた「かに味噌醤油」を付けると、さっぱりした濃くが加わり、あっと言う間に二人で食べ切りました。
次いで出された「ずわい蟹天麩羅」は見た目にも豪華です。
こちらが正面のようです。
「蟹爪(かにつめ)」と言えば、50年余り前にビルマ(現ミャンマー)へ出張した時のランチを懐かしく思い出します。「蟹爪」は現地でも高級品であり、店主が毎日我々数人の来店を待っていてくれました。しかし、時には都合で他の店を選ぶと、『昨日は蟹爪を沢山仕入れて待っていたのに・・』 と残念がられたものです。当時、首都ラングーン(現ヤンゴン)では日本人が入りたくなる店の数は限られていました。
そして、メインの「かに御膳」が配膳されました。
「かにすき鍋」に固形燃料の火が通るまで待つ間に、まず「かに甲羅グラタン」(写真右上)と「かに天麩羅」(写真左上)を食べ、そして「かにちらし寿司」(写真左下)も少し味わいました。
そして、火が通った「かにすき鍋」を平らげました。(注釈:写真は加熱前の様子)
こちらは「茶碗蒸し」です。
かに尽く料理は品数が多いため気が付けば満腹になっていました。そして、10数年前に城崎温泉のお寿司屋さんで食べた豪華な「かにちらし寿司」を思い出しました。
デザートは、オプションメニューを勧められましたが、オリジナルのメニューの「クリームシャーベット」を選びました。心地よい冷たさと爽やかな味がデザートにふさわしいものです。
今回は蟹を心ゆくまで食べることができて大満足でした。なお、料金は〆て7,150円とランチとしてはやや高めでです。
余談です。「一品料理メニュー」に「本ズワイガニ」の名称を見かけ、「ズワイガニ」と何が違うのか気になって調べてみました。「ズワイガニ」の仲間には深海に生息する「紅ズワイガニ」もいるそうです。見た目が赤いことからこの名があり、漁の期間が長くて漁獲量が多い一方、身入りが少ないため安い価格で取引されているとのこと。
そこで両者を区別するために「ズワイガニ」を「本ズワイガニ」と呼ぶようになったそうです。つまり、「本ズワイガニ」と「ズワイガニ」はまったく同じものでした。一件落着!◇
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