東高根森林公園を散策(その3)湿性植物園のE(梅林)ゾーンから古代芝生広場、そして見晴台へ
『ここで見られる野鳥たち』 として「ジョウビタキ」「ルリビタキ」「カワセミ」「コゲラ」「アオゲラ」が紹介されています。写真家が好む「カワセミ」以外は知らない鳥たちです。
圧縮した写真では文字が読み取れないと思いますから、長くなりますが各々の説明文を以下に列記します。
ジョウビタキ(スズメ目 ツグミ科): 体長は13センチほど。日本では冬鳥として見られる。胸から腹、尾にかけてはオスメスともオレンジ色をしている。人里や都市部の後縁などでも見られ、身近な冬鳥のひとつ。ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。
ルリビタキ(スズメ目 スズメ科): 夏は本州、四国の亜高山帯で繁殖し、冬は標高の低い場所へ下りる。全長14センチ。尾羽の羽毛は青で、対側面はオレンジ色、腹は白。森林に生息し、群れは作らず単独で生活する。雑食で、昆虫、果実を食べる。樹上に枯葉や苔でお椀状の巣を作る。
カワセミ(ブッポウソウ目 カワセミ科): コバルト色の背と橙(だいだい)色の下面を持った、くちばしの大きな美しい小さな鳥。メスは下くちばしが赤い。川面を「チィー」とか「ツチーイ」という鋭い声を出して飛ぶことが多い。雛の「ジャジャジャ」と聞かれる声がせみの声に似ているので、本種の名前が付けられたという。
コゲラ(キツツキ目 キツツキ科): 黒と白の模様をしたキツツキ類。幹の下の方から上の方へ、幹から枝先へと順序良く移動しながら餌を探す。主に昆虫類を餌とし樹皮の下から虫を探して食べる。秋冬には単独または4~5羽でシジュウカラ類の群れやメジロなどとともに行動することが多い。繁殖期以外もよく鳴き、一年中鳴き声が聞かれる。
アオゲラ(キツツキ目 キツツキ科): 全長30センチほど。背が緑色がかった褐色で、頬と後頭部に入る赤色が特徴。オスは、後頭部の赤色部分が頭頂部まで続くことで判別できる。低山や亜高山帯にかけての森林に生息する。地鳴きは「キョッキョッ」「ケレケレ」など。繁殖期には、ドラミングも行う。
両側を天然記念物の「シラカシ林」に挟まれた広場に出ました。ここが「梅林」のようですが、期待したほどの本数がなく・・。
ちなみに、「シラカシ」はブナ科コナラ属の常緑高木で、カシ類の一種です。関東地方以西の本州・四国・九州などの山地に自生しているそうです。なお、都道府県で天然記念物に指定されているのは全国で12か所ありますが、内2か所は神奈川県の公園(ここ県立東高根森林公園と大和市の泉の森公園)です。
筆者がテーブルのあるベンチで休憩していると、同行者が広場内で拾ってきたドングリ(注釈:シラカシのドングリと思われる)をテーブル上に置きました。『帽子はここに被(かぶ)っているのね!』 と得意そうです。筆者は『お椀の位置が逆なんだけど・・』 と心の中で呟(つぶや)きました。
木道の脇に案内看板が立てられています。そこには『この先 枯損木伐採工事のため歩道幅員減少となります。』とあります。
確かに歩道の幅員が狭くなっていました。かなり本格的な工事のようです。
ここは「クヌギ・コナラ林」です。
傾斜が急になるとともに、前方に「九十九(つづら)折れ」が近づきました。
左手に工事現場がありました。遠方の崖には大きな切り株があり、手前には伐採された大木が輪切り状態になっています。
「九十九折れ」を上がり切った場所から来し方を振り返りました。
すぐ先に変わったものを見つけました。「サイドテーブル」が付いたベンチです。これは手荷物を持つ来園者に優しい配慮と言えます。
「子供広場」に出ました。一段高くなった場所に「北口」があるはずです。
案内標識にしたがって左手へ進むと、遊歩道が狭くなりました。しかも、大きな木と石垣に挟まれています。実は両側に民家エリアがあるのです。
「古代芝生広場(2023年10月18日のブログ記事)」の北端に出ました。
案内地図上で赤く示された「現在地」はいくつものルートが分岐しています。
筆者は右手に『古代植物園について』 の立派な説明パネルを見つけました。この説明文はなんとか読めると思いますから引用は避けます。要点は縄文時代から平安時代の衣、食、住にかかわってきた主な植物を見ることができる植物園とのこと。
「古代植物園」内にまだ入ったことがない筆者が興味深げに眺(なが)めていると、『ルートはそっちじゃないわよ!』 と同行者の声が・・。
遊歩道を「古代芝生広場」沿いに少し進んだところで奇妙なものを見つけました。「東」の文字が地上のタイル面に埋められています。
円形状をしたロータリーの四方に方向が示されているのです。ここで筆者は違和感を覚えました。「東」の文字がロータリーの中心部を向いているの。人がロータリーの外側を向いて立った時に読み易い方が良いと思うのですが・・。
そんな筆者の思案などに無頓着(むとんちゃく)な同行者は、先へ進んで行ったようで、その姿が見えません。次の写真は「パーゴラ広場」へと続く遊歩道です。
やっと見つけました。
ここは「見晴台」です。ここにも「パーゴラ」(2023年10月18日のブログ記事)がありました。
(続く)
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