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2025年7月 7日 (月)

朝三暮四を考える

中国の故事に「朝三暮四」があります。これは、『中国、宋の祖公(そこう)が手飼いの猿に「栃(とち)の実(説明:ドングリ)」を与えるのに朝三つ暮れに四つとしたところ、少ないと猿が怒ったので、朝四つ暮れに三つとしたら喜んだという「荘子一斉物語」などの故事』、また『詐術をもって人を欺(あざむ)き愚弄(ぐろう)すること』 です。(出典:コトバンク)

分かり易い言葉で言うと、『目先の小さな違いに惑わされ、実際は同じ結果であることに気づかないこと、または巧みな言葉で人を欺(あざむ)くことを意味する四字熟語です』(参考:小学館 ドラえもん 5分でドラ語り 四文字熟語ひみつ話)

団塊の世代である筆者にとって身近な事柄に当て嵌(は)めると、「老齢年金の受給開始タイミング」があります。「年金の受給」は標準の65歳より早めると毎回の受給金額が低くなり、逆に受給タイミングを遅らせると毎回の受給金額が高くなります。前者を「繰上げ受給」、後者を「繰下げ受給」と呼びます。

具体的な数値を挙げましょう。「繰上げ受給」の場合は毎回の受給金額が繰り上げた月数により月当たり0.5%減り(参考:ただし昭和3742日以降に生まれた人は0.4%減少)、「繰下げ受給」の場合は0.7%増やすことができます。

例えば、年金の受給金額を増やそうと年金の受給時期を70歳(注釈:昭和27年4月1日より前に生まれた人の上限)あるいは75歳(注釈:同日以降に生まれた人の上限)まで遅らせる(「繰下げ受給」する)と毎回の受給金額が月当たり、70歳では0.7%x12x5=42%、後者は0.7%x12x10=84%増加するのです。

一方、年金を早く貰おうと年間繰上げる(注釈:一例として)と0.5%×12×2 =12%少なくなります。これではイメージが湧かないという人には具体例を示しましょう。

条件:80歳まで年金を貰うこととする

受給総額の増減:65歳から受給した場合の1年分の受給額を1とすると15年分の受給総額は15
        
70歳から受給した場合は毎年の受給額が1.42であり、10年分の受給総額は1.42×10=14.2
        75歳から受給した場合は毎年の受給額が1.84であり、5年分の受給総額は1.84×5=9.2
        63歳から受給した場合は毎年の受給額が0.88であり、17年分の受給総額は0.88×17=14.96
となります。

つまり、65歳で受給を開始した場合の「受給総額」が15と一番多く、次いで63歳の14.55270歳の14.275歳の9.2となり、意外なことに「繰上げ受給」する方が「繰下げ受給」よりも有利になります。

しかし、90歳まで受給まですると仮定すれば「繰下げ受給」した場合の「受給総額」が急増して形勢は逆転(説明:65歳開始より増額)します。上記の簡単な試算から予測されることは、83歳から84歳の辺りに「損益分岐点」があるようです。つまり、83-84歳まで年金を貰うと、何れのケースもほぼ同じ「受給総額」になるのです。注釈:正確な受給額の増減は年金に関する様々な要素を加味する必要がある

これは筆者の推測ですが、現在の「年金システム」が構築された時にはわが国の「平均寿命」(参考情報:2023年で男性が81.09歳、女性が87.14歳)を想定した「年金の繰上げ・繰下げプラン」が決定されたと考えられます。

なお、「繰上げ受給」による減額率が昭和3742日以降に生まれた人について減少されたのは、想定する「平均寿命」が修整されたからかもしれません。

何やら怪しげな計算例(説明:受注総額の増減試算)を披露しましたが、いよいよ結言です。

筆者が「平均寿命」と並んで重要と考えるのは「健康寿命」(男性が72.57歳、女性が75.45歳)です。これは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指します。つまり、「健康寿命」までの年月において、どのように「充実した生活」を送るかを最優先で考えたかったのです! なお、幸いなことに筆者は「健康寿命」を全(まっと)うし、現在の年齢は「平均寿命」に近づいています。

本ブログ記事を書いた目的は『「年金の受給開始時期」は名目的な一回当たりの受給金額の増減に捉(とら)われるのではなく、「60歳以降の生活」(注釈:健康寿命まで)を充実したものにすることを最優先課題として考える必要がある』 という筆者の拘(こだわ)りを述べたかったのです。まもなく「傘寿(さんじゅ)」を迎える筆者の戯言(たわごと)でした。◇

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