アサヒグループホールディング(説明:アサヒビールなどを傘下に持つ企業、以下はアサヒと略記)や日産の子会社クリエイティブボックス、通販大手「アスクル」、人気ブランド「無印良品」のネットストア(注釈:アスクルの子会社に配送業務を委託)など一流企業のITシステムが「ランサムウェア攻撃」によりサーバー(情報処理・データ保管の中心部)が乗っ取られて重要な情報が漏洩した事件が10月初め頃に報じられました。
なお、「ランサムウェア攻撃」による被害は日本の企業に限ったことではなく、この3-4年の間に最近先進国で業種を問わず多発している自然災害級の大規模なトラブル(犯罪)です。
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「ランサムウェア」とは、身代金(Ransom)とソフトウェア(Software)を組み合わせた造語です。外部から違法な方法で進入して「ランサムウェア」を感染させて、暗号化したコンピューター・システムやデータの暗号化解除と引き換えに金銭を要求する目的で作られたマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種です。
「ランサムウェア」の感染原因となるのは「フィッシングメール」(偽メール)であることが多いようですが、最近は「生成AI」が普及したことにより、「フィッシィングメール」の内容と表現が益々巧妙(説明:不自然さを感じさせない完成度)になっていることにも注意する必要があると言われます。このため、「フィッシングメール」が通常のメールと一緒に開封されてしまうことを前提として対策する必要がありそうです。
つまり、「ランサムウェア」は身代金目的のサイバー攻撃(説明:システムとデータの両方を対象とする二重攻撃)なのです。もし金銭を一度払えば支払いに応じる企業と見做(みな)されて繰り返し標的にされる恐れがあるのです。ですから、身代金支払いの前例を作らないことが「ランサム攻撃」への対策と言えるでしょう。
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今回のサイバー攻撃はロシア語圏のハッカー集団”Qilin”(キリン)の仕業(注釈:10月8日までに犯行声明を出している?)と見られると報道されています。この”Qilin”は自身の成果を誇示する目的で、取得したとするデータ(情報)の一部を自身のブログサイトで画像データとして公開しているそうです。
その上で、“Qilin”は狙(ねら)った企業が身代金の支払い要求に応じない場合にはすべてのデータを公開すると脅(おど)しているようです。これまでのところ、身代金の支払いに応じていないとされるアサヒは大量のデータを公開されていないようですが・・。
アサヒは9月29日(月)に『自社のシステムに障害が発生したことでシステムを稼働させることが出来ないことと、10月からは営業担当者が電話やFAXで注文受け付けて、スプレッドシート(excel)で集計している』と発表しました。この頑張(がんば)りは日本人らしくて涙ぐましいと思います。
11月に入ると、『10月の売上高が昨年10月の売上高の9割を超えた』ことがアサヒから発表されました。注釈:アサヒグループホールディング全体では前年同月比6割程度
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昭和の団塊世代で最新のIT技術に疎(うと)い筆者は1か月が経過してもシステムが復旧しないのか不思議でしたが、ランサムウェアの暗号化はその作者自身ですら完全には復号できないといわれている厄介(やっかい)な物なのだそうです。
情報漏洩(ろうえい)だけでも重大な失態ですが、この状態はシステムとデータ(バックアップデータを含む)を破壊されてしまった(つまり容易に復旧できない)可能性が高いと見られます。
ちなみに、「ランサムウェア」の復号化ツールはいくつも公表されているようですが、「ランサムウェア」毎に複合化ツールは異なり、しかも“Qilin”の「ランサムウェア」の復号化ツールはまだ見つかっていないのです。
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前書きが長くなりました。筆者は上記の事件と無関係だと思っていましたが、アサヒの被害が公表されて一か月半が経った先週のこと、筆者があるサービスに加入している会社から封書が届きました。封を開けると驚愕(きょうがく)の内容が書かれた書類が入っていました。
そこには『筆者に関わる情報が会社の外部へ漏洩(ろうえい)した』 と書かれていました。筆者の名前・住所・電話番号・メールアドレスと言う直接的な「個人情報」ではありません。しかし、漏洩したとされる情報を他の関連情報と組み合わせれば筆者に辿(たど)り着けるのかも知れません。筆者が調べると、情報漏洩は数か月前に発生しており、漏洩した情報の内容は利用者により様々なようです。
『筆者は軽微の部類であり、今のところ実害は出ていない』 とその会社は説明しますが、これから事態がどのように進展(悪化)するのかは筆者に分かる筈(はず)もありません。息を潜めて事態が過ぎ去る(説明:何事も起きない、または実害が発生しない)ことを祈るだけです。叶(かな)うことなら、その会社から『問題が解決した』 との続報が届いて欲しいものです。クワバラクワバラ!!◇
【追記 2025.12.6】 別の会社からも同様の連絡が!
「当社サーバーに対する不正アクセスに関するお詫びとご報告」と題した郵便が届きました。上記とは別の会社です。不正アクセスによる情報の流出(注釈:同社hpに内容を掲載)について、『外部のセキュリティ専門機関による調査を行った結果、不正利用の事実や情報が流出した痕跡は確認されなかった』 とあります。ただし、閲覧された可能性は否定できないため、念のためご連絡しますとのこと。
このような事案に対する自己防衛策はなく、怪しげなメールなどに十分注意するしかありません。つまり、それらにはアクションを取らないことが不可欠でしょう。筆者宛にも「契約内容の変更」を要求するメールが2-3通届きました。クワバラクワバラ!
これとはまったく別件ですが、最近のニュース(2件)が筆者の目を惹きました。『高校2年の男子生徒が「生成AI」を利用して作成したプログラムで「快活クラブ」のサーバーに不正アクセスして、約724万人分の会員情報を漏洩させて業務を妨害したとされます。また、犯行の様子をネットに実況中継していたとも。
もう1件では『中高生3人が自作のプログラムで「楽天モバイル」に不正ログインして105件の通信回線を契約および転売(説明:750万円相当)していた』 ことが判明したそうです。ここでも「生成AI」が処理の高速化目的で利用(悪用)されていたそうです。
「便利さの隣には危険が存在」している現状を示すニュース(2件)でした。
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