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2019年4月24日 (水)

携帯電話(スマホ)の利用料金を最適化する

携帯電話料金が高止まりしている状況に対して昨年21日に菅官房長官が、『携帯電話料金は約割下げられる』 と異例の発言をしたことを受け、携帯電話会社の大手社が料金体系の大幅な変更を順次決定しました。先行したソフトバンクは昨年10月日に端末料金(分割払い)と利用料金を分離する利用料金の体系を発表したのです。例えば、分割払いで購入した携帯端末の支払いが終了している場合、携帯電話の利用料金が最大で約割安くなることが期待できるものです。
 

従来は様々なサービスの組み合わせ条件(制約有)によって複雑な契約内容になっていたことを改め、料金の大半を占めるデータ・サービスの利用料金をデータ量に応じて変動するデータ定額ミニモンスター(1G/月以下が最低料金)と50G/月以下であればデータ量に関わりなく一定額とするギガモンスターつに集約。そして、通話についてはデータとは独立して、掛けた時間に比例する従量制、通話時間に関係無く一定、その中間ともいえる1回当たりの通話時間が分以下の場合は無料とする、3つのプラン(従来とほぼ同じ、1200円~2700円)としました。
 

ちなみに、留守番電話やテザリングなどのオプションサービスは別途申し込むことで利用可能有料)です。つまり、携帯端末の支払いが完了しており、データ定額ミニモンスターと通話従量制を選んだ場合は従来(の選択可能な最低料金)よりも約割だけ料金が安くなります。ただし、年間の継続契約や3人以上の家族加入という条件がある場合です。ちなみに、これは従来からあった携帯電話会社の顧客囲い込み作戦。
 

今年月13日には"au"(KDDI)もほぼ同様のプランを発表し、同15日にはドコモも追従しました。細部では異なる点がありますが、社の新料金はおおむね4,500円/月~10,000/月の範囲で横並びとなりました。ちなみに、私が従来の料金体系で機能を可能な限り絞り込んだはずの月額料金(2台使い)は税込約7,800円x2=15,600円でした。(注、オプション・サービスの留守番電話とテザリングを含む)
 

出そろった大手3社の新料金体系は従来の料金と比べて利用者にとって有利(値下げ)になったのでしょうか? サービス内容を最低まで絞った場合は、上記の通り約割だけ月額料金が下がります。しかし、良かったて喜ぶのは早とちりのようです。冷静に考えれば、損しない料金体系を選べるようになっただけなのです。つまり、料金体系全体を見れば、携帯端末の支払が終わっているにもかかわらず据え置かれていた料金が携帯端末の支払い分だけ減っただけなのです。新料金体系で携帯端末の購入価格が通話料金と別建てになったことは、携帯電話会社が提供するインセンティブが無くなるあるいは少なくなる)ことを意味します。このため、携帯端末の新規購入価格は従来よりもかなり高くなる可能性があります。よって、中古スマホの流通市場が従来以上に求められることになるでしょう。
 

つまり、これまでは機種変更を年毎に行う利用者に最適化された料金体制であったものが、新しい料金体制では機種変更の頻度(ひんど)によらず利用料金が決まる仕組みと言えますから、携帯端末が劣化(バッテリーや表示機能など)がへたるまで利用し続ける私のような携帯電話加入者には望ましい仕組みです。
 

端的に言えば、残念ながら携帯電話の利用料金はほとんど下がっていません。私見ですが、利益を優先させる携帯電話会社が、官房長官の発言を逆手に取り、見た目が良い新しい料金体系を考え出したのです。新しい料金体系には上記したような背景がありますから、携帯電話会社の高収益体質にはさして影響が出ないと思われます。菅官房長官は最近、『電気通信事業法の改正案の早期成立に向けて取り組み、利用者にとって分かりやすく納得のいく料金、そしてサービスをできるだけ早く実現したい』 と述べたことが報道されています。大山鳴動(たいざんめいどう)してなんやとらでしょう。今回の携帯料金騒動は2016年に総務省が行ったいわゆる「ゼロ円携帯の禁止指導」の結果、携帯電話会社の利益が増大した事実と良く似ています。その一方で、国産の携帯電話端末メーカーはその存在感をほとんど無くしてしまいました。
 

[私の対応策]
家族で加入している携帯電話会社の新料金プランの中から、とりあえず最低のサービス内容を選んでネット経由で変更しました。もし、サービスに過小または過剰などの不都合が見つかれば、その点についてだけ後日変更するつもりです。加えて、今年10月に本格参入する楽天モバイルの料金体系のレベルと来年から始まる5G携帯電話サービスが従来の4Gサービスの料金体系どのような影響を与えるのかについても注視したいと思います。
 
注釈1)
 利用料金の切り替え日は申請日(即日)ではなく利用料金の請求締め日となります。ソフトバンクの場合は利用期間を1ヵ月間として、請求締め日は「末日」「10日」「20日」の3通り(いずれかを新規契約時にソフトバンクが決定)あり、自分がそのいずれであるかはMy Softbankの料金・支払い管理で請求締日を確認できます。そして、支払日はそれぞれ翌月の「26日」「6日」「16日」です。ちなみに、ドコモとauの場合は締切日が毎月末日のみで、その支払日は携帯電話単独の場合は翌月末日となります。

注釈2) 大手3社の新しい料金体系を厳密に比較することは本稿の目的でないため、ここで引用した料金は概算値です。

2019年1月12日 (土)

<急告> マイクロソフト・オフィスの“Excel 2010”が突然動作しなくなった!

わが家の”Windows”パソコンに入っている”Microsoft Office Home and Business 2010”のうち、”Excel 2010”が使えなくなりました。確定申告の準備を始めようとしたタイミングです。Excelファイルをクリックすると、『動作が停止しました。プログラムを終了します。』 と表示されるとともに"Excel"が停止して、ファイルが開けないのです。ファイルに不具合が生じたのかと、他のExcelファイルで試しても同様に開けません。
 
大事なデータをExcelファイルとして多数保存していますから、これが利用できないことは私にとって大問題です。ちなみに、新規のExcelファイルを作ることだけはできます。

 

Microsoft Office”に含まれている“Word 2010””Outlook””Power Point”はすべて正常に動作しますから、”Excel 2010”だけに不具合が生じたようです。パソコンに添付されていた”Microsoft Office Home and Business 2010”(DVD)を使って再インストールすることを考えて、その方法を取扱い説明書で確認しました。

 

しかし、事態をさらに悪くする危険性が考えられるため、もう少し調べてから実行することにしました。まず、マイクロソフトのサイトをチェックしましたが、「セーフモードで確認する」「セキュリティ・ソフトを確認する」「最新版の更新プログラムをインストールする」などの方法を一般的に説明しているだけで、埒(らち)が開きません。さらにネット検索していると、このトラブルに関係すると思われる記事が見つかりました。“Excel 2010”が正常に動作しないとのレポートです。”Windows OS”の現用されるすべてのバージョン(Windows 7以降)で発生する不具合でした。

 

その記事によれば、わが家では6日前の2019年1月6日の午前3時16分に自動的に更新された「Microsoft Excel 2010 (KB4461627) 32 ビット版の更新プログラム」に問題があることが分かりました。マイクロソフトは更新プログラムの但し書きに、『この更新プログラムを反映することにより、安定性とパフォーマンスが向上します。』 と説明していましたが・・。ちなみに、現在はこの更新プログラムの配信は停止されています。

 

状況説明が長くなりました。“Windows OS”のバージョンによって手順は少し異なりますが、とにかく更新プログラムの”KB4461627”をアンインストール(削除)すればよいのです。

 

Window 10”の場合には、「スタート」アイコンを選択(クリック)して、「インストールされた更新プログラムを表示」させ、その一覧表にある更新プログラムの”KB4461627”を選んで、アンインストールを選択すれば、数分後には削除されます。

 

”Window 8”と“Windows 8.1”は「スタート」アイコンがありませんから、画面の右端からスワイプして「検索」を選択し、マウスを使って、画面の下隅をポイントして、「検索」をクリック。”Window Update”と入力して、「インストールされた更新プログラム」を選択します。「更新プログラムの一覧」で更新プログラムの”KB4461627”を選んだ上、「アンインストール」を選択すれば数分後には削除されます

 

“Windows 7””Windows 10”と同様、「スタート」アイコンをクリックして、“Run”と入力し、さらに“Appwiz.cpl”と入力して表示された、“Appwiz.cpl”(ファイル)を選んで「インストールされた更新プログラム」を表示させ、その一覧表にある更新プログラムの”KB4461627”を選んで、アンインストールを選択すれば数分後に削除されます。
 
早速、上記の手順で更新プログラムの”KB4461627”を削除すると、“Excel 2010”は元通り正常に動作するようになりました。そして、既存のExcelファイルは、一切ダメージがなく、すべて問題なく開くことが出来ました。もちろん、内容の変更も可能です。

 

マイクロソフトからこの不具合を是正する更新プログラムが近日中に配布されるかもしれませんが、それまで”Excel 2010”を使えないことは不便であり、上記のように削除する手順も簡単ですから、この不具合に遭遇した方は試してみられると良いと思います。

 <追記> 2019年1月19日午前3時6分に”KB4461627”(改版版)が自動再配布されました。幸いなことに不具合は再発していません。

2018年12月17日 (月)

第5世代移動通信システムを考察する

2019年に始まるプレサービスに続いて2020年には商用サービスが予定される第5世代移動通信システム、略称「5G」、は大手移動通信会社によってシステム・トライヤルが現在行われています。これに先立って「5G」についてのグローバル標準化作業が3GPP(注、第三世代携帯電話および次世代の無線通信技術に関する国際的な標準化プロジェクト)や5GPP(注、2015年に欧州で設立された団体)などによって行われ、2017年末にPhase 1のシステムアーキテクチャーが発表されています。ちなみに、現在提供されている第三世代「3G」および第4世代「4G」との最大の違いはネットワークのさらなる大容量化が可能になることです。

 

最近の研究によると、2020年代の情報社会における移動通信のトラフィック量は2010年と比較して千倍以上に増大すると予測されています。そのため、「5G」はこのような増大するトラフィックに応えるネットワークシステムの大容量化(10Gbpsを超える高速化)を低コストかつ低消費電力で実現することが期待されるのです。さらなる低遅延化とIoT(Internet of Things、人に加えて物も繋ぐインターネット)、そして将来のIoE(Internet of Everything、データやシステムなどを含むあらゆるものを繋ぐインターネット)の普及にともなう多数端末との接続への対応も目標になっています。

「5G」を実現するための技術要件は、広帯域の電波を確保できる3.6GHz/4.5GHz/28GHzなどの周波数を利用すること、多元接続方式/多重接続方式、時分割複信(Time Division Duplex)方式、キャリアアグリゲーション(複数の搬送波を同時に用いて一体として行う無線通信)など多くの高度な無線とネットワーク関連技術です。(説明は省略)

 

もう少し分かりやすい説明として、移動通信システムが発展してきた歴史を世代順に振り返ってみましょう。第1世代の移動通信システムは、初めて実用化されたアナログ方式の携帯電話システムで、使い勝手が良い800MHz帯の電波が使用されました。アメリカでは1983年に周波数分割多元接続(FDD-FDMA-FM)を採用したAMPS方式が、日本では1988年に同じFDD-FDMA-FM(注、細部は異なる)を採用した通称NTT方式で、ヨーロッパでは1981年に同じくFDD-FDMA-FMを採用したNMT方式のサービスが開始されました。ちなみに、私がアメリカの子会社へ赴任した1989年には市民バンドのトランシーバーあるいは大きめのテレビリモコンほどのハンディ携帯電話が社給され、翌年には現在のスマホに近い手のひらサイズ(ただし厚みは数倍)の携帯電話に変わりました。

 

第2世代移動通信システム「2G」は1993年に登場したディジタル方式の移動通信システムです。ディジタル化したことで、電子メールやウェブ対応など、通話以外の機能が追加されました。「1G」と同様、周波数分割複信時分割多元接続(FDD-TDMA)と周波数分割複信符号分割多元接続(FDD-CDMA)に大別される多くの方式が採用されました。前者には日本のPDC方式・北米のD-AMPS方式、そして日本と北米を除く各国で広く採用されたGSM方式が、後者にはアメリカのクアルコム社が1995年に発表したcdmaOneがある。PDC方式とD-AMPS方式より音質が良く高速なデータ通信ができたことから「2.5G」とも呼ばれました。

 

第3世代移動通信システム「3G」は国際電気通信連合(ITU)が1999年に標準化したIMT-2000(International Mobile Telecommunication 2000) です。5種類の地上系通信方式があり、NTTドコモとソフトバンクなどが採用したW-CDMA方式、auなどが採用したCDMA2000(注、後に細部が変更された)方式がある。アメリカはW-CDMA方式とCDMA2000方式を、ヨーロッパではW-CDMAに分類されるUMTS方式が採用されました。

 

第4世代移動通信システム「4G」はITUが定めるIMT-Advanced規格に準拠する無線通信システムで、Long Term Evolution(LTE、「3G」を高速化した規格)とWorldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)の後継規格であるLTE-AdvancedWirelessMAN-Advanced(WiMAX2)が該当します。ちなみに、LTEは2009年に3GPPが策定した「3.5G」で、iMAXは2005年に電気通信に関する国際的な標準化団体であるIEEEによって定められた規格ですが、限りなく「4G」に近いことから「3.9G」として位置づけられています。LTEは2010年にNTTドコモが商用サービスを開始し、2014年にはVoice over LTE(Vo LTE、高速データ通信を利用した音声伝送)による音声通話サービスを追加、2016年には時分割多重LTE(TD-LTE)方式のサービスが開始しました。auとソフトバンクの両社はNTTドコモに追従する形で2012年に商用サービスを開始。機能が高度化されたこの時点で、各社はLTE方式を「4G」と位置づけました。

 

魅力的な「5G」の商用サービスが間近に迫るなか、その可能性の大きさとともに課題についても触れたいと思います。現行のLTE方式「4G」と比較した場合、「5G」の容量は1000倍、通信速度は100倍、同時接続端末数も100倍に設定されているようです。「5G」を使って提供されるサービスはすべてのモノ、つまりスマホやタブレット、ウェアラブル端末、センサー、さらには自動車・鉄道や家電製品などもワイヤレスで繋(つな)がることで、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、農業ICT(情報通信技術)、自動運転支援、スマートシティーやスマートホームなど、より生活に密着したサービスが登場すると考えられます。

 

一方、課題も存在します。その多くは技術領域の課題というよりも、経済領域や政治領域の課題です。「4G」が全国的に普及した日本において「5G」を必要とするサービスが存在(出現)するかどうかという需要の問題、つまり投資規模に見合う市場が存在するか否かです。移動体通信トラフィックは1年で約1.4倍に増加しているようですが、今後もこのペースで増加し続けるといえるのでしょうか。”YouTube”に代表されるビデオ(動画)を上回る情報量を持つ(必要とする)コンテンツやデータ(例、8K映像や立体映像など)の需要が顕在化することが鍵と言えます。また、低遅延は自動運転には不可欠な要件ですが、自動運転が普及するのは10年以上先のことと思われます。

 

喫緊(きっきん)の課題は意外なことでした。その課題の背景にはエスカレートする米中の貿易摩擦があります。巨額な対中貿易赤字とハイテク分野での覇権(はけん)争いから、アメリカは中国からの輸入品に高い関税をかけたことに加えて、中国の大手通信機器メーカーであるハーウェイ(華為技術)とZTE(中興通訊)の両社から製品を購入して使用する企業とアメリカ政府機関およびアメリカ軍は取引をしない旨を発表しました。
 
さらに、中国側に情報が漏洩する懸念があるとして、「5G」のネットワーク整備において両社の製品を採用しないように各国に働きかけているようです。事実、アメリカに次いで、オーストラリアとニュージーランドは両社の製品を採用しないことを最近になって言明しています。12月10日には日本政府も名指しを避けながらも「5G」関連の調達では問題ある製品を排除すると言及し、大手通信事業社3社は政府方針に従うことを明らかにしました。また、参入予定の楽天は中国メーカーを採用する予定はなく、自社に影響はないとコメントしています。

 

つまり、「5G」は政治問題化しつつあると言えるのです。この状況において、NTTドコモとソフトバンクは「5G」技術で先行するハーウェイを含む海外企業と共同して「5G」システムのフィールド試験(実証試験)を行っています。もう一つの懸念は今秋にリリースされたiPhoneの新製品は売れ行きが芳(かんば)しくないアップルは「5G」への対応、具体的には「5G」用通信モデムの調達で出遅れており、対応する製品の投入時期は早くても2020年の後半になるとの観測記事がブルムバーグから出されたことです。

 
ちなみに、現行システムではソフトバンクが規模は小さいとしながら中国メーカー2社製の基地局を採用し、KDDI(au)もファーウェイから末端の装置(スマホ?)を導入していることを認めています。一方、最大手のNTTドコモは中国メーカーの製品は使用していないとしています。

注、現行の「4G」用スマホではファーウェイ製品が安価・ハイスペックであることを武器に世界販売シェアでサムスンに次いで第2位であり、日本市場でもSIMフリー市場で急成長してシェア50%(1位)に達したことに加えて大手3社が公式スマホとして採用したことで、最新の販売台数ではシャープを抜き、アップルに次ぐシェア第2位へと躍進

 

今後は、米中関係およびiPhoneの売れ行きとともに、第5世代移動通信システム「5G」の導入プロセスを見守って行きたいと思います。

2018年3月31日 (土)

フェイスブックの時価総額が1日で約4兆円も急減、何が起こったのか?

319日、SNSの代表格であるアメリカのフェイスブック(Facebook2004年創業、アクティブユーザー数20億人超、2017年の売上約4.3兆円)社の株価が約9%(184ドルから170ドルへ)急落して、同社の時価総額はわずか1日で370億ドル(約9%、約3.9兆円)も減少した。これにより同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏の資産額は約51億ドル(約5400億円)減少してしまった。ちなみに、ザッカーバーグ氏はフェイスブック社の発行株式の16%を保有しており、フォーブス氏によればその資産額は695億ドル(約7.3兆円)と試算されている。注、328日には152ドルへと316日の株価から17%下落したことからマーク・ザッカーバーグ氏の資産額は118億ドル(12400億円)減少したとみられる

 

この株価急落の背景は2016年の米大統領選挙で、トランプ陣営が雇った調査企業のケンブリッジ・アナリティカ(CA)社が、5000万名のフェイスブックユーザーの個人情報を不正収集していたとの内部通報者の情報による報道がニューヨーク・タイムズ紙によって流されたことにある。昨年来、同社はフェイクニュースの発信源として批判を浴び、イギリスや欧州諸国の世論の混乱を招いたと避難されていた。

 

また、フェイスブックのセキュリティの脆弱性は度々指摘されている。200912月にはプライバシーポリシーを変更したことにより個人情報が利用者に無断で第三者に提供されたため、プライバシー容疑団体などがフェイスブックを込め連邦取引委員会(FTC)に提訴した。201111月、提訴者とフェイスブックはセキュリティとプライバシーに関して誤解を招く表現を使わないことと利用者が意識して承諾する方法を採用することで和解した。

 

20136月には加入者の個人情報が米国家安全保障局などの情報機関に提供されたことがワシントン・ポストによって報道され、その後も携帯電話番号が無断で送信される機能や利用者の携帯電話から音声を収集・分析しているのではないかとの疑義が出されている。

 

今回のスキャンダルの中心人物とされるのは英ケンブリッジ大学の心理学者アレクサンドル・コーガン氏で、ロシアのサンクトペテルブルク大の研究チームと心理テストの共同研究を行っていた人物である。フェイスブックによると、約27万人がこの心理テストを提供するアプリをダウンロードしたが、このアプリは利用者に通知したり同意を得たりすることなく、すべてのフェイスブック上の友人についてのデータも収集していた。コーガン氏は、フェイスブックの利用規約に違反して、こうして集めたデータを英データ会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)に売り渡したとして批判を浴びている。

 

つまり、5000万人の個人データはハッキングによりフェイスブックから流出したのではないが、フェイスブックの甘い個人データ管理と個人データを使って収益を上げる同社のビジネスモデルがこのスキャンダルの背景となったとして、同社の道義的責任が問われているのである。また、CA社は2016年の米大統領選でトランプ陣営を支援するターゲティング広告に、このデータを活用したことが同社のアレクサンダー・ニックス最高経営責任者(CEO)によって明らかにされた。その資金はトランプ大統領の支援者や側近によって約1500万ドル(約16億円)の資金援助で行われたことをニューヨーク・タイムズ紙が報じている。

 

321日、マーク・ザッカーバーグCEOCNNの番組に出演して、『不正が起こった時点ですぐに気づかず、正しい対応ができなかったことを申し訳なく思っている。これは信用を裏切る行為で非常に残念だ。私たちには人々のデータを守る基本的な責任があり、それができないならサービスを提供する資格はない』と謝罪した。さらに、4月に開かれる米国議会で、同氏は自ら状況を説明する方針であると伝えられる。しかし、個人データの不正利用にとどまらず、さらに大きな政治的スキャンダルへと発展する可能性があり、今後の動向に注目したい。

2018年3月17日 (土)

プリンタを買い替えました!

9年前に購入したキャノン製インクジェットプリンタ "PIXUS iP4600"が動かなくなりました。数か月前から搬送ローラーギアのかみ合わせが悪くなったようでガリガリという異音を発し始めてはいたのですが、何とか印刷ができていましたので、様子をみていたのです。今週になって突然、電源ランプ(緑色)とエラーランプ(オレンジ色)が交互に点滅しはじめました。パソコン側にはプリンタトラブル”5C00”が表示されて、ヘッドを動かす機能に異常が発生したことを示しています。取扱説明書で確認すると、『プリンタトラブルが発生した。パソコンと接続しているケーブルを外し、プリンタの電源を切ってから、電源プラグをコンセントから抜く。そして、電源を入れ直す。それでも回復しない場合は、修理受付窓口に修理を依頼してほしい。』 と書いてありました。

 

購入したころはインクジェットプリンタがかなり高価(4万円強)でしたが、Canon PIXUS iP4600の機能と性能に惹かれて選びました。それ以来、使用する上で細かい点で気になること(例、電源を入れてから使用できるようになるまでにかなり時間がかかることなど)はありましたが、今週まで満足していました。4年前、電源が入らなくなる、あるいは印刷中に突然電源が落ちる故障が発生してメーカーに修理を依頼したことがあります。原因はプリントヘッド・制御基板の不具合で、ロジックボードと印字ヘッドを交換することで正常に戻りました。修理料金は10,080円。

 

ちなみに、プリンタの買い替えはノートパソコン(Windows 7を実装)を買い替えるタイミングに合わせようと考えていました。つまり、Windows 7の延長サポートが終了する2020114日を買い替えの期限としていたのです。つまり、予定より1年半以上前にインクジェットプリンタが故障したことになります。わが家に1台しかないインクジェットプリンタが使えなくなると不便ですから、早速修理に出すことにしていつも利用している家電量販店へ持ち込みました。

 

修理受付窓口で症状を説明すると、駆動部のギアに不具合が発生しており、さらにプリントヘッドにも異常がある可能性があるので、基本的な修理に1万円から1万2000円、プリントヘッドの交換が必要な場合はさらに5000円ほどかかることになると思われるとの説明がありました。9年を経過しているため、修理用部品が無い可能性があり、たとえ修理したとしても寿命が大幅に伸びるとは考えられません。そこでインクジェットプリンタを買い替えることにしました。注、キャノンのhpで確認すると、"PIXUS iP4600"の修理対応期間(製造打ち切り後5年)は2014年9月末日で終了

 

店員さんはエプソンとキャノンのどちらを買いたいかと尋ねますので、即座にキャノンと答えました。30年近く前にアップルのマッキントッシュコンピュータと同時に購入したアップルのプリンタはキャノンのOEM製品(他者ブランド製品)であったことから、キャノン製だけを使い続けてきた経緯があります。つまり、私はキャノン製のインクジェットプリンタへの「親和性」が高いのです。キャノン製の新型プリンタが展示されているコーナーには、安価(リーズナブル)なPIXUS TS3130(4色ハイブリッド/1.5型モノクロ液晶モニター付)から、中級のPIXUS TS5130(4色ハイブリッド/2.5型液晶モニター付)とPIXUS TS6130(5色ハイブリッド/3型タッチパネル付)、そしてハイスペックのPIXUS TS8130(6色ハイブリッド/4.3型タッチパネル)が並んでいました。注、PIXUS TS3130だけは背面給紙(後トレイ)のみ

 

PIXUS iP4600の後継機種と考えられるPIXUS TS5130で十分だと思いましたが、大型タッチパネル付のPIXUS TS8130にも魅力があります。PIXUS TS8130は、外形寸法がPIXUS iP4600よりすこしだけ小さい(注、奥行きは28mm大)のですが、インク代が高くつきそうですから候補から外しました。ベテランの店員さんはすかさず「キャッシュバック」される”GOING2020! SPRINGキャンペーンを説明してくれました。PIXUS TS61301000円、PIXUS TS8130は2000円がキャノンから払い戻されるというのです。注、インクタンク5/6色マルチパックを購入して一緒に申請すると、さらに1000円追加して払い戻される

 

インクタンクはグレーが追加されて6色(独立インクタンク)になりますが、PIXUS TS8130を購入することにしました。横幅が59mmも小さい製品で、価格は約19000円です。一方、故障したPIXUS iP4600は家電量販店に無料で引き取ってもらいました。ちなみに、自治体の粗大ごみ回収に出すと200円かかります。Windows7、Windows8.1Windows10に対応していますから、わが家のノートブックパソコン(Windows7搭載)との互換性にも問題はありません。注、Windows8には対応していない、Windows7SP1以降に対応

 

自宅に持ち帰って早速設置してみました。段ボール箱に収納されたPIXUS TS8130の本体は保護材(強度があるテープとビニールシート)で厳重に固定されており、すべてを外すのはけっこう大変な作業ですが、輸送時の震動などでダメージを受けにくいと考えれば安心です。インクタンクをカラーコードにしたがって指定された場所に挿入。用紙をセットしてプリントヘッド調整用のパターンを印刷して、それを上部の原稿台ガラス上にセットし、“OK”を選ぶと自動的にプリントヘッド位置調整が終了しました。もちろん、ノートブックパソコンとは従来通りUSBコードで接続。

 

次いでパソコンとスマートフォンと接続する作業に移りました。セットアップCD-ROMを使ってもセットアップすることができますが、私はインターネットからダウンロードする方法を選びました。指定されたURLを入力してキャノンのウェブサイトを開いて、「セットアップを行う」を選び、機種名を入力し、「セットアップ」をクリックし、さらに「ダウンロード」をクリックし、「セットアップ開始をクリックしてダウンロードしたファイルを画面の指示に従って実行すればパソコンとの接続が完了しました。

 

スマートフォン(iPhone)との接続手順は以下の通りです。PIXUS TS8130本体の準備として、ホーム画面の設定アイコンをクリックして、基本設定→本体設定→LAN設定→無線ダイレクトを選択。iPhone”App Store”からアプリケーションソフトの”Canon PRINT Inkjet/SELPHY”をダウンロードしてインストール。iPhoneの設定メニューのWi-Fiで“DIRECT-r965-TS8130“を選択、ダウンロードしたアプリケーションソフトをタップして、画面の指示に従って、使用するプリンタを登録すればiPhone内にある写真屋やファイルをWi-Fiインターフェースで印刷することができます。注、無線LANを使用する場合は接手方向が異なります

 

最後に、PIXUS TS8130の魅力的な機能を紹介しましょう。

1) 複写機能(最大A4/レターサイズ、コピー/スキャナー機能)

2) 見やすく使いやすい4.3型タッチパネル(設定・操作用)

3) Wi-Fiインターフェース(スマホ/タブレットからの印刷)

4) 自動電源ON/OFF 注*

5) PIXUSクラウドリンク(各種クラウドで共有する写真・ファイルを印刷する機能)

6) 2WAY給紙(給紙口が前後2か所にある) 注*

7) 原稿取り忘れ検知機能

8) メモリーカード内の写真・ファイルを印刷する機能 

9) プリンタブルディスク(BD/DVD/CD)に印刷する機能 注*

     注* PIXUS iP4600にも具備されていた機能

 

なお、これまでPIXUS iP4600との組み合わせで使用してきたキャノン製カラーイメージスキャナ”CanoScan8000F”2003年購入、修理対象外)はバックアップ用として保管することにしました。

2016年7月26日 (火)

iPhoneにまつわる近況二題 : 純正充電用コードのトラブルと「ポケモンGO」デビュー

予定外の投稿ですが、昨秋、機種変更で手に入れた”iPhone 6s”が気にいっている同居者からの頼みごとについての顛末(てんまつ)を二題紹介します。

 

                          ☆

 

一つ目の課題は充電時間が長くなったというものでした。lightning コネクタの差し込み(接続)が甘いのではないかと思いながら確認すると、同コネクタに接続されているコードが伸びて、コネクタに近い部分で断線に近い状態にあるようです。充電しながらiPhone 6sを使用することが多い同居者はコネクタ付近のコードにダメージを常に与えていたと思われます。
 
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事実、同居者が以前使用していた”iPhone 4s”のコードでも似たトラブルが発生しています。iPhoneの純正充電コードは1年間の保証を受けられますが、無償で交換してもらうためには次の条件を満たす必要があるようです。

 

Phoneが製品保証期間内である ⇒ OK

・ 壊れた純正充電ケーブルが手元にある ⇒ OK

・ その充電ケーブルに外傷がなく、中の配線がちぎれていない ⇒ NG

 

同居者の場合は3つ目の条件を満たしていない可能性が高く、無償で交換してもらうことは難しそうです。

 

前回のトラブル時には断線まで至りませんでした、外皮のビニールの端が見えるほどずれていました。初期のころから、iPhoneの純正充電コードは細くてスマートでしたが、接続したままでiPhoneを使用するとコネクタに近い部分のコードに強いストレスがかかり、ついには断線にいたる脆弱性(ぜいじゃくせい)を有していることは、今回が2回目のトラブルであることからも分かります。

 

そこで、充電用に購入しておいた非純正のコードに取り替えることにしました。こちらは見るからに丈夫にできているようです。コードの外皮径が大きい(太い)ことと、lightning コネクタの挿抜時(そうばつじ)に持つ部分(プラスチック製)のサイズがかなり大きいのです。iPhone用ケースを使用している場合は、その穴が純正用コネクターに合わせて設計されているようですから、製品によってはコネクタの接続が十分ではないこともあるかもしれません。
 
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今後も同じトラブルに遭遇しないとも限りませんから、純正充電コードの補強法を調べてみました。前回のトラブルではiPhone 4s用純正コードに粘着テープを巻きつける方法をとりましたが、継時変化でテープの粘着力が弱まる問題がありました。見栄えと強度を考えると、熱収縮チューブである「スミチューブ」が最適と思われます。それ以外にもネット上に対応策がいくつか紹介されていました。

 

その一つがボールペンの芯(しん)を保持する小さなバネを使う方法です。バネの内径が純正コードとほぼ同じ(わずかに大きい)ことで容易にはめられるはずです。そこで、ものは試しとやってみましたが、意外に難しいのです。バネが思ったよりも硬(かた)いことと、コネクタに近い部分は保護用チューブが被(かぶ)せられていて太くなっていますから、コードに巻きつけるにはコツが必要でした。あれこれ試した結果、なんとか思った通りに仕上げることができました。
 
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機会があれば「スミチューブ」も試してみたいと思います。

 

余談ですが、旅行先にデジカメとiPhone 5を持ち歩く私は車の中でも充電する手段を確保しています。センターコンソールボックス内にあるシガライター用コネクタに自動車用バッテリー(12V)をUSB(5V)に変換するシガライターソケットを装着し、巻き取り型(リール付き)コードを接続しています。コードのもう一方の端にはマイクロUSBコネクタがついています。これはデジカメと接続するためです。
 
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一方、iPhoneについては、専用の充電用コードを別に用意するのではなく、マイクロUSBコネクタをlightning connectorに変換するアダプタで対応しています。すべてがコンパクトであり(かさばらず)、コードの取り回しが運転の邪魔になることはありません。以前、アマチュア無線の機器を車内に設置していた時は車内に引き回した各種コードを配線止め金具を使って固定し、運転の邪魔にならないよう細心の注意を払いました。けっして見栄えは良くなく、あくまでも機能と安全を重視したものでした。

 

                          ☆

 

二つ目の課題は今ブームとなっているスマホ用ゲーム「ポケモンGO 」です。7月22日午前10時ころ、日本でも同アプリがリリースされ、午前中からテレビのワイドショー/ニュースショー番組は「ポケモンGO 」の話題で持ちきりでした。翌23日の夜になって同居者が突然、『「ポケモンGO」をやりたいから”iPhone 6s”にダウンロードしてよ!』 と言い出したのです。古典的なゲーム「ソリテリア」が大好きであることは知っていましたが・・・。

 

アプリをダウンロードして”iPhone 6s”に不都合が生じるといけませんので、私の”iPhone 5”で試してみることにしました。"App store"のランキング(無料)1位にランクされていますから、"App store"内を探す必要はありませんでした。そして、他のアプリと同様、ダウンロードは簡単でした。「ポケモンGO 」を使うためには利用者を登録する必要がありました。グーグルのアカウントまたはポケモンのアカウントのいずれかを選ぶことができます。私はグーグルのG-mailを利用つもりはありませんから、後者を取得することにしました。

 

しかし、ここで問題が発生しました。多くの利用希望者によるアクセスが集中したため、登録を受け付けるサーバーにアクセスできないのです。何度試みても、『待機するように』 とのメッセージが表示される状況は変わりません。翌朝になるのを待って(満を持して)アクセスするとすぐ受け付けてくれました。国籍と生年月日およびメールアドレスなどの情報を入力すると、利用者を認証するために電子メールが送られてきました。

 

認証(メールの所定場所をクリック)が完了すると「ポケモンGO 」アプリへのアクセスが可能になりました。先に入力した情報を再入力すると「ポケモンGO」をスタートすることができました。まず、利用者のニックネーム(英数字のみ)を決めるように求められました。利用者が多いうえ、重複が許されないため、自分の希望する複数の案はいずれも受け付けてくれません。珍しいニックネームを選んだことでなんとか受付けてくれました。
 
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登録手順と操作方法を理解しましたので、次は同行者の”iPhone 6s”にも問題なくダ利用者登録ができました。可愛いニックネームにこだわる同居者の場合は、数種類試しましたが、いずれも拒否されました。私の場合よりもユニークなニックネームを申し込んで受け入れられました。「ポケモンGO」の画面に地図が表示されると、室内でもターゲットのポケモンが見つかりました。導入部で利用者がまごつかないための配慮かもしれません。
   
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自宅近くを出歩いてモンスターをいくつも捕まえ、モンスターボールをゲットしていると、あっという間にトレーナーレベルが「2」にアップ。翌日(25日)にはさらに行動範囲を広げてポケモンを捕まえ、ポケストップにも立ち寄ってフォトディスクを回転させることでポケモンの玉子を入手しているとトレーナーレベルが「5」に達しました。
 
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一方、同居者は、行動範囲が狭いにもかかわらず、トレーニングレベル「4」を獲得してがんばっています。
 
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私は
「ピカチュウ」をまだ捕獲できていませんが、これで「ポケモンジム」でバトルすることができるようになりました。次ぎの2枚の写真はトレーニングレベル「1」の段階で「ポケモンジム」へアクセスして拒絶されたシーンです。ちなみに、「ポケモンGO」は電気を大量に消費しますから、iPhoneの本体があつくなるとともに、バッテリーの消費が甚大ですから、バックアップ(充電)用バッテリーの携行が不可決でしょう。  また、アプリがフリーズした時には、アプリをいったん削除し、再インストールすれば解決できます。もちろん、最新のデータはサーバに保存されていますから、それまでのデータを引き継いでプレイすることができます。
 
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バトルゲームに移行するようですから、私は2日間で「ポケモンGO 」を卒業することにしました。一方、同居者はその日のうちに
トレーニングレベル「5」に達し、さらなる高みを目指してやる気満々のようです。「ポケモンGO」 恐るべし!!
 
[追記] (2016/7/31) 夏休みを利用して大阪からオチビちゃんとコチビちゃんが遊びに来てくれました。二人もポケモンGOで遊んでいましたが、京浜地区ではポケモンが多いと喜んでいます。二人につられて一時復学した私はレベル「9」に、同居者はレベル「8」へとレベルアップ。レベルはどこまで上げられるのでしょうか? ちなみに、最高レベルは「40」との噂があるようです。
(2016/8/9) コツコツとポケモンを捕獲したことで、レベル「11」になんとか到達しました。

2015年11月23日 (月)

”Windows 10”について今思うこと

”Windows 10”が7月29日にリリースされて約4ヶ月が経過しました。”Windows 7”や”Windows 8/8.1”を使用している場合は1年間限定ですが無償で”Windows 10にアップグレードできますから、すでにアップグレードした方も多いかもしれません。10月時点の調査では”Windows 10”のシェアが約8%になったようで、爆発的な人気とは言えませんが、まずまずの普及速度ということができるかもしれません。

 

しかし、”Windows 7”のシェアはまだ50%を超えており、”Windows 8/8.1”は約15%ですから、1年後(2016年7月)までにどれだけの”Windows 7”と”Windows 8/8.1”を”Windows 10”へ移行させることができるかは未知数です。というのは、評判が芳(かんば)しくない”Windows 8/8.1”のユーザーは積極的に(喜んでor止むに止まれず)”Windows 10”へ移行すると思われますが、”Windows 7”のユーザーの方は現状におおむね満足している(企業ユーザーはOSの移行にともなって発生するアプリケーションや周辺機器のコストを重視している)ようで、しばらくは「様子見」(ようすみ)をする状況にあると思われます。事実、”Windows 7”を使っている私も「様子見」をしているのです。

 

何を「様子見」しているかと言えば、まずOSとしての「”Windows 10”の安定性」が担保されるのを待つことですが、もう一つはアップグレードした際に従来の資産との互換性がどこまで保証されるかです。つまり、アプリケーション・ソフトウエアとその関連データが”Windows 10”の環境下でも正常に利用できるかどうかとことです。もっとも、このリスクは時間とともに減少すると期待されます。そして、もう一つ重要な判断基準があります。これは、「様子見」というよりも、私のパソコンとそれに接続されている周辺機器(プリンターとスキャナー)の制約条件です。

 

”Windows 7”が発売された直後に購入した私のパソコンは”Windows 10”を利用するには性能が十分かどうかは微妙なのです。公式に発表されている”Windows 7”と”Windows 10”のシステム要件はまったく同じなのですが、同等のレスポンスが得られると保障されているわけではありません。"PC のチェック" 機能を使って事前にチェックする手段があるようですが、実際にアップグレードしてみないと問題の有無は分からないと思います。それよりも私にとって重要なことは既存の端末装置が”Windows 10”で使えるかということです。つまり、周辺機器のメーカーが”Windows 10”用の ドライバーをサポートしているかどうかなのです。

 

私が使っているプリンターとスキャナーは”Windows 7"の2つ前の”Windows XP”の時代に購入した年代ものであり、”Windows 7”パソコンではドライバーを変更しましたが、残念ながら今回の”Windows 10”ではサポート対象外なのです。つまり、”Windows 10”へ無償でアップグレードできてもプリンターとスキャナーを買い換えなければならなくなるのです。何ら不具合のない完動品をOS変更のために買い換えることは、”Windows 7”から”Windows 10”へアップグレードした時のメリット(セキュリティー向上、新機能、将来の無償アップグレード)を考慮しても、とても割に合わないのです。

 

以上の状況を考えると、私が”Windows 10”へアップグレードする良いタイミングは、”Windows 7”のサポートが打ち切られる約4年後(*)、現有パソコンが故障した時、あるいはプリンターとスキャナーが故障した時、の中で一番早いものでしょう。パソコンそのものが故障すれば、躊躇(ちゅうちょ)するまでもなく”Windows 10”を搭載した新しいパソコンを購入せざるを得ません。それ以外の場合にあっても難しい判断は必要ありません。

*注; 発売後最低5年間サポートされるメインストリームサポートは2015年1月13日に終了済、現在行われているセキュリティアップデートに限定する延長サポートは2020年1月14日に終了予定

 

枝葉ですが、”Windows 7”のメインストリームサポートが終了する数が月前に”Windows XP”パソコンから”Windows 7”パソコンへデータを移行させた時に経験したことです。その際、必要・不可欠であったメールアカウントの設定やブラウザの設定などの操作はかなり煩雑(はんざつ)でした。ですから、よほどのことがない限り最新OSへの変更は気が進みません。

 

いずれにせよ、私の場合は慌(あわ)てて”Windows 10”へアップグレードする必要はなく、『何かトラブルが発生した時になってから対応すれば良い』というのが現状における私の結論です。

2015年9月14日 (月)

カセットテープ音源のデジタル化

Dscf5464引き出しの奥から懐かしいカセットテープが3本出てきました。古いものは40年以上、新しいものでも20年近くが経過している骨董品です。わが家ではビデオテープやアナログレコード(EP盤)のデジタル化は完了しているはずでしたが・・・。ちなみに、アナログレコードのLP盤は現在もレコードプレーヤーで再生して聞いて楽しんでいますからデジタル化は無用です。

 

アナログ音源のデジタル化はパソコンを使えば容易に行うことができます。音声入力端子を使えばWindows OSに標準装備されている(アクセサリーファイルに入っている)サウンドレコーダー・ソフトを使えば簡単にできるのです。ただし、簡単なソフトであるため音量の調整は目分量(手さぐり)で行う必要があり、しかも録音後の編集もできませんから、かなり苦労したことを覚えています。ちなみに、パソコンによってはマイクとラインの切り替え設定をする必要がある場合があります。

Dscf5466大量にアナログ/デジタル変換作業をした経験がありますから、3巻のカセットテープくらいは「お茶の子さいさい」です。さっそく、同居者のラジカセ(25年ほど前にアメリカで購入したソニー製)を借りてカセットテープの録音状態を確認しようとしましたが、カセットテープを入れて"PLAY"(再生)ボタンを押しても反応がないのです。テープを入れ替えてもリールが回転しません。カセットテープレコーダー部の駆動系がいつの間にか故障していたようです。ラジカセが駄目ならソニー製カセット・ウオークマン(お気に入りのカセットケースサイズ)とアイワ製小型カセットレテープレコーダーがあるはずでしたが・・。

 

ここでやっと思い出しました。ラジカセがあれば必要ないと判断して、他の電子機器(CDウォークマン、ポータブルMDプレーヤー、古い携帯電話など)と一緒にかなり前に廃却していたのです。

Dscf5468後悔しても始まりませんから対応策を考えることに。今さら普通のカセットテープレコーダーを購入するのも気が進みませんから、USB端子付き(アナログ/デジタル変換機能付き)のカセットテープレコーダーを購入することにしました。価格が一番安いものは3,000円以下ですが、長年愛用している太陽電池付きテスター(PS-8)と同じサンワ製の「カセットテープ MP3変換プレーヤー 400-MEDI002」(3,480円)をAmazonで購入しました。

 

Amazonから送られてきたのは例によって大きなダンボール箱ですが、その中から出てきたのは手のひらに載せることことができる小さなボール紙の箱でした。その中には、本体・USBコード・ソフトウェアが入った小さなディスク、そして簡単な説明書が入っています。まず、説明書に一通り目を通したあと、パソコンに専用ソフトをインストールして必要な設定を行い、本体とパソコンをUSBコード(Type A/Mini-Bコネクター)で接続すれば準備完了です。あとは、カセットテープをセットして本体のプレーボタンを押し、パソコン上の操作画面にある録音ボタンをクリックすれば、カセットテープの再生とアナログ音のデジタル化が始まります。

Dscf5473もう少し詳しく説明します。本体にはオートリバース機能がありますから、カセットテープを裏返す必要がないのは便利です。また、パソコン画面上で事前に行う設定は、言語の選択、録音ファイル形式(mp3/WMA/WAV)の選択、無音レベルの調整、ファイルの記録先(ファイル)の指定、ファイル番号とトラック番号などです。私はWindows PCで使いやすいWAV形式および記録先としてiTunes Mediaを選びました。音量調整を手探りで行わなければならないサウンドレコーダー・ソフトに比べると、本ソフトはカセットテープを再生して、波形の振幅と左右のバランスを確認しながら行えますのでとても便利です。
 
Dscf5477唯一、戸惑ったことは録音/停止/消音/一時休止のボタンを押したあと、どのボタンが押されているかが表示されない(色の変化などがない)ことです。しかし、不親切だと思いながら操作していて気づきました。カーソルを各ボタンの上に移動する、と押した牡丹だけは変化がありませんが、他のボタンは緑色の縁取りが現れた、操作可能であることを示してくれるのです。私は押した牡丹をカラー表示するべきだと思うのですが・・。
 

 

さらに重箱の隅を突くようなコメントをもう一つ。入力がない(無音)時にモーターが発する雑音と思われる周期的なクリック音が出ることも気になりました。しかし、カセットテープのヒスノイズ(磁気テープに固有な雑音)より低レベルですから、実害はないと思います。もう1点、専用ソフトウェアには編集機能は含まれていませんので、他のフリー・ソフトウェアで編集を行いました。

 

Dscf5480不要部分のカット(トリミング)、圧縮(データレートの低減、サンプリングレートの変更))、エフェクト(フェードイン/フェードアウト/最適レベルに正規化/ノイズやヒスを削除/ピッチ変更/ボイスチェンジ/クリーンアップ)など、かなり複雑なことができる優(すぐ)れものです。特に、ノイズ削減は効果絶大で、処理の前後を比較すると、その効果は歴然です。また、編集したあとでも、元に戻す機能があってとても便利なのです。  

 

今回はパソコン内にファイルとして保存する目的のため、WAVデータの圧縮はしていませんので60分当り、400~580Mでした。したがって、60分のファイルはそのままCD一枚に収まりますが、90分のファイルは軽く圧縮すれば同様にCDにコピーすることができます。また、スマートフォンなどの端末に入れるにはmp3形式に変換すればよいでしょう。参考として、3つのファイルの冒頭部分を添付します。(注; ココログの制約条件である最大1MBに収めるためサンプリングレートを大幅に低減してデータを圧縮してあります。 
 
<添付音声ファイル> THE ROYAL WEDDING正信偈(しょうしんげ)結婚式
 

 

注)「正信偈」は親鸞聖人が書かれた教えである「教行信証」をコンパクト(840字)にまとめた念仏で、浄土真宗では阿弥陀如来の徳を讃(たた)える七五調の詩(うた)「和賛(わさん)」とともに最も多く唱えられますが、いずれもほんらい厳密に言えばお経ではありません。ちなみに、浄土真宗の重要なお経ば、阿弥陀仏のことを集中的に説いた浄土三部経である「大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)」「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」「阿弥陀経(あみだきょう)」の三つを指すようです。

 

以上の評価結果をまとめると、今回購入した「カセットテープ MP3変換プレーヤー」は安価ですが、期待した通りの実力を備える優(すぐ)れた製品でした。

2015年7月29日 (水)

SNSの功罪とリスク対策

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS、コミュニティ型公開・閲覧サービス)が2000年代前半に日本で登場したことにより、個人が情報を発信・受信することがきわめて容易になりました。それまでの経緯とその後の変化を簡単に振り返ってみましょう。20年ほど前に誰もがインターネットを利用できるようになってから、インタラクティブ(相互方向性)に情報のやり取りが可能になりました。ホームページから始まり、電子掲示板で会話するサービスが加わり、ブログ(英名:Weblog)と呼ばれるネットワーク上の日記として情報を次々と投稿・掲載するサービスが誕生しました。それに続いて、相手をある程度限定できるSNSが爆発的に普及し、現在は6割程度の人がブログを、8割以上の人がSNSを利用していると言われます。

 

スマホが急増したことがSNSの普及を加速したことは間違いないでしょう。そして、SNSによって疎遠(そえん)になっていた旧友と連絡が取れたり、自分が企画したブランへの賛同者を募(つの)ったりと、従来はほとんど不可能であった不特定多数へのアクセスが日常的に行えるようになりました。また送る内容も単純なテキストだけでなく、写真や動画、位置情報なども含めて情報発信できるようになり、それに対して不特定の人がリアクションを即座に返すことも可能になりました。

 

国内のSNSとしては、FacebookmixiTwitterLINEなど多彩なサービスがあり、スマホのユーザーでひとつも利用していない人はほとんどいないでしょう。しかし、かく言う私はSNSよりも10年前に始めたブログ・サービスを主に利用しています。実は、TwitterLINEのアカウントは持っていますが、前者はブログとの連携目的だけに留め、後者は休止中です。この理由は後で述べたいと思います。

 

このように便利なSNSには影の部分(リスク)も存在することを理解しておく必要があるでしょう。影とは何でしょうか。その一番目に挙げられることは利用者の匿名性(とくめいせい、身元を明かさないこと)です。この特性により、配慮に欠けた一方的な書き込みや罵倒(ばとう)・侮辱(ぶじょく)する言葉を使って特定の人物やグループを攻撃する事例は後を絶ちません。意図的にデマ流すことはもっての外(ほか)ですが、根拠がはっきりしない情報を拡散させる行為も慎(つつし)むべきです。

 

二つ目は、リアルタイム(即時)性が高く、かつ保存性も高いという性質です。これらは便利な特性ですが、時には悪く働くことがあるのです。一時的な思い込みや感情に基づいた書き込みであっても、一度文字にしてしまうと会話以上に確たる存在(言霊、ことだま)となり、時間が経過してもそのままネットワーク上に残り、取り消すことは事実上不可能なのです。つまり、やり直しはできないということです。その書き込みを不快に思った人はたとえそれが誤解であったとしても過激な反応し、同調者が登場すると波紋が急速に広がるトラブルがしばしば起きています。

 

三つ目はSNS依存症。テレビゲームやスマホゲームと同様、SNSに嵌(はま)ると、片時もSNSから離れられなくなる強迫神経症を罹患(りかん)する恐れがあることです。最初の2つの陰とは違ってSNSだけに固有の問題というわけではありませんから、ここでは詳しく説明しません。

 

これら3つのリスク(負の側面)が存在するため、SNSにおいては他のメディアと同様に(あるいはそれ以上に)メディア・リテラシー(使う上に必要とされる能力)が必要です。SNSでは、例え特定の相手に向けて発信したメッセージであっても、「すべての人に見られている」「自分が言われて嫌なことは発信しない」「自分あるいは他人の個人情報は書かない」、この3つを認識して守ることが最低限の必要条件です。

 

これらに加え、人の感情についても十分留意する必要があるでしょう。人は他人が自分よりも恵まれている、あるいは優れていることを知らされると、妬(ねた)み嫉(そね)み、つまり嫉妬(しっと)の感情が生まれやすいからです。この視点から、ブログやFacebookなどのプロフィールを実際の自分よりよく見せて書くのは「百害あって一利なし」です。そして、記事(または本文)を書く時にも、自慢話は極力控(ひか)えるべきだと私は考えます。

 

次いで、自らリスクを生じさせないようにすることも重要です。例えば、リアルタイム性が高いTwitterでは自分の居場所を特定できる情報や近い将来の行動予定を呟(つぶや)かないことです。他人についても同様に書くことは慎むべきでしょう。意外に気づかないリスクが写真に記録されている位置情報(Exif情報に含まれる)です。これを事前に削除しておかないと、自宅や勤務先などの場所や自らの行動パターンが第三者によって特定されてしまいます。そして、自分自身や家族、友人、あるいは見知らぬ人が写り込んだ写真(顔や特徴がよく分かるもの)も大きなリスク要因になります。

 

さて、ここから本記事のポイントです。SNSは電話による会話や電子メールとは本質的に異なるものであることを理解する必要があります。SNSは一人対一人(あるいは一人対特定の少数)のコミュニケーション(会話)ではなく、NNのプレゼンテーション(情報発信)であり、アバター(自分の分身)が不特定多数の人に向けて情報発信するメディアなのです。ですから、予期しない反応が返ってくることも想定しておかなければなりません。つまり、事前に内容を十分吟味してからネットに上げるべきなのです。

 

Facebook(2014年11月現在で国内に2400万ユーザー)やLINE(2014年7月現在で国内に5400万ユーザー)を使う必要性をまったく感じない私はブログを使った1対N型の情報発信(国内に約2000万のユーザーがいるTwitterを併用)と電子メール、身近な相手とは携帯電話の11型のSMS(ショートメールサービス)を使い分けています。つまり、情報発信と会話(コミュニケーション)を明確に分けているのです。これによって、便利な情報発信ツールであるSNSはあくまでもその手段であると位置づけ、SNSを使うこと自体を目的化させないようにしています。

 

依存症に陥(おちい)る人の多くはSNSを通じて他人と繋(つな)がっている安心感、あるいはフォロアー数や他者からもらう「いいね!」(Like)の件数の多さでもって自己満足しているようです。また、LINEの「既読通知機能」も依存症を誘発するトリガーになる可能性があると思われます。インターネットが普及し始めた頃には電子メールが相手に届かないことがよくあったため、「既読通知」の機能は有用でしたが、現在はその恐れはほぼ無くなりましたから、受信者に返信を催促(さいそく)していると受け取られる「既読通知」は使わないことにすれば人間関係を損なうリスクを減らせるでしょう。

 

最後に、SNSのリスクから自分を守る技術的な手法に触れたいと思います。私はスパムメールに対する受信拒否およびブログの胡散臭(うさんくさ)いビューアーやビジネス関係者からのコメントに対するアクセス拒否も適宜設定して、リスクを生じさせないよう注意しています。そして、SNSの使用は極力控(ひか)えています。すなわち、上述したように、ネットワーク上では自らを不必要に他人の目に晒(さら)さないようにしているのです。あえて詳細を説明しませんが、私はiPadを使って複数のiPhoneによる通信をすべてモニター(一方向の情報共有)できるようにしています。もし、第三者にこれを悪用されると大変危険な機能ですが・・。

 

つまり、各個人が確実に識別されるリアル空間(現実の世界)と情報主体のバーチャル空間(匿名性を持つネットの世界)の間に適度な大きさの結界(けっかい)を設けて両者を混同させないことが、SNSを便利なツールとして使いながらリスクを減らす有効な防衛策である考えています。本記事が少しでも参考になれば幸いです。

2014年4月 2日 (水)

パソコンの終焉期は到来するのか?

一週間後の4月9日にWindows XPのサポート(セキュリティ・パッチの無償提供)が終了します。つまり、4月9日以降はOSWindows XPを利用するパソコンは使えないのです。もし使い続ければ、ブレーキの調子が悪い車に乗るようなもので、いつ事故を起こしても(に遭っても)おかしくない状態に陥る危険性があるのです。あるいは、窓に鍵を掛けない無用心な家のようなものだと言うべきかもしれません。具体的には、自分のパソコンがウイルスに感染したり、ハッキングされたりして、予期しないトラブル(あるいは損害)が発生する可能性が高くなるのです。

個人だけではなく企業も現在使用しているWindows XPからそれより新しいWindows OS(主にWindows 7)への切り替えを進めているようです。保守期間が一番長く残る最新OSWindows 8/8.1は、企業のITシステムの大幅な変更あるいは社員教育が必要になるため、限られた企業だけが採用しているとも言われます。その理由はWindows 8/8.1に対応するアプリケーション・ソフトがまだ多くないこと、Windows 8/8.1の特徴が企業にとって必須ではないこと、何よりユーザビリティ(操作感)がWindows XPと大きく違うためにその習熟と再教育に時間が掛かることが挙げられるようです。逆に、Windows 7は、リリースから数年が経過したことで対応するアプリケーションが多く、OSとしての安定度が高く、操作感もWindows XPに近いのです。

マイクロソフト社がiPadなど、タブレット端末の急増に押されてWindows 8/8.1を一昨年と昨年に相次いでリリースしたことは、利用者にとって親切とは言えない(メリットが少ない)と思います。当然のことですが、マイクロソフト社はWindows 7をWindows 8.1に切り換えることを推奨していますが、Windows 8/8.1のシェアが期待通りに伸びないためのセールストークであることが透けて見えます。ちなみに、今年1月現在の世界OS市場のシェア(米分析会社Net Applicationsの調査)は、Windows 8/8.1(合計10.58%)、首位のWindows 747.49%)、Windows XP29.23%)、Mac OS X 10.93.2%)、その他(合計9.5%)と顧客の評価を如実(にょじつ)に物語っています。

何事に対しても用心深い私は、メインのパソコンをWindows XPを搭載したものからWindows 7を搭載したものに移行する作業を半年前から続けてきました。実質的には昨年末にその作業をほぼ完了していましたが、年が明けてからは使い慣れたWindows XPパソコンとサブのWindows 7パソコンを半々の割合で使って来ました。しかし、期限切れが近づいても、課題であったサブ用パソコンの選定作業は3月までずれ込んでしまったのです。

そして、サブ機として私が選んだのは、パソコンではなくタブレットであるApple社のiPad AirWiFiモデル、32GB)でした。Windows 8.1がまず下馬評から外れ、iPad Airが対抗馬のiPad miniを第4コーナーで追い抜いたのです。最大の理由はiPad(またはiPad mini)が欲しかったことと、マイクロソフト社の最新OSであるWindows 8.1に興味が持てないことでした。以前の記事に書きましたが、Windows XPをピークにマイクロソフト社製のOSは魅力と完成度が低下したように思います。そして、パソコンの致命的な欠点である起動時間は、初期のものに比べれば少しは短くなりましたが、現在でも1分強も掛かるのです。

パソコン以外に(カップ麺を除けば)このような商品は見当たりません。現在の自動車はエンジンを温めること(暖気運転)なく発進できますし、エアコンもほぼ準備時間なしで暖房できる製品が最近発売されました。ラジオやテレビ、そして反応が遅い代名詞に使われた蛍光灯ですらほぼ瞬時に点灯するようになっています。一方、パソコンを直ちに使えるようにするには、常時電源を入れておくか、スリープ(スタンバイ)あるいは休止状態(主としてノートパソコン用でスリープとシャットダウンの中間)にするしかありません。

前者は電気の無駄使いであるだけでなく、ハードディスクの寿命を縮める可能性もあります。後者(スリープ)はメモリーなどへの負担が高まったり、データを失ったりする可能性があり、CPU用ファンが停止あるいは減速してCPUの温度が上昇して悪影響を及ぼす恐れがあります。つまり、パソコンを使わない場合、原則はシャットダウンすべきで、短時間使わない場合にのみスリープあるいは休止状態を利用すべきなのです。

起動時間の長さ以上に私が煩(わずら)わされたものがソフトウエアです。OSとアプリケーション・ソフトとの互換性は、無用とも思われる出費を強いられた上に、バージョンアップの作業が必要になったことは数えきれません。加えて、OSとアプリケーション・ソフトのいずれが原因か分からないトラブル(フリーズなど)もしばしは経験しました。私が特に不条理だと思うことは、OSのバージョンアップが有償であることと、サポート期限があることです。まさに、ボッタクリ商法ではないでしょうか。

2014_0402ipadair0009愚痴(ぐち)はさておき、購入したiPad Airは画面が9.7インチと通常のノートパソコンより二回り小さいのですが、高精細のレティーナ(Retina)・ディスプレイですから、手に取って操作する状態ではほぼ不都合はありません。起動時間もA7チップを使うiPad Airは完全な休止状態(アップルのマークが出た状態)から約20秒、WiFi経由ではWEBへのアクセスは2-3秒、YouTubeビデオも3-4秒と十分速いレスポンスです。このように速い理由はOSの違いに加えて、内臓する記憶媒体がパソコンのようにハードディスクではなくフラッシュメモリーであることによります。


2014_0402ipadair0010音声もiPad Airの下端にスピーカが2つ設置されていて、ステレオに対応できるだけでなく、通常のノートパソコンよりもハイファイ(高音質)で、しかもボリュームを最大にしても音割れを起こすこともありません。タッチ式のソフトウェアキーボードはiPhone 5よりはるかに大きくて操作しやすいことも優れた点です。長文の文字入力を頻繁(ひんぱん)に行う人は、キーボード付きの充電ドック、あるいはBluetoothインターフェースのキーボード(いずれも数千円)を購入すると便利かもしれません。しかし、それではMacBook Airを買うのと同じになってしまいますから、筋が悪い考えでしょう。


2014_0402ipadair0005外付けキーボードやさらに良い音質で聞くための外部スピーカー(例えばBose社のBluetoothスピーカー)や外付けHDDWiFiインターフェイス)は今後の楽しい悩みとして、私がまず購入したアクセサリーは充電用ドックスタンドです。あれこれ吟味した結果、昨年11月に発売されたBelkin社製の充電用ドックスタンド(Belkin Express Dock for iPad)を選びました。Lightning端子とUSBのコードが付属していて、iPad AirはもちろんiPad miniiPhone 5/5Sにも使えます。これにiPad Airに付属していたApple 12W USB電源アダプターを接続すればよいのです。この電源アダプター(出力5V/2.5A)はダウンワード・コンパチビリティ(1Aと充電電流が少ないiPad miniiPhone 5/5Sにも使用可)があるのです。


2014_0402ipadair0001主として自宅内で使用するiPad Airは家庭内のLANに接続されたFONルーターとWiFi接続(MyPlaceで約10Mbps)していますが、旅行などで外出した時にはiPhone 5のテザリング機能でWiFi接続することができます。iPhone 5LTE回線を利用しますから接続スピードはわが家での実験では4Mbps弱と減少(iPhone 5単体では10-15Mbps、いずれでもYouTubeビデオは再生可)し、3G回線ではスピードはさらに下がると思われますが、不便は感じることはないでしょう。

iPadに代表されるタブレット端末は、ソフトウェアキーボードを利用しますが、クリック感がなく誤操作しやすいことから使いづらいと感じる人も多いようです。しかし、実用化されつつある音声認識技術を利用したサービスで文字を入力する「音声検索」アプリケーション(iPhone/iPadの”Sii”日本語入力機能、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」、Googleの音声検索、ジャストシステムズ社の音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ11J」など)を使用すればこの弱点は今でも解決できると思われます。

つい最近、マイクロソフト社がiPadでマイクロソフト・オフィスのWord/Excel/PowerPointのファイルを読むことができる” Microsoft Office for iPad”を無償で提供すると3月28日に発表しました。まずは米国においてだけですが、一年前にiPhone向けに” Microsoft Office Mobile”をリリースしたことに続く朗報です。この無償アプリでは文書の作成や編集はできませんが、マイクロソフトのOffice 365月極利用プランに加入すれば文書を作成・編集することができるようです。また、同時に” Microsoft Office Mobile”はOffice 365に加入していなくてもMicrosoftアカウントのみで編集も可能になったようです。垣根が徐々に低くなったことで、Windows OSの呪縛(じゅばく)から解き放たれる時期はそれほど遠くないかもしれません。

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