文化・芸術

2022年12月 1日 (木)

孫娘の七五三で京都へ!(その6) 石清水八幡宮で七五三の祈願③

本堂の前に出ると記念写真を撮影する場所が設営されていました。撮影のタイミングを待つ人たちの列に並びました。我々の番が来ましたので、孫娘ひとりの写真をとることに。

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そして家族を交えた写真も。

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写真を撮り終えて一安心です。なお、中央にもう一人のおじいちゃんが写っています。

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七五三のセレモニーが滞りなく終わりましたので駐車場へ向かいます。次の写真は内側から見た南総門です。

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右手の手水舎および参道の先に三の鳥居が小さく見えます。

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「エジソン記念碑」の案内標識があることを年長の孫(旧称おちびちゃん)に教えると興味を持ったようです。

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石段を下りてまず駐車場へ向かいます。

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「エジソン記念碑」は駐車場の南側、タワーの右手にあります。筆者は前回参拝した時に立ち寄っています。

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年長の孫はエジソンと八幡市で採取したとされる竹製フィラメントについては知っていたようです。

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全員が揃ったところで休憩所の「石翠亭」へ向かいました。

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左手の入口を入ったカウンターで御手洗団子(みたらしだんご)を二皿とわらび餅を一皿買いました。

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テイクアウト用として二皿をパックに詰めてもらいました。わらび餅も同様です。

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孫娘はソフトクリームを店内で。

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昼食は孫娘宅へ戻って、上記のテイクアウトしたものと出前した寿司を全員で食べました。今回のドライブ旅の目的がすべて完了しました。(続く)

2022年11月30日 (水)

孫娘の七五三で京都へ!(その5) 石清水八幡宮で七五三の御祈祷②

午前11時頃に本殿の右手にある御祈祷控室口(東総門の近く)へ向かいました。

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回廊を左手へ進みました。

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本殿内は写真撮影が禁止です。

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回廊をさらに進み右手の控室に入って待ちました。案内があって七五三の御祈祷を受ける大広間に移りました。三十畳余りの畳の間です。幸いにも最前列に座ることができました。

本殿でのご祈祷は太鼓の音とともに予定した通りの午前1130分に始まりました。そして、神主さんが左手から現れて祝詞(のりと)を上げ、参加者に向かってお祓(はら)いをします。

神主さんは一段高い場所に上がって祈願文を読み上げる中で祈願を受ける子供たちの住所・七五三・生年月日をメモに従って音読。御祈祷が終わると子供たちには千歳ととお菓子が入った袋が手渡されました。都合15分ほどの御祈祷はまるで歩く歩道のようなスムーズに進行しました。

御祈祷控室入口の周辺へ戻りました。孫娘が首に掛けている黄色いものは「清め衣」で御祈祷を受けた証(あかし)のようです。

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清め衣記入所でお父さんが願い事を代筆するようです。なお、記入することに迷ったひとのため願い事のサンプルが多数ありました。

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順路に従って奥へと進みます。左奥に清め衣をお返しする場所(納め所)が見えます。

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孫娘自身が清め衣をフェンスの所定位置に掛けます。

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孫娘は満足そうです。

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重要文化財の若宮でした。なお、男性は左側の若宮社(ご祭神 仁徳天皇)へ、女性は右側の若宮殿社(ご祭神 応神天皇の皇女)へお納めするようです。

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本殿を一周するコースで戻ることにしました。なお、写真の左側に写るのが本殿です。

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右手にあるのは北総門です。

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その先にも建物があります。手前は重要文化財の住吉社で、

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その奥にあるの京都府指定文化財の校舎(宝蔵)です。

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左に折れました。

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重要文化財の西総門

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瓦塀が続きます。

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瓦塀とは瓦と粘土を交互に積み上げて作った塀で、強度と耐火性があるようです。熱田神宮にお参りした時に織田信長が寄進した大きな信長塀を見ています。(続く)

2022年11月29日 (火)

孫娘の七五三で京都へ!(その4) 石清水八幡宮で七五三の御祈祷①

翌朝は10時半頃に出発。八幡市にある岩清水八幡宮が七五三の御祈祷を受ける会場です。なお、これまでの七五三はすべて福知山市の天一位大原神社(2009.112018.11、他)でしたが・・。曲がりくねった山道を頂上付近まで上がったところに駐車場がありました。以前(2007年4月2010年7月)、参拝目的で訪れたことがあります。 未舗装の駐車場にはまだ余裕があり、適当な場所に駐車。駐車場の南エリアにあるユニークな形をしたものは八幡市のシンボルタワーのようで、その前には八幡市の観光案内板が確認できます。

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後で調べると石清水八幡宮のシンボルタワーの「湧峯(ゆうほう)の塔」(全長約18m)でした。

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東方向には参拝者休憩所「石翠亭」があります。

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孫娘とそのお父さんが先へと進みます。

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二人の後を追うように他のメンバーたちも駐車場の脇にある石段を上がります。

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石段を上がり切ると右手から左手へ続く参道に出ました。ちなみに、京阪電車石清水八幡宮駅で下車してケーブルカーを利用すると境内を半周するルート(東側の裏参道・西側の西ケーブル参道)でこの場所に出ます。なお、直線的な参道は東方向にある八幡市の住宅地から南に入る参道が三ノ鳥居で大きくV字型に折れる場所から続いています。つまり、これが石清水八幡宮の表参道です。

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参道の左手にある手水舎には花が浮かべてあります。石清水八幡宮など京都府の主な寺院では「花手水」と呼ばれるそうです。

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参道を進んで「南総門」(山門)を潜ると、

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立派な本殿前に出ました。祭神は神宮皇后・応神天皇・比咩(ひめ)大神の三神です。説明:比咩大神は神道の女神

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山門脇の休憩所で予約時間が近づくまで待ちました。右手にはお御籤(みくじ)をお返しする場所や割符掛け所などがあります。

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左手の納め所(社務所)

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写真では分かり難いと思いますが楼門を中心とするすべての建物がコの字型に繋(つな)がっています。(続く)

2021年6月 7日 (月)

ニューヨーク市のマンハッタンを丸ごと楽しむ(その6) 全米最大のセント・パトリック大聖堂

「ピア83」から”West 50st St”を東方向へ約2㎞進むと5番街との交差点の北東角に「セント・パトリック大聖堂」(入場無料)がありました。全米で最大規模とされる教会です。マンハッタのほぼ中央、「セントラル・パーク」の南東端から700mほど南にあります。 また、「ロックフェラー・センター」のすぐ東側です。なお、ミッド・マンハッタンには東西に伸びる地下鉄路線がほとんどありませんので、徒歩またはタクシーを利用したと思います。

1878年に完成したネオ・ゴチック建築様式の荘厳な教会はカトリック教会のニューヨーク司教区が大司教区に指定されたことを契機に、1800年代初頭に「ロウアー・マンハッタン」に建てられた「旧セント・パトリック聖堂」に代わるものとして建てられたそうです。ドイツのケルン大聖堂を模して建てられたそうです。ドアの上にあるのは聖パトリックの像とのこと。なお、ネット上に詳しい紹介記事があります。

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なお、この大きな建物全体を撮影するには道路(5番街)の反対側に立つ必要がありました。

この時は家族がアメリカへ移り住んで14か月が経過していましたが、筆者以外の家族メンバーはまだ大きな教会に入った経験がなかったため、あえてマンハッタンでの訪問先の一つに選んだのです。

教会に入りました。正面に主祭壇があります。なお、2012年から2015年にかけて大規模な改修が行われたそうですから、以下の写真は現在の教会内とは異なるかもしれません。

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その上には建物の形状に合わせた縦長のステンドグラスがあります。

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ちなみに、同行者はステンドグラスが好きで、アメリカに住んでいる間にステンドグラス造りを学ぶことになりました。ランプシェイドや大きな円形板のステンドグラスが残っています。

別の祭壇にはマリアとイエスの像が祀られていました。

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写真は残っていませんが、後方には円形のステンドグラス「バラの窓」と大きなパイプオルガン(説明:7,855本のパイプで構成)がありました。

左右のステンドグラスを順不同で撮影

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次の目的地へ向かうために「5番街」を徒歩で北上しました。「ミッド・マンハッタン」でも治安が良いエリアの一つです。

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歩道は観光客で溢(あふ)れています。(続く)

2021年4月11日 (日)

東京・春・音楽祭2021 に名指揮者のリッカルド・ムーティ氏が登場

国内最大級の音楽祭である「東京・春・音楽祭2021」(主催:東京・春・音楽祭実行委員会)が319日から423日まで開催されています。今年は新型コロナウイルス感染対策で上野を中心とする各演奏会場では座席制限が行われることに加えて、ライブストリーミング配信も行われています。

ほとんどの演奏会は有料ですが、一部で無料で視聴できるプログラムがありました。それは410日から416日まで(毎日6-7時間、ただし13日は休み)視聴できる「イタリア・オペラ・アカデミー in Tokyo vol.2 アカデミー聴講プログラム/リハーサル」。今年のウィンフィル・ニューイヤー・コンサートで指揮をしたリッカルド・ムーティ氏による直接指導なのです。関連のホームページにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録をすることで、視聴が可能になります。

視聴はスマホやパソコンなどでできます。ただし、OSのバージョンが新しいこと(Windows8.1以降、Mac OSX Catalina 10.15以降、Android 9以降、iOS 13以降など)が必要であり、同時に複数の端末からアクセスすることはできないようです。

早速、筆者の個人情報を登録するとメール認証を求められました。それをクリアーすると視聴登録をした番組への登録が可能になりました。これもクリアーするとライブ配信が始まりました。パソコンの画面が四分割されて、それぞれに異なったカメラで撮影したライブ画像が映し出されました。何れも良好な画質でした。パソコンでは4Kを選ぶ必要はないでしょう。また、iPhoneでは4K視聴は不可。

筆者が無料で観た番組はリッカルド・ムーティ氏が若手指揮者(指揮受講生4名)の指揮を見ながら直接指導する「イタリア・オペラ・アカデミー in Tokyo vol.2 アカデミー聴講プログラム/リハーサル」です。通訳を介してはいますが、名指揮者から直接手解きを受けることは若手指揮者にとってまたとないチャンスでしょう。

なお、リッカルド・ムーティ氏が指揮する演奏会(有料)は419日と421日の午後630分からヴェルディの歌劇「マクベス」、422日と423日の午後7時からモーツァルトの交響曲第35番ニ長調 K.385「ハフナー」が予定されています。(詳細はこちら

2020年11月14日 (土)

一年振りのドライブ旅行は久しぶりの箱根へ!(その9)「箱根彫刻の森美術館」(最終回)

左手方向に同行者が期待する巨大な作品が現れましたので、散策路を外れて立ち寄ることにしました。ピサの斜塔に似た円筒形をしたガブリエル・ロアールの作品「幸せをよぶシンフォニー彫刻」はSNSの世界(インスタグラム)で人気が高いそうです。外見は平凡ですが、全周がステンドグラスで彩られた塔なのです。シンプルな外観のアクセントとして周囲に太陽および昆虫などのような装飾が施されています。後で調べると、伊本淳のレリーフ彫刻「よろこび」(3点)でした。

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内側にある螺旋(らせん)階段で上部へ上がれるようですから、入って見ることにしました。この日は好天に恵まれていましたから、外光によってガブリエル・ロアール制作のステンドグラスが美しく輝いています。

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見上げると印象が大きく変わりました。

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「幸せをよぶシンフォニー彫刻」に立ち寄ったあとは散策路に戻りました。先ほど見えた白い建物は5年前にリニューアルされた「彫刻の森美術館カフェ」(旧店名:ギャラリー・カフェ)でした。周囲の景色を見ながら軽食を採(と)ることができる休憩所です。手前に見える金色のオブジェはジャン・アルプの作品「大きな種」です。

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緩(ゆる)やかにカーブする散策路(橋)の先に「ピカソ館」が見えてきました。こちらも同行者が期待する場所です。

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その右手前にはフェルナン・レジェの作品「歩く花」(1952年)も確認できました。ブロンズ彫刻にエナメル塗装を施した作品は高さが6mもあるそうです。

「ピカソ館」は壁面が大きくカーブするユニークな建物で、40数年前にも訪れています。写真では分かりませんが、入り口は”P”側で、出口は”O”側にあります。ちなみに、館内は撮影禁止。

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2階建ての館内にはピカソの作品が陶器(188点)を中心に絵画・彫刻・タピスリー(英語:タペストリー、日本語:綴織壁掛)・ジェマイユ(ガラス細工)・金銀オブジェなど多彩なピカソ作品が展示されていました。ちなみに、所蔵作品は300点余りとのこと。

館を退出したあとは、曲りくねった上り坂の散策路ではなく、前回と同様に「ピカソ館」の入口近くにあるエレベータに乗りました。と言うのも、上の写真で分かるように、高い場所にある散策路へアクセスする近道です。

橋を渡って大きなカーブを過ぎた右手(低地)に奇妙なオブジェがありました。初めて見るものであり、「木製のピラミッド」なのかと思いましたが、大断面集成材を積み上げた木造ドーム「ネットの森」(注釈:2009年5月に「箱根彫刻の森美術館」の開館40周年を記念してオープン)でした。名前の由来は内部に子供が遊べる大きなネット(ハンモック)があることのようです。

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上の写真の左端にわずかに覗(のぞ)くジョアン・ミロの作品「人物」の脇に入口がありました。

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屋外展示場をほぼ一周して最初に通った散策路に戻りました。下の写真(左端)にまだ紹介していなかったオシップ・ザッキンの作品「住まい」があります。複雑な形をしていますが、2人の女性で構成される家族(家)を表現する作品のようです。

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なお、正面に見える建物はショップ、レストラン、マルチホールが入る「新館」です。ちなみに、傾斜地に建っていますから最上階が1階で、屋外展示場の出入り口は地下2階にあります。

本館ギャラリー」の前まで戻りました。オーギュスト・ロダンのブロンズ作品「バルザック」(19811898年、ブロンズ像)が迎えてくれました。なお、「バルザック」とはフランスを代表する小説家の「オノレ・ド・バルザック」のことです。

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その先に印象的な形をした出口がありました。

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エスカレーターで最上階の1階へ上がると、「彫刻の森ダイニング」と「ビュッフェ(バイキング)レストラン・ベラ・フォレスタ」がありました。

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同行者はそれらの前にある「ショッピングモール」で土産物を探し始めました。知人たちの好みを考えながら慎重に選んでいますから、筆者は脇に置かれたベンチシートでしばし休憩です。

午前11時半過ぎに入場待ちの車列ができ始めた駐車場を出発しました。ちなみに、館内で事前に清算(5時間内の割引料金料金500円)すると、15分以内に駐車場を出る必要があるようです。

県道723号線を強羅方面に進むと、後方から近付いてきた箱根登山鉄道の電車としばらく並走しました。

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箱根登山鉄道の終点である「強羅駅」の前に到着しましたが、「大涌谷」へ向かう県道733号線へ直進することができません。やむなく右手にある踏切を渡ることにしました。後で知りましたが、踏切を渡ったところを左折すれば県道733号線に入ることができたのです。

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曲がりくねった急坂を下りて国道138号線に出ました。早川沿いの道を走ると「宮城野の温泉街」を通過し、昨年10月の台風19号による豪雨で山の斜面が崩落した現場(注釈:早川の反対側にある崖)では大規模な修復工事が始まっていました。

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この現場に到着するまで10分ほどノロノロ運転が続きましたから、行楽客の車が仙石原方面に殺到したことによる自然渋滞なのかと思いましたが、修復工事のため片側交互通行規制が行われていたのです。唐突ですが、ここで「箱根ドライブ旅」の記事投稿を小休止します。(続く)

2020年11月13日 (金)

一年振りのドライブ旅行は久しぶりの箱根へ!(その8)「箱根彫刻の森美術館」(3)

十字型に交差する散策路を右手に折れました。緩やかな上り坂(切通し)になっている散策路の右手にあるのは右からアルナルド・ポモドーロの作品「球体を持った球体」(19781980年)、流政之の作品「風の刻印」(1979年)、ジュリア―ノ・ヴァンジの作品「偉大なる物語」(大理石製、2004年)です。

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左手にあるのは伊本淳(あつし)の作品「断絶」(1969年)

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切通しを抜けた場所で振り返ると、流政之の作品「風の刻印」(1979年)、ジュリアノ・ヴァンジの作品「偉大なる物語」(大理石製、2004年)を間近で見ることができます。

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それらの左手に見覚えがあるものが・・。40数年前に訪れた時に撮影した古い写真が今も残っています。後藤良二の作品「交叉する空間構造」(1978年)でした。ダイヤモンドの分子構造を母体として、4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成したものだそうです。

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切通しの前方に巨大な目玉焼きが2つありました。休憩用のベンチのようですが、『クツをぬいでね』 と表示されていますから、子供用の遊び場でもあるようです。ちなみに、名称は「目玉焼きのベンチ」。

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左手には橋のような散策路が伸びています。袂(たもと)にある彫像はセザール・バルダッチ―二の作品「ヴィルタヌーズの勝利」(1965年)。頭と両腕がない女性像です。

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左手の坂道を下りた場所にバリー・フラナガンの作品「ボクシングをする二匹のうさぎ」(1985年)が見えました。

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橋の先に大きな手(親指と人差し指)に載った人物像が見えます。カール・ミレスの作品「神の手」(1954年)でした。お釈迦様(おしゃかさま)の手のひらを金東雲(きんとんうん)に乗って飛び回った孫悟空(そんごくう)の行為に似た発想と言えます。

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サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂」の脇を抜けて先へ進みました。「緑影広場」に突然現れたビゴールニキ・ド・サン・ファールの奇抜な作品「ミス・ブラックパワー」(1968年)はポリエステル樹脂とポリウレタン塗料を用いて作られているそうです。

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猪熊源一郎の作品「音の世界」(1979年)は色使いがユニークなモザイク画です。

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散策路脇に草花の説明看板があります。

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奇抜さのためテレビ番組でも取り上げられることが多いアントニー・ゴームスリーの作品「密着」(1993年)

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その隣にはヘンリー・ムーアの作品「ふたつに分けられた横たわる像:カット」

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散策路が続きます。

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ヘンリー・ムーアの作品「横たわる像:アングル」(1979年)

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前方に白い建物が見えます。(続く)

2020年11月12日 (木)

一年振りのドライブ旅行は久しぶりの箱根へ!(その7)「箱根彫刻の森美術館」(2)

円形広場の隣に立方体の黒い建物がありました。井上武吉の作品「天をのぞく穴」(1979年)です。

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曲がりくねった地下道自身が彫刻であるという変わった作品です。

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地下道の様子

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「円形広場」の先に続く細長い広場にはエミール-アントワーヌ・ブールデルの作品群(ブロンズ像)が並んでいます。

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手前にあるのは「力―大」(1918-1922年)

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次いで「勝利―大」

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こちらは「自由―大」

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そして「雄弁―大」

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日時計(ひどけい)」を見つけました。日時計作家の小原輝子の作品(2009年)です。

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一番奥まった場所に「方位地図」がありました。箱根の地図と外輪山を構成数る山々が描かれています。

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その先に緩やかに下る散策路が伸びています。

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左手にあったのはサンティアゴ・デ・サンチアゴ・エルナンデスの作品「抱擁(ほうよう)」(1986年、ブロンズ像)

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次いで、朝倉響子(きょうこ)の作品「女」(1970年、ブロンズ像)

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右手に関取を連想させる体形をした3体の彫像はフランシスコ・スニガの作品「海辺の人々」(1984年、ブロンズ像)

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アギュスタン・カルデナスの作品「休息する女」(1976年)は東京国際フォーラム(有楽町)の地上広場、東京ミッドタウン丸の内仲通りにある「意心帰」(いしんき、1991年 安田侃作)と雰囲気が似た作品です。

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ちなみに、後方に見えるのは左側が伊藤隆道の作品「16本の回転する曲がった棒」(1969年)で、右側は流政之の作品「風の刻印」(1979年)です。開館10周年を記念して製作された作品とのこと。

芝生の斜面に新宮晋(しんぐうすすむ)の作品「終わりのない対話」(1978年)があります。上部にあるキャンバスを貼った2つの帆(昆虫の羽のような)が風で複雑な動きをするそうですが、この日は残念ながら風がありません。左側にあるのはハンス・エッシュバッハーの作品「フィギュールⅠ」(1989年)で、見る角度で作品の形が変化します。

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散策路が十字型に交差する場所にある「空に浮かんだ鏡の球体」は井上武吉の作品「マイ スカイ ホール(天への道)」です。鏡面に写る自分と周囲の景色を見ていると不思議な世界へ迷い込んだような錯覚に囚(とら)われました。

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(続く)

2020年11月11日 (水)

一年振りのドライブ旅行は久しぶりの箱根へ!(その6)「箱根彫刻の森美術館」(1)

午前940分ころ、元箱根交差点から入った国道1号線を箱根湯本駅方面へ向かって、「国道1号最高地点874m」付近にある「芦之湯」の脇を通過しました。

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さらに、小涌谷で県道723号線に外れて、次の目的地である「箱根彫刻の森美術館」(Hakone Open‐Air Museum)へ向かいました。同美術館は1969年にフジサンケイグループによって創設された国内初の野外美術館(運営は彫刻の森芸術文化財団)です。今から40数年前に同居者と一緒に訪れた懐かしい場所です。

午前10時少し前、「箱根彫刻の森美術館」の入口に到着しました。券売窓口の前に人の列ができているのが見えます。ちなみに、開館時間は9:0017:00 、年中無休。入館料は大人1,600円。なお、駐車料金は、美術館・レストランを利用する場合、普通車が500円(最長5時間)になる割引サービスがあります。

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右手奥へ車を進めると、350台あるという駐車場にはまだ空きスペースがありました。なお、ネットで入手した割引券を持参すると入館料が1,500円になるようです。

「箱根彫刻の森美術館」は7万平方メートルの広大な敷地内に、ロダン、ムーア、ミロ、ピカソなど近代・現代を代表する彫刻家の作品が約120点も展示してあります。遊歩道を散策しながら芝生内に配置されたさまざまな作品を鑑賞できる「彫刻庭園」になっているのです。また、ピカソ館など5つの室内展示場に入ることも楽しみです。ちなみに、収蔵作品総数は1,250点とのこと。

入館ゲートを通過。エスカレーターで下に降り、コンクリート製のトンネルを抜けて、県道と入館ゲートよりかなり低地にある「彫刻庭園」に入ります。

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トンネルを抜けた右手にある「本館ギャラリー」の手前に立つアリスティド・マイヨールの作品「とらわれのアクション」(1906年)が出迎えてくれました。注釈:以下、作者の敬称を省略

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反対側(左手)にある「アートホール」の横には、一目見て分かる岡本太郎作品の「樹人」(1971年)が。

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岡本作品の右隣にあるのはマリノ・マリーニの作品「戦士」(1959-1960年)

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園内を巡る前に、中央に設置された「施設の案内図」で美術館内の配置を確認しました。前回、訪れたのは40数年前のことですが、展示内容にはあまり変化がないようです。

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「施設の案内図」の脇にある小さな看板には、『彫刻の森シールラリー「魔女ユーリーの森」が開催されている』 ことが紹介されていました。「魔女ユーリー」を倒す力を持つ7人の勇者(彫刻)を探し、そのシールをすべて集めて、最後にクイズに正解すると記念の「缶バッジ」を手に入れることができるイベントのようです。

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それらの前方にあるのはエミール-アントワーヌ・ブールデルの作品「弓をひくヘラクレス―大」(1909年、ブロンズ像)

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さらに前方にある円形広場2体の彫像が並んでいます。

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左側は土田隆生(たかお)の作品「眩驚(げんきょう)―V」(1990年、同名シリーズ4番目)

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右側も同じく土田隆生の作品「風韻(ふういん)」 注釈:風韻とは風流な趣(おもむ)きを意味する

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さらに右手にあるのはカール・ミレスの作品「人とペガサス」(1949年、ブロンズ像)です。ちなみに、その奥、芝生内に見えるのはヘンリー・ムーアの作品「横たわる像:アーチ状の足」(1969-1970年、ブロンズ像)。

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「アートホール・マンズルーム」の脇にあるジャコモ・マンズ―の作品「衣を脱ぐ(大)」(1967年、ブロンズ像)

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その近くにある浅いプールに置かれたのはフランソア=ザビエとクロード・ラランヌの作品「嘆きの天使」(1986年)

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(続く)

2020年11月10日 (火)

一年振りのドライブ旅行は久しぶりの箱根へ!(その5)箱根神社

午前9時少し過ぎに「恩賜箱根公園」の駐車場を出発。国道1号線(東海道)をさらに北上し、「箱根神社の第一鳥居」を潜った元箱根交差点を左折して「神社通り」を進むと、「箱根神社」(別名:三所大権現)がありました。「第二鳥居」は右手にある石段参道の先にあり、駐車場は車道をこのまま進んだ所にあります。芦ノ湖沿いの道(箱根町道)をさらに進むと、「箱根駒ケ岳ロープウェー」の乗り場がある「箱根園」を経て、芦ノ湖の北端にある「桃源台」に至るようです。

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午前915分ころ、参道と町道の間にある道に入って、その坂を上がり切った「第1駐車場」(180台、無料)に車を停めました。ちなみに、奥にある「第2駐車場」と合わせて180台の容量があるそうです。

757年に創建された「箱根神社」は、山岳信仰(神山と駒ヶ岳)の対象として「伊豆山神社」「三嶋大社」とともに、後北条氏の時代まで武家たちの信仰を集めたそうです。古来より「関東総鎮守箱根大権現」と尊崇されてきた名社であり、そのご利益は開運、交通安全、心願成就、安産祈願など多岐にわたります。祭神の「箱根大神」は、「天照大神」の孫である「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」、「大山津見神」の娘である「木花咲耶姫命(このはなさくやびめ)」、「山幸彦(やまさちひこ)」として知られる「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」の3神の総称とのこと。

第一駐車場から引き返す形で、「御神印(御朱印)」をいただく「御札所(南)」がある裏参道を歩いて「箱根神社」へ向かいました。裏参道を左に折れると正面に急な石段と「第五鳥居」が見えました。

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「第五鳥居」を潜(くぐ)ると正面に「箱根神社」の社殿が見えてきました。

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一礼して「神門」を潜(くぐ)ると左手に「御札所(西)」があります。

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「御本殿」に参拝したあと、右手にある「九頭竜神社」へ向かいました。

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「九頭竜神社」は元々「箱根神社」の境外社として創建されました。言い伝えによれば、芦ノ湖に棲む9つの頭を持つ竜が住民を苦しめていたため、奈良時代の高僧「万巻上人」がこれを倒し、その後改心した毒龍が龍神となったのを祀ったとされています。現在は、「縁結びのご利益」があるとされ、人気があるようです。

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「九頭竜神社」の手水場「竜神水」では新型コロナ禍のため手水が禁じられていました。

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こちらは「成就水盤」です。立て看板に「誓願(せんがん)」の方法が詳しく説明されています。

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石段を下りる途中、右手に「曽我神社」がありました。鎌倉時代、箱根権現の稚児(ちご)であった曽我五郎時致(ときむね)と、兄十朗祐成(すけなり)の霊を慰(なぐさ)めるため「勝名荒神祠(しょうみょうこうじんし)」として祀(まつ)られたのが始まりとされます。ちなみに、15年前に「曽我兄弟」所縁(ゆかり)の「曽我梅林」を訪れたことがあります。

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「兄弟杉」は大きな根株が残っています。

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石段の反対側には杉の大木が聳(そび)えていました。「安産杉」と呼ばれているようです。

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石段は下り切ったところにも鳥居があるようです。

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参道(表参道と裏参道)を横切りました。

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立て看板にある順路はなぜか右手にあるループを指しています。鳥居を背景に写真撮影する人が多いため、並んで待つ人たちの混雑を防止するためでしょう。

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芦ノ湖の湖上にある水中鳥居「平和の鳥居」の由来が説明されています。

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『1952年(昭和27年)、今上天皇の立太子礼とアメリカ合衆国をはじめとする連合国との講和条約締結を記念して建てられたもの。1964年(昭和39年)には、御鎮座1200年と東京オリンピック開催を記念して、講和条約に調印した吉田茂によって揮毫された「平和」の額が掲げられている。』

芦ノ湖の中に建てられた「平和の鳥居」を撮影した後、「箱根神社」を退出することにしました。

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(続く)

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