映画・テレビ

2017年5月 5日 (金)

モヤモヤさまぁーず2 『ありがとう10周年”歴代メンバー全員集合“3時間半SP』 を観る

「モヤモヤさまぁーず2」が2007年4月に放送を開始してから10周年を迎えた記念番組が4月30日(日)に3時間半にわたって放送されました。この番組は深夜番組としてスタートしましたが、2010年にゴールデン時間帯に移り、現在はテレビ東京を代表する番組として不動の地位を築いています。

 

特番には常連の「さまぁーず」に加えて歴代のアシスタントたちが出演しました。初代の大江麻理子キャスター(報道局)、二代目の狩野恵理アナウンサー(編成局)、そして三代目で現役の福田典子アナウンサー(編成局)、個性が異なる3人です。

 

特番で訪れる場所も3か所が選ばれました。まずは、「モヤモヤさまぁーず2」の初回ロケ地であった北新宿を現役の3人が再訪。次いで大江麻理子キャスターが参加して長野県上田市、そして全員が参加した長野県松本市へ舞台が移りました。

 

私が注目したのは、もちろん大江麻理子さんです。現在は経済報道番組のWBSのメインキャスターを務めているため、最近は硬いイメージが強くなりましたが、4年ぶりのバラエティ番組にも自然に溶け込んでいました。狩野キャスターは不器用ながら相変わらず一生懸命で、その元気なキャラクターをいかんなく発揮していました。

 

上田市と松本市は何度も訪れていますので、上田城松本城など、「さまーず」が立ち寄る先の興味よりも、出演者のキャラクターの違いを楽しむことにしました。番組の詳しい内容には触れませんので、見どころをお知りになりたい方はテレビ東京の関連hpYouTubeにアップされた公式配信ビデオの歴代アシスタントからひと言」「モヤさまネット・オリコンッ」「近況報告」「先輩2人に質問」を参照してください。

 

最期の松本市では、サッカーJ2松本山雅(やまが)FCの選手と対戦した狩野恵里キャスターがPK戦および短距離走に挑み狩野パワーを全開。そして、同じく狩野恵里キャスターの牧伸二風の破茶滅茶なピアノの弾き語り「10周年記念ソング」(注、2016年10月に披露した卒業ソングに続く第二弾)と大江麻理子キャスターのコメントで盛り上がり、長いと思われた3時間半があっという間に経過して、エンディングを迎えました。「モヤモヤさまーず2」の番組はもちろんのこと、大江麻理子キャスターのファンである私にとって至福の3時間半特番になりました。

2017年3月31日 (金)

映画『キングコング: 髑髏島の巨神』がついに公開された

新たなキングコング・シリーズである『コング:スカル・アイランド(Kong: Skull Island)』、邦題は『キングコング:髑髏島の巨神』が、先週土曜日(3月25日)に日本でも公開されました。この映画の舞台となったスカル・アイランド(髑髏島)は、キングコングや恐竜、巨大昆虫などが暮らす南太平洋の未知の島で、岩石層が髑髏(どくろ)の形をしていることから命名されたようです。ちなみに、キングコングは、1933年の第1作以降、続編や2005年のピーター・ジャクソン監督によるリメイク版「キングコング」でも描かれました。(オフィシャルサイトはこちらを参照)

 

昨年、ベトナムを訪れた時、ロケ隊がベトナムで撮影を行うと聞いた映画が完成したのです。ベトナムでは、北中部地方クアンビン省にある世界最大のソンドン洞窟や紅河デルタ地方クアンニン省にある世界遺産のハロン湾などでロケを行い、撮影する映像はキングコングの故郷の風景として使用されているようです。一昨年10月に撮影を開始し、米国のハワイとデトロイト、オーストラリアのクイーンズランドなどでロケを敢行。

 

ハリウッド版の『ゴジラ』を成功させたレジェンダリー・ピクチャーズとワーナーの両社が再び手を組んだこの新キングコング映画『コング:スカル・アイランド』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が今年に入ってベトナム観光大使に指名されたそうです。その理由はこの映画がベトナムの自然の美しさを世界各国にピーアールするチャンスになるからとのこと。

 

参考として、あらすじと登場人物を紹介します。『ベトナム戦争も終結を迎えつつあった1973年。秘密研究機関モナークは、未確認生物の存在を求め、太平洋に浮かぶ未開の孤島「スカル・アイランド(髑髏島)」に調査隊を派遣する。そこは、異形の怪獣たちが跋扈する先史時代さながらの危険地帯であった。彼らの前に突如姿を現した巨大なる「守護神」キングコング。本能と暴力が支配する原始空間の中で、人類たちは究極のサバイバルを強いられる。』

 

主人公は元SAS(英陸軍特殊空挺部隊)大尉で、ベトナムでは米軍の仕事を請け負うフリーランスの傭兵稼業でその名を知られていたコンラッド。ハイリスクな今回のミッションに対して、サバイバル術と追跡技術に優れた彼に白羽の矢が立つ。

 

ヒロインはベトナムで活動していた反戦カメラマンのウィーバー。戦争行為を正当化する政府の悪行を暴こうと活動していたが、髑髏島の調査ミッションには裏があると踏み、コネを駆使して「アテネ」号に乗り込む。

 

そして、主人公らと知り合って髑髏島の案内役となるのが太平洋戦争中に日本のゼロ戦との戦闘で相打ちとなり、見知らぬ島にパラシュートで不時着した戦闘機「P-51」のパイロット、マーロウ。共に墜落した日本人兵とは髑髏島で夢中で戦っていたその時、二人の元に30mをゆうに超える超巨大な類人猿が姿を現した。二人は「義兄弟」と呼ばれる程の絆となり、8回も脱出を試みるが、いずれも失敗する。

 

また、登場する巨大な怪物は、コングのほかに、スケル・バッファロー、バンブー・スパイダー、スポア・マンティス、リバー・デビル、スカル・クローラー、そして30m級でコングの最大のライバルであるスカル・デビル。

 

興味を持たれた方は映画館へ足を運んでみてください。CGで描かれたかいじゅう怪物とともに未開の地に設定されたロケ地の美しさを堪能することができるでしょう。

2017年3月23日 (木)

40年ぶりのミャンマー訪問(その3) 機内映画「ラ・ラ・ランド」を観ながらヤンゴン空港へ

12時50分ころ、飛行機は高度9100mで鹿児島県の屋久島上空(やや西寄り)を通過しました
 
2017_03160056

 
昼食のあとは入国カードに記入しながら、座席のスクリーンで話題のアメリカ映画「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」(2016年作品、127分)を観て楽しむことにしました。アカデミー賞では13部門で14ノミネートされて前評判が高かったものの、結果は主演女優賞をはじめ、撮影賞・作曲賞など最多6部門で受賞しました。変わった題名は、”LA"つまりカリフォルニア州ロサンゼルスが舞台であることを意味するとともに、「おとぎの国」(ハリウッド)を指すようです。ネタバレがありますから、嫌な人は以下のあらすじを読み飛ばして下さい。
 
2017_03160050
 
 

[あらすじ]  渋滞する高速道路(空港から市内へ向かうフリーウェイ)のシーンで始まった。車から降りた大勢の若者が車の周りで踊りはじめるシーンは半世紀前の映画「ウエストサイド・ストーリー」を真似たよう。映画のタイトル”LA LA LAND”が表示されると元の大渋滞シーンにもどる。

 

まず、渋滞にイライラする男性、ついで近くの社内で書類を確認する女性がいる。売れない男性ジャズピア二ストのセバスチャンと女優志望の若い女性ミアだ。そして車の窓越しに一瞬だけ視線があった二人は偶然にも再会して知り合うことに。舞台はロスアンゼルス。男性が弾くピアノはもちろんアメリカが誇るスタインウエイ・アンド・サンズ製。

 

若い女性は青春ドラマのオーディションに参加できることになるものの、台詞(せりふ)を一言いっただけであっけなく不合格。春が訪れたころ、丘の上(グリフィス公園)で女性の車(プリウス)を探しながらの二人のシーン(歌とダンス)はその後の展開を期待させる。映画撮影所(ワーナー・ブラザーズ・スタジオ)のカフェでアルバイトをする女性に映画スタジオ内を案内される男性。ジャズバーと映画館でのデートで二人は熱く語りあい、夢を追う二人はやがて互いに惹(ひ)かれ合う。博物館のプラネタリウムでは星空の中で踊る二人。夏が訪れた。愛し合う二人は一緒に暮らしながらデートで音楽とダンスを楽しむ。そして、男性ジャズピア二ストが参加するバンドの舞台を観る若い女性の輝く顔をアップ。

 

秋が訪れた。ツアー公演を続ける男性との突然の再会に驚く女性。しかし、夢を巡(めぐ)って二人は言い争いになる。そして、男性は自らの劣等感から言ってはいけない言葉を女性にぶつけてしまう。レコード針がクリック音で曲の終わりを告げ(注、古い演出)、台所のオーブンからけたたましい警報音とともにモウモウと煙が出るカットは通俗的すぎる?!   深く傷ついた女性にさらなる困難が待ち受けていた。順調に進み始めたかと思われた女優への道にも試練が訪れたのだ。これに追い詰められた女性は、女優を目指す理由は単なる女優への憧れであり、毎回つまらない理由で駄目になると気落ちする。ミアは男性に別れを告げ津る。

 

それでも、何とか償(つぐな)おうとするセバスチャンの紹介でオーディションに挑戦するミア。それまでの拘(こだわ)りが吹っ切れたミアは自然体の演技(台詞と歌)が認められて・・。古い映画「フラッシュダンス」を想起させるシーンだ。男性も街に留まって好きな音楽を追求しながら店(ジャズハウス)を経営することを決心する。

 

冬が訪れ、そして5年後。ミアと新しい男性が小さな男の子と暮らすシーンが登場し、街頭に貼られたミアの主演映画のポスターがさりげなく写る。冒頭シーンと同様、大渋滞のシーン。夫と思われる男性と一緒にジャズハウスに立ち寄ったミアは店名の”SEB's” を見て驚く。それは以前彼女がセバスチャンに提案した店名だったからだ。

 

店内には好きなジャズピアノを弾く5年前に別れた男性、セバスチャンが。そして、ミアとセバスチャンは(冒頭で偶然出会ったシーンの続きとして)突然熱いキスを交わしたあと、絵本のようにカラフルな世界で楽しく踊る。窓の外には夜景が・・。二人のシルエットとダンスシーン、ジャズ音楽(トランペット演奏)、絵本の中に居るような二人のダンス。セバスチャンとミア、そして二人の子供は、すべては現実ではなく、パラレルワールドでの出来事(あるいは夢想)なのだ。夫とともに席を立つミアは、セバスチャンと一瞬だけ見つめ合って、微(かす)かながら思いの籠(こも)った微笑みを交歓してエンドロールに移ります。

 

[鑑賞後のコメント]  ミュージカル映画にしては「サウンンド・オブ・ミュージック」のように美しい音楽と歌が少なく、ダンスも「ウエストサイド・ストーリー」と較べて中途半端。主演の男優と女優は、決して美男と美女ではなく、どこにでもいる平凡な人間です。アカデミー賞が確実と前評判が高かった作品ですが、シーンとストーリーが交錯して難解なエンディングは賛否両論があると思われます。映画「2001年宇宙の旅」のように消化不良気味です。窓を開けると眼下には雲海が広がっていました。
 
                              ☆

 

さらに1時間が過ぎ(成田空港を出発して3時間半)、台湾の東を通過するころには雲海はほとんどなくなりました。真対気速度859km/h、対地速度857km/h、高度10,363m、外気温-41.0C。中国の海南(ハイナン)島の南からベトナムのダナン上空を通過し、そこから徐々に西へと方位を変えてラオスの上空を通過、タイ最東部のウボン(ウボン・ラチャタニ)上空を経たあとはわずかに北寄りの方位に転じ、コンケンでほぼ真西の方位に戻し、ピッサヌロークからヤンゴンへ向かいました。雲海が立ち込めていて、地上の様子を見ることができないため、機内映画をもう一作品観ることにしました。
 
                              ☆
 
題名にインパクトがある邦画「ボクの妻と結婚してください。」(2016年公開)は余命が6ヶ月と宣告されたバラエティ番組の放送作家の主人公が自分の死後に残される妻と小さな息子が笑顔でいられるのために妻の再婚相手を探すという奇想天外な人生最後の企画を実行しようとする話。私には可もなく不可もない(織田雄二ファンにはたまらないと思われる)作品でした。第三者から見て理想的な組み合わせと思われる男女が結ばれない結末は、意外性があるようでいて実は良くある成り行きであり、妻役の吉田羊さんとと再婚の候補者である原田泰造さんが好演をしたことが印象に残りました。つまり、吉田羊さんの夫への余りある愛情表現と原田泰造さんの飄々(ひょうひょう)とした演技に好感を持ったのです。注、樋口卓治氏の原作(2012年発刊)、内村光良主演で2014に舞台化と2015年にテレビドラマ化されている
 
                              ☆

 

国境付近にあるタノントンチャイ山脈/メーピン国立公園(Mae Ping National Park)を越えてミャンマーに入ると、眼下に巨大な川が現れました。サルウィン川(長さ2,815km))です。
 
2017_03160057 
2017_03160059
 
 

ミャンマーの主要河川であるシッタン川(全長500km)が注(そそ)ぐマルタバン(モッタマ)湾に差し掛かりました。ラッパ状の河口では土砂の堆積が進んでおり、船舶の航行はほとんどできないそうです。
 
2017_03160061
 
モッタマ湾横断した
飛行機は旋回しながら徐々に高度を下げます。
 
2017_03160062 
2017_03160063
 
 

ヤンゴン川の河口付近には広大なデルタ地帯(湿地帯と整備された田圃)が広がります。ちなみに、ミャンマーの三大河川は、支流チンドウィン 川を含むイラワジ(エーヤワディー)川、シッタン川、サルウィン川とのこと。注、ヤンゴン川はイラワジ川の分流
 
2017_03160064 
2017_03160066
  

ヤンゴン周辺に約20か所あるとされる工業団地のひとつ“Shwe Lin Ban Industrial Zone”には日系企業の工場もあるそうです。
 
2017_03160067
 
 

よく整備されたゴルフ場“YCDC Golf Couse”(1994年オープン)は池を活かしたコース設計になっているようです。
 
2017_03160068
 
いよいよヤンゴン空港(正式名称:ヤンゴン国際空港、所在地の地名から)に着陸します。ちなみに、成田空港からヤンゴン空港までの飛行距離は約5330km。この軍民共用の飛行場には滑走路が1本だけしかありませんが、長さ3,414m、幅61mですから、ほとんどの大型旅客機が十分発着することができそうです。
 
2017_03160069
 
 

フラップを上下に全開して急減速するころにはヤンゴン空港のターミナルが見えてきました。昔のままと思われる管制塔の右手にあるのは国際線の飛行機が発着する第一ターミナルです。昨年3月に完成し、夏ごろまでには多くの航空会社が利用できるようになったそうです。
 
2017_03160070
 
 

主滑走路から誘導路でエプロンへ向かいます。左手に主滑走路、右手(主翼の辺り)に主滑走路と平行する誘導路が確認できます。
 
2017_03160071
 
 

国際線用第一ターミナルの全景です。40年前のエキゾチックな小さなターミナルビルからは想像できない現代的で大きなターミナルビル(3階建)です。写真には写っていませんが、その右隣には第二ターミナル(2007年に完成した国際線用ターミナルで現在も使用中)と昨年12月に完成したばかりの国内線用ターミナルが並んでいます。40年前に訪れた時にはビルマ(ミャンマー)の寺院を模した小さなターミナル(50年近く前に完成、2007年から国内線専用)があったと記憶しています。ターミナル1の右脇ではその旧国内線用ターミナルの基礎部を取り壊す作業がまだ行われています。ちなみに、駐機する“MAI”と表示された飛行機はミャンマー国際航空(Myanmar Airways International)の近・中距離向け旅客機(エアバスA320、座席数150-180)。
 
2017_03160072
 
 

全日空NH0813便はシンガポールの子会社で地域航空会社の”SILK AIR”の隣(ターミナル1の右端)にある14番ボーディングブリッジ付近に停止しました。
 
2017_03160073
 
 

余談です。ミャンマーの巨大財閥であるアジア・ワールド・グループによって拡張工事が昨年完成したヤンゴン空港は従来の年間270万人の2倍以上となる年間600万人の旅客に対応できるよう設計されているそうですが、2022年には急増する需要がその許容量に達すると予測されるため、ヤンゴンの北東約70kmにあるパゴー地域に年間1200万人の受け入れ能力がある大型の新空港がシンガポールと日本の企業連合(JV)によって2022年までに建設される予定とのこと。(続く)

2016年11月25日 (金)

人気テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を観る

昔からラジオが好きな私は、テレビを観る時はニュースや社会・経済・文化などの番組にほぼ限定していますが、2年前の日曜劇場(TBSテレビ系)「半沢直樹」(原作池井戸潤氏)に続き、久しぶりに毎週欠かさず観ているドラマ番組があります。それは「逃げるは恥だか役に立つ」です。私が好きな女優・石田ゆり子さんが出演する新番組ということで観はじめたのですが、「半沢直樹」と同様、すっかり嵌(はま)ってしまいました。

 

後で知ったことですが、このドラマは海野(うみの)つなみ氏のラブコメ・マンガが原作です。独身のブロを自認する一流大学卒の男性と高学歴(院卒)にもかかわらず派遣切りに遭(あ)った恋愛下手の女性が、ものの弾(はず)みで、入籍しない偽装結婚を装った家事代行の雇用関係(住み込みの家政婦契約)を結んで同居するという、破茶滅茶(はちゃめちゃ)な、つまり非現実的な設定があります。しかし、リア充(注、現実の生活に満足して人間関係を楽しんでいる人)が横行する現在にあっては却(かえ)って斬新(ざんしん)に感じられます。そして、ブラック企業・就職難・派遣切り・結婚に価値を感じない男女の増加など、当節の社会問題もさり気なく織り込まれています。さらに、ドラマの舞台が横浜であり、バブル時代のトレンディー・ドラマのお洒落(しゃれ)なテイストを適度に加味していることも、若い世代に受ける要因でしょう。

 

ドラマの長いタイトル(由来:ハンガリーの諺)は原作のままですが、「逃げ恥」と省略されることが多いようです。毎回、異なるキーワードをサブタイトルとすることで、話題に変化を持たせています。例、第一話は「プロの独身男と秘密の契約結婚」、第七話が「あのキスのあとさき」 また、演出においては、女性主人公の妄想(もうそう)が人気テレビ番組(歌謡ベストテン、情熱大陸、徹子の部屋など)の番組用セットと主題曲を使って表現され、まるで別の番組が誤って挿入(そうにゅう)されたのかと視聴者を感違いさせます。また、台詞回(せりふまわ)しがユニークなのは原作であるマンガの雰囲気を生かす意図(いと)があると思われます。

 

配役にも凝(こ)っています。男性主人公の津崎平匡(ひらまさ)役はシンガーソングライターで俳優の星野源(げん)さん、女性主人公の森山みくり役が女優で歌手の新垣結(あらがきゆい)さん、みくりの母方の伯母・土屋百合(独身)役を女優の石田ゆり子さん、そのほかには古田新太さん、大谷亮平さん、藤井隆さん、宇梶剛士さん、富田靖子さんなど、バラエティーに富んだ脇役が、薄っぺらで上滑りしかねない二人の主人公を盛り立てます。石田ゆり子さんが期待通りに天然キャラの伯母役を自然に演じています。もちろん、星野源さんが演じる平匡は一流大学卒のIT技術者でありながら異性関係での不器用さや、妄想癖(もうそうへき)のある小賢(こざか)しいみくり役を演じる新垣結さんの初々(ういうい)しいさにも心惹かれます。

 

そして、ドラマの最後に主な出演者が踊る恋ダンスは、ピコ太郎さんの”Pen-Pineapple-Apple-Pen(PPAP)”ほどではないにしても、大人気となっているようです。今週火曜日(11月22日)に放送された第7話では、恋ダンスの前に第8話の予告編が挿入されました。それによると、平匡さんのことが好きになったみくりさんがその感情に耐えられなくて住み込み先から逃げ出し、同じくみくりさんに心惹(ひ)かれはじめた平匡さんがみくりさんを追うストーリー展開になりそうで、ドラマはどうやら山場に差し掛かるようです。これまで以上に今後の放送が楽しみになりました。

 

まだ観ていない方で興味をもたれた方はTBSのホームページを参照されると良いでしょう。□

2016年8月30日 (火)

続々・奥の細道擬紀行(その36) 美浜町の「三方五湖」

若狭湾沿いの県道225号を進んで美浜町の坂尻海水浴場の脇を通過します。前方の山はその名も天王山(てんのうやま、標高331m)。
 
2016_07060811
 
 

結局、国道27号に戻り、郷市交差点で県道214号へ右折し、道なりに三方五湖方面へ進みました。ちなみに、歌手の五木ひろしさんは美浜町の出身(京都府生まれ)のようです。
 
2016_07060812
 
 

早瀬海岸沿いに走って早瀬川を渡り、「三方五湖(みかたごこ)」のひとつ、汽水湖(きすいこ、海水と真水が混じった湖)である「九々子湖(くぐしこ)の北端にある遊覧船乗り場に出ました。若狭湾国定公園の名勝地として名高い「三方五湖」は敦賀市から約15kmの距離にあります。面積が1.4平方キロメートル、周囲7.1km「九々子湖」越しに見える山は若狭町と美浜町の境界にある「矢筈山(やはずやま)」と「雲谷山(くもたにやま)」でしょう。ちなみに、「三方五湖」のうち、この「九々子湖」と西隣の「日向(ひがた)湖」の2つは美浜町にあります。
 
2016_07060816うやま)
 
 

遊覧船が係留(けいりゅう)されています。
 
2016_07060817
 
 

「三方五湖」は「ラムサール条約登録湿地」(2005年登録)で、リアス式海岸で有名な若狭湾の中でも特に沈降の著しいところだそうです。
 
2016_07060814 
2016_07060815
 
 

若狭湾とつながっている隣の海水湖「日向湖(ひるがこ)」の入口に到着
 
2016_07060818
 
 

右手には若狭湾への出口に設けられた日向漁港の防波堤が伸びています。
 
2016_07060825
 
 防波堤灯台をズーム撮影
 
2016_07060826 
2016_07060827
 
 

「日向湖」も「三方五湖」のひとつで、高倉健さんが主演した映画「夜叉(やしゃ)」(1985年公開)の舞台になりました。田中裕子さん、田中邦衛さん、大滝秀治さん、小林稔侍さん、ビートたけしさん、など演技派が多数出演した映画で、高倉健さんの魅力を最大限に感じられた記憶に残る映画です。

 

道の先にあるのは映画にもシンボルとして登場した、若狭湾との出入り口として人口開削された日向水道に架かる、「日向橋(ひるがばし)」です。
 
2016_07060819

 
現在は架け替えられて平凡な印象になってしまいました。上記の映画「夜叉」をクリックすると予告編がYouTubeで観られますから見比べてみてください。日向橋の袂(たもと)に「へしこの里」と彫られた石柱がありました。「へしこ」とは鯖(さば)に塩を振って塩づけにし、さらに糠漬(かすづ)けにした若狭と丹後半島の郷土料理です。ちなみに、秋田では「ハタハタ(鰰)のへしこ」が名物です。
 
2016_07060820

 
日向橋の遠景
 
2016_07060821
 
 

日向橋の袂から見る日向湖北岸の風景です。昔は京都・丹後半島の伊根と同様、舟屋が多かったそうですが、今は岸壁になっていて、その姿はほとんど見ることができません。
 
2016_07060822
 
 

日向橋を渡って北岸の道に入りました。岸壁に係留(けいりゅう)されているのはイカ釣り船のようです。左前方に見える山は三方富士とも呼ばれる梅丈岳(ばいじょうだけ)でしょう。美浜町と若狭町の境界である山の尾根に続く三方五湖レインボーラインが梅丈岳の山頂付近を通っているはずです。
 
2016_07060823
 
 

面積0.92平方キロメートル、周囲4kmの日向湖はかなりの大きさで、中心よりやや右寄りに養殖筏(いかだ)のようなものが見えますが、海水湖の日向湖ではハマチやタイの養殖が盛んであるようです。また、対岸の山が低くなっている方向に汽水湖(きすいこ)である水月湖(すいげつこ)があり、隧道(ずいどう)の嵯峨(さが)水道で日向湖と結ばれているそうです。
 
2016_07060824
 
 

南側から見た日向湖の東岸。山が切れている場所に日向橋があり、広い建物は魚料理の宿「錦波とろばこ亭」のようです。
 
2016_07060828
 
 

南西岸には先ほど北岸から見た養殖筏(いかだ)の良く見えました。
 
2016_07060831
 
 

南岸から見た北岸の遠景
 
2016_07060829
 
 

日向橋近くまで戻りました。その袂(たもと)近くに映画の主要な舞台である居酒屋「蛍(ほたる)」のセットがあったはずです。
 
2016_07060833
 
 

(続く)

2016年7月21日 (木)

モーガン・フリーマン 時空を超えて「"私"は何者なのか?」を観る

NHK Eテレ(教育テレビ)で4月から毎週放送されている科学番組「モーガン・フリーマン 時空を超えて」を観ました。今回紹介する7月8日(午後10時~10時45分)の放送分は、「自分を作り上げているものとは何なのか?」がテーマであり、思考・記憶・夢など、脳の活動を科学的に見つめることで、アイデンティティー(自己同一性)の深淵(しんえん)なる謎の解明を試みるものでした。その答えをもとめるため、脳や記憶のメカニズムを科学研究の成果を使って多角的に分析しました。なお、プロデューサーと案内人(ナレーター)を務めるのはアメリカの演技派俳優モーガン・フリーマンです。注、ディスカバリー・チャンネルの番組からNHKが選択・翻訳

 

『自分を自分だと認識するのは、生来備わった能力ではなく、鏡を見るなどの学習を通して身につけるものであること。また、脳の電気的パターンを解析することでコンピュータ上に夢を再現することも可能ではないかと考えられていること。さらには、人工脳の研究が行われていること』 などを丁寧(ていねい)に紹介しました。つまり、『""は何者なのか?』 、および 『自分を作り上げているものとは何なのか?』 という自我(じが)と魂(たましい)に関わる深遠な質問に答えようとする意欲的な内容でした。

 

まず、一人ひとりのアイデンティティーや自我はどのように創られるのかを脳と心理学の研究から理解しようとします。もちろん、科学者ではない視聴者にも子供がさまざまな経験をすることによるであろうことは容易に想像できますが・・。この推論を確認するために、『1歳3ヶ月の子供は鏡に映る人物が自分であることを認識できませんが、数ヶ月年長の子供はそれができること』 を実験で示しました。人が一生続けることになる自己発展が始まったのです。

 

ついで、3歳の子供はクッキーが描かれた箱を見せられると、中にクッキーが入っていると思いますが、その予想と結果が異なると、予想したことは忘れて結果の方だけを認識し、最初からそれ(クッキーでないもの)が入っていたと認識そのものを変えるのです。しかし、4歳になると、異なった事実を客観的に理解できるようになることを実験で確認し、この成長段階で子供が自分というものを客観的に認識し始めたことを示しました。

 

この機能は頭脳の海馬(かいば)による働きであることが科学的に確認されていることであるとして、癲癇(てんかん)の治療のため海馬の一部を削除する手術を受けた患者は癲癇による発作が軽減するとともに、アイデンティティーが失われることも確認されました。つまり、海馬が、記憶の創造だけではなく、アイデンティティーの機能も担っているのです。その傍証(ぼうしょう)として、未来の自分を考えるときにも、記憶が大きく影響することが記憶の実験から分かっていることと、アルツハイマー患者は記憶の一部を失うことでアイデンティティーに変化が生じるという事例を挙(あ)げました。

 

『もし、記憶が書き換えた場合はアイデンティティーも変わるのでしょうか?』 の問いにも答えました。自分の記憶と隣人たちの言うことに矛盾(むじゅん)がある状況を準備した心理実験では、社会的な(人間関係による)プレッシャーの有無にかかわらず、自分の考えを変えてしまうことを確認。その時は、大脳皮質側頭葉の奥深くにある大脳古皮質の一領域である海馬だけではなく、同じく側頭葉内側の奥にある感情的な反応処理と記憶を司る扁桃体(へんとうたい)も活発に活動していることが計測されたというのです。つまり、記憶が書き換えられたのです。

 

『それでは、自らのアイデンティティーを再構築できるのでしょうか?』 驚くことに、その技術が実現されつつあるというのです。人は他人の気分に合わせる(影響される)傾向がありますが、そのような影響を受けない夢を見ていたときはどうでしょう。目覚めたあとの「夢の記憶」は多くの感情的な断片の連続であり、夢を見ているときには脳の視覚野が活発に活動しているのです。この事実から、コンピュータを利用して視覚に蓄積されるイメージを記録する手法が開発されました。注、事前にさまざまなパターンを被験者に見せながら脳の活動パターンを計測する手法で簡単なイメージを記録することが可能となる技術

 

脳にはさまざまな記憶があって、人のアイデンティティーを作り出していますが、成人してからのちも新たな経験をすると脳内に新しい神経回路(ニューロン)が追加されて新しい長期記憶となることが分かったそうです。また、特殊な薬で記憶が消去されることも確認されたのです。特定の記憶だけを選別して消去することはまだできませんが・・。ただし、つらい記憶により発症する一種の記憶障害(PTSD)は神経回路が形成されて長期間続きますが、その記憶を思い出したときに薬物投与と精神治療を行うことによって記憶が書き換えるられる(PTSDの症状が軽くなる)事例を紹介しました。

 

最後に、『"自分"は何者か?』 の問に答えるかもしれない新しい取り組みとして、コンピュータで人間のアイデンティティーを創る研究が進められていることが紹介されました。大脳新皮質に注目した手法で、小さなデータを処理して統合する並列コンピュータチップを使用して実現する技術です。現状はまだまだ小規模ですが、可能性を秘めた研究であるとの言葉で番組を締(し)めくくりました。

2016年7月 6日 (水)

映画「ビューティフル・マインド」を観る

アメリカ映画「ビューティフル・マインド」(A Beautiful Mind)を久しぶりに観ました。わが家のDVDライブラリーに収集してある一作品です。アメリカで2001年(日本では2002年)に公開された映画は、シルヴィアナサー著「ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡」を原作として映画化され、ノーベル経済学賞を受賞した実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生(約50年間)を描いています。

 

ちなみに、アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞の4部門で受賞しています。またゴールデン・グローブ賞でも同様に、作品賞、主演男優賞など4部門で受賞しています。主演はニュージーランド出身(4歳でオーストラリア移住)のラッセル・クロウ、2000年に公開された「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞を受賞しています。なお、本文はネタバレになっていますから、全文を読む方はその点にご留意ください。

 

                          ☆

 

主人公のジョン・ナッシュが1947年にカーネギー奨学生としてプリンストン大学大学院の数学科(博士課程)に入学したところから物語が始まりました。この世のすべてを支配する理論を発見したいと研究に没頭するジョンは、その奇妙な言動のため学友たちから奇異の目で見られることも気に留めません。唯一、気が合ったのはルームメイトのチャールズだけでした。授業に出る時間を惜しんで研究に没頭した結果、ジョンはついに「ゲームの理論」(集団における個人の意思決定メカニズムを定式化した考え)を発見します。

 

その才能と明晰(めいせき)な頭脳を認めた教授の推薦を得たジョンは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のウィラー国防研究所に教授の職を得ました。そして、友人に誘われて入ったプールバー(注、ビリヤードができるバー)で出会った女性アリシア(MIT での教え子)と恋に落ちて後に結婚することになります。ジョンは国防総省の諜報担当者バーチャーに誘われてロシアの通信暗号の解読に取り組みますが、米ロの冷戦下での極秘任務によるストレスはジョンの精神を徐々に蝕(むしば)んで行きます。

 

1954年になったころ、彼の存在が敵にばれて彼が襲撃される事件が起こります。そして、日常生活でもジョンは異常な体験をするようになって行きます。実は、それらはジョンの幻覚でした。精神分析医のローゼン博士と強制的に引き合わされたジョンは精神障害の一種である「統合失調症」という難病に侵(おか)されたのです。そして、ルームメイトのチャールズも幻覚の一部だったことが明らかになり、ジョンは強制的に入院・拘束させられてしまいます。

 

ちなみに、「統合失調症」とは遺伝や、脳の変化、環境因子などいくつかの要因で発症すると考えられているそうです。陽性症状では妄想・幻覚・思考障害が、陰性症状では感情の平板化(感情鈍麻)・思考の貧困・意欲の欠如・自閉(社会的引きこもり)などがあるようです。(筆者注)

 

このように、前半はナッシュの視点からみたサスペンスドラマ(実は導入部)であり、後半は一転して観客の目で見る夫婦愛の物語になりました。妻アリシアの献身的な愛情と苦悩が丁寧(ていねい)に描かれます。薬の効果が表れストレスがなくなり、ジョンに症状が出なくなったことで、ジョンとアリシアはプリンストンに戻ることにします。そして、二人の間に男の子が生まれ、幸せな日々が訪れるかと思われましたが・・。

 

妻アリシアから介護を受ける闘病生活を送りながら研究を続けるナッシュ。しかし、治療のために受けた投薬の副作用でナッシュの思考力は徐々に低下して行きます。そのため、ナッシュは妻から手渡された薬を飲んだことにして机の引き出しに隠します。そして、ジョンは国防総省のバーチャーや元ルームメイトのチャールズの姿を見かけるようになってしまいました。

 

これを知った妻アリシアは、夫婦間に距離が生じ、子供へ危険が及んだりすることを心配します。そして、慣れ親しんだ環境へ戻ることをジョンに勧めます。MITへ戻ったジョンは、幻想に悩まされながらも、学部長(元の同僚)の計らいで図書館に席を借りて研究を続けます。その合間に若い学生たちと接したジョンは統合失調症による幻覚から少しは開放されたように感じ始めました。

 

そして、何年かが経過したあと、ジョンは母校のプリンストン大学で教授として教鞭(きょうべん)をとるようになっていました。1994年にジョンはノーベル賞候補にノミネートされたことを上司から知らされますが、自らの病のことを考えてノーベル賞を受賞することを躊躇(ちゅうちょ)します。しかし、思いがないことが起こりました。同僚の教授たちが次々と自らの万年筆をジョンのテーブルに置いて祝福したのです。これに感動したジョンは無常の喜びを感じます。(注、プリンストン大学では偉大な学者に敬意を表するために自分の万年筆を捧(ささ)げる習慣があるとのこと

 

同年、ジョンは「ナッシュの均衡」(非協力ゲームの理論)の経済学への応用に関する貢献でノーベル経済学賞を受賞することになります。そして、授賞式での感動的なスピーチを終えたジョンがハーバード大学生の息子と妻アリシアと短い言葉を交わすシーンは余韻(よいん)を残しながらエンドロールへと移りました。

 

                          ☆

 

<視聴後感>

この映画の魅力は、なんといっても完璧な脚本に基づいた演出・映像・音楽が見事に融合していることでしょう。そして、主演ラッセル・クロウが学生時代から老年に差し掛かるまでの50年間を演じきったことは見事ですが、妻アリシア役を演じたジェニファー・コネリー(助演女優賞受賞)は、感情を内に抑えながらも、その心情を観客にひしひしと感じさせた迫真の演技が印象に残りました。
 
登場人物は主人公のジョンとその妻のアリシアを除くと、大学の関係者ばかりが多数登場します。国防総省のの諜報担当者もジョンの心の中だけの存在であり、夫婦の一人息子でさえその存在を示すためだけに登場するだけであり、夫婦の親兄弟などは一切登場しないのは奇妙ですが、ジョンの「統合失調症」を際立たせるための演出だと思われます。不可欠ではないものはすべて削(そ)ぎ落としているのです。

 

象徴的と思われる題名の「ビューティフル・マインド」(美しい精神)は、ジョンが病を認めてそれと戦う決心をしたこと、夫ジョンを支える妻アリシアの愛情、そして社会復帰しようとするジョンの心の強さ、のいずれをも表現していると思われます。まさに、エンディングの歌"All love can be"が、『暗闇の中、あなたを見守りましょう』で始まり、『すべての愛というものを・・』で終わることがそれを如実(にょじつ)に示しているようです。

 

蛇足です。映画のなかでは不必要(あるいは不都合)な事実がいくつか表現されていないとの指摘がありますが、映画の完成度と魅力(登場人物の描き方)には影響がないと考えて、ここでは具体的な言及を控(ひか)えたいと思います。

2015年6月11日 (木)

信州の清水と遺跡を訪ねるドライブ旅 .安曇野市穂高にある「大王わさび農場」(前編)

県道310号を少し戻った重柳交差点を左折して「安曇野アートライン」に入り、1.5kmほど北上すると、御法田(ごほうでん)交差点に「大王わさび農場」案内標識があり、それにしたがって左折すると駐車場に行き当たりました。左手の小さ目の駐車場に車を停めると、その奥に車を停めると、目の前に大きなゴムボートが見えました。興味を持った私は「大王わさび農場」の建物へ向かう前に立ち寄ることにしました。
 
2015_05110057
 
 

清流をゴムボートで下ることができるようですが、まだ準備作業中のようです。
 
2015_05110059
 
 

ゴムボートから少し離れた場所にNHK連続テレビ小説「おひさま」の豚と刻まれた木柱が立っていました。一度も見たことがない番組ですから、木柱に書かれた解説文から安曇野が舞台になったことしか分かりませんが・・・。
 
2015_05110058
 
 

「安曇野・蓼川(たでかわ)でみられる希少生物」の手製の写真看板には、「アオハダトンボ」「オオムラサキ」「スナヤツメ」「バイカモ」「タイコウチ」「カワセミ」がいずれも絶滅が危惧されていることが説明されています。
 
2015_05110056
 
 

少し先へ行くと水車小屋がありました。黒沢監督が名作映画「夢」を撮影した場所であることが説明されています。「ラッキートンボ」あるいは「清流(湧水)の使者・天使・証人」とも呼ばれる「アオハダトンボ」は雄が濃い緑青色で、雌が黒色に一つだけ白色の斑点があると説明されています。
 
2015_05110060
 
2015_05110061
 
 

「三連水車」がありました。しかし、ここの「三連水車」はおそらく精米・製粉用で、しかも3軒の水車小屋が少し離れて並んでいますので、山梨県山中湖「花の都公園」にある水汲み用の三連水車とはかなり雰囲気が違います。
 
2015_05110062
 
 

殻がついたこめである籾(もみ)ともみ殻や稲の葉などをえり分ける古い農機具である「唐箕(とうみ)」が2台並べて置かれています。逆四角錐の容器から少しずつ落ちる脱穀した籾を羽根車で起こした風の力を利用して軽いゴミだけを遠くへ吹き飛ばして選別(風選)する優れものでした。現在は使われていないようですが、半世紀前までは一般的な農機具で、私も農作業の手伝い(実は遊び)でハンドル(取っ手)のついた大きな羽根車を回したことがあり、とても懐かしく当時のことを思い出しました。ちなみに、もっと昔(戦前)は、箕(み)と呼ばれる竹や藤蔓(ふじづる)を編んだ一方が開放的になった平坦で四角いバスケット状の農具が、少量の穀物を運んだり、ゴミを選別したりする作業になどに使われたようです。
 
2015_05110063
 
 

「いつまでも残したい安曇野の原風景」の説明には黒沢明監督の脚本によるオムニバス映画「夢」の第8話「水車のある村」の撮影が「大王わさび農場」と、脇を流れる万水川と蓼(たで)側の合流地点で行われたことが説明されています。
 
2015_05110064
 
 

この辺りで撮影が行われたのでしょう。石像は道祖神のようです。
 
2015_05110067
 
 

ロケを行った時には簡単な木製橋が架けられたようです。
 
2015_05110068
 
 

万水川(よろずいがわ)と蓼川(たでがわ)の合流点です。水温などの違いから双方の水は、しばらくの間混じろうとせず並行してながれること説明されています。あの「安曇野わさび田湧水群公園」内にある湧水を主要な水源とし同公園から2km以上も並んで流れながら、他の湧水を集めて何十か所もの山葵田(わさびだ)を巡った川が目前に見える蓼川です。
 
2015_05110071
 
2015_05110072
 
 

川の反対側には黒い紗(しゃ)の日除けを設置した広大な山葵田(わさびだ)である「北畑」広がっていました。
 
2015_05110065
 
2015_05110066
 
 

山葵田を横切って無名の橋が架けられていました。「親水公園」へ行けるようです。
 
2015_05110073
 
 

橋の上から「北畑」の中を覗くと、外周を流れる主流(右側)から取り入れられた清水(左側)が畝(うね)の間を静かに流れ、しかも主流とは交わらないように流路が工夫されていました。
 
2015_05110074
 
 

(続く)

2015年3月27日 (金)

インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島のチュルク村で銀細工ショッピング

石彫で知られるバトブラン(Batubulan)村でガジュマルの大木の前に背の高い石積みとブロンズ像が一瞬でしたが車中から確認できました。
 
2015_03110211_2
 
デンパサールの北部に位置するチュルク村(Celuk
 Villageは、車で約20分の距離にあり、銀細工の工房(小さな工場)が多数あることで知られる村です。道の両側に目を惹く工房が立ち並んでいました。もともと魔除けなどの霊的な力があるとされた「クリス(短剣)」を作る鍛冶師が多く集まっていた場所で、現在は銀細工の他に金や銅製品も製造されているそうです。
 
2015_03110232

 
現地ガイドの誘導でチュルク通り沿いのとある工房へ入りました。

 
2015_03110228

 
左手の建物の先に中国風の布袋様が置かれています。両手を挙げた笑顔の布袋様の前には「三様三猿」ならぬ三人の弟子たちをインドネシアで見るのは意外でした。中国人観光客を意識しているのでしょうか。
 
2015_03110227
 
正面の建物に水色のTシャツを着た若い男女が客を待っていました。工房内をガイドする担当者のようです。
 
2015_03110212
 
建物の前にはヒンドゥー教の神様らしきもの

2015_03110229

 
工房内で日本語を少し話すスタッフに見せられたものは銀の小さなボールです。あわてて撮影したためピンボケ写真になってしまいました。
 
2015_03110213

 
その銀には銅を混ぜるそうです。
 
2015_03110214

 
製品の硬さと光沢の良さを両立させるために、純度を一定(92.5%)のスターリングシルバーにしているとの説明を受けました。
 
2015_03110215

 
膠(にかわ)のように見える植物由来の粘液で銀の部品を貼りつける工程は、バティックの手書き工程と同様に手先の器用さが必須でしょう。
 
2015_03110216

 
これは赤く着色した真鍮(しんちゅう)製ボール(クニンガンボール)のようです。
 
2015_03110217

 
次いで工房に併設されたショップへ案内されました。小さな工房には似つかわしくないほど広いスペースです。下請けの工房や製作者をから商品を仕入れているのでしょう。ショップにはショーケースが四角形の順路を作るように配置されています。日本語を話すショップのスタッフから最初に魅せられたガムランボールはインドネシアの代表的な銀細工製品です。
 
次の写真に写るガムランボールは、ジャワ(ジョクジャカルタ)風デザインのようで、着色された真鍮製のボールを細くて繊細な銀線を使って見事に装飾しています。ただし、ガムランボールの評価ポイントは、外観の美しさだけではなく、オルゴールのように音色の方がもっと重要なのです。銅と亜鉛の合金である真鍮製のボール内には固定された小さな金属製の櫛歯(オルゴールやハーモニカのリードのようなもの)と固定されていない別の金属片が入っており、それらが接触することで鳴る仕組みのようで、「シャリーン」という感じの軽くて爽(さわ)やかな音色が良いそうです。昔、中国で買った健康器具の「七宝健身球」と音を発する仕組みが似ているようです。ちなみに、「ガムラン」とはインドネシアの伝統的な打楽器をいくつも使って合奏する音楽を指します。
 
2015_03110218

 
円筒形や角ばった形状の製品もあります。定価はいずれも4000円とやや割高(観光客向けプライス)ですが、旅行先の楽しみとしてのショッピングですから、目くじらを立てないことにしました。もし、価格を重視するのであれば、日本で通販を利用した方が良いでしょう。
 
2015_03110219

 
スタッフは、同行者の好みを見定めて、いくつもの商品を見繕(みつくろ)ってくれました。
 
2015_03110221

 
次いで見せてもらったのはブローチ
 
2015_03110222

 
貝殻(かいがら)に融着した真珠を銀を使って装飾したペンダント
 
2015_03110223

 
面白い形状の貝を使った商品
 
2015_03110224

 
バリ独自のモチーフである小さなボールを多数組み合わせたもの
 
2015_03110225

 
大きなショーケースを一周したところで最終的な品定めに入りました。
 
2015_03110226

 
そして、私がユニークさが選ぶポイントであるとアドバイスして同行者が選んだのは、縁起が良いとされる赤色(情熱と決断力、つまり成功運がある)のボールと財の流出を防いで蓄運を高めるとされる聖龍(ドラゴン)を組み合わせたガムランボールです。そして、ネックレスとする部材もあえて銀製のチェーンではなく、鹿革の編み紐(ひも)にしました。ショッピングの終わりに定価から端数部分を値引いてもらったのは私の慎(つつ)ましやかな楽しみなのです。蛇足ですが、ガムランボールは「ドラゴンボール」と何の関係もありません。念のため!
 
2015_03110237

 
この銀細工工房の名前を確認しようと思って見た小さなショッピングバッグにはなぜか店名が表記されていませんでした。さらに、保管したはずのレシートも・・。

 

次回はバリ島東北部にある観光地のキンタマーニ高原を紹介しますが、その前に例によって投稿を小休止します。(続く)

2015年1月 2日 (金)

わが家の年末年始

わが家の年末恒例行事は30年近く続けている12月末の川崎大師参拝です。家族全員(11人)の都合から例年よりやや早い12月28日()になりました。飴(あめ)を切る軽やかな音を聞きながら参道を歩きました。山門前の住吉さんで餅をつく音が聞こえます。店員さんに誘われて小さな子供たちが嬉(うれ)しそうに杵(きね)を持って、少しだけ餅つきを経験しました。(以下の写真はiPhone 5で撮影)
 
___32
 
 

正月飾りが施された山門を潜りました。
 
___38
 
 

昨年いただいた護摩札(ごまふだ)をお返ししたあと護摩申込所で午後1時からの護摩祈願を申し込んで、これも恒例にしている「蕎麦膳はやま」で昼食です。大正元年に創業し、100周年を超える老舗です。正午にはまだ20分ほどありましたが、一階の60席はほぼ満席のため、90席もある2階へ上がりました。めいめいがメニューから選びました。「天せいろそば」が4人と相変わらずの人気ですが、私は毎年「鴨南ばんそば」と決めています。その他、肉うどんとなべやきうどんも。
 
___27
 
___28
 
 

護摩祈願が始まるまで、小さな子供たちは子供みくじをひいたり、大香炉に線香を供えたりと、参拝の手順は心得ています。
 
__
 
 

風が少し冷たいため、15分前に本堂へ上がりました。ほどなくお坊さんの話が始まると、子供たちは神妙な面持ちになりました。定時に護摩祈願が始まり、本堂内の巡拝を終えるて、護摩札をいただきました。その後は、子供たちが楽しみにしている大師公園へ向かいました。
 
___24
 
 

大晦日は、近所へ用足しに出かけた以外、何をするでもなく過ごしました。そして、久し振りにNHKの「紅白歌合戦」を最初から観ることにしました。若者たちのグループとお笑いタレントの応援(賑やかし?)が目立ちますが、演出と進行にはそれほど違和感はありません。印象に残った出場者は順不同ですが、自身の訳詞による「愛の讃歌」を歌った美輪明宏さん、昔懐かしい「東京五輪音頭」を歌った福田こうへいさん、そして久しぶりにサプライズ枠で出場(ニューヨークからの生中継)した中森明菜さんなど。ちょっと気になったことは、私の好きなサザンオールスターズがサプライズ出演(横浜アリーナからの生中継)して2曲を披露するという別格扱い、12年ぶりに2回目の出場となった中島みゆきさんがNHK側の演出で連ドラ「松っさん」の主題歌「麦の歌」を歌ったこと、急逝(きゅうせい)した「やしきたかじんさん」の「やっぱ好きやねん」を天童よしみさんが歌った(歌わされた)ことです。

 

「紅白歌合戦」のトリとオオトリが出演する午後11時30分にチャンネルをテレビ東京の「東急ジルベスターコンサート」へ切り替えました。宮本亜門さんとペアを組む司会者が昨年までの森本智子アナから松丸友紀アナに交代。指揮は初登場の山田和樹さん、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、そして出演歴のあるソプラノの幸田浩子さん、テノールの山本耕平さん、ヴァイオリンの南紫音さんなどが登場。山本耕平さんが歌うヴェルディの「女心の歌」でスタート。次いで、南紫音さんがメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲第3楽章を演奏しました。カウントダウン曲であるシベリウスの交響詩「フィンランディア」の演奏が今回も丁度0:00に終了しました。2015年に入って、カンタータ「大地讃頌」(佐藤眞作曲・大木惇夫作詞)、幸田浩子さんがヨハン・シュトラウスⅡの喜歌劇「こうもり」から「公爵様、あなたのようなお方は」を美しい声で表情豊かに歌いました。熊川哲也さんの監修で宮尾俊太郎さんが踊るラヴェルの「ボレロ」、ヴェルディの歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」を山本耕平さんと幸田浩子さん歌い、宮尾俊太郎さんがバレーを披露しました。そして、J・シュトラウスⅠの「ラデツキー行進曲」でコンサートの幕を閉じました。

 

元旦は朝寝坊して午前7時に起床、お雑煮(ぞうに)とお節(せち)を食べました。その後はもちろん、午前7時30分から「ニューイヤー駅伝2015」(第59回全日本実業団競走大会)のテレビ中継観戦です。下馬評通り日清食品が1区から抜け出し、コニカミノルタ・トヨタ自動車・DeNANTNがそれを追う展開となりました。ハプニングはトヨタ自動車九州が1区で23位と出遅れたことです。3区では旭化成・中国電力・大塚製薬が盛り返し、4区ではコニカミノルタとトヨタ自動車のトップ争い、5区に入った時に窓の外を見ると小雪が散らついていました。5区ではホンダと中国電力が順位を上げ、6区に入った直後にトヨタ自動車がトップ集団を抜け出しました。 そして、最終区間の7区でもトヨタ自動車の強さは変わらず、大差をつけてゴールし、日本一に輝きました。

 

午後7時からはNHK Eテレで「ウイーンフィルニューイヤーコンサート2015」です。今年は5回目となるズービン・メータさんの指揮でワルツ特集がウィーンの楽友協会大ホールからの衛星生中継でフランツ・フォン スッペ, ヨハン シュトラウス2世、 ヨーゼフ シュトラウス、 エドゥアルト シュトラウス、Hans Christian Lumbye, ヨハン シュトラウス1世の作品が演奏されました。最初の曲は「ウィーンの朝・昼・晩 序曲」(フランツ・フォン・スッペ作曲)、次いでワルツ「東洋の物語」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、そして以下の作品が続きます。 

 

ポルカ「ウィーンの生活」 (ヨーゼフ・シュトラウス作曲)、「ポルカ“人が笑い生きるところ”」「ワルツ“オーストリアの村つばめ”」「ポルカ“ドナウのほとりから”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「常動曲」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「加速度ワルツ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「電磁気ポルカ」( ヨハン・シュトラウス作曲)、「ポルカ“蒸気をあげて”」 (エドゥアルト・シュトラウス作曲)、「ワルツ“エルベ川にて”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「アンネン・ポルカ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「シャンペン・ギャロップ」( ハンス・クリスチャン・ロンビ作曲」、「学生ポルカ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「自由行進曲」 (ヨハン・シュトラウス(父)作曲)、「ワルツ“酒・女・歌”」 (ヨハン・シュトラウス作曲)、「ポルカ“粋に”」 (エドゥアルト・シュトラウス作曲)

 

アンコール曲はお決まりの「美しく青きドナウ」 (ヨハン・シュトラウス作曲)と「ラデツキー行進曲」 (ヨハン・シュトラウス父作曲)でコンサートが終了しました。真面目な性格のメータらしい外連味(けれんみ)のない演奏は他の指揮者のような華(はな)やかさはありませんが、何時(いつ)もながらの指揮ぶりは好感がもてました。

 

今年のニューイヤーも交響楽団員が歌いだしたり舞台上でシャンパンを酌み交わすなど種々の趣向を凝らした演出がありました。そして、年末のウィーンで撮影した練習風景や指揮者インタビューなども紹介されました。

 

相棒・元旦スペシャルを途中(開始から1時間後)から観て20152015年の初日が過ぎてゆきました。

 

日の朝は いつも通り午前6時に起床。部屋の寒さが気になって外気温をチェックすると何と氷点下2度です。お雑煮とお節を食べた後はもちろん午前7時から日本テレビの「箱根駅伝」(第91回東京箱根間往復大学駅伝競走)。午前8時にスタートした1区のレース展開を観ながらこの記事を書きました。そして、1区の結果は下馬評通りに駒澤大学がトップ、次いで検討した青山学院大学、そして明治大学と東洋大学が2区の走者に襷(たすき)を手渡しました。

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ