秋の生田緑地ばら苑(最終回)
「ロイヤルコーナー」に入りました。このコーナーでは「生田緑地ばら苑」で見ることができる「世界の王室と日本の皇室」に所縁(ゆかり)があるバラが紹介されています。主なものはイギリスのクイーン エリザベスとダイアナ プリンセス オブ ウエールズ、モナコ公国のプリンセス ドゥ モナコなどです。
そして、このコーナーには一際目立つ石像「花の女神 フローラ像」があります。少し補足すると、ラテン語の「フローラ(Flora)」はローマ神話の花と豊穣(ほうじょう)と春の女神を意味します。
「ロイヤルコーナー」の主役はイギリスで誕生した「プリンセス・ミチコ」でしょう。コーナーの正面に位置しています。
「ロイヤルコーナー」を通り抜けました。振り返ると、右手奥に「花の神 フローラ像」が小さく見えます。
次は「イングリッシュ・ローズ・コーナー」
イギリスで生まれた「ザ シェパーデス(The Shepherdess)」は中輪のオープンカップの花で、色はリッチ・アプリコット・ピンクです。ソフトにカーブした形状と明るい花色がチャーミングです。なお、名前は羊飼いを意味します。
このバラは「アン ブリン(Anne Boleyn)」。名前の由来となったのはイングランド王ヘンリー8世の2番目の王妃アン・ブリン(注釈:アン・ブーリンとも表記、1501年?-1536年)。彼女はエリザベス1世の生母ですが、イギリスの王室史上に残るスキャンダルで反逆罪などに問われ処刑されるという悲劇に見舞われた王妃でした。
「スカ―レット ボニカ(Scarlet Bonica)はフランスで誕生した朱色が鮮やかな四季咲きのバラですが、次の写真では光線の加減で紫色に近くに見えるのは残念です。
右手へ緩(ゆる)やかにカーブする通路を抜けて、
さらに右手に折れると「生田緑地ばら苑」の南端に位置する「休憩所」に出ました。ここまででS字型にルートが完結したようです。なお、周囲の林では紅葉が始まったようです。
右手遠くに「パーゴラ」が見える場所に出ました。写真の左手では石柱に咲く蔓(つる)バラに見入る人たちがいます。
しかし、その横にあるバラたちは花を咲かせていません。
休憩所方面を振り返ってみました。
「ローズガーデンハウス」へ向かう広い通路に出るようです。その通路には小高い木々が並木になっているのが見えます。これで入口に戻るたことに。
「生田緑地ばら苑」の南西口を出て臨時駐車場へ戻ります。
車に乗って誘導ラインに従って臨時駐車場を出る時、「生田緑地ばら苑」内を生垣越しに見ることができました。臨時駐車場の方が低い位置にあるため、「花の女神 フローラ像」は上半身しか見えません。なお、テントがある場所は送迎車両の乗降所のようです。
今回は1時間弱の滞在になりましたが、秋のバラを筆者の目とカメラで心ゆくまで鑑賞することができました。(終)
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