音楽

2020年2月15日 (土)

「美しく青きドナウ」の題名についての考察

今日(2月15日)の午前10時からテレビ朝日の音楽番組「題名のない音楽会」でウィーン・リング・アンサンブルの演奏シーンが中継されました。ウィーン・フィルハーモニーの主要団員で編成されるこのグループを率いるのはウィーン・フィルハーモニーのコンサートマスターを2016年までの45年間にわたって務めたライナー・キュッヒルさん。キュッヒルさんに現在の楽団長で第1ヴァイオリンのダニエル・フロシャウアーさんを加えてヴァイオリンが2人、ヴィオラ・チェロ・コントラバス・フルート・ホルンが各1人、クラリネットが2人の計9人編成です。

ちなみに、メンバーのほとんどがウィーン・フィルハーモニーのソロ奏者や首席奏者。また、2人のヴァイオリニストたちはウィーン・フィルハーモニーのニューイヤーコンサート(NHKによるテレビ中継)で顔を見知る人たちです。そして、楽団名にある「リング」は、私が想像した通り、ウィーンの旧市街を取り巻く環状道路の「リング」にちなんで命名されたそうです。

30分間の短い番組で演奏されたのは計3曲。ヨハン・シュトラウス1世が作曲した「ラデツキー行進曲」、スエズ運河の開通で生まれたヨハン・シュトラウス2世の「エジプト行進曲」(ライナー・キュッヒルさんが打楽器を担当)、そして最後の曲はもちろんヨハン・シュトラウス2世の代表曲である「美しく青きドナウ」でした。注釈:上記の文中では2012年のニューイヤーコンサート(マリス・ヤンソンス指揮)の"YouTube"(ビデオ)へリンク、私の好きな指揮者のひとりであるマリス・ヤンソンスさんは残念なことに昨年11月逝去された

1867年にシュトラウス2世が作曲した「美しく青きドナウ」("An der Shoenen, Blauen Donau")は合唱用のウインナ・ワルツですが、同氏が作曲した三大ワルツの中で最も人気が高いようです。なお、ウィーン・フィルハーモニーのニューイヤーコンサートにおけるアンコール曲としてラデツキー行進曲とともに演奏されることでも知られます。注釈:"Schoenen"における"oe"は"O‐Umlaut"("o"の上に横並びの点が2つ載った文字、ドイツ語や北欧語などで使われる)の略式表記

「美しく青きドナウ」を聴いていると、私の頭の中に大きな疑問府が思い浮かびました。この有名なワルツ曲の曲名についての疑問です。こうなると我慢できないのは私の悪い癖であることを承知しながら、あれこれ調べてみることにしました。

ドイツ語の原題はハンガリーの詩人カール・イシドール・ベックの作品におけるドイツ語タイトル"An der Donau"(ドナウの畔で)を曲名として拝借したとされます。"An der Shoenen, Blauen Donau"を直訳すると、「美しい、青(碧)いドナウの畔(ほとり)で」となります。前置詞の"An"は「~に/で」(英語の”by”に相当)を意味します。

それが日本語で「美しく青きドナウ」になった理由は前置詞の"An"を無視(改変)したためですが、「日本ヨハン・シュトラウス協会」の呼称に従っているため、特に異論は出ていないようです。

また、「美しき青きドナウ」と呼ばれることがある理由はドイツ語の解釈をより厳密にしたためと考えられます。すなわち、形容詞の"Shoenen"(美しい)は続く形容詞の"Blauen"(青い)と並列ではなく("und"が入っていない)、"Blauen Donau"(青きドナウ)を修飾しているのです。つまり、日本語としては「美しき青き」の方が正確と言えるからなのです。□

2020年2月11日 (火)

第92回アカデミー賞受賞式

2月10日(月)の午前8時30分から衛星放送の"WOWOW"でロサンゼルスのドルビー・シアターから生中継された番組「アカデミー賞受賞式」を観ました。案内役はジョン・カビラさんと高島彩さん、ゲストはアメリカ在住の映画評論家の町山智浩(ともひろ)さん。私が愛聴しているTBSラジオのトーク番組「たまむすび」で毎週火曜日に最新映画を紹介する「アメリカ流れ者」のコーナーを担当しているとても話上手な人です。

下馬評(前評判)では、第一次世界大戦のフランス北部戦線を描いた「1917 命を掛けた伝令」(作品賞・監督賞・撮影賞など10部門でノミネート)と韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」(監督賞・脚本賞など6部門でノミネート)の最有力作品間の争いであり、次いで最多となる11部門でノミネートされたコミック映画の「ジョーカー」、ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが演じた落ち目の俳優とその専属スタントマンの2人を主人公とする愉快なドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(10部門でノミネート)、マフィア映画の「アイリッシュマン」(10部門でノミネート)、車好きの私が注目する「ル・マン24時間レース」(注釈:世界3大自動車レースの一つ)をフォード社の立場で描いた「フォード vs フェラーリ」(4部門でノミネート)、ルイザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott)の自伝小説「若草物語」(1868)を新たな視点で映画化した「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(6部門でノミネート)などが挙(あ)がっていたようです。

昨年に続いて今年も司会者不在の受賞式です。怪我の巧妙により好評であった昨年のスタイルを踏襲して祭典が始まりました。最初に登場したのは歌手で作曲家・音楽プロデューサー・女優・モデルであるシャネール・モネイ、"It's a beautiful day in the neighbourhood"(2019年に公開された映画"A Beautiful Day in the Neighbourhood"のオープニング主題歌)を熱唱して会場を盛り上げました。

次いで登場したプレゼンターはコメディアンで俳優のスティヴ・マーティンと同じくコメディアンで俳優のクリス・ロック。まるで掛け合い漫才のようなやり取りと著名な出席者を弄(いじ)って会場を爆笑の渦に包みます。アメリカン・ジョークの連発はまるで機関銃のような凄(すさ)まじさです。

いつまで経っても受賞発表がないなと思っていると、本物のプレゼンターが現れて助演男優賞を発表しました。今回のアカデミー賞における一大関心事です。トム・ハンクス、アンソニー・ホプキンス、アル・パチーノ、ジョー・ペシなどのオスカー受賞者を相手に俳優として無冠の帝王(注釈:プロデューサーとしては5回受賞)のブラック・ピットが助演男優賞を受賞できるかどうか、もし受賞したらブラピがどんなスピーチをするか、映画ファンの関心が集まっているのです。そして受賞者は期待通りにブラック・ピットでした。しかし、スピーチはなぜか控え目。

ここからは駆け足で受賞者と受賞作品をできるだけ発表順に列挙します。

長編アニメ映画賞は「トイ・ストーリー4」

歌曲賞は「ロケットマン」の“(I’m Gonna) Love Me Again”

脚本賞は「パラサイト 半地下の家族」

脚色賞は「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ

短編実写映画賞は「向かいの窓(The Neighbors’s Window)」

美術賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

衣装デザイン賞は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のジャクリーン・デュラン

長編ドキュメンタリー賞は「アメリカン・ファクトリー」

短編ドキュメンタリー賞は“Learning to Skateboard in a Warzone (If You're a Girl)”

助演女優賞は「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダーンが受賞しました。初めてのオスカーです。

音響編集賞は「フォード vs フェラーリ」

録音賞は「1917 命をかけた伝令」

撮影賞も「1917 命をかけた伝令」のロジャー・ディーキンス

編集賞は「フォード vs フェラーリ」のマイケル・マカスカーとアンドリュー・バックランド

メイクアップ・ヘアスタイリング賞(特殊メイク部門、旧メイクアップ賞)は日本人の辻一弘氏2019年に米国籍/市民権を取得して"Kazu Hiro"に変名)。2018年の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」に続いて「スキャンダル」で2度の受賞。快挙です。

視覚効果賞は「1917 命をかけた伝令」

国際長編映画賞(外国語映画賞)は「パラサイト 半地下の家族」

作曲賞は「ジョーカー」のヒドゥル・グドナドッティル

短編アニメ映画賞は「Hair Love

監督賞は脚本賞・国際長編映画賞を受賞した「パラサイト」ポン・ジュノ監督が受賞。前評判の高さを反映した形になりました。

幕間には映画主題歌が何曲か披露され、その1曲として披露された"Into the Unknown"(アナ雪2のエンドソング)を松たか子さんが参加した女性グループ(世界のエルサ役たち)が歌い上げました。

主演男優賞は「ジョーカー」のホアキン・フェニックス

昨年、「ボヘミアン・ラプソディ」で主演男優賞を獲得したラミー・マレックがプレゼンターとして登場して出演女優賞を発表しました。初受賞となったのは「ジュディ 虹の彼方に原題:"Judy")のレネー・ゼルウィガー(注釈:本人はレネィが正しいという)です。「オズの魔法使」で知られるミュージカル女優のジュディ・ガーランドを熱演・熱唱したことが評価されました。「コールドマウンテン」(2003年)での助演女優賞に続く主演女優賞の受賞となり、2つ目のオスカー獲得です。

最後を飾る最高の栄誉である作品賞(Best Picture)をどの作品が獲得するかがこの授賞式で最も注目されました。「フォードvsフェラーリ」「アイリッシュマン」「ジョーカー」「ストーリー・オブ・マイライフ」「マリッジ・ストーリー」「1917 命を懸けた伝令」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「パラサイト 半地下の家族」が競った結果、最も勢いがあった「パラサイト 半地下の家族」部門受賞)に決まりました。

ちなみに「1917 命をかけた伝令」が撮影賞・音響編集賞・視覚効果賞の部門を受賞、「ジョーカー」は主演男優賞と作曲賞の冠、これらの2作品と4冠の「パラサイト 半地下の家族」が僅差でオスカーを競ったことが分かります。昨年は注目作品の「ボヘミアン・ラプソディ」「アリー/スター誕生」「グリーンブック」「女王陛下のお気に入り」「ブラックパンサー」「バイス」、そしてメキシコ映画の「ROMA/ローマ」などが目白押し状態でしたが、今年は静かな競争だったと言えます。

しかし、国策で力を付けた韓国映画を象徴する「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞の主役になったことが映画ファンへ強烈なインパクトを与えたと思います。そして、一昨年の第71回カンヌ国際映画祭において最高賞であるパルム・ドールを獲得した是枝裕和(これえだひろかず)監督の「万引き家族」と同様、社会の格差問題を扱った作品であることに今の時代を感じました。□


〈追記 2020.2.17> ミュージカル映画「シカゴ」を観る
レネー・ゼルウィガーが主演したミュージカル映画「シカゴ」(2002年)は、放送映画批評家協会賞(2003年1月)のアンサンブル演技賞を受賞しましたが、75回アカデミー賞(2003年2月)では主演女優賞にノミネートされたものの惜(お)しくも「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン にオスカーを浚(さら)われました。しかし、助演したキャサリン・ゼタ=ジョーンズが助演女優賞を獲得したほか、作品賞・美術賞・衣装デザイン賞・音響賞・編集賞の6部門でオスカーを獲得し、この年の最高峰作品に選ばれました。

例によって長い前書きに続いて本題です。衛星放送の"WOWOW"で放送されたミュージカル映画「シカゴ」を録画してあったことを思い出した私は早速観ることにしました。その時、同居者が突然、『私、この女優さん、大好き!』 と言います。キャサリン・ゼタ=ジョーンズのことかと思いましたが、レネー・ゼルウィガーの方でした。「ザ・エージェント」「コールドマウンテン」「ブリジット・ジョーンズの日記」など、これまでに主演した映画のタイトルを並べ、『映画「ブリジット・ジョーンズ」のために14㎏も太ったのよ!』というのです。意外でした。しかし、よく考えるまでもなく、同居者の方が圧倒的に熱心な"WOWOW"ファンなのです。

さて、映画「シカゴ」のストーリーです。時代は1924年頃、場所はシカゴ、夫と浮気をした妹を殺した人気絶頂の踊り子ヴェルマが登場。次いで、踊り子になる夢を持つ女性ロキシーはコネがあると偽(いつわ)って自分を弄(もてあそ)んだ男を射殺。こうして二人の殺人容疑者の女性が留置所内で知り合います。

ヴェルマを担当する敏腕弁護士の策略のお陰で「悲劇の主人公」になったロキシーは一夜にしてスターになりました。他に注目される人間が登場すると人気は急落しますが、弁護士の策略で人気が復活。裁判においても陪審員の心を掴(つか)む作戦が成功して無罪を獲得します。

しかし、再び新しいヒロインが出現したことで世間に注目されなくなったロキシーは、ヴォードヴィル(注釈:歌が入る軽演劇)の女優となりますが、なかなか上手く行きません。そんな時、ヴェルマからの誘いが入り、二人は「殺人犯コンビ」としての売り出しに大成功するところでハッピーエンドを迎えます。(上映時間113分)

100年近く前のシカゴ(アル・カポネがのし上がりつつある頃)を舞台にしていますから、ストーリー展開は破天荒(はてんこう)で面白く、二人の女優が見事な歌唱とダンスを披露するシーン(夢と現実の使い分け)が素晴らしい。主演男優のリチャード・ギヤが持ち前のカッコ良さに加えて、海千山千(うみせんやません)の弁護士を好演し、女性主体のこのミュージカル映画を盛り立てました。私が好きなミュージカル映画の「ウエスト・サイド・ストーリー」と「サウンド・オブ・ミュージック」に並ぶ傑作だと思います。

ちなみに、3月13日にも"WOWOW"で放送される予定です。

余談です。女優の米倉涼子さんは初演から20年以上も続いているブロードウェイのミュージカル「シカゴ(2012年・2017年・2019年)で、日本人としては初めて出演して、ロキシー・ハード役を演じました。

2020年2月 9日 (日)

アナログレコードの魅力

このところ食べ物の話題が続きましたので、箸(はし)休めとして「アナログレコード」への私の思い入れについて書きたいと思います。

私の数少ない趣味のひとつが音楽です。音楽を楽しむ方法には色々ありますが、身近なところでは私が好きなカラオケが先ず思い浮かびます。好きな歌を熱唱していると楽しくなりますね。自身が演劇(ドラマ)の主役になったような高揚感に満たされます。また、テレビの音楽番組やラジオから流れる音楽は心地よいBGMであり、インターネット上の”YouTube”は様々な音楽を気軽に楽しむことができます。さらには、コンサートホールで聴く臨場感溢れる音楽は最高でしょう。ちなみに、アメリカのテキサス州に住んでいた30年ほど前には地元オーケストラであるダラス・シンフォニー・オーケストラ(ダラス交響楽団)の会員として、ダウンタウンにある本拠地のモートン・H・マイヤーソン・シンフォニー・センターで月例コンサートを楽しみました。

いずれの手段であっても音楽を身近に感じることができますが、私が一番音楽を楽しめるのはCDとアナログレコードです。好きな曲を好きな時に聴くことができるからです。音質面ではCD(コンパクトディスク)が優っているという意見がありますが、私はアナログレコードの方が音楽的に上質だと考えます。何といっても楽器の音の厚みと艶に重要である倍音の再生能力では周波数の上限を定めていないアナログレコードの方が高い周波数領域を制限しているCDよりも原理的に優れているのです。

このため、CDの音質を飛躍的に向上させたスーパーオーディオCDSACD)が20年前に登場して注目されましたが、アナログレコードの魅力に対抗できるまでには至っていないようです。ちなみに、スーパーオーディオCDの再生周波数帯域は100kHzまでと広く(注、CD20kHz)、ダイナミックレンジ(音量の幅)もCD98dBに対し120dB以上であるなど仕様面では遥かに向上しています。しかし、人間の耳にそれほど物理的に厖大(ぼうだい)な情報が必要でしょうか。多くの消費者は現行CDの音質に十分満足していることから、スーパーオーディオCDは従来のCDに満足できない一部ユーザーにだけ歓迎されていると考えられます。

一方、CDに駆逐(くちく)されたかに見えたアナログレコードは10年ほど前から徐々に人気を回復しているようです。アナログレコードが中古品市場で取引されているだけではなく、アナログレコードはこの数年にわたって新譜レコードの製造量が急増しているようです。また、アナログレコードを再生するレコードプレーヤーも多くのメーカーによって製造・販売されています。音響メーカーのオーディオテクニカ、デノン(DENON) 、ティアック(TEAC) 、オンキヨー、ヤマハだけではなく、テクニクス(パナソニックのブランド)やソニーなどの大手企業もレコードプレーヤーを製造しているのです。

今回、アナログレコードをテーマに取り上げたのはアナログレコードとレコードプレーヤーの人気が上記したように復活したことが理由ではありません。あくまでも私個人の半世紀にわたる趣味、つまりアナログレコードへの思い入れなのです。これはノスタルジーあるいは私の頭脳に刷り込まれて拭い去ることができない記憶と言えるのかも知れません。

9年前のブログ記事「アナログ世界への回帰」の内容と一部重複しますが、私とアナログレコードの出会いは高校生の頃です。当時流行していたポピュラー音楽のレコードをわが家にあった安価なレコードプレーヤーで再生して聴いていました。そして、本格的なステレオシステムは大学に入学した時に親にねだって買ってもらったものが最初です。アンプとピーカーに加えて、レコードプレーヤーとFM受信機を内蔵した一体型のアンサンブル型ステレオでした。その本格的なサウンドにすっかり心を奪われ、アルバイトで貯めたお金で好きな曲が入ったEPレコードとLPレコードを少しずつ買い集めました。アメリカのポップスとJ-POP(日本のポップス)がほとんどでした。
 
そして、変わり種のレコードでは雑誌の付録として提供された薄くて柔らかいレコード(商標名:ソノシート)も何枚も収集しました。写真はその一部ですが、上からバッハの「ブランデンブルグ協奏曲2番」、テレビアニメの「銀河鉄道999」、同じくSFアニメの「科学忍者隊ガッチャマンⅡ」。
 
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就職のため上京した時は、会社の寮(1室2名の相部屋)に入りましたから、実家からアンサンブル型ステレオを持ち込むことはできません。小さな(安価な)ステレオセットを購入してレコードを楽しむことにしました。それなりのステレオセットを購入したのは結婚してスペースに余裕がある住居に移った30歳ころのことです。秋葉原の電気店に通ってステレオ用のコンポーネントを選びました。つまり、アンプ・チューナー・スピーカーとともにレコードプレーヤーを個別に購入して、それらを組み合わせることでステレオセットを構成したのです。

ちなみに、レコードプレーヤーはパイオニア製の"PL-5E"です。ベルトドライブ式のターンテーブルとともに回転するLPレコードの溝が照明に照らされて綺麗だったことを今も覚えています。

9年後にはテクニクス(パナソニックのブランド名)の"SL-Q6"に買い替えました。ダイレクトドライブ式のターンテーブル、リニアトラッキング式のアーム、そして全自動オートプレーヤーであることに惹かれました。購入して30年以上が経過しましたが、未だに現役で活躍してくれています。

私とレコードとの付き合いについて長々と書きましたが、いよいよ本題です。一時期はカセットテープを集めた時期がありましたから、収集したレコードの枚数はそれほどでもありません。また、EPレコードはCDとカーステレオのHDDにコピーして手軽に聴けるようにしてありますから、レコードプレーヤーで再生するのはもっぱらLPレコードです。

片面の再生時間が約30分、両面で約1時間ですから、音楽の視聴に集中することができます。また上述したようにわが家のレコードプレーヤーには自動再生機能がありますから、任意の曲あるいは楽章をボタン操作だけで選ぶことができて、昔街角で見かけたジュークボックス(有料レコード再生機)のような便利さがあります。もちろんリピート(繰り返し)再生もできます。

5年近く前にピアノ教室へ通い始めたこともあって、最近はピアノ曲をレコードとCDに加えて ”YouTube” でも良く聞くようになりました。ベートーベンのピアノ・ソナタが好きな私はウイルへルム・バックハウスが演奏する「皇帝・月光・悲愴・熱情」のレコード、中村紘子さんの「熱情・ワルトシュタイン」、チャイコフスキーが作曲した「ピアノ協奏曲第1番」(指揮・ヘルベルト・フォン・カラヤン、オーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー、ピアノ:スヴィャトスラフ・リフテル)、そしてJS.バッハが作曲した「音楽の捧げもの」(指揮・チェンバロ:カール・りヒター)なども。
 
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さらには、クラッシク音楽ではありませんが高校生から大学生であったころ(1963年~1966年)にNHKのテレビ番組でよく観たミッチ・ミラー合唱団による「ミッチと歌おう ”HYMN“(讃美歌)」と私にはカラオケの十八番である「黒い瞳のナタリー」(1980年代の世界的ヒット曲)が収録されているフリオ・イグレシアスの「愛の瞬間(モメント)」も愛聴しています。
 
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なお、私のレコード・コレクションに興味がある方は古いブログ記事「アナログ世界への回帰(続)」を、またオーディオ・システムについてはブログ記事「アナログ世界への回帰」を参照してください。

結言です。アナログレコードの魅力はその膨(ふく)よかな音と回転するレコード盤の美しさです。また、アナログレコードやCDで音楽を楽しむ最大のメリットは、DVDBD(ブルーレイ・ディスク)のように画像がありませんから、音楽そのものに集中できる、あるいはそれぞれの曲に纏(まつ)わる思い出が眼前に蘇(よみがえ)ることが魅力を倍増します。日頃は忘れている古い記憶が時空間を瞬時に移動して眼前に現れることがあるのです。これはノスタルジーでしょうか、それとも老化現象の現れなのでしょうか。□

2020年1月11日 (土)

高橋真理子コンサート2019 MariCoversを堪能する(後編)

前振りが長くなりましたが、いよいよ本編です。2019年11月23日に東京国際フォーラム ホールAで開催された「高橋真理子コンサート」の中継録画です。前年(2018年)にデビュー45 周年を迎えて円熟味を増した高橋真理子さんが2019年月に発売した自身初のセルフカバーアルバム "MariCovers" を携えて行った全国ツアーの一環最終コンサート)です。  

参考情報です。高橋真梨子さんは1973年にペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルとしてデビューして「別れの朝」(日本語詞:なかにし礼)を引き継ぎ、1973年には作詞阿久悠・作曲戸倉俊一の「ジョニーへの伝言」と「五番街のマリー」をヒットさせ、1974年にはNHK紅白歌合戦に「ジョニィへの伝言」で初出場。1978年にはペドロ&カプリシャスを脱退して「あなたの空を翔びたい」でソロデビューします。トップレベルの人気歌手であり続けるとともに作詞家としても精力的に活動して現在の地位を築きました。

閑話休題。最初の曲はヒット曲のひとつである「桃色吐息」をややスローなテンポで歌いあげました。背景にはグスタフ・クリムトの巨大な絵画「アデーレ=ブロッホ・バウアーの肖像」がハイライトされて異空間の雰囲気を醸(かも)し出します。曲間の短い暗転の後、2曲目は自身が作詞したバラード曲の「逢いにゆくよ」をゆったりと続けました。短い挨拶(あいさつ)のあとは、やはり自身が作詞した「キレイな女」と"crazy for you"-愛しすぎて- 。暗転で背景が青系の照明でクールな雰囲気に変わって自身が作詞した"Silent Love"

再び暗転すると男性(プロデューサーで高橋真理子さんの夫でもあるヘンリー広瀬氏)が登場して月にリリースしたセルフカバーについて話し始めました。少し長めのスピーチが終わると、高橋真理子さんが現れて自身が作詞した"Mary's Song"、「祭りばやしが終わるまで」、「訪れ」、自身が作詞した「ごめんね・・・」を続けて歌唱。ピアノ伴奏にリードされて"EVERYTIME I FEEL YOUR HEART"-君と生きたい-

場面が後半に入る前に"Henry Band Play 2019"のプレイが始まりました。先ず人の男性が舞台上に現れてレジ袋を使ったリズム遊びを演じました。人に増えた男性グループが掃除用モップを使って複雑なリズムを刻むうちにレゲエ風のバンド演奏へ移行し、さらにはドラムスとエレキギターを伴奏にしたフルート演奏が見事に始まりました。

舞台照明が都会の雰囲気に変わって高橋真理子さんが再登場。ややアップテンポの曲である「この気分が好きよ」、自身が作詞した「オレンヂ」と「ハッピーエンドは金庫の中」と"Heart Breaker"-波紋の渦-、筆者が好きな「はがゆい唇」(作詞:阿木燿子)、最大のヒット曲"for you...""BAD BOY"、手拍子で始まる自身が作詞した「グランパ」。ここでバンドのメンバーを紹介。

アンコール曲は純白の衣装に着替えた高橋真理子さんが、阿久悠さんが作詞した名曲「ジョニィへの伝言」、アンコールでよく歌われる「アナタの横顔」、自身が作詞した"far away"の3曲を歌いました。

舞台照明が工夫されていて高橋真理子さんの見事な歌唱をさらに盛り上げたことが印象に残りました。ツアーコンサートの最終回でもあり、筆者は完成度が高いコンサートに大満足。2時間があっという間でした。(終)

2020年1月10日 (金)

高橋真理子コンサート2019 MariCoversを堪能する(前編)

1月2日午後9時からWOWOW(ライブチャンネル)で放送された掲題の音楽番組を観ましたので、その内容と筆者の感想を紹介したいと思います。なお、この日は同じチャンネルで午後7時45分から午後9時まで「高橋真理子 Cover Songs Collection」の放送も予定されていますので2つの番組をまとめて観ることにしました。
 
本稿では放送順に従って「高橋真梨子 Cover Songs Collection」を先ず紹介します
国内外の様々なアーティストの楽曲を独自のアレンジで高橋真梨子さんが歌った録画を集めたオムニバス番組です。(注釈:髙橋が正しい表記)
 
先ず紹介された曲は終戦直後(1954)のコール・ポーターのヒット曲(ジャズのスタンダードナンバー)である"You'd Be So Nice to Come Home To"(1996年、原信夫と♯ & ♭の伴奏によるスタジオライブ)とニール・セダカが作曲した"Oh! Carol"(2009年ライブ)

日本の楽曲ではザ・ピーナッツが1967年に歌ってヒットした「恋のフーガ」(2005年ツアー)1964年の「ウナ・セラ・ディ東京」(2005年ツアー)を一人デュエットで披露し、1966年の荒木一郎さんのヒット曲「空に星があるように」(2010年ツアー)が続きました。

再びアメリカに戻ってサイモン&ガーファンクルの代表曲(1970年)「明日に架ける橋」(2007年ツアー)と1937年のミュージカル映画の劇中歌"Over the Rainbow"、そしたジョンレノンと小野ヨーコの "Imagine" をハワイアンアレンジ(2001年ツアー)で熱唱。

1975年の吉田拓郎さん/森進一さんの「襟裳岬」(2016年ツアー)と川島英五さんの1976年のヒット曲「酒と涙と男と女」(2015年ツアー)、さらには1977年の角川映画の主題歌「人間の証明のテーマ」(2010年ツアー)も。

そして、井上陽水さんと玉置浩二さんのヒット曲(1983)「ワインレッドの心」(2009年ツアー)が。ここでガラッと変わり日本のロック歌手森重樹一さんの1989年のヒット曲"GLORIA"(2009年ツアー)

最後の曲は日本のロックバンド"Ziggy"のヴォーカル、水積タカシさんの2005年ヒット曲「さよならcolor(2009年ライブ)でした。

戦後74年間の様々な楽曲を高橋真理子さんらしい解釈と歌唱でカバーした1時間余りの番組に圧倒されました。歌唱とは何かを言葉による説明ではなく、歌うことで感じ取らせることに十分な内容です。高橋真梨子さんのヒット曲は”For You”と「桃色吐息」「別れの朝」(日本語詞:なかにし礼)「五番街のマリー」(作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一)などですが、私の好きな(ドキッとさせられる)曲は「はがゆい唇」(作詞:阿木曜子)なのです。

私事ですが、昨年8月下旬に退院して気管支喘息の発作から解放された私は呼吸器の改善療法と称して、気管支喘息を発症する前のペースに戻ってカラオケボックス(ひとりカラオケ)に通い始めました。その練習の成果でしょうか、手応えを感じながら歌える曲の数が一気に増えました。具体的には私がカラオケの合格水準に設定している採点(90点)をクリアした曲が50曲余りから150曲超えになったのです。

しかし、最高得点はまだ94点止まりであり、カラオケ大会にはとても出られたものではありません。ましてやプロ歌手の中でも実力派とされる高橋真理子さんの歌唱を聴いてしまうと、お釈迦様の手のひらでチマチマと動き回る「孫悟空」の足下にも及ばないことは自明でした。しかし、生来楽天的な私は自己満足に浸れることを実感していますから、これからもカラオケを楽しむことにしたいと思います。(続く)

2019年12月24日 (火)

映画「雪の華」とフィンランド旅行の思い出

衛星放送の "WOWOW"1214日に放送された映画「雪の華」を観ました。今年(2019)21日に公開された邦画で、人気モデル兼女優の中条あやみさんが主演した映画であり、女性歌手中島美嘉さんのヒット曲「雪の華(2003)をモチーフとして作られた映画の評判は当時に聞き知っていました。
 

昨年訪れた中欧に続き、今年は5月に北欧4か国を旅行することにしていましたから、その1か国であるフィンランドでロケをしたこの映画に関心がありました。フィンランドのヘルシンキを訪れた時、現地ガイドさんからこの映画のロケ地の一つとして、ヘルシンキ大聖堂からエテラ港へ向かう街路が使われたことを教えられました。
 

映画の前半は東京(隅田川エリア)を舞台に二人が知り合い、契約により擬似恋人として過ごした1か月間の大半を描きます。後半は残りの契約期間を利用して想い出づくりのため二人でフィンランド旅行するシーンが現地ロケでたっぷり伝えられました。擬似恋人の契約が終了した直後、病状がより深刻になったことを担当医師から告げられた主人公(女性)は一人でフィンランドへオーロラを見に出かけます。これを知った男性が女性を追いかけて現地へ出かける状況もすべて現地ロケで表現するという贅沢な演出でした。
 

以下にあらすじを書きますが、ネタバレになっていることをご承知置きください。
 

                          ☆
 

隅田に繋がる小名木川運河)に架かる萬年橋(まんねんばし)で主人公の平井美雪が自転車に乗った男にカバンを引っ手繰(たく)られるシーンで始まりました。その場を偶然目撃してカバンを取り返してくれたのがガラス工芸家をめざすぶっきらぼうな青年、綿引悠輔(わたびきゆうすけ)です。
 

人気漫画を原作とするテレビドラマ「擬装不倫」や「逃げ恥」とは異なりますが、契約恋愛(謝礼100万円)を提案した若い女性とそれに応じた若い男性の二人が東京とフィンランドを舞台として次第に心を通わせるようになる物語です。余命1年と宣告された女性と勤務先のレストラン注、先輩が経営が金詰まりで廃業寸前である男性が出会い、退職金などから100万円を提供するという女性の突拍子もない提案でか月間の「契約恋愛」が成立しました。正に漫画チックな状況設定です。
 

両親がフィンランドで出会ったことと赤いオーロラを見ると幸せになれることを子供のころに聞かされた主人公の女性は、次第に擬似恋愛の相手と心が通い始め、思い出作りのために擬似恋人と一緒にフィンランドへ旅行することを決心しました。二人はヘルシンキの市内を恋人として訪ね歩き、二人は楽しい日々を過ごしますが、それは二人の疑似恋愛の終わりが近づいたことを意味します。
  
帰国後の二人は互いに惹(ひ)かれ合いながら会えないことで切ない時間を過ごします。そして、主人公は主治医から検査結果がさらに悪化したことを告げられるとともに、入院することを強く勧められます。しかし、主人公は主治医と母親の反対を振り切って赤いオーロラを見るためにフィンランドへ一人で出かけてしまいました。それを知った擬似恋人はその後を追ってフィンランドへ向かいます。
 

赤いオーロラをひたすら待ち続ける主人公のもとへ擬似恋人が駆けつけた時、ついに赤いオーロラが夜空を染め始めました。そして、二人は本当の恋人同士であることを実感し合うシーンでエンドロールになりました。状況設定からストーリー展開、そしてエンディングまで漫画チックに終始しましたが、主人公を演じた中条あやみさんと相手役(ダブル主演)の登坂広臣(とさかひろおみ)さん(3代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのボーカル)の二人には好感が持てました。
 

フィンランドの美しい風景を一杯織り込んだ映像と筆者自身のフィンランド旅行の思い出とが二重写しになって、いつの間にか映画に引き込まれていました。分類上は恋愛映画とされますが、私にはファンタジー映画だと思われました。
  
なお、冒頭シーンに登場する場所「レヴィ」はフィンランドの北部(ヘルシンキから飛行機で約1時間半の距離)にあるオーロラの名所です。映画の後半に登場するロケ地は、ヘルシンキ市街地の中心にある「ヘルシンキ大聖堂」、そこから港へと続く「ソフィア通り」(Sofiankatu)、港に面した広場にある「マーケット市場」、大聖堂の東にある「テルヴァサーリ島」(市街地と橋でつながっている)、市街地の北部(ヘルシンキ中央駅の北東、カイサ二エミ公園の北)にある海岸公園の「トコインランタ」、市の中心部で最も人気のある緑地「ルットプイスト」(Plague park)、ヘルシンキの南東に位置する歴史ある「カイヴォプイスト公園」などです。
 
オーロラの名所である「レヴィ」(Levi、フィンランド北部にあるキッティラ空港の近く)を筆者は訪れていませんが、ヘルシンキとその周辺を観光した時に上記のほとんどの場所に立ち寄りました。とは言っても、映画ではそれらの場所に特別感が加味されています。これはオーストリアのザルツブルクを舞台にしたミュージカル映画「サウンドオブミュージック」のケースと同様といえるでしょう。□

2018年9月28日 (金)

東濃の山城「岩村城址と苗木城址」を訪ねるドライブ旅(その3) 「保古の湖」の畔を散策

午前630分ころに自室を出て、県道413号の歩道を保古の湖方面へ向かいました。右手には「くの字形」に折れ曲がって北と東に伸びる「保古の湖」の東端付近が見えてきました。
 
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湖畔にはグラウンドゴルフ場(林間コース)も見えます。「国民宿舎恵那山荘」でもらった案内地図で確認すると、林の右奥にはひろばコースとグラウンドコース、そしてマレッとゴルフ場が広がっているようです。
 
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さらに坂道を下ると「保古の湖」のボート乗り場付近にでました。左側には人工的に造られた真っ直ぐ続く堰堤(えんてい)らしきものが確認できます。
 
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堰堤まで歩きました。ボート乗り場越しに見る「保古の湖」の北方向です。
 
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堰堤の下にテントが見えますから、保古の湖キャンプ場があるようです。
 
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南方向の山々は中津川市の天狗森山(1338m)と橋ヶ谷山(1421m)に続く山並みでしょう。
 
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堰堤を歩ききった場所で見かけた礎石には「平成2年~3年度 保古の湖修繕第1期第2期工事」と表記されていました。
 
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その近くに鳥居がありました。
 
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「保古の湖」の石碑には農地開発事業(107ヘクタール)の一環として保古の湖は、大正10年に起工、昭和8年に完成したことが説明されています。
 
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石段を上がった場所に祀られているのは「水神様」
 
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鳥居の前を通過した先に下り階段がありました。案内地図で確認すると、「保古の湖」を周遊するハイキングコースのようです。この付近が保古の湖キャンプ場の中心部と思われます。そこで、プライバシーに配慮してキャンプ場内の撮影は遠慮しました。
 
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ハイキングコースは右手の小高くなった場所から「保古山」(標高969m)の頂上付近にある「展望台」を経由して「保古の湖」を一周(約80分)しています。また、健脚の方には「保古の湖」の東にある「根の上湖」を周遊するコース(約40分)と組み合わせることもできるようです。
 
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周辺を確認すると、水位が上昇し過ぎた時に、余分な水を放流(オーバーフロー)する施設が設けられていました。
 
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ここで引き返すことにしました。写真は堰堤によって堰(せ)き止められて「保古の湖」が出来ていることが良く分かります。遠方には恵那山が雲間から姿を現し始めています。
 
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南方向の山々も雲がとれました。
 
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ボートに乗って釣りをする人がいます。
 
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(続く)

2018年9月23日 (日)

Halycatフィンガーマスターでピアノ演奏のスキル向上を図る

ピアノの練習をしていて小指と薬指が他の指とは異なり思い通りに動かないことが気になっていました。ネットで練習方法を検索すると、①毎日2時間練習する人は最初の30分を「ハノン」(指の訓練のための教則本)に当てる、②様々な効果がバランスよく配置されている曲を練習の最初に弾く(ウォータールーの戦い・キラキラ星変奏曲)、③指を鍛える道具で弱い指を中心にトレーニングする、などの方法が紹介されていました。

 

小指と薬指(特に小指)を安直に訓練(強化)したい私は③を選択。ネット検索すると指を強化する道具が何種類も見つかりました。そこで、アマゾンで販売している商品の中から中国製のHalycatフィンガーマスター(699円)を選んで注文すると、翌日には自宅に届きました。注、中国語の商品名: Hand Grip(指力器)

 

外観は子供向けの玩具のようで頼りないのですが、握ってみると質感があって、良く手に馴染みます。また、人差し指から小指までの4本を載せるピストンバルブのような部分(上部には滑り止めがある)は好みに従い各々独立して反発力の強さを調整できることも優れた点です。
 
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ちなみに、反発力の調整は手のひらが当たる白い部分(カバー)を外して、内部にあるツマミを回転させることでできます。時計回りは弱くする方向で、反時計回りが強する方向です。そして、この調整をしたあとにカバーを元通りに取り付けようとした時にあることに気づきました。カバーには手の平(親指の付けがふくらみ)に合わせて窪(くぼ)みを付けてあるのは良いのですが、カバー側には本体と接続する円柱の突起が等間隔に設けてあり、本体側も構造が対称的であるため、カバーはどちら向きにでも差し込めるのです。つまりカバーを被(かぶ)せる方向によっては、小指が当たるべきピストンバルブが人差し指のピストンバルブと入れ変わってしまうことが唯一の欠点と言えます。
 
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さっそく使ってみました。至って簡単な動作(運動)であることは良いのですが、そのため何回か動作を反復しただけで飽きてしまうことに気づきました。それを避けるには、何か別のことをしながら(例えばテレビを観ながら)行うのが良いと思います。折角手に入れた文明の利器ですから、ピアノの練習を始める直前はもちろん、空いた時間を見つて指の訓練を毎日続けるつもりです。

2018年9月 2日 (日)

ピアノの練習成果と近い将来の目標

古希を迎えたことを契機として始めたピアノの練習はちょうど3年半を迎えました。私と相前後してピアノ教室に通い始めた二人の孫娘たちは着実にレベルアップしているようですが、頭と体に不調をかかえる私は超低空飛行を続けながら、「入門編」と「初級編」のテキスト(教本)に続いて、より本格的な楽曲を集めた「レパートリーB」を経て、やっと「レパートリーC」に入りました。注、「基礎編」と「レパートリーA」は易しすぎるためスルー(パス)

 

「レパートリーB」に掲載されている主な曲名を挙げると、「星に願いを」(ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌、リー・ハーライン作曲)、「愛の夢」(リスト作曲)、「ロミオとジュリエット」(同名映画の主題歌、ニーノ・ロータ作曲)、「ドナウ河のさざなみ」(ヨシフ・イヴァノビッチ作曲)、「家路」(アントニン・ドボルザーク作曲)、「サバ(あるいはシバ)の女王」(ミシェル・ローラン作曲)、「モルダウ」(ベドルジハ・スメタナ作曲)、「シェルブールの雨傘」(ミシェル・ルグラン作曲)、「追憶」(マーヴィン・ハムリッシュ作曲)、「サウンド・オブ・ミュージック」(同名映画のオープニング曲、リチャード・ロジャース作曲)、「美しく青きドナウ」(シュトラウス2世作曲)、「別れの曲」(フレデリック・ショパン作曲)などです。

 

ここに挙げた楽曲の作曲家あるいはく曲名の多くが中欧のポーランド、チェコ、オーストリア、ハンガリーに所縁(ゆかり)があるものです。

ポーランド: ショパン

チェコ: ドボルザーク、スメタナ

オーストリア: サウンド・オブ・ミュージック(ザルツブルク)、シュトラウス2

ハンガリー: リスト

当ブログを読まれている方にはお分かりだと思いますが、今春に中欧旅行へ出掛ける動機づけのひとつとなったのは、これらの曲をピアノで練習したことにあったのです。

 

ちなみに、「レパートリーC」は「ムーン・リバー」(映画「ティファニーで朝食を」の劇中歌、ヘンリー・マンシーニ作曲)で始まり、「枯葉」(コスマ作曲)、「嘘は罪」(メイヒュー作曲)、「ジムノペディ」(サティ作曲)、「乙女の祈り」(バダルジェフスカ作曲)、「トロイメライ」(シューマン作曲)、「ある愛の歌」(フランシス・レイ作曲)、「ラデツキー行進曲」(シュトラウス1世作曲)、「エリーゼのために」(ベートーベン作曲」、「トルコ行進曲」(モーツアルト作曲)、「雨だれの前奏曲」(ショパン作曲)、「ノクターン」(ショパン作曲)など私がピアノで演奏してみたいと思う楽曲が多く含まれています。

 

これらが弾けるようになった暁には、「幻想即興曲」(ショパン作曲)や「春なのに」(中島みゆき作曲)など、いつかはピアノで演奏してみたい楽曲にも挑戦したいと思っています。

前者はピアノの練習を始めた多くの人たちが目標とする曲(10年以上の練習が必要?)であり、後者は今から27年前、アメリカに住んでいた時にかなりの高額で購入したアップルのパソコンで自動演奏して楽しんだ楽曲のひとつでした。自動演奏アプリ(シークエンサー・ソフト)をインストールした「マッキントッシュⅡsi」にMIDIインターフェースで電子キーボード(カシオ製)を接続する構成です。楽曲の複雑な音符をデータとして入力すれば、ピアノやオルガンなど好みのサウンドと任意のテンポで、しかも何度でも自動演奏させることができました。注、シークエンサーとは複数の電子楽器(シンセサイザーなど)の使用タイミングを、事前に設定したとおり、自動的に送り出す装置または機能

その時、いつかは自分の手で演奏したいと思ったものですが、30年後にはその夢が叶うかもしれません。ぜひ、そうありたいと思います。

2018年6月 5日 (火)

中欧3か国を巡る旅(その37) ウィーン旧市街観光(自由行動⑤) ウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏会

通常のトラム(2番)に乗ってリングトラムに乗りながら確認したバス停まで移動しました。ちなみに、バスの路線番号は”74A”。ちなみに、左端に写る建物は「オーストリア応用美術博物館」。注、”HALTESTELLE”は停留所、“A”は”AUTOBUS”のイニシャルではなく、”A””B”の2つのグループがあるうちの”A”
 
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当初の心積もりでは、旧市街の南東にある(トラムDのシュロス・ベルヴェデーレ駅に近い、宿泊するホテルから約1.5kmの距離)[ベルヴェデーレ宮殿(上宮)]へ出掛けて、クリムトやシーレなどの展示を鑑賞することにしていました。もちろん、わが家にポスターがあるクリムトの「接吻」(1908年に描かれた絵画)を鑑賞するためです。しかし、時間的には可能ですが取り止めて、ホテルの自室で1時間余り休憩することにしました。夜のクラッシク・コンサートを鑑賞するためには観光用のカジュアルな服装をフォーマルなものに着替えることも必要です。

 

バスに乗って市立公園脇の“Stubentor U”停留所まで戻り、2時間後にはStubentor”(シュトゥベントール)駅でトラムに乗車し、市立公園の前を通過します。
 
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「ウィーン国立歌劇場」近くの”Kärntner Ring, Oper”停留所に到着。
 
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「ケルントナー通り」から右手のマーラー通り(アーケード街)に入りました。
 
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夕食の会場はオーストリア料理の人気レストラン“BRISTOL LOUNGEです。「楽友協会」で開催される夜のコンサートと夕食がセットになったコースを事前に予約してありました。
 
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ウィーンの中心部の人気レストランらしく、高級感が漂う落ち着いた雰囲気があります。
 
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前菜に次いで「牛肉のカルパッチョ」(Rindercarpaccio)が配膳されました。ロケットの葉(ルッコラ)とパルメザン・チーズがトッピングされています。
 
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この日はオーストリアで主流である白ワインをあえて注文
 
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メイン料理はスィート・ポテトのクリームおよび茹(ゆ)でたブロッコリーを添えた「サーモン・トラウト(切り身)の焼き物」(Gegrilltes Lachsforellenfilet)またはハンガリー風牛肉煮込みの「オニオン・グレービーソースをかけたロースト・サーロイン・ステーキ」(Alt Wiener Zwiebelrostbraten)から選べます。ちなみに、後者はガーデン・ビーンとフライド・ポテトがトッピングされています。
 
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デザートはホワイトチョコレート・ソースおよびピスタチオ・アイスクリームと組み合わせた「モーツアルト・クノーデル」(Mozartcnodel)。ちなみに、「クノーデル」はジャガイモの団子で、「モーツアルト」を冠しているのは無類のお菓子好きであったモーツアルトに由来すると思われます。
[作り方の例] 皮を剥(む)いて茹(ゆ)でたジャガイモを潰(つぶ)し、バター/セモリナ粉/塩/卵黄/粉糖と混ぜ、捏(こ)ねて生地にしたものを麺棒で延ばて約2時間待つ。それを巻いて、適当な大きさに切り、それぞれを団子に成形して約10分間茹(ゆ)でた後、水を除いてからバターを入れたパン粉を塗(まぶ)して完成。
 
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こちらが夕食とクラッシク・コンサートがセットになったチケット(シルバー・パス)の料金は1人100ユーロ(約1万3000円)です。ちなみに、座席はカテゴリーCの1列目6番 注、郵送してもらったため2人分の合計金額は212.9ユーロ
 
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日没したリング通りを歩いて「楽友協会」へ向かいます。ちなみに、「モーツァルトVIPチケット」(320ユーロ)を購入するとレストラン「オープス」からコンサート会場までの辻馬車フィアカーサービスなどを受けられます。
 
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昼間にも訪れていますから、迷わず最短コースで到着したころには、急に薄暮となりました。
 
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受付けのようなショップは、午後のガイド・ツアー後に立ち寄って、「楽友協会」の写真集を買い求めた場所です。
 
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大きな手荷物や外套などはホールに持ち込めませんからクロークへ立ち寄った後、開演30分前にチケットの種類ごとに指定された階段で2階へ上がりました。チケットはブラームスホールの各入口で担当者が確認します。ただし、日本のようにチケットの捥(も)ぎりはありません。
 
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「ブラームス・ホール」は観客がまだ疎(まば)らです。”B”席と”C”席の間に柱があることが気になり、後で調べると、完成後にホールを縦長に変更したためでした。
 
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チケットの種類と座席の関係を説明します。VIP席は両側にある2階席(バルコニー)の前半分、上級席は舞台に一番近い正面のエリア、その次は“A”、”B”、”C”の順。そして、2階席(バルコニー)の後ろ半分は”B”に、舞台の後ろの2階席は”C”に、後方2階席(バルコニー)の最前列は”A"席、その後方は”C"席に指定されています。ちなみに、総座席数は601。

 

徐々に客の数が増えたところで、2本の柱の間からも撮影。左側の壁にはブラームスの胸像のようです。ちなみに、”C"席は一番後ろですが、”B"席よりも一段高くなっており、しかも我われの席はその最前列ですから、前の席に座る人の頭を気にする必要はありません。つまり、ほぼ写真のように舞台の演奏者を見ることができます。
 
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開演3分前になると、当時の様式に従った豪華な衣裳と鬘(かつら)をつけた「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」の団員がステージに登場。ズームアップしながら慌てて撮影したため手振れ写真になってしまいました。綺麗な写真が「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」のhpで見ることができます。
 
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ここから先(演奏中)はカメラ撮影ができません。

 

演奏曲目はモーツアルトの名曲集的な内容が続きました。ドン・ジョバンニから序曲、アリア、デュエット、フィガロの結婚、魔笛、アイネ・クライネ・ナハトムジーク、などのセレナーデ、交響曲40番、同41番「ジュピター」、ピアノ・バイオリン・フルートコンツェルトなど。そして、フィナーレは「ウィーンフィルのニューイヤー・コンサート」のアンコール曲であるシュトラウスの「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」が演奏されました。後者ではお決まりの手拍子を観客に求めるサービスもあり、500名弱の観客は大いに盛り上がりました。

 

約1時間40分のクラッシク・コンサートが終わり、正面の大きなドアを開けて外に出ました。
 
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トラムの最寄り駅であるシュヴァルツェンベルクプラッツ(Schwarzenbergplatz)駅まで歩き、トラムに2駅乗車したあと、路線番号は”74A”のバスに乗り換えました。次の写真はホテルの近く、”HEINBURGGASSE”(ハインブルク通り)停留所に差し掛かったころのバス内です。ちなみに、2両連結のワンマンカーの座席は横3列。
 
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(続く)

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